花嫁の遁走曲(ミリステア・フーガ)
〜羽飾りを君に〜
第3楽章





3日目




この物語には実に難問が多い。

ただの恋物語などに留まらず、政治的な事まで絡んでしまうのだから当然ではあるが。

イリスの財政的な事情。

イリスの民意。

ミリアや彼女を取り巻く者の思い。

この先、敵対する事になりそうな人物の圧倒的武力。

などなど。

問題はとても多い。

残る日数で全部解決できるのでしょうか?

なお、諸事情により今回はカイとユトルのみである。

さてさて、どう行動するのやら。



GM とりあえず、残り5日。相談せられよ。

カイ  どうしよう……妨害したいのはやまやまだけど手段が思いつかない。 結婚式場の穴でも探そうかな……あ、でもイブンが帰ってきてることは知らないんだよなぁ。

GM とりあえず、3日目のGM提示イベントに参加するかどうか。

ユトル  『雨の日の外出』、いいタイトルじゃ。

GM 参加者、挙手。 他にやることがあるなら、それもまたよし。

ユトル  儂はイベントに参加するとしよう。できればミリステアと二人きりで話がしたい。

カイ  ぬー、思いつかないなあ。

ユトル  なら、カイは誰かに協力を取りつけたらどうじゃ?味方は沢山おろうて。

カイ  とりあえずドレックのところに相談にでも行こうかな。



カイは「ドレックのところへ相談へ行く」

ユトルは「GM提示イベント」



3日目:カイ




カイ  そういえば、ドレックの息子の……ウィルだっけ?ジェスタに入信したんでしたっけ?

GM そうだね。入信して、毎日戦闘訓練やってるかな。では、ドレックの家にて。



相変わらず、ぼろっちい家が一軒。



GM お店はそれなりに繁盛しているそうだが、こっちの方は相変わらず。

カイ  言ってくれれば再築に協力するのに……。

GM 必要性、感じてないんじゃない?家のほうは。

ユトル  らしいと言えばらしいな。

カイ  とりあえずドアをノックしよう「おーい、ドレックいるかー?俺だ、カイだー!」どんどん。

GM ドレック「おや、ダンナじゃないですか。お久しぶりで……どーぞどーぞ、小汚いとこですが、あがってくだせぇ」

カイ  「すまんなあ、最近忙しくてお前のところにも顔出せてなくて」

GM ドレック「忙しいのはいい事ですよ」

カイ  「実はなあ、今日はお前に頼みがあってきたんだ」

GM ドレック「なんでしょ。宴会の手配かなんかで?」

GM ドレックはきちっと小市民化しています(笑)

カイ  うん、いいことだ。いいことなんだけど、悲しい(笑)

ユトル  どうしても草(忍者)が諜報活動のために偽装生活をおくっているとしか思えない(笑)

カイ  「最近、新しい領主ができる、って噂知ってるか?」

GM ドレック「ああ、領主様の娘さん、結婚するんでしたね。ながいめで見りゃ、そうなりますか」

カイ  「俺は今回そいつの結婚式の護衛をすることになったんだ」

GM ドレック「ほぉっ!!そりゃ大きな仕事を任されましたね。めでたい事で」

ユトル  お前が頼まれるのはもっと大きな仕事じゃぞ(笑)

カイ  「ところだ!このガロードときたらとんでもない奴でだな!」

GM ドレック「はぁ、まあ、善人ではないでしょうねぇ。ガロード・レオルですから」

カイ  「勢いで仕事を引き受けたはいいがどうにも納得できなくてな……」

GM ドレック「とはいえ、街の為を考えればこれ以上はない相手だと思いますぜ。あっしからみりゃぁ、誰が取り持ったかしらねぇが……上手いことやったなぁ、って思うくらいですぜ」

カイ  「というか、ぶっちゃけ今回の新領主に俺は反対なわけさ」

ユトル  ぶっちゃけた!(笑)

GM ドレック「ありゃま」

カイ  「たしかに、街の復興のことを考えればそうなんだけどよ……」

GM ドレック「イリスの街に今一番必要なのは金ですからねぇ。それを考えれば……」

ユトル  そう。今、ね。

カイ  「今はいいかもしれん。だが、街が一旦復興したあとのことを考えたときに俺はあいつじゃ駄目だと思うんだ」

GM ドレック「大体その縁談、領主側から持ちかけてるって話じゃないですか。街の迅速な復興を目指すという点で言えば……政策の一環としては大英断だとおもいますがねぇ」

カイ  「(聞いていない)で、だ。俺は表面上仕事をしなくちゃならないわけで、お前に裏から色々とやって欲しいんだ」

GM ドレック「……だ、ダンナ、あんた何をやらかす気です!?」

カイ  「結婚式を……崩す!」

GM ドレック「しょ、正気ですかいっ!?」

カイ  「俺は正気だ。あんな奴にこの街をたくすわけにはいかんのだ!」

GM ドレック「……やれやれ、あっしは後ろ暗いことからは足洗ったんですがねぇ」頬をぽりぽり。

カイ  「こんなことを頼めるのはお前しかいないんだ……頼む!」

GM ドレック「店の方も結構忙しいんですよぉ?」

カイ  土下座して頼もう。

ユトル  格好いい(笑)

