暗躍者の鎮魂歌(シャザック・レクイエム)
〜剣戟は未だ鳴り止まず〜
終楽章




イブン  ふおぉぉ。

GM  さあ、今回で一気に話をすすめるぞ。つーか、GMのばら撒いた地雷の1つが起爆したから、進むわけですが(笑)

イブン  ははは。びしょ濡れの、枝葉まみれで帰ってくるぞ。

GM  それではいってみましょう。『暗躍者の鎮魂歌(シャザック・レクイエム)〜鳴り止まぬ剣戟〜』 シャザックのためのレクイエムになるか、シャザックが奏でるレクイエムになるかはまだ未定。



某遺跡の前にて……。



GM  イブンが城にちょっかいかけてから、数日後。ずーっと潜伏していた人物が行動を行動を開始します。ヴァルトニが反応していますよ。

ユトル  視界をそちらに移してみよう。

GM  キリュウ「おーい、反応しろー!(ぺちぺち)」キリュウがぺちぺちと義眼を叩いていますよ。何を言っているか、理解したいなら読唇術、と。

ユトル  成功度5。うむ、今日は出目がいい。

GM  キリュウ「聞いてるかい。あれを見てよ、あれ(遺跡の入り口を指差しながら)」

GM  キリュウが指差したのは遺跡の入り口。シャザックがいます。従者としてサヤが横につきそっています。その後に兵隊さん……の格好をしているけれど、雰囲気の変な連中が15人ほど。鎧に武器、みな違うけれどけっこうな重装備。背嚢や、大きなずだ袋担いでる奴など、荷物も様々。

GM  キリュウ「……どうしよ?(困った、困ったのジェスチャー)」キリュウはしぶーい顔をしてます。何か迷っている感じ。

GM  シャザックと警備の兵隊さんがなにやら話してます。そのまま、シャザックの一団は中に入っていきますよ。

ユトル  「(…隻眼を開く)カイ、イブンサフ。どうやらそろそろ刻限のようじゃな」



同時刻、山小屋にて。



GM  レクス&レン「頼もう〜!」

カイ  あ、そういえばまだ来てないことになってたんだっけ(笑)

GM  レン「おーい、カイ!言われたとおり来てやったぞ。感謝しろよ(そっぽむきながら)」

カイ  あー、レンが来るのは嬉しいな「レン……信じてたよ。お前がいてくれたら心強いよ」

ユトル  いいなカイ。血の繋がりというのには少し憧れるものがあるかな。

GM  シュナ「わ、レン君だ!お久しぶり〜!」

GM  レン「ああ!シュナさん!お久しぶりです!今日はですね……(あーだこーだ)」

カイ  やー、これはホント感動的だ。自分に関係する人をスカウトできるっていうのは嬉しい。

GM  レクス「ふははははー!諸君!英雄の到着だ!今こそ決戦の時、この私というキャストを欠いて物語に終わりなし!はーははは」

イブン  「・・・作戦前でみな気が立っている、少々、静かにしてくれぬか」レクスを睨む。

カイ  「相変わらずだな、レクス。ま、お前がシリアスな顔したらこっちの調子が狂うから、それくらいが丁度いいさ」

GM  レクス「ふっ。この私が着たからには大船に乗ったつもりでくつろいでくれたまえ」

ユトル  「(ちらり)命懸けの戦いになるぞ、心構えはいいかレクサール」

GM  レクス「ふはははっ!何を今更!我が旅路は常に危険と背中あわせ……英雄とはそういうものよ」

GM  レン「いよっ!先生、かっこいー!(ぱちぱち)」

カイ  なんてこった、レンはレクスに洗脳されているのか。くう、誰を尊敬しようが個人の自由だが、レクスだけは……!(笑)

ユトル  豊富な資金力でゴキブリ並みの生命力を持つレクサール・アダフ氏をバックアップ。後は技術と知力だけ!(笑)

