魔術師の重奏曲(ユーヴァリフ・カルテット)
〜古き楔の軋む時〜
第1楽章






悪魔戦争……それは遥か彼方、もはや伝説の時代に追いやられたもの。

過去、3人は同じ時代に築かれた遺跡に踏み込んだことがある。

けれど、この遺跡は……違う。

踏み込んだ瞬間に3人は感じ取る。

ある者は、周囲に潜む鋭利な殺気に。

ある者は、朽ちた雰囲気を感じさせぬ建物の息吹に。

ある者は、遺跡内部に溜め込まれた濃密な魔力に。

この遺跡は生きている、と。



GM  さて、前回の話……みんなもう忘れているんだろうなぁ。

ユトル  割りと覚えてるよ。

GM  覚えている?では解説を任せた(バトンをぽーん)

ユトル  ガッシュの犠牲によって窮地を脱した一行はシャザックの陰謀を阻止するため、終に死のダンジョンに潜入した、ってところかな。



はい、その通り。

それでは早速、挑んでもらいましょう。

ちなみにこのダンジョン、普通に攻略するだけではいけません。

素早く攻略する必要があります。



GM  イベントが発生する度に時間が経過するからね。あんまり遊んでいると……。

一同 了解!



さて、ここから先は長いのでダイジェストでいきます。

最初のイベントは……。



GM  君達は、石畳の通路を駆け抜ける。不意に、君達の前に立ちふさがる影が三つ。彼らは無言のまま、それぞれ武器を構える。 黒い仮面に黒い鎧。ザノス情報部、その実働部隊たちだ……イブンは覚えている。そして、カイ、ユトルも直接刃は交えていないけれど、姿は見知っている。

ユトル  む、黒か。

イブン  「・・・・・・油断するな。 下端の階級と言えど、腕は確かだ、こいつ等は・・・」



このダンジョン内部でのザコ戦闘はオリジナルの簡易戦闘ルールを使用しています。

ルールは以下の通り。

敵が出現した場合、PC3人それぞれに戦うかどうか、選択をしてもらいます。

武器技能の即決勝負を行い、3人それぞれの勝ち負けを出し。

1人が敗北するごとに1単位時間が経過する。

3人とも勝利すれば、戦闘による時間の経過は無し。

全員負けたら、3単位時間が経過したことになる。

また、戦闘では即決勝負の差がそのままダメージとなる。

戦闘は放棄することも出来る。

放棄した場合、自動的に敗北し時間が経過するがダメージは0ですむ。



ユトル  儂ゃどうなるの?

GM  自動武器で対抗してください、技能15だからちょいと分が悪いけど(笑)

GM  「我ら、ザノスの未来を切り開く刃なり……滅びよ、国賊ども」

カイ  「立ちふさがろうとも、突き進むのみよ!」

GM  さあ、戦闘だ。それぞれ、戦闘に参加するか、放棄するかを決めてロールしてくれ。今回の相手はレベル14だ。

カイ  参加します。

イブン  参加するに決まってる。

ユトル  無論じゃな。しかし……下手したら気絶するから、慎重にしなければいかんな。回復役が倒れるわけにもいかん。

GM  ああ、このダンジョン内部の魔力は『濃密(MP無限大)』だからね。好きなだけ回復してくれ。ただし、回復魔法は回数がペナルティになるから、何度でも・・・と言うわけには行かないけれど (笑)

ユトル  マナが濃密?!(口からエクトプラズム)



勿論、治療をすれば時間も経過するし。



ユトル  「この老骨、大義というのは分からんよ。家族と友人を護るのみ」

カイ  (無言でコロコロ)

GM  「ぐふっ……大儀を知らぬ愚者に敗れるとは……無念なり」カイとユトルには負けた。

イブン  「・・・血塗られた未来は、更に血塗られた未来で切り開かれる事に気付かぬか・・・!」 (コロコロ)ぇー・・・ふぁ、ふぁんぶる(意気消沈)

GM  (コロコロ)ありゃあ……。

イブン  待てGM。そのダイスはなんだ(笑)

カイ  ……クリティカルしてるう!?