GM ドレック「……ダンナに言われりゃ、やりますけどね」

カイ  「ほんとうか!?ありがとう、助かるよ!!」

GM ドレック「おーい、ウィル。明日から何日か店を休みにするぞー」奥の部屋へ向かって。

GM ウィル「えー!?何言って……」

GM ドレック「ちょっと、用事ができたんだよ。用事……ほら、お前もしばらく羽伸ばしとけ」

GM ウィル「ちょっと、勝手に……あ、カイ兄ちゃんっ!?来てたの!?」

カイ  「よう、ひさしぶりだな。頑張ってるか?」

GM ドレック「はいはい、子供は寝る時間な。寝る時間ー」追い出す。

GM ウィル「……こらー、あけろー!」扉の向こうから。

GM ドレック「……というわけで、店の方はこれでおっけーですぜ」

ユトル  うむ、早い段階で重要な人物を味方につけたな。流石じゃ。

カイ  「すまねえなあ、折角いい感じに経営してるってのに」

GM ドレック「別にいいです。どうせ道楽ですから」

カイ  「今回のことがうまくいったら、お前の店で宴会でも開かせてもらうよ」レンの金だけどな!

GM ドレック「さてと、あっしはどうしましょうかねぇ……」

カイ  「よし、式場の見取り図とか欲しいものがあったらなんでも言ってくれ!そういうのは俺が手配できるはずだからな」

GM ドレック「ダンナ、あっしにそんなもん渡してどうしろっていうです。正面きっての行動は専門外ですぜ」

カイ  「そ、そうか?まあ、俺にもできることがあったら言ってくれ。俺は俺でできることをしてみるからな」

GM ドレック「そうですねぇ。あっしもできることを考えて見ましょう。なに、やるとなったからには徹底的に協力しますぜ。大船に乗ったつもりでいてくだせぇ」

カイ  なんていい奴なんだ、ドレック……。

GM ドレック「なにしろ……ダンナの敵はあっしの敵だ。……なぁに、ガロードなんて叩けばいくらでも埃が出てきますよ」とまあ、ドレックの調子はこんなもの。ひょこひょこと、街中へ姿を消すのであった。

カイ  「頼んだぞ、ドレック」

GM そして、同日の深夜にはカイの元に一つの情報が寄せられる。

カイ  すばやい行動だ……。



どーも、ガロードが最近ある種の魔法の品を取り寄せたって話ですぜ。

指輪なんですがねぇ。

かかっている魔法がまた、物騒で。

なんでも<奴隷>の魔法だとか……。



Byドレック



カイ  奴隷の魔法ってなんですか?

GM 永久に持続する魅了の魔法ですな。 しかも、対象の知覚したものを共有までできる。言ってしまえば、人間を使い魔にしてしまえる魔法です。

カイ  うげー、面倒な……。

GM ちなみに、指輪の詳細に関してですが。 親になる指輪と子になる指輪がある。 親の指輪をはめた者が、子の指輪をはめた者を支配するというアイテム。

カイ  それ、かなり重要な情報じゃ……(笑)

ユトル  その情報知りたい、知りたいぞ!(笑)



3日目:ユトル




ユトルは街へと出る。



GM 理由は何だろうね。食事かも知れないし、買い物かもしれない。 まあ、全てはどうでもいいことだ。



問題は雨で身動きが取れないということ。



GM とりあえず、君が外出していると雨が降り、どこかで雨宿りをしている。 そんな状態。

ユトル  儂は《雨傘》とか、シュナと違ってそういう生活に密着した魔術には興味がない(笑)

GM 便利なのに(笑)

ユトル  「やれやれ、本降りじゃな…(重たくなったローブの裾を絞る)」

GM ともあれ、雨は当分やみそうにない。

ユトル  そして外出しないから家に傘もない(笑)

GM 視覚判定をどーぞ。

ユトル  おぉ、儂。眼は良くなりましたよ。15CPも使ったから(笑) 成功度4。

GM うむ。ばっちりですね。

ユトル  雨糸細く滴れる中に何を見つけたのかな?

GM 君が今雨宿りをしている場所から見える、喫茶店……って、あるのかな。この世界? まあ、ちょっとした、休憩所兼軽食屋さんに目が留まった。

ユトル  1ヶ月前だったか、齢65にして初めてデートした覚えがある(笑) そこが喫茶店だったような。

GM ああ、じゃあその店かもしれないな(笑)

ユトル  では軒先まで行こう。そこで腕組みして立ち往生。

GM うむ。同じ店舗ということにしておこう。命名をどうぞー(笑)

ユトル  『喫茶 淑女の祈り(レディプレイ)』

GM じゃあ、それで(笑)



窓際、外を眺めている見知った顔。



ユトル  さて。それは誰かな?