GM  知力と技術に関してはレクスには背後霊がついている、と(笑)

ユトル  完璧じゃん(笑)

GM  レン「あ、先生〜。そう言えば社長に何か渡されてませんでしたっけ?」

GM  レクス「おおっと!そう言えば忘れるところだったな……責任者を出してくれたまえ手紙だ」

GM  差出人はクラップ・ブラックウィングとなっています。

ユトル  「そうか。助かる」

GM  ちなみに手紙の内容はイリスの街の情勢だ。次のような内容が記されている。

イブン  「・・・ふむ」

GM  まずは君たちの指名手配が解除された。領主代行の権限で問答無用で解除された様子だ。

ユトル  「これで街を堂々と歩けるか」

GM  そして、シャザックとその一党(判明している限り)が逆に指名手配になった。

ユトル  うわ、そこまで一変したのか。恋の力は恐ろしいな(笑)

イブン  何をバカな。目が覚めたのだろう。元々責任感が強いからな、ミリアは。

GM  なお、シャザックの指名手配に関してはヒューイ・レオルによる。罪状は「領主代行の誘拐」になっている。

一同  なにぃぃぃぃっ!?

GM  彼女の行動を予測してみようか。前回、彼女には君達が知っている情報が、かくかくしかじかと、まとめて伝えられた。そして、イブンは何をしろ、とも指示を出さずに撤収した。ラブコメに精を出しすぎていたせいかもしれない。

ユトル  まったくだ。それはそれでいいけど(笑)

カイ  どちらかというと米に力を入れすぎた感が(笑)

GM  で、彼女は「直情」です。そんな人が全てを知って、倒すべき真の敵が自分のすぐ側にいる……どういう行動をとるだろう?

ユトル  倒そうとする?

GM  ぴんぽーん。で……彼女がシャザックに勝てると思う?

ユトル  倒せずに逆にやられる。そして、公の後ろ盾を失ったシャザックは力技に出る。

イブン  ・・・あ。ユト爺、さっき見えた「奇妙な兵士」の「背嚢」の大きさ、どれくらいだった?

ユトル  うむ、小柄な人なら入るくらいの大きさだった。

イブン  「不覚・・・浅慮で巻き込んでしまったな」えーっと・・・壁でも殴る。全力で。

ユトル  さて、どうしたものか。とりあえず、軍師と隊長に相談してみよう。

GM  エルバルト「えー!?今更状況変わったの〜?めんどくさいねぇ……(嘆息)」

ユトル  「すまんな軍師殿、臨機応変に頼む(かくかくしかじか、と状況を説明)」

GM  エルバルト「おいおいおい、まじですか?この状況だと……不味いな、これは。やつら……このままだと動かすぞ。はっはっは(笑いが乾いてます)」

GM  ガッシュ「なんだとっ!姫様が誘拐だとっ!どういうことだっ!(冷静さを失って詰め寄ります)」

カイ  「た、隊長、落ち着いてください!」必死こいて隊長をとめよう

GM  ガッシュ「すまん。今すぐ街へ行ってくる(立ち上がって動こうとしています)」

ユトル  「ガッシュ殿、攫われた者は仕方がない。奪還の作戦は軍師殿の指示に従ってくれ」

カイ  「そうです、隊長。急いてはことを仕損じます!落ち着いてください」

GM  ガッシュ「何ということだ……閣下に合わせる顔がない……(ずずぅん、と沈んでいます)」

GM  エルバルト「落ち着け、ガッシュ。おい、今すぐ街に伝令を走らせろ!今ならトップがよほど阿呆じゃない限り話ができるだろう。遺跡の警備隊をどうにかしてもらえっ!(指示を出してます)」