GM  ユトルの魔剣が容赦なく裁きを下し、カイの斧が敵を打ち倒す。一方で、イブンは大怪我しながら辛うじて勝利する、と(笑)



ここから先、情報部と何度も出くわし戦闘が続く。



GM  「まだだ。ここを通れると思うなよ」同じような滑降した奴らがここでも現れる、と。

イブン  クリティカルね(笑)

GM  こっちは事故った(笑)



が、PC達の目が走り続けた上に、GMが自爆したりと被害は殆ど与えられない。

微妙に時間を消費しつつ、3人は前進する。

次なるイベントは……。



GM  敵キャラを蹴散らして先に進んでいると、変な部屋に出る。部屋の中央に水晶玉のようなものがあり、ぼうっと光っているぞ。

ユトル  「…(ぜぇはぁ)…な、なんじゃこれは」

GM  ちなみに、水晶玉は強力なマナを放っている、ということがユトルは分かる。

ユトル  「くっ、眩しい」しかし《魔法分析》している時間もない。

カイ  水晶玉以外で変ったところはない?

イブン  「・・・・・・誰か居る気配は・・・」警戒しておくよ。

GM  部屋に人の気配張りません。水晶玉を無視する(時間経過0)調べる(時間経過1)さあ、どっち?

ユトル  「むぅ…気になるな、急いでいるが少しいじらせてもらおう」

GM  では、ユトルが魔法を唱えようと距離を詰めた瞬間、水晶が君に語りかけてくる。

GM  『魔力パターン認証中……確認完了』

ユトル  「…誰かの魂でも篭められておるのか?それとも創られたものか。或いは天使か、悪魔か」

GM  『情報検索……許可』

ユトル  なるほど、情報端末か。

GM  『項目 1:アレフ・ヌル 2:ヴェール・ゼール 3:イルゼ・ヴェル・メーラ。エネルギー残量……1』

カイ  うお、知らない単語が二つも。

ユトル  「どうやら1つしか調べられんようじゃな」1は巨大ゴーレムで3はイザベラのことじゃよ。 3を調べよう。黒幕の気配がするでな。

GM  『イルゼ・ヴェル・メーラに関する情報……階級・騎士、強さ評価・500 』

イブン  評価の程度が理解不能だが・・・あれが500と。

ユトル  悪魔のときにCPが500なんじゃろうな。

GM  『妖将ヴェール・ゼール配下の悪魔。通称≪熱獄≫のイルゼ。黒い炎を操る、強力な悪魔』

ユトル  妖将ときたか…。

GM  『ヴェール・ゼール配下で唯一、封印に失敗。現在の行動・不明……エネルギー残量・0……ダウンします』

ユトル  そこが一番大事じゃろーーがぁあ!!!(ガンガン)

GM  水晶玉は力を使い果たしたように、光を失うのであった。叩こうが、何しようが反応しません(笑)

ユトル  「ヴェール・ゼールが何者かも間接的に分かったな。それに、イザベラの目的もなんとなくは見えたな」



この時点で時間経過は5。

探索は更に続く。



GM  君達はまたしても不思議な場所にたどり着く。壁面の質が変わる。磨き抜かれたそれは、まるで鏡のようだ。

ユトル  建築のことはよく分からん(笑)

GM  君達の顔がはっきりと映っている。そして……進めば、無数の道に枝分かれしている。3つ、4つ、5つ、右に、左に。何気なく進むと、気が付けば同じ場所に戻ってしまう。

イブン  ・・・ミラーハウス?