窓の外を眺めて憂鬱そうにため息をつく者。

ミリステア・イリス。



ユトル  おや、一人か?

GM 一人のようですねぇ。



なにやら、羽飾りをいじって、時折ため息をついている。



ユトル  きっかけができたな。入ってみるか…「お嬢さん、相席宜しいかな?」

GM ミリア「……!?」突然声をかけられて、びくっとなる。

ユトル  「いや全く、奇遇ですな(腰を下ろす)」

GM ミリア「おじーちゃんじゃない。珍しいね、こんな場所で会うなんて」

ユトル  隣に立とう「酷い雨ですな…(窓の外に視線を送りながら)」

GM ミリア「うん、鬱陶しい……嫌になる、ほんと」外を見つめて。

ユトル  「そう言えば、イブンサフが帰ってきていますよ。もうミリステアさんには挨拶しておるでしょうが」

GM ミリア「……知ってる。会ってないけど」

ユトル  「おや、どうして?」

GM ミリア「……タイミングが悪いって話かな。お土産だけはもらったけどねー」



そう言って。

ミリアは羽飾りをいじっている。



ユトル  「ふむ、イブンサフめもそれと同じものを持っていましたな。まぁ、儂は寝顔しか見ておりませんが(少し笑う)」

GM ミリア「それも知ってる。うちのオヤジが言ってた……対になる羽飾り、か。何のつもりで渡したのやら」

ユトル  「ところでガロード殿は気に入りましたか?」

GM ミリア「んー。ガロードさん?悪くない相手ね。お金持ちだし」

ユトル  「………………………(じっと眼を見る)」

GM ミリア「……なによ」

ユトル  「…………………………」

GM ミリア「……これ以上ない縁談でしょ。これで、イリスは確実に持ち直すし」

ユトル  「……」

GM ミリア「……帰る」席を立った。

ユトル  「儂はこの街はとてもいい街だと思っているのですが、その理由はなんなのだろうと、今ふと思いましてな」

GM じゃあ、その言葉に振り返った。

ユトル  「ミリステアさんはどう思われますか?」

GM ミリア「そりゃ、領主様がしっかりしてるからでしょ」と、肩をすくめる。

ユトル  「次の領主様は?」

GM ミリア「……経営手腕だけなら、今の領主よりも上になるかもね」

ユトル  「儂はこの街を好きなままでいられるでしょうか。儂だけではない、シュナも、この喫茶店のマスターも。他の街の人々も…それに、貴女も(立ち上がる)」

GM ミリア「さあ、ね……でも、好きでいてもらえるように、努力する」

ユトル  「なら言いましょう。儂はガロードを選ぶような貴女の街は好きになれない!」 腕を取る。

GM ミリア「……!!」

ユトル  「みんな貴女がそうするのを望んでいるとでも?貴女がそうするから、皆が従うのですよ」

GM ミリア「そんな事、言われても……」

ユトル  「貴女には今しか見えていない」

GM ミリア「今がなきゃ……明日は来ない!!」



睨み合ったまま、時は過ぎていく。

やがて、耐え切れなくなったミリアが叫んだ。



GM ミリア「それに……今更、遅いのよ。こっちから話を持ちかけたのよっ!!それを今になって御破算になんてできないのっ!!」

ユトル  「なら儂にできることはこれだけです」 これを逃すと機会がないかもしれない。

GM 何をやらかすー!?

ユトル  「儂はウィザードです。魔術を使うしか脳のない男。もし貴女がこんな老いぼれでも信頼してくれるなら……受け入れてください」

GM ミリア「……な、なにを」

ユトル  静かに眼を閉じて、二、三言の呪文を唱える。 まず《精神感応》 ……成功。 抵抗するじゃろうか?

GM この流れなら……抵抗しないかもなぁ。

ユトル  『これで貴女と儂は繋がった。貴女も、貴女自身の心の奥と繋がった』 次に《精神探査》……これも成功。

カイ  お、おお!?

ユトル  『質問。貴女が本当に結ばれたい相手の名は?』

GM うっわー、残酷ぅっ!?

ユトル  残酷も減った暮れもあるか、本気で生きろ!