GM  ガッシュ「……(止められてその場に腰をどっかり)」

GM  シュナ「おじさん、気を落とさないでね(ガッシュに)」

カイ  そういえば、ガッシュとミリアは知り合いだったんだ。忘れてた。

ユトル  「さて、アレフ・ヌルを止めに行くか。人質がいるので難しいが、軍師殿はなるべく敵の戦力を分散するように図ってくれ。儂らが潜入する分には何も変わらん。それとイブンサフ、その拳を振り下ろす先は決まっておる。今はまだ温存しておくのじゃ」

イブン  「・・・心得ている、つもりだ。 俺の爪は、これだからな」鍔鳴らせてみせるよ

ユトル  取り敢えず身支度をしよう。遺跡の景況はエルバルトに伝えておく。

GM  エルバルト「はいはい……我々の行動は街の連中と話をつけて、遺跡に突入ってことになると思う。できる限り急ぐが……はぁぁぁ、めんどくさ(溜息)」

ユトル  その有り余る知力で怠惰に打ち克ってくれることを信じているよ(笑)

イブン  「想いは常に前に、か・・・ならば、道を切り拓いてくれる」準備万端、レッツゴーだ

カイ  「隊長、道は我々が切り開いて見せます。なので隊長もよろしくお願いします」



活動を開始しようとする3人。

ここで、動向を名乗り出る者がいます。



GM  レクス「ふはははっ!行くのか諸君っ!ならば共に歩もうぞっ!いざ決戦の舞台へ……」

GM  さて、ここで質問です。誰か連れてく?名前のない雑兵さんは無理だけでも、名前のあるNPCなら一緒に連れて行くことはできます。

イブン  間違いなく、レクスは除外。

カイ  確かにレクスはいらない(笑)「レクス、お前はエルバルトの指示に従ってくれ」あと、個人的にレンも連れて行きたくない。正確にはマジックアイテムを身にまとってないレンは(笑)

GM  レクス「なっ!?何を言うっ!ともに生死を乗り越えてきた仲間ではないかっ!私は行くぞっ!ここで行かねば何処で目立つっ!そうでなくても最近出番がないのに……!」

GM  レン「アイテムなんていらないって言ったのお前だろうがっ!」カイを指差して

カイ  心の声を読まないで!(笑)

イブン  「レクス」じっと目を見て「悪魔が来るかもしれん。だが、そここそが一番の舞台かもしれない・・・英雄にはうってつけだと思わないか?」

GM  レクス「……ふむ。残って街を守れ、と?むむむ……だが、私が行かねばいざという時に……むむむ」

ユトル  「どうにもならなくなったら呼ぶ。それまでは街を頼む(両肩に手)」絶対呼ばないけど(笑)

イブン  「それに・・・あちらの方が皆の目が多いぞ」小声で。

GM  まあ、NPCたちは君らに従いますよ。

ユトル  連れて行くのはガッシュに一票。後、できるならパーティバランス的にキリュウも欲しいかも。死ぬときは死ぬからなぁ。

イブン  状況的には、キリュウが一番役に立ちそうだけどね。

GM  アナスタシア「あたいの手はどっちに必要だい?だーりん」

カイ  「だ、だーりん?」初めて聞くフレーズに衝撃を感じる(笑)

イブン  「表を頼む。棟梁が居れば、周りも動きやすいだろう」

ユトル  「頼んだぞアナスタシア殿」努めて平静を装おう(笑)

GM  アナスタシア「ああっ、任せときな(逞しすぎる胸をどうんっ)」



暫し、相談タイム。

結果、ガッシュとキリュウの2名を連れて行くことが決まった。



GM  ガッシュ「……行くのか。ならば付き合おう(立ち上がる)」

カイ  そういえば、隊長は武器がないんだよな。「隊長、この斧はお返しします。愛用の武器のほうが落ち着くでしょう?」

GM  ガッシュ「いや。その武器は君が持っておくといい。君の武器を貸してくれ」

カイ  「……そうですか。わかりました。ではこのメイスをどうぞ」まあ、もとから斧を返すつもりはなかったけどな!(笑)