GM  さて、ここですが……鏡の迷宮が君達の前に立ちふさがります。これを突破する方法を考えましょう。方法は任せた。一応、GM側でも答えは準備してあるけれど、それ以外でも適切だったら認めます。

カイ  建築技能でこの部屋の構造とかわかったりしない?成功度は1なんだけど。

GM  それでは成功度が足りません(笑)

ユトル  「うむ…(腕組みして考えている)」

カイ  すぐ思いつくのは壁伝いに歩くことかな。

ユトル  そう、迷路の常套手段。片手法じゃな。

GM  同じ場所をぐるぐる回ってしまいます。 でっかい柱に手を付いてその周囲をぐるぐる回っている状況を考えて見ましょう。

カイ  俺、知力、駄目(笑)

GM  ヒントは……うん、何も言うまい(笑)

ユトル  儂は方向感覚の特徴を持っておるんじゃが、目を瞑って進んでみてはどうじゃろう。

GM  壁に頭をぶつけるだけ。



一同、暫し悩みます。

時間は少しずつ経過していきます。



イブン  ……あ、きちんと思い出せないが、なんかアイテムで、光が出て方向教えてくれるのがなかったか?

ユトル  なるほど鏡、か。

カイ  そういえば、そんなものがありましたね。

ユトル 試してみよう『エル・バトラ・アウラ・レグ・メゼキス。無限の回廊を照らし、我らを導け!』

GM  では、鏡が光条を発します。光は真っ直ぐに伸びて、壁の鏡に反射し、更に進む。道を指し示すように真っ直ぐと。……おめでとう、それで正解です。

ユトル  「やりおるな、イブンサフ」にやりと笑おう。呪文の中にヒントがあったな。

カイ  「ただ、アレフ・ヌルの場所を示してるだけじゃなかったんだなあ」

GM  ふむ。思ったよりあっさり気が付いたな……およそ10分か、なら時間経過は1だ。



鏡の迷路を突破して更に進む。

相変わらず、敵キャラとの遭遇率高し。



GM  「通しはせん!通しはせんぞっ!」

カイ  「っち、時間がないっていうのに!」

イブン  「・・・・・・退け」



しかも、遭遇する敵キャラは情報部だけではありません。



GM  情報部の兵士をを切捨て君達は駆け抜ける。不意に、ユトルは強力なマナが近付いてくることを感じ取る。

ユトル  「(ん?濃密なマナの中でこれだけくっきりとした輪郭を持つとは…)」

GM  やがて、ずぅぅぅん。ずぅぅぅん。と地響きも聞こえ始める。一番最初の冒険で戦ったゴーレム、あれとそっくりなのが迫ってきました『侵入者確認……排除行動に移行します』

イブン  ガーディアン登場……。

GM  『うぃーん、エネルギー残量、駆動装置、レフトウエポン、ライトウエポン、オールグリーン』というわけで、やっぱり戦闘。此方の技能は18です。



ガーディアンは流石に手強く、イブンが再びずたぼろにされる。

治療などに時間をとられながらも、先へ。

現在、時間経過12。



GM  では、君達の前にふらふらと歩いてくる影一つ。

イブン  「・・・・・・む」構える

GM  黒い仮面を被った小柄な人影、足を引き摺るようにして、君達に近付いてくる。

カイ  今度はなんだ?身構えよう。

GM  で、君達の姿を確認し、力尽きたようにぱたりと倒れる。

ユトル  「あの娘は…」不意に、駆け寄ってしまう。

カイ  「おい、どうした、大丈夫か!?」近くに駆け寄ります。

イブン  「・・・サヤ、か?」剣を下ろす。

GM  どうするかは、お任せです。無視する(時間経過0)助ける(時間経過1)

ユトル  儂には子供に対する義務感があるし、精神抵抗する気もない(笑)

GM  サヤ「……主殿を止め……全ては……の謀略」どうやら意識を失っているようだ、仮面の下から小さく声が漏れる。

ユトル  迷わず《完全回復》「お前の身体をマナで満たそう」

GM  では、完全回復をかけた瞬間に悲鳴があがる

ユトル  「…!?」

カイ  「お、おい、回復魔法かけたんだろ?どうなってんだ……?」

GM  背中に黒い刃状の物体が突き刺さったままになっており、それが回復を妨げている。回復して肉が盛り上がり、刃に食い込んだって感じです。

ユトル  抜こう「すまん、痛い思いをさせたな」

GM  甘い!刃はそのまま彼女の身体の内側へ。抜こうにも、深く深く、突き刺さっている。

ユトル  「な、何!?」

イブン  背中のどの辺り?

