花嫁の遁走曲(ミリステア・フーガ)
〜羽飾りを君に〜
第2楽章





結婚式まであと一巡り




GM 今後、1日目(ガロード到着)から7日目(結婚式当日)まで、時間が流れていきます。 1日=1シーンとさせていただきます。 その間で、情報を集めるなり、警備をするなりがんばりましょー。 今回はプレイヤー側からどういうシーンがほしいか指定してください。

ユトル  よし、3人それぞれに6シーンあるということじゃな。

イブン  一日目は、当然工房に戻って挨拶をしたいんだが……。

GM 同じシーンに何人登場してもいいですが、登場した人間全員が持ち時間を奪われるという形になる。 登場したPCが全員が1回分時間を消費します。 また、それとは別にGMが今日は〜なイベントがあるよーとも宣言します。 それに参加するかどうかは、自分で選んでください。

イブン  挨拶のときに、ユトルがいれば二人は1日目は終了、カイもいれば全員終了するってわけだね?

カイ  なるほど……。

GM というわけで、残り登場可能数、現時点「全員7」 ちなみにー、最終日には結婚式(GM提示イベント)があります。 よく考えて行動しよう(笑)

ユトル  最優先は他の二人と会っておくこと。次点はガロードについての調査じゃな。

カイ  じゃあ、初日はおっちゃんに会って作戦会議かな。



1日目




……あれから、一ヶ月。イリスの街はそれなりに復興を遂げていた。

そして、街はかなりの賑わいを見せている。

というのも、領主の娘ミリステアの結婚が正式に発表されたからである。

相手はザノン王国随一の資産を誇るレオル商会の会長。

結婚式が無事に終われば、レオル商会からイリスの街へ莫大な資金が流れるのは誰の目にも明白である。

そうなれば、イリスの復興は決まったも同然。

民の期待はいやがおうにも膨れ上がる。

そして、ガロードが街に到着する。

結婚式まであと、7日。



イブン  ガロードから見ても、「あの」アレス将軍のお抱えってことになるから、双方の家にとっては良い話なんだろう、けど、ね?

GM 同日、イブンサフもまた街へと戻る。 君にはなぜ街がこれほどの賑わいを見せているかわからない。

イブン  「……復興が順調に進んでいるのだろうか。ならば良いことであるな」感慨薄めに、工房への道を急ごう。

GM そして、カイとユトルにも仕事をはじめる日がやってきた。 1日目のGM提示イベントは「ガロード到着」参加者は挙手。

ユトル  今日はガロードが来る日か。挨拶に行って顔を見てくるとするかな。

カイ  ぬが、そりゃジェスタ神官として行かないわけには……カイはガロードの警備にあたります。

ユトル  実際、他にすることはないな……契約は式典の警備であってガロードの身辺警備ではないし。

カイ  ま、でも警備するときに顔を知っておかなくちゃ警備できないし。

ユトル  そうじゃな、だからこそ顔見せに行くわけじゃが。

イブン  そんな人のことは知らんので、シュナに挨拶に行きます。

ユトル  うーむ、儂にイブンの帰還日は分からんからな。初日はすれ違っても仕方がないか。

イブン  とりあえずシュナに挨拶して、3人へのお土産を預けて、お茶をいっぱいもらって、ご飯食べて、寝る(笑)



ユトルとカイは「GMイベント」

イブンは「シュナに帰還の挨拶」



1日目:イブンサフ




GM というわけで、イブンサフ。 君はにぎやかな街並みを眺めながら帰る。 工房はもう目の前だ。

イブン  「……ふう。一月か……だが、見違えたな」

GM 燃やされた工房は元通りの姿を取り戻している。

イブン  「いや、むしろ、見慣れた形を取り戻した、か? ふっ……」

GM そして、例によって閑古鳥(笑)

ユトル  余計なお世話じゃ(笑)

イブン  まあ、眺めててもあれなので、さっさと入ろうか。お店の入り口から。

GM シュナ「くーくー……(ZZ)」



店のカウンターにシュナがちょこんと腰掛けて。

カウンターに突っ伏して居眠りしているのが、遠目に見える。

……といったところで。

街の誰もが知る魔術師「視えぬものなきユトル」のバイカン工房に狼藉を働く愚か者など存在しないわけだが。



イブン  「……今戻った。シュナ、何も変わりは無いか?」

GM シュナ「……ふぇ?」目をこすりながら顔を上げる

イブン  「……暇だからとて、店番がそれではいかんな。ちゃんと寝ているのか?」

GM シュナ「イ、イブンさん!!……えーっと、お帰りなさい!」飴玉を受け取って笑顔で迎えてくれますよ。

イブン  「まあ、これでも食べて、目を覚ませ」言って、ミントの飴をカウンターにコロンと(笑)