魔法により、ミリアの心の奥底を探る。

ユトルと、ユトルと繋がったミリア自身の心に響くその答えは……。







『イブンサフ・レーベンクイール』



GM ミリア「……!!!」

ユトル  「……(じっと見ている)」



ユトルが腕を放した。

だが、ミリアは動かない。

動けない。

ただ、呆然とその場に立ち尽くしている。

やがて。



GM ミリア「……関係、ない。関係ない。関係な、い……私はミリステア・イリスだもの。領主の娘なんだからっ!!」



彼女は叫んだ。



GM ミリア「なすべき事があるんだからっ!!」

ユトル  では扉を開け放して雨に打たれよう。



ユトルもまた叫ぶ。



ユトル  「貴女は!」



両手を広げて背中を見せたまま。



ユトル  「貴女はあの時こうして」



あの時、それは遠い昔。

邪悪なる魔術師とその僕たる魔女が、イリスで誘拐事件を起こした時。

魔女の前にユトルが屈しかけた時の事。



ユトル  「こうして儂を守ると言った。忘れていると思っていたでしょうが……儂はきちんと覚えている!」



両手を広げ、ユトルと魔女の間に立った少女がいた。

少女の名は、ミリステア・イリス。



GM ミリア「そうよっ!!貴方だけじゃない!この街のすべてを守る義務が私にはあるっ!!」



イリスの守護者たる騎士、アレイオスの娘。



ユトル  「(振り返らずに)なら誰が貴女を守る?」

GM ミリア「……私、を?」

ユトル  「貴女は誰が守る?ガロードにはできない」

GM ミリア「……馬鹿なこと言わないで」

ユトル  「もし貴女が望むなら、今度は儂が貴女を守る番だ!(叫ぶ)」

GM ミリア「……私は、私は自分の足で立つっ!!」

ユトル  「貴女が望むなら!(声を張り上げる)」

GM ミリア「助けなんて、助けなんて……要らないんだから」

ユトル  言い残して歩み去る。今日は自分の足で歩いて帰ろう。たまにはいい…。



雨は未だ、降り止まない。



ユトル  「想いを伝えるというのは斯くも難しいぞ、イブンサフ…」



4日目




GM 残すところ、半分。 GM提示イベントは「誓いと想い」 参加者は挙手。そして、それ以外は自分で考えて提示。

カイ  い、イベント名がかっこいい……。

ユトル  寝て過ごしたい(がくり)

カイ  んー、なんとか民意を味方につけたいけど、その方法を思いつかないなぁ。

GM とりあえず、イベント参加者、挙手。

カイ  ぬああ、思いつかないのでイベントに参加します……。

ユトル  カイが参加するなら儂はエルバルトの所に行こうかな……時間を無駄にしそうだけど。



カイは「GMイベント」

ユトルは「エルバルトに会いに行く」



4日目:カイ




カイは城の中にいた。

例によって警備中である。

とっても忙しい。

ガロードは警備の事なんてこれっぽっちも考えちゃあくれない。

好き勝手に動き回る。

ああ、困った困った。



カイ  まさに、ガロードどのーいったいどちらへー、状態ですね。

GM うむ。そんな感じ。 でも、まあ、君にも休憩時間はある。 今は君の部下たちが代わりに振り回されていることだろう。



場所は城の隅っこにある休憩室。



カイ  「くそー……身動きとれねえなあ」

GM 君が入ると、部屋には先客がいた。

カイ  誰だろう。



そこに居たのはカイに警備を依頼した人。



GM ヒューイ「……」書類を広げて睨めっこ。



彼は君が入ってきたことにも気付かず、執務を続ける。

……くどいようだが、ここは休憩室。



GM なのだけれど、ひたすらに彼はペンを取る。

カイ  「……久しぶりですな、ヒューイ殿」

GM ヒューイ「おや、サイトニン神官ではありませんか」

GM 声をかけられると、流石に気が付く。

カイ  「ここは休憩室のはずですが……一体こんなところで何を?」

GM ヒューイ「実は今、私の部屋をガロード様に提供していまして……城の中に居場所がないのですよ」

カイ  「そりゃまた大変ですな……」

GM ヒューイ「部屋はなくとも、仕事はある。というわけで、開いている場所を見つけては書き物をしているわけです」

ユトル  カイとヒューイ。何か妙な取り合わせじゃなぁ。

カイ  に、苦手なタイプであります……(笑)

GM ヒューイ「ああ、失礼。この部屋、使われますか?」

カイ  「いや、そのまま続けてもらって結構ですよ」

GM ヒューイ「ありがとうございます。では、失礼して……」ふたたびペンをとる。 ひたすら書き書き書き……。



ただ、静かに時が過ぎていく。



カイ  「ところで、変なことをお尋ねしますが……ヒューイ殿は今回の結婚をどう思われますか?」



ヒューイはその台詞にペンを止める。



GM ヒューイ「良縁だと思っていますよ」

ユトル  ウソだ。ウソツキ。

GM ヒューイ「貴方はどう思いますか?サイトニン神官」

カイ  「……ジェスタ神官としてはいいと思うだろうな。でも」

GM ヒューイ「でも?」

カイ  「一人の人間として、カイ・サイトニンとしては反対だ。もう一度聞きます。あなたは今回の結婚をどう思っているのですか」

GM ヒューイ「……その質問は無意味ですよ。ここに居るのは、ミリステア・イリスの忠実なる僕ですので。……お嬢様が白といえば、黒い物でも白なのです」 再びペンを走らせ始める。