GM  心臓の辺り、かな? ちなみに、無理やり抜くと、彼女、死にます。 放っておいても、やっぱり死ぬけれど。

イブン  「っち。反対側へ押し出すことも出来んか」

GM  ちなみに、刃物とか使って排除するならば、手術による判定を要求します。失敗するとやっぱり死亡……。

ユトル  ここは危険じゃが荒業を使わせてもらう。《他者移動》で剣を飛ばそう。

GM  ……おおっ!?た、確かにそれなら肉体を傷つける事無く、異物を取り除ける。

カイ  おお、そんなことができるんだ。

ユトル  では早速……(コロコロ)魔法手術は成功じゃな。止血しよう。

GM  ちぃっ、一回で成功しやがったか……生き延びてしまったな。では、そのまま次のイベントだ。君達が手当てをしているとコツコツと、足音が響く。ゆっくりと、近付いてくるようだが。

カイ  「まったく、次からぎ次へと……」

GM  君達の前に一人の女が現れる。

GM  イザベラ「あら、皆さん。御機嫌よう」 その女は君達を見つけるとにこやかに微笑み、礼をするのであった。

ユトル  どうしようかなーカマかけてみようかなー。

GM  イザベラ「……あら、その娘。助けてしまったの?……くすくす」口元に手を当てて笑っている。

ユトル  「これはごきげんよう。妖将殿の復活計画は進んでおるかな?」

GM  イザベラ「……ええ、これ以上ないくらい、順調に」にっこりと嬉しげに、何処か熱っぽく微笑みます。

ユトル  こやつ…正直の特徴でも持っておるのか(笑)

GM  イザベラ「イレギュラーは……今のところ一つだけ、かしら。その娘、渡してくださる?」

ユトル  「断る」

GM  イザベラ「そう、残念だわ……どうしましょう?」眉を顰めて悲しげに。

イブン  どうするんだ?とユトル に目で訊ねる。

ユトル  《間抜け》かけたい。かけたくてたまらない(笑)

GM  イザベラ「……本当にどうしましょう、貴方達を殺してしまうわけには行かないし」思案の表情。戦闘仕掛けるのは自由です。けれど、貴重な情報収集の機会ですよ?

カイ  「俺たちもあんたの計画の駒ってわけか……」

GM  イザベラ「駒、駒とは少し違うわ……もっともっと、大切な物よ。貴方達は……駒でもあり、スペアカードでもある」

イブン  「・・・結局、貴様の思惑の中のことだろう。差し手にでもなったつもりか?」

GM  イザベラ「……くすくす。差し手?わたくしが?……そうね、指し手であり、駒の一つでもある。差し手は、わたくしであり、わたくしではないモノ……くすくす」

ユトル  「かつて妖将を封じるのに使われた聖鎧の復活。それによってお前の主君も復活するといったところかな?」

GM  イザベラ「ご明察……聖鎧、あれは楔……あれは我らが将を掴んで放さぬ、忌まわしき楔。けれど、それもあと少しの話……彼が動かせば、そのときに聖鎧は手を放す」嬉しげに。

ユトル  やっちゃう?とイブン、カイに目で合図。

カイ  できれば無視して突き進みたいけど、サヤの安全は確保したいな。

ユトル  戦略的にも、サヤはシャザック説得の最大材料になるしね。

GM  イザベラ「ねぇ、ユトル・バイカン……」

ユトル  「…………」

GM  イザベラ「なぜ、わたくしがこんな話をしていると思う?」

ユトル  「駒を動かすためではないのか?」

GM  イザベラ「は・ず・れ……ただの、時間稼ぎよ」イザベラがそういった瞬間、遺跡が震える。立っていられないほどの揺れだ。

ユトル  「さっさと動くべきじゃった(舌打ち)」もうタイムリミット?