GM シュナ「あわわ……ね、寝ちゃってたの?あうー」口元をごしごしとぬぐう。

GM 工房の中に、ユトルの姿はありません。どうやら、シュナだけのようです。

GM シュナ「だって、お客さんが来ないから暇なんだもーん。店番押し付けて、お爺ちゃんは一人で出て行っちゃうし」

イブン  「カイは仕方が無いとして、ユトルはどこに行った? まさか、今の状況で工房に引っ込んでいるということは無いだろう」店内を見回しながら聞いてみよう。

GM シュナ「あ、お爺ちゃんはね。今日は朝から港の方に行っちゃったよ。偉い人が来るから顔を見てくるってー」

ユトル  確かに普段ならその程度にしか説明しないかも(笑) でも今回はシュナも要員だから、きちんとガロードのことを説明してるよ。

GM シュナの認識、お金持ちの偉い人を護衛する、今日は顔を確認しに行った、です(笑)

イブン  「そうか……ご苦労だな(頭をひと撫でして)店番を代わろう。その代わりにというか、茶と、食事を用意してもらえないだろうか?」

GM シュナ「はーい」ててて、と奥に消える。 で、奥から声を「イブンさん森はどうだった?お土産はー?」

イブン  「食事をしながら、森の話をしてやろう。土産もあることだしな」

GM で、カウンターには回覧板が置きっぱなしになっている。次に回さなきゃいけないのに、この店でとまってしまっているようだ。

イブン  「……ふむ」回覧板を見ようじゃないか。

GM 回覧板にはこう書かれている。



祝!ミリステア様、ご結婚!

結婚式まであと3週間。

お相手のガロード様到着は○月×日(今日の日付)

式場予定のサリカ神殿、再建工事が遅れ気味。

労働者求む!



GM となってます(笑)

ユトル  繋がったな(笑)

イブン  「ほう……そうか。これは、明日は必ずお嬢に挨拶に行かねばな」後は何もせずに回覧板を脇において、店番を続けるよ。

GM シュナ「準備かんりょー!お茶っ葉があるっていいよね……(なぜか感動している)」

ユトル  そういやイブンのお土産って何?

イブン  カイには森の木の種、ユトルには珍しい薬草、シュナには森の最近流行ってる手工芸品、ミリアには自分のとそっくりの、でも左右対称な羽飾り。

ユトル  おぉ、ありがたい。これを機に霊薬の煎じ方でも勉強するかな。



1日目:カイ&ユトル




港。

港に巨大な船が入る。

悪趣味なほどに華美な装飾が施された巨大な帆船。

でかでかと描かれたレオル商会のマークが入った旗が、いくつもはためいている。



カイ  「はー、なんつう悪趣味な舟だ……」

ユトル  たまには魔術師らしくするか。《飛行》で一番高い建物の屋上に登って、その様子を眺めている。



ものすごい人数が、船の周囲を囲み遠巻きに眺めている。

そして、船から人が降りてくる。

ぺったら、ぺったら。

そんな足音を立てて下りて来る。

ガロード・レオル、その人である。



GM 150cm程の体をたっぷたっぷと揺らしながら下りて来るぞ。

カイ  ハンプティダンプティみたいな感じ?

ユトル  良い喩えだな(笑)

GM まあ、そんな感じかねぇ。「容貌・悪い」で「肥満」だ、外見の特徴は。 で、彼は刺繍がものすごく入った高そうなハンカチを取り出して、汗をぬぐう。



ちなみに気候はとっても気持ちが良い。

頬をなでる潮風が涼しいくらい。



GM 二三度、汗をぬぐってハンカチをぽいっと捨てる。

カイ  んが、もったいねー……。

イブン  よし、今のでユトルの心象は抜群に落ちただろう(笑)

GM で、さらに隣に立っている執事らしき人物とぶつぶつ話している。

ユトル  <ヴァルトニ>で観察中。 参ったな。人が多いのは苦手なんじゃよな……。

GM 話しながら、さっき捨てたハンカチを踏みつけて、ぺったらぺったら。 話している内容は遠すぎて聞こえません。

ユトル  でも唇を読ませてもらう。 3成功。

GM ガロード「のう、セバス……」

GM セバス「何でございましょう、旦那様」

GM ガロード「うむ、思ったとおり……ちんけな街じゃのぅ」

ユトル  よく考えれば、ガロードは何処からきたんじゃろう?ザノン(首都)か?