GM  ガッシュ「ありがとう。戦いが終ったら必ずかえそう(受け取った)」

ユトル  「武器交換か、戦士ならではの光景だな…」

カイ  「……この戦いが終わったら、また稽古をつけてください」一応遺言めいたことを言っておこう(笑)

GM  「〜が終ったら、〜しようという約束」これを称して死にフラグという(爆)

ユトル  (爆笑)

カイ  「そいじゃあ、行ってくるよ。今度はそのままのお前と勝負だ!」こっちにも一応(笑)

GM  レン「帰ってくるな。お前なんかに用はないね(そっぽ向いて手を振ってます)」

ユトル  さて儂はキリュウにチャンネル繋いでみようか。《精神感応》『キリュウよ、そろそろ儂らも準備が整った。これからそちらへ向かおう』

GM  キリュウ『りょうかーい!』



各自、最後の準備を行った後、行動を開始する。



イブン  「・・・・・・」入り口で仁王立ちして待機

ユトル  「(ひそひそ)軍師殿、弟子のことを特によろしく頼む」

GM  エルバルト「なに?まだ仕事押し付けるの?まったく……(溜息)」

ユトル  「では行ってくる。シュナ、皆の世話をしっかり頼むぞ」

GM  シュナ「……うん。ちゃんと帰ってきてね(ぎこちなく微笑んでます)」

イブン  「・・・任せておけ、約束は守るのが信条だから、な」シュナの頭を撫でて、飴を渡して・・・しゅっぱーつ、の前に「ユトル、これを持っていてくれ」鏡を渡しておくよー。

ユトル  「うむ、預かろう」



かくして、舞台は遺跡へと移る。



GM  で、君たちの前にはいまだ遺跡警備隊が立ちふさがっているわけですが……ちなみにこの部隊、いまだ警備命令の解除は届いていないからね。近づいたら問答無用で襲い掛かるからね。イメージ的には山中の要所要所に展開していて、遺跡に付近に本隊があるかたち。

GM  ガッシュ「どうしたものか。エルバルトの首尾を待っても良いが……(渋い表情)」

ユトル  キリュウと合流しよう。彼女の幻術が有用じゃな。

GM  ええっと、ではここらで選んだNPCの効果を解説。彼女らは基本的にデータとしては存在しません。使用を宣言する事で、障害を一個引き受けて君たちのパーティから離脱します。そして、それぞれの障害には評価値があります。

イブン  ふむ。

GM  前に言った各キャラの戦力値と障害の評価値を比較。ガッシュ10、キリュウ15……これ以下の障害なら、排除して離脱。障害の評価値がそれ以上であれば……障害を死ぬ気で排除して、そのまま散っていきます。

カイ  なるほど。つまり、あまり強大な障害にぶつけるわけにもいかないということですね。

GM  うむ。そういうことだ。だから、この人ならこのくらい乗り切れるだろう、ってのを見極めてくれい。ただ、どっちにしても障害は排除してくれるので、その事に関しては安心してくれ。では、最初の障害、遺跡警備隊だ。

カイ  いきなりっ(笑)

ユトル  人数は?

GM  人数?たくさん(笑)まあ、普通に戦闘したら負けるくらいの人数だよ。

カイ  当初の予定通りキリュウに頼んでいいんじゃない?