GM  イザベラ「その娘は、貴方達にあげるわ……くすくすくす」リミット、ではないけれど。イザベラとしゃべってる間に余分な時間を消費しました。時間を消費させて、イザベラはテレポートで消える(笑)

ユトル  逃げ去るイザベラに《間抜け》! かかれば《瞬間移動》が失敗するかもしれない。(コロコロ)

GM  (コロコロ)あ、かかった!?技能が下がって……《瞬間移動》はどうにか成功かな。とんだ先で酷い目にあってそうだけれど、とりあえずこの場から消えるのには成功(笑)



時間経過は15。



イブン  「猶予はなくなったな。急ぐぞ」サヤはどうする?

ユトル  連れて行くべきじゃろう。シャザックに真相を伝えねばならん。

カイ  今のサヤの状態は?

GM  サヤは気絶してますな。うわ言を言ってますが。

ユトル  内容は?

GM  サヤ「止めて、主殿を止め……全ては悪魔の謀略……甦るのは聖鎧だけでは……」

ユトル  なら《精神感応》をシャザックにかけよう。サヤも参加させて。(コロコロ)クリティカルで繋がった(笑)

GM  ふむ。では、その魔法に対し抵抗を試み……うげっ!?

ユトル  『このうわ言を聴け、サヤはイザベラに襲われたが儂らが助けた』

GM  君達にシャザックの思念が流れ込む。

GM  『……』君達に返事はしない。集中していて、それどころではないようだ。

GM  巨大な魔方陣。その中央に剣を付きたてた姿勢で静止している、巨大なゴーレムの映像が伝わってくるぞ。

ユトル  あれが……聖鎧か?

GM  本当に巨大なゴーレム。 先程、おそってきたゴーレムと比較しても……大人と子供ほどのサイズ差があるぞ。

ユトル  この際《精神感応》はつけっぱなしにしておこう。どうせマナは無限…あぁ、なんて贅沢な(笑)



ダンジョンもいよいよ深部である。

そんな時。



GM  そこに辿り着いたか……サイコロを1D6どうぞ。障害突破様のお仲間を一人プレゼント、誰が来るかは出目しだい(笑)

ユトル  6!

カイ  おや、いい目だ

GM  6、6ぅっ!?うわー、ジョーカーが出ちゃったよ……。

ユトル  えー(泣)

カイ  え、ジョーカーなの?(汗)

ユトル  待てよ、ジョーカーが悪いとは限らないな。

GM  やっぱり、こいつは最後まで乱入するか(しみじみ)

カイ  ……それはあれですか。ホントにこっちの味方になったんですね

GM  ???「ふはーはははははっ!天が呼ぶ!地が呼ぶ!友が呼ぶ!」

ユトル  えー(泣)……しかし、なんだこの安心感(笑)

GM  ???「この歴史的瞬間にこの大英雄が立ち会えぬなど、ありえようか……否、断じて否、否、否、否っ」

カイ  ……まさか。

GM  レクス「待たせたな諸君っ!今この地に君達のヒーローが参上だっ!レクサール・アダフっ!運命に呼ばれてここにあり〜っ!」 役に立ててやってください(笑)

カイ  「おま……レクス!なんでここに!?」

GM  レクス「おおっ!そうだった!戦況報告だ。我ら英雄軍、今、戦場に到着したぞ。私だけではなく、他のメンバーも遺跡制圧に乗り出している」

ユトル  「うむ、それは朗報」

GM  レクス「もちろん、進軍速度はこの私が最速だがな。ふはーはははははっ!」

カイ  「それはお前が他の人を無視して突き進んでるだけじゃないのか?」

GM  レクス「ふっ……我が同胞達は到底この速度についてこれぬ。英雄とは罪なものよ」

カイ  「ああ、ともかく前へ進もう」

GM  レクス「任せておけ!さあ、敵は何処か?ばったばったと薙ぎ倒されてやろう!」まんとをばさっ!