カイ  「あの子が本当にこの結婚をよしとしているとでも思っているのか!?」机に両手をバン、と叩きつける

GM ヒューイ「……お嬢様は、人の上に立つ者としての道を選んだ。故に、それを支えるのが我が勤めなのです」

カイ  「本当にあの子のことを思うなら……止めてやってくれよ。近くで見てて痛々しいじゃないか……」

GM ヒューイ「……あなたは良い人ですね。噂は色々と伺っていましたが……様々な人から慕われるだけの事はある」

カイ  「それだけが取り柄なもんでね……」



ヒューイは眉一つ動かすことなく、言い切る。



GM ヒューイ「ですが、この世には情の通じない人間も居ることを知るべきです」



自分がそうだ、と言わんばかりに。



カイ  「……それでも、あがくのが俺なんだ。」

GM ヒューイ「……疲れるだけですよ」

カイ  「待ってな。あんたにほえ面かかせてやるよ……」そう言って部屋を出て行こう。

GM ヒューイ「……やれやれ、困った人だ」

ユトル  カイは敵に回すと結構怖いよ(笑)

GM そうだねぇ。人望あるからねぇ。

ユトル  人望って重要だよね……。



ヒューイは誰も居なくなった部屋で一人呟く。



GM ヒューイ「………」



だが、その呟きを聞き届けるものは誰も居なかった。



ユトル  気になるぅぅうう。

カイ  ああ!出て行くのがちょっと早かった!?(笑)

GM 部屋、出て行かなきゃ聞けたのに(笑)

カイ  だって、待っていられないんだもん(笑)

GM 雰囲気が合わなかったか(笑)



4日目:ユトル




ユトル  そう言えば、とふと工房で本をぱらぱら捲っていて思い出した。



捲るのはキリュウにもらった魔術書。

彼の指は止まる。

『尽き果てぬ富の章』 で。



ユトル  これを解析するのってあり?

GM ……ありだよ、もちろん(笑)

ユトル  どのくらい時間がかかるか見当つく?

GM 知力かな?

ユトル  おぉ!今回は怖いくらい要所で出目がいいな。成功度6。

GM 術の効力などを知る程度なら、一日あれば。習得条件などの特定までで一週間。

ユトル  な、悩む……。

GM なお、使えるようになる為にはCPが必要です(笑)

ユトル  分かりやす(笑)

カイ  一週間ってもう結婚式終わってない?

ユトル  しかし、儂に今できるのはこれなんじゃないだろうかという気もする。というか、見込みはともかく経済面の解決策はこれしかないような……。

GM さて、どうする?

ユトル  ちょ、ちょっと待って。考えさせて…うぅうう。



考えた。



ユトル  ユーヴァリフを信じるか?…むむむ。



かなり考えた。



ユトル  もしかしてこれって、今回への遠大な伏線だったのか?



とことん考えた。



ユトル  うがー。



徹底的に考えた。



ユトル  よし、解析する。感情だけでは解決しない、現実に眼を向けなければ。 魔道書の『尽き果てぬ富の章』の解析に変更させてください。

GM 了解。では君は工房で書物を読みふける、と。 では、一応サイコロで判定をどうぞ。関係ありそうな技能はあるかな?研究なら、完璧ですが。

ユトル  《神秘学》しかないや……。

GM あまり関係なさそうな気がするなぁ。……知力でどうぞ。 7−達成値を習得条件特定に必要な時間としましょう。

ユトル  しかし、何日後が結婚式だっけ?

GM 今、4日目です。7日目が結婚式です。猶予、ほとんどないよ?

ユトル  ぐわ、期待値以下かぁ〜。

GM ……気が付くの、遅かったね(笑)

ユトル  でもここまでこないと気付かないよ。最初切迫感なかったし。

GM ろーる、ろーる、はよふれー。

ユトル  フッ、賭け事好きなんじゃよな…(以前それで失敗している)。



サイコロを振った。

出目は14。

ユトルの知力も14。



ユトル  ………………………(遠い目)

カイ  ………………。

GM うむ。一日かけて解析。あと一週間はかかりそうだね。今すぐ習得はできそうにない。 が、効果だけは一応分かった。



魔法《黄金練成(クリエイト・ゴールド)》

その効果は実にシンプル。

ただの石ころを金塊に返ることができる。



GM いくらでーも、黄金を作り出せす。そういう魔法。

カイ  デフレ作成魔法ってことですか?

GM ……裏でこっそりやれば、ものすごく儲かると思われます。際限なしに。

ユトル  なんとなくでいいけど、条件は凄く厳しそう?