ユトル  《集団誘眠》とかあるけど、たくさんとか言われたからなぁ。時間が惜しいのでキリュウに頼もうか。

イブン  いいよー。

カイ  じゃあ、とりあえず入り口の障害はキリュウに任せるということで。

ユトル  適材適所じゃな。では擦り抜けて中に入ろう。通りがかりに<ヴァルトニ>を回収していく(眼帯の奥へ)。

イブン  ユトルの合図で、突撃ー、だな。

GM  キリュウ『おっけー!派手に行くよ。表の部隊は僕が全部引き受けた……あんまし長い時間は持たないと思うけど。その間に遺跡に突っ込んで』



しばらくすると遺跡周辺は喧騒に包まれる。

怒号、悲鳴、剣戟の音……。

何かが始まったようだ。

その騒ぎの中心にいるのは、名も無きひとりの幻術士……紫眼と呼ばれる宮廷派最後の一人。



GM  君たちが接近すると……。身の毛がよだつ様な咆哮が聞こえてくる。



見れば巨大な竜が、遺跡の上空を旋回している。



GM  キリュウ「こほっ……(軽く血を吐きながら)ちょっと調子に乗りすぎたかな……でも、まだまだやっちゃうもんね」



次の瞬間には大地が盛り上がり別の竜がその姿をあらわす。

空を舞うは空竜レベスト。

地より出でるは岩竜グロンダー……どちらもともにこの世で最も恐れられる魔物。



カイ  すげえ、これがキリュウの力か……。

GM  ガッシュ「幻術と分かっていても……凄まじいものだな(感心するように)」

イブン  「見とれている場合ではない、行くぞ・・・」一番槍、貰い受けたー。

GM  はっきり言って、こんなもん出された日には一般人じゃあどうにもならない、と。いうわけで。兵隊さんたちは右往左往しているばかり。

ユトル  『死ぬなよ、我が子…』←名付け親と子という意味。



遺跡に向かって走る3人。

その遥か上空に彼らを静かに眺める人物がいた。



GM  イザベラ「……なかなかやるわね。彼らは……間に合うのかしらねぇ。くすくす……さあ、貴方の出番よおいきなさい」



空に結界を張ったまま浮かぶソーサラー、その傍らに浮かぶ異形の影。



GM  イザベラ「残念だけれど……彼が、聖鎧を起動するまでは入ってもらっては困るのよ」

GM  彼女の傍らに控えていた影は言葉とともに君たちに向かって急降下するのであった。

カイ  ……いきなり第二の障害?

GM  遺跡に突入成功、で今回のシナリオを一区切りとする。ようは最終シナリオ前編終了、だな。戦闘無しじゃあ、つまらんだろう? まあ、障害として処理するなら……それでも構わないが。ガッシュを使用するなら戦闘は省略。使用しないなら……ガッシュは突入時にちょいと出遅れたってことにする。

ユトル  戦士たちに鬱憤を晴らしていただきます(笑)

イブン  よし。任された。



かくして、狂える獣が3度立ち塞がった。



GM  上空からすごい勢いで接近する大きな異形の影がある。それはルナルの世界でのどんな生き物にも該当しない、何か、だ。

GM  イザベラ「最下級の獣の悪魔……けれどそれを宿すは最高の剣士の肉体。悪魔の強さは宿主に縛られる。さあ、何処まで戦えるのかしらね(上空で笑っている)」

GM  蝙蝠のような翼に人の体。けれどあちこちが膨張し、人間とは見えないほどに崩れている。背中からは触手が2本伸び、その先には剣を思わせる刃がある。顔は、かつてジュダと呼ばれた剣士のそれだが、額からねじくれた角が伸び、半開きの口からは異様に伸びた歯が見える。

イブン  獣と呼ばれた人間に、獣魔か・・・冗談にしては笑えんな。

GM  あ、それからカイ君、君の斧が光ってますよ。で、きぃぃぃん、と小さく鳴っている。

カイ  「くそっ、この忙しいときに……」おお、悪魔探知機か。

ユトル  「イブンサフ、お主らの宿敵が現れたようじゃな」 《倍速》に集中。

イブン  「宿敵?・・・違うな。あれはただの障害だ。魂のこもらぬ刃に、払う敬意などない」言って、剣を抜こう。



第1ターン。



GM  このターンはっきりと、<悪魔>の姿を目撃するので。まずは恐怖判定だ。

イブン  むう・・・。



<悪魔>それは全ての存在に対する敵。

<悪魔>それに相対するだけで人の魂は削られ磨耗する。



GM  ちなみに、外見は怪奇、なので−3の修正がある。

カイ  よし、成功してる!