GM セバス「王都と比べると落ちるのは……否めませんねぇ」

ユトル  やはりか。

GM セバス「しかも先の内乱騒ぎの中心地ですからねぇ」

GM ガロード「そうじゃのぅ。警備の甘いクソな街じゃな」

GM セバス「そこはそれ、だんな様の手腕で……」

GM ガロード「そうじゃのぅ。徹底的に作り変えてやるわい。がっはっは……」

GM てな事を話しています。

ユトル  そのいきなりの態度に、観衆の反応は?

GM 群集「ちょっと態度わりぃなぁ」「でも、金持ちってあんなもんじゃね」

ユトル  ふむふむ。 カイはどこにいるの?

GM どこにいるんでしょう?カイさーん。

ユトル  現場のカイさーん?

カイ  んー、警備責任者という名目で声でもかけてみようかな。

GM 警備主任、話しかけるならどーぞ。

カイ  ガロードが降りてくるところを敬礼でもして待ってようかな。

ユトル  おー格好良い。

GM ガロード「ご苦労」 敬礼されると、鷹揚に手を上げて答えますよ。

カイ  「はじめまして、わたくしこの度、婚礼の席の警備をさせていただきますジェスタのカイ・サイトニンと申します」

GM ガロード「おー、そうか、そうか。それは世話になるな。おい、セバス」

GM セバス「ははっ、こちらお近づきのしるしに……(現金1000ムーナほど入った袋)」

ユトル  カイが出てきたので、安心《瞬間移動》 で近付く。……成功している。「同じくユトル・バイカン」

GM 瞬間移動かい!!

カイ  「はい、つきましてはこれから挙式までのじか……うわっ!?」

GM ガロード「うおわっ!?」驚いて尻餅。

GM セバス「ひぃっ!?」驚いて袋を取り落とす。 そして、袋は明後日の方に飛んで行き、海にポチャーん。

ユトル  「当日はよろしくお願いします…どうかされましたか?」と、礼儀作法してみよう。 2成功(笑)

GM ガロード「な、なんと魔術師か。驚かせるなっ!!」

ユトル  「これは申し訳ありません」 そりゃびびるわな(笑)

カイ  「い、今のはさすがに驚いたぞ、おっちゃん」

ユトル  こういう手合いには取り敢えず、舐められないのが肝要なんじゃよ(笑) 印象の良し悪しより敵に回すと恐ろしいかどうか、味方にすると利益があるかどうかで判断するから。

カイ  オイドン争いを好まないですたい(笑)

GM セバス「……あのぅ、申し訳ありません」

GM ガロード「ん?どうしたセバス……ああ、袋を落としたのか。まあ、良いわ。どうせ端金だろう。がっはっは」

ユトル  ミリアは来てない?

GM ミリアの姿は見えませんね。

GM ガロード「いやはや、少々驚いたが。転移魔術とはかなり高位の術のはず……ほぉほぉ、辺境にもなかなかの使い手がいるようだな」ユトルを品定め。

ユトル  「先日の騒ぎ。王都の宮廷魔術師殿たちは災難でしたな……」 しまった、演出に体力使いすぎて心内を探る元気がない…探るまでもないか(笑)

GM ガロード「(言葉を遮って)おお、そうだ。ちょうど良い。今落とした袋、取ってもらえませんかなぁ?いや、まあ、たいしたものではないので、無理にとはいいませんがなぁ」 と、言いつつ。立ち上がって尻をぽんぽん。

ユトル  「警備の仕事ではありませんが、まぁ私の責任ですからな。分かりました」

GM ガロード「(自分で言い出したのに無視)む、汚れたな。セバス、替えの服を準備しておけ。後で着替える」

カイ  「は、汚れたって……」

ユトル  どうも潔癖症らしいな。

GM 尻餅を付いて、ちょこっと汚れてる(笑)

ユトル  さて、仕事をするか……<ヴァルトニ>で見て、どのくらい底に沈んでる? 《他者移動》で……7メートルまでなら成功するが。

GM そんなに深くはないね。 その出目なら十分取れる。

ユトル  掌に「どうぞ」

GM ガロード「おお、これはこれは。中々……」ユトルをじぃっと見てます。

GM セバス「ありがとうございます」セバスが袋を受け取りました。

カイ  「あいかわらずすげえなあ……」

ユトル  ちなみに宮廷魔術師って全滅してるんだよね?