GM 体力消費が激しいです。

ユトル  あーやはり。高位の魔術はたいていそうだから。

GM 習得条件は解析にあといっしゅうかーん。 とにかく、一日ではこれが限界。

ユトル  エルバルトと会うのとどっちが有益だったんだろう……(笑)

カイ  その魔法はこの経済難を打破できる魔法か……。

ユトル  まぁ、一案に入れておこう。使い方で説得材料になるかも…。



ユトルは丸一日工房へとこもった。

何かできることはないかと、魔導書に手を伸ばす。

気が付けば、日が暮れていた。

この一日は、意味あるものだったのだろうか?

……答えはまだでない。



ユトル  「(魔道書を閉じる)………………………」



5日目




ユトル  うーんうーん……後はもう、領主を殴るくらいしか思いつかない(笑)

GM では5日目。 GM提示イベントは「雑踏」 さて、どうしましょう。

GM 「雑踏」の参加有無は聞いておこう。

カイ  俺は参加しよう。

ユトル  儂は参加しない。やはりエルバルトに会っておこう。 憑依システムといい、街の創設者の一人である事といい、ミリステアのことを知っていそうなところといい、なんとなく会っておくべきのような気がする。



カイは「GMイベント」

ユトルは「今度こそエルバルトに会いに行く」



5日目:ユトル




ユトル  場所、ガヤン神殿。目的はエルバルトに相談事。 はっきり言ってガヤン神殿には行きたくないが、家にはおらんじゃろうしな……。

GM ガヤン神殿が君の前にずももーん。

ユトル  「…………………………(じっとりと汗)」

GM ずももーん。

ユトル  うぅむ、いつきても威圧感……。

カイ  ユトルってどうしてガヤン神殿が嫌いなの?

GM どうしてだっけ?

ユトル  神殿そのものが嫌いなんじゃよ。ガヤンは特に。人が大勢居る所も好きじゃない。



たっぷりと様子を見てから、ユトルは守衛に話しかける。



ユトル  「あぁ…その、君(意味なく咳払い)」

GM 守衛「はい。どういったご用件で」

ユトル  「儂はユトル・バイカンという。エルバルト・ダイム殿に取次ぎを頼みたい」

GM 守衛「承知しました。手続きを……」



待たされる。

待たされる。

待たされる。

さらに待たされる。

もっと待たされる。

とにかく待たされる。

徹底的に待たされる。



GM 守衛「申し訳ありませんが、今日は休みとの事で……」

ユトル  「嘘を言うな」

GM 守衛「はぁ……」困った顔をしています。

ユトル  《精神感応》で話しかける。 ……発動成功。

GM エルバルト『うおわっ!?』

ユトル  『おい。忘れてるじゃろうが?忘れておるな?!』

GM エルバルト『……ぐーぐー』

ユトル  『こら、起きろ!(ヴェルゼのイメージ映像を送る)』

GM エルバルト『……ぐ、ぐーぐー(汗)』

ユトル  「儂はもう疲れた……堕落する秘訣を教えてくれ」とか泣き付こうと一瞬考えた自分が如何に愚かじゃったかよく分かった。

GM 直接転移で押しかけりゃぁいいのに(笑)

ユトル  『すまん、本当に弱っている。会ってくれ…』 た、体力が…(笑)

GM エルバルト『……めんどくさいなぁ』

ユトル  『(プツ)』



待たされた。

本当に待たされた。



GM 守衛「あのー、高司祭がお会いになるそうです」

ユトル  「(やつれた顔を上げる)……………………う…む」 くそっ、寄りかかる杖もないわ。



執務室に通されたのは日が暮れた頃だった。



GM エルバルト「やー。お疲れだねー」鼻をほじほじ。

ユトル  「…………………………久しいな、軍師殿」

GM エルバルト「今日は何のようなわけ?忙しいんだよ、ほんと。冗談抜きで」

ユトル  「それはガロードの関係でか?」

GM エルバルト「そうそう。もー、めんどくさいったらありゃしない……誰かかわって欲しいね。誰か高司祭やりたいって人知らない?いつでも変わるんだけどー」欠伸をしながら。



そういうエルバルトの書斎の上には帳簿やら書類やらが山積み。

……珍しいことに本当に仕事をしていたようだ。



GM エルバルト「んで、あんた、今日は本当に何しに来たわけ?忙しいんだよ、今。本当に冗談抜きで」

カイ  し、仕事してる……。

ユトル  その気になったら怠惰なんぞ、いくらでも意思判定で押さえ込めよう。知力儂より高いんじゃから。

GM エルバルト「どーせ、あんたのことだから。厄介事持ち込むつもりだろ。だめだからね、だめー」両手でぺけをつくる。

ユトル  「そもそもガロードなんぞが婿に来るからこういうことになるんじゃないかね?」

GM エルバルト「そーそー、奴が悪い、奴が。余計な仕事増やしやがって……」ため息。

ユトル  「なぁ」

GM エルバルト「なに?」

ユトル  「結婚式ぶち壊さんか?そうしたらすっきりするじゃろう」

GM エルバルト「それ、もっとめんどくさい」

ユトル  言うと思った。言うと思ったけどさぁ!(涙)