イブン  ぐ・・・失敗。

GM  ユトル爺さんも同じく、失敗度3か……。



恐怖判定の結果は以下の通り。

カイ、抵抗成功。

イブン、5点疲労して1ターン朦朧。

ユトル、5ターン朦朧。



ユトル  これ、全滅できるよ(笑)

カイ  みんな待ってぇ!それって俺しかまともに行動できないじゃん(汗)

GM  全滅すると思ったらいつでもガッシュを召喚すべし(笑)

カイ  い、いや。5秒くらいならなんとかなるはず……俺には隊長の斧がある。このまま戦闘だ!



行動順はジュダ→カイ&イブン→ユトル。



GM  獣の悪魔ジュダ「久しぶりだな……めんどくせぇ事は嫌いなんだが。ご主人様が喧しくてな。死んでくれや」2本の触手で……元気なカイにきりつけよう

GM  エンゲージした、としておきます。

カイ  い、いや。5ラウンドくらい持たせて見せる!

GM  ちなみに、この触手。フレイルと同様に防御しにくいです。受け(−4)、止め(−2)とちょい難しいです。ついでにダメージも2D+2の刺しとビックだぜ。

カイ  なんだってぇ!(笑)

イブン  がんばれ!

カイ  うああ、全力……防御!二回とも「止め」で防いでやるぅ!

GM  獣の悪魔ジュダ「……つまらねぇ。つまらねぇ。ああ。つまらねぇ……早く死んでくれ」クリティカルはせず。普通に命中。

カイ  「みんなが目を覚ますまでは耐えてみせるっ……(コロコロ)へっ、そんな大振りじゃ当たらないぜ」がっちりと盾で止めました。



第2ターン。

イブンが復帰し、ユトルも判定に成功して意識を取り戻す。



カイ  俺は普通に攻撃。さっきの出目が続いてくれるならいける!

GM  獣な悪魔ジュダ「……めんどくせぇな。しかたがねぇ」こちらはカイにフェイントして心臓に刺し。ちなみに、心臓(身体重用器官)への刺しは3倍ダメージだ。

ユトル  …どうしようかな。んー……《倍速》に集中しよう。

イブン  幻梟閃で。



そして各自の行動が始まる。



GM  フェイントの成功度を12だ!普通に攻撃すりゃ、クリティカルだったなぁ。

イブン  怖いなぁ・・・。

カイ  ま、まあ盾での止め判定値は14だからなんとかなるよ、うん。フェイントかあ、こっちの成功度は9……って、この判定に斧の修正ははいらない?(笑)

GM  いや、+3の修正がつく……げ、ちょうど見切られた!?

ユトル  ジェダも面倒くさがってる場合じゃなくなってきたな(笑)

GM  獣の悪魔ジュダ「……ほう、見切ったのか(少し興味を持った様子)」触手から繰り出される斬撃は大雑把なようできわめて繊細(コロコロ)普通に命中してます。

カイ  盾で止める!はっはっは!今日の出目は絶好調だぁ!!

GM  獣の悪魔ジュダ「……おもしれぇなぁ。おもしれぇ(かなり興味を持った様子)」次はどうしようかな……喉辺り狙うか(死亡判定つき)、のうを狙うか(4倍ダメージ)

カイ  「お前と遊んでる暇はないんだよ!」



ここから先、暫くの間は膠着状態が続く。

イブンとカイの猛攻をジュダが捌き、ジュダもイブンの幻梟閃を見切る。



GM  獣の悪魔ジュダ「……面白い技を使うな。はじめて見る(イブンをじぃっと凝視)」

イブン  「ふん・・・ますます出鱈目になって行くな、狂獣」



数ターン後、ジュダは本気で戦い始める。

悪魔の特権、妖術の発動である。



GM  悪魔ジュダ「面白いだろう?」爆発の風撃、避けのみ有効だ。

イブン  「・・・ちぃ! 見えないとは、厄介な・・・!」避けー(コロコロ、17)あ・・・事故ったー!