イブン  受け身かよ!



駆けつけた仲間、レクサール。

これにより戦力充実!?

そして、次の瞬間。



GM  あ、敵が出現した。情報部の黒い奴らだ。

ユトル  レクサールに任せた(即座に)

GM  早速切られた(笑)

イブン  進軍速度だけでなく、出演時間も最速だったな。

GM  レクス「敵かっ!?案ずるな……この私に任せて……え、ちょっと待て、本当に行くの?行っちゃうの?ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」君達は待ち伏せを突破した(笑)



さて、ここから暫くの間、彼らはダンジョン内部で迷う羽目になる。

同じ場所を行ったり来たり。



GM  レクス「なんのぉっ!まだまだっ!あ……やっぱり止めて、あ、それ駄目、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」←迷って同じ場所に出た。レクスはピンチのようだ。

カイ  「すまんが時間がない。ここはまかすぞ、レクス!」



もう一度ぐるっと回ってみたり。



GM  レクス「へるぷ!へるぷみぃぃぃぃぃっ!」←また同じ場所に出た。レクスは相当ピンチのようだ。

ユトル  ……なんか、美味しいなぁ(笑)



更にもう一度。



GM  レクス「まだだっ!この程度で……(ばたんきゅう)」←またまた同じ場所に出た。レクスはついにやられたようだ。

イブン  「・・・お嬢、今行くぞ」レクスのことは気にせずに。



気が付けば大量に時間を消費して、時間経過はトータル20。

ここから先、敵キャラは出現するわ道に迷うわで、光陰矢の如し。



GM  「ば、ばかな……ここまで突破してきただとっ!?」「通すなっ!命に代えても通すなっ!」そろそろ浮き足立ってきてますね。

イブン  「・・・ちぃ。連戦は流石にきついか」



結局、最深部に到達したときには時間経過は27だった。



GM  君達の目の前には……赤い仮面を被った男が居る。

GM  シャザック「来たか……」

カイ  「アンタはあの時の……」

GM  シャザック「ここは通さぬ。あと少しで……我らの希望が動き出す。邪魔はさせぬ」

ユトル  「ベルゼリオン!サヤの声を聴いたであろう、お前は騙されておる!」

カイ  「もうやめろ、こんなこと!アンタは利用されてるだけなんだぞ!」

GM  シャザック「悪魔の謀略、か……くだらぬ。利用できるものならば、なんでも利用する。最後に笑うのは我だ」

ユトル  「痴れ者が、妄執に取り憑かれおって!」

カイ  「この分からず屋め……!」

GM  シャザック「貴様達こそ、なぜ分からぬ……我らがザノンは力を失い、周辺諸国が力を増している。国内でも不穏分子が暗躍を繰り返す日々……この国難を乗り切るためには、力が必要なのだっ!」

カイ  「だからといって!俺はアンタのしてることを許せない……!」

イブン  「そんなもの、俺の知ったことか。目の前で、親しいものが苦難に遭っている。だから手を差し伸べているだけ……お嬢はどこだ?」

GM  シャザック「……姫君のことか?答える義理も無いが……教えてやろう。この奥、だ」

イブン  「そうか・・・ならば通らせてもらうぞ」構える

ユトル  「最早問答無用」

GM  シャザック「どうしても引かぬ、か……ならば、我が剣にて散り果てよっ!」腰から剣を抜く。



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