カイ  ユトルまでぶっちゃけはじめた(笑)

ユトル  「儂もあれこれ考えるのは疲れた…(眼が据わっている)」

GM エルバルト「まー、実際のところうちが忙しいのは治安の低下が問題なのだよ。イリス自体の機能低下の弊害という奴だな。街の運営状態を正常に戻すことが一番の急務というわけだ。その為には、この結婚成功してもらわんと困るよ。警備周りで余計な仕事は増えるが、まあ、後で楽をするためには……ああ、めんどくさい」

ユトル  「治安の低下…そう言えば」

GM エルバルト「あん?」

ユトル  「何故か最高責任者のエルバルト、あなたに話していなかったが……儂は最近、治安維持用の魔化兵器に着手していてな」

GM エルバルト「はあ」

ユトル  「古代魔術の《重力の檻》を広範囲に発動させるものじゃよ、これはかなり強力だと思う。楽して犯罪者やら暴徒やらを鎮圧できるぞ」

GM エルバルト「……いざという時には便利そうだが。現状ではあまり役にたたんなぁ。それはどちらかというと、外からの攻撃に対抗する為のものだろう?今問題なのは内側のほう、いわゆる一つの犯罪者の増加。犯罪者ってのは取り押さえることより、発見するのが大変なんだわ」

ユトル  「欲しくない?」

GM エルバルト「ただなら欲しいね。言っとくけど、買い上げるような予算はないよー」手をひらひら。

ユトル  「ただでやる。《方向探知》の磁針でも《隠匿看破》の装身具でも」

GM エルバルト「……はぁ、そこまでして何を?」

ユトル  「結婚を破談にするのを手伝ってくれ。理由は儂が気に入らないから」

GM エルバルト「はぁっ!?あんたが気に入らないから、結婚式を破談っ!?」

ユトル  「うむ(きっぱり)」

GM エルバルト「ちょっとちょっとちょっと……なに厄介なことを。そんな台詞をガヤンの人間に言うかー!?」

ユトル  「こないだは儂がイリスを救いたいから救った。何か違うか?」

GM エルバルト「……」ぽかーん。

ユトル  「ガヤンの貴方が味方につけばより理想的じゃろうが!(何故か逆切れ、ばんばん机を叩く)」

GM エルバルト「……」さらにぽかーん。

ユトル  「大体あんな腹の出た腐れ悪徳親父となんでミリステアが結婚せねばならんのじゃ、わけがわからんわ!経済的問題?知るか!!」

GM エルバルト「……」顎もかくーん。

ユトル  「そんな結婚に賛成するようなイリスの民なら儂は知らん。貴方はどうじゃ?市民代表?(腕組み)」 おぉ〜本音出すのがこんなに気持ちいいとは!(笑)

GM エルバルト「い、いや、いきなりそんなこと言われてもね……」たじたじ。

ユトル  「うむ、契約成立じゃな(ぽんぽんと肩を叩く)いや、よろしく頼むよ。ほんと」

GM エルバルト「な、なんて我侭な……」

ユトル  「ま、たまにはいいじゃろ?じゃあ儂は帰るから。また連絡するよ」

GM エルバルト「だいたい、結婚つぶしてどーするの。この結婚、破談になったらイリスは財政破綻確定だよ!?」

ユトル  「心配するなとは言わんが、金のことはユーヴァリフの残した錬金術でなんとかなるかもしれん」

GM エルバルト「それでも、まずいってー。それに、私にできることなんて何もないよー、ないったら」

ユトル  「いや、ある」

GM エルバルト「剣も握れないし、魔法も駄目、ほら、役に立たないって」

ユトル  「地位があるじゃろ?」

GM エルバルト「えーと、うん、まー、それなりには」

ユトル  「(立ち上がって)貴方がガヤン神殿代表として、結婚に反対すればいい」

GM エルバルト「はぁ!?」

ユトル  「うまくいけば首になる。ほら、一石二鳥。儂の気も晴れて、貴方も仕事しなくて良くなるからな。じゃ(軽く片手を挙げてドアノブを回す)」

GM エルバルト「また無茶苦茶なことを……今のあんたの物言いは、お姫様といいとこ勝負だぞ?」ため息。

ユトル  「我が侭はあの子に習ったものでね(笑)」

GM エルバルト「……そうかい、そりゃお手上げだな」

ユトル  あーすっきりした。出かけたときとは正反対の妙に晴れやかな顔で工房に帰る。



エルバルトはユトルが帰った後、机に突っ伏してこういった。



GM エルバルト「ああ、めんどくさー……」



一方、ユトルは。



ユトル  あ、そうだ。妙に機嫌よく帰って、「今日は茶にするか」とシュナの肩を叩こう(笑)



5日目:カイ




GM では「雑踏」 このイベントには誰も登場しません。

カイ  ありゃ、ホントに雑踏なのかな?