カイ  回避!って、イブンー!?

ユトル  おわ(汗)

GM  悪魔ジュダ「おおおおおおおおおっ!」咆哮とともに大気が震え爆発する。カイに5点、イブンに13点のダメージ。そして、自分に9点(笑)

カイ  自爆技?

GM  うむ、ダメージ食らった。そして、本気を出す。バーサークだっ!(笑)

カイ  な、なんて卑怯なコンボだ(笑)

GM  悪魔ジュダ「おおおおおおおおおおっ!」 咆哮をあげてます。これぞ、セルフバーサーク!

ユトル  セ、セルフバーサーク(爆笑)



ここから先は非常に一方的な展開となる。

バーサークしたジュダの強い事、強い事。

毎ターン全力攻撃で、風撃と物理攻撃を合計4回。



GM  悪魔ジュダ「バオォォォォォォォ!」触手を振り回し咆哮をあげている。

イブン  えーっと。こけました。で、生命点が0に。

カイ  イブン……(遠い目)

ユトル  気絶さえしなければなんとかなる!

イブン  「・・・時間がないんだ、潔く寝ていろ!」



それは、もう相当に強かった。



GM  悪魔ジュダ「がぁぁぁぁぁぁっ!」くりてぃかーる!

カイ  って、またクリティカルぅ!? しかも……ダメージ3倍!?

イブン  ……(汗)



え?

強いのはGMのサイコロ?

いや、まぁ、それは……そういう事もあるかもしれない。

その後、更に紆余曲折。

最終的には……。



カイ  うがあ……使いたくないけど、隊長しかない。でないと全てが終わる。隊長、すみません!

GM  ではここで戦闘は終了だ。

イブン  はぁ・・・不完全燃焼だ・・・。



斧の力を感じ取り、カイは確信する『いけるっ!』

しかし、それが悪かったのか……次の瞬間には悪魔の凄まじい力がその身に食い込もうとしていた。

あらゆるものを確実に粉砕する一撃。

それがカイの身に食い込む。

……食い込むはずだった。



GM  ガッシュ「すまない。少し、出遅れた」 その攻撃に割り込み自らの身を盾として立つものがいる。

カイ  「た、隊長……」

GM  ガッシュ「先に行け。こんなところで立ち止まっている場合ではなかろう?(君たちに背中を見せたまま)」

カイ  「し、しかし、隊長……」

GM  ガッシュ「大丈夫だ。鋼の壁はこの程度の相手に敗れぬ」

イブン  「・・・頼んだ」悔しそうに・・・実際、悔しいー。

ユトル  「………………行くぞカイ!(背中を見せる)」

カイ  「く……どうか、ご無事で……!!」それだけ行って振り返らずに走ります。

GM  君たちが背を向けると、ジュダは君たちに向かって触手や風撃を繰り出す。だが、ガッシュが間に入りその攻撃を受け止める。

GM  ガッシュ「何をしている……貴様の相手はこの俺だっ!(カイから借りたメイスを叩き込んだ)」

GM  ジュダ「ぐるるる……」

GM  ガッシュは静に祈りを捧げる。

GM  ガッシュ「青き境界の守護者ジェスタよ。我、今この場に境界を定めん。守護したまえ……我が名にかけて、貴様をここから先へはすすませんっ!」

カイ  くそう、振り返らないぞ。振り返ると引き返しちゃうから。

GM  そして、君たちは遺跡の中へと走りこむ。



剣戟は今だ鳴り止まない……。



GM  では次回、「魔術師の重奏曲 〜古き楔の揺らぐ時〜」 に続く。



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