GM ただ、イリスの街を歩いて、それで終了です。 もっとも、歩いている途中で、色々な言葉が耳に入ってくるわけだが。

カイ  歩きながら人々の噂話でも聞こう。



待ちいく人々の声、それをカイは耳にする。



GM 住民A「結婚式いよいよあさってだなぁ。これでちっとは街がよくなるのかねぇ」

GM 住民B「どうにかしてくれなきゃ困るよー」

GM 住民A「とはいえ、俺はあのガロードさんだっけか?あんまし好きになれねぇな」

GM 住民B「……正直言うと、俺もそうなんだよなぁ」



それは街角で立ち話をする者たちの声。



GM 住民C「親方ー。結婚しきっすよ。結婚式。」

GM 住民D「ばかやろぉっ!なに浮かれてやがる、こんな悲しいこたぁねぇってのに……」

GM 住民C[ええっ!なにがですか!?]

GM 住民D「もろ政略結婚じゃねぇか!……姫様のお気持ちを考えたらだな、俺はもう(鼻をすする)」

GM 住民C「えー、政略結婚ぐらい上に立つ者の勤めっしょー。それに街の復興のためには……」

GM 住民D「馬鹿やろう!街の復興ってのはな!上から与えられるもんじゃねぇんだ!俺たちの手でやるんだよっ!わかったか!(どかーん)」

カイ  い、いかん。この親方に惚れてしまいそうだ(笑)

ユトル  素晴らしい親方だ(笑)



それは街を支える職人たちの声。



カイ  おもむろに会話に割って入ろう「そうだよなあ、やっぱり姫様のことを考えると今回のことはどうにもなあ」

GM 住民D「おう、兄ちゃんは分かってるね……って、あんた!」

カイ  ふふふ、街人の二分の一は知っている俺の正体(笑)

ユトル  反応修正+5の男(笑)

GM 住民D「こ、こりゃあ、サイトニン神官殿じゃあ、ないですか。こりゃ、失礼……(ぽりぽり)」

カイ  「気にするなよ。俺だって一市民なんだぜ?」

GM 住民D「んなこといわれたってねぇ……」

GM 住民C「親方ー、このひとだれっすか?」

GM 住民D「こ、このどあほぅがぁぁぁぁぁっ!!(ずどーん)」

カイ  「だからな……今回の俺は一市民だ。俺はこの街の未来をガロードに託したくない」

GM 住民D「そうだねぇ。俺もそう思うがねぇ……あー、また悲しくなってきちまった(鼻をぐずぐず)」

カイ  「みんなに頼みがある。みんなの声をあの馬鹿な姫様に届けてくれ。嬢ちゃんを正気に戻してくれ……頼む!」

ユトル  う…(プレイヤーAはNPCを先おいてカイのセリフに心を打たれた)

GM 住民E「おいおい、なにを騒いでんだ?」

GM 住民F「んー?」

GM 君たちが騒いでいるのを聞きつけて、どんどんと人が集まってくる。さて、反応判定でもしてみようか。 なんぞ、良い演説すれば、ボーナス出しますぞ。

カイ  あ、何か考えておくんだった(笑)

ユトル  自分たちがやらなきゃって感じがして、さっきのは凄く良かったよ。お爺さん感動しちゃったよ。

カイ  名声レベルが4で、カリスマも効果があるのかな?

GM カリスマも当然効果があります。容貌も修正が付きますなー。 合計は……+6かな?

カイ  うーん、思いつかない……「俺たちの幸せは領主が幸せであってこそ実現するんだ!みんなの想いを姫様にぶつけて、正気に戻すんだ!そして本当の幸せをつかむんだ!」 ……とりあえず18です。

GM +2ほど修正をプレゼント。



トータル20。

さて、この結果をルールブックで確認すると?





最高……NPCはPCに深い敬意を抱き、可能な限りの援助を行う。



ユトル  最高。

カイ  可能な限り援助をしてくれるらしいです。

GM 住民E「そうだな。やっぱり姫様もしあわせじゃないとな」

GM 住民F「うん。俺、あの人好きなんだよね。我侭言って、いつも通り笑ってて欲しいやね」

ユトル  住民F…(かってに感涙)

GM 住民たち「姫様の結婚断固はんたーい!ガロードは街から出て行け!」

カイ  いかん、声を届けるだけでよかったのに(笑)

GM 住民たち「イリスの街は俺たちの手で立て直す!援助なんて必要なーし!」

ユトル  何よりもこれが効果的な気がする。



住民たちの声が木霊する。

雑踏の狭間に埋もれていたはずの小さな声。

ぶつかり合い、呼び合い、大きく、大きくなっていく。



カイ  暴動が起きないことを祈ろう……俺はジェスタ神官として止めなくちゃいけないからなあ。

ユトル  止めなくてもいいんじゃない?(笑)



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