GM 全滅です(笑)

ユトル  ある意味ウィザードの希少価値は上がってるな。

GM ガロード「(ユトルに興味を持ったらしい)さて、先ほどの話ですが……宮廷魔術師に興味がおありかな?」

ユトル  「一度お断りしております」とだけ言う。

GM ガロード「そうか。だが見れば中々の実力。望むのであれば、便宜を図ろう。警備の方、よろしく頼むぞ」

ユトル  「では城まで参りましょうか、カイ」 嫌な奴じゃが世の中のことはよく理解してるな…うぅむ。

カイ  「ん?ああ……ガロード殿、ご案内いたします」 道中はここの飯屋がうまいとか下町事情を話しながら歩こう。

GM ガロード「おい、警備主任。人が多くて歩きにくい。そこの馬鹿どもを追い散らしてくれ」 と、群集を指差してます。

カイ  「は?ああ、確かにこう密集してては歩けませんな。みんな、すまないけど少し道をあけてくれ!」

GM ちなみに彼の名声は 『豪腕』ガロード・レオル、一部の人間には+4、また一部の人間には−4という形になってます。 ものすごく有名なのは確かですが。評価は二分されるタイプです。 君たちの反応はどっちでしょうね?(笑)

ユトル  無能な方が色々とやりやすかったんじゃがな。油断できん。

カイ  少なくとも俺には−4なんだろうなあ。下町っ子としては民衆に厳しいことしてるとなあ。

GM でまあ、城までの道程をガロードは馬車で。それ以外は歩いて移動する。 特にやることが無ければ、イベントは終了です。

ユトル  ガロードは何か魔化アイテムは持ってる?

GM なら、指にはまってる10個の指輪が全部キンキラキンキラ輝いている。 首輪もきらきら。 腕輪もきらきら。 そんな具合です(笑)

ユトル  「見ればガロード殿、身につけておられるのは魔化された品のようですが…どのようなもので?ウィザードとしては些か興味がありますな」 儂の商売じゃ、顧客の代表みたいなものじゃて(笑)

GM ガロード「なぁに、最近物騒じゃからのぅ。まあ、護身用に色々とな」

ユトル  まぁ、クリティカルすればウィザードの基本能力で分かるんだから一応振っておくか。 出目が1、1、3……出た(笑)

GM うっひゃぁっ!? そうだねぇ、いろんな物があるよ。基本的にこのアイテム群は全て21以上のレベルを誇る高級品だ。 発動させるのは念じるだけって感じ。 基本的には伝達系の術が多い。 嘘発見、心読、精神探査、精神感応。 あとは矢返しとか、防御点や受動防御を上げるものなど。他には祝福もあるね。

ユトル  参ったな、アイテムの効果とはいえ儂より巧者か。「その右手辺りの指輪、使われぬことを祈っておりますよ。このカイも、ミリステアも私の親友でしてね」 ちらっと釘刺しておく。

GM ガロード「ほおほぉ、いやいや、なかなか……」目をすぅっと細めてます。なにやら君に目をつけたっぽい。

ユトル  ……………やりすぎたか(汗)



2日目




GM側からの提示イベントは『ミリア&ガロードの街中視察』



ユトル  ミリアとガロードが会うのか…うぅむ、立ち会っておきたい気もする。

イブン  相談というか会話シーンをしないのなら、すれ違い承知で城にいくよ、イブンは。

カイ  俺はやっぱりイベントに参加しよう。何が起こるかわからんからな

GM えーと、それぞれのイベントは……。



カイは「GMイベント」

イブン は「ミリアとの面会」

ユトルは「キリュウに道端で偶然会う」



2日目:カイ




カイは例によって警備主任として、ガロードの身辺警護。



ユトル  直属の護衛がいないのか…やっぱ装備に自信があるのかな。

GM 護衛に関してですが、確かに直属のものはつれていません。で、その代わりといちゃぁ何ですが。腰にショートソードがぶら下がってる。 カイはその短剣、見た事があるものにそっくりです。

カイ  なんの短剣?

GM ぶっちゃけ、ユトル爺さんの持っている『慈悲知らぬ裁定者』にそっくり。 色違いって感じのを2本ほどぶら下げてる。

カイ  げー、それって最悪……。

GM 名前は違うけどね。 ……公開する機会はたぶん無いので、しゃべってしまおう。 『愛を忘れた聖者』と『加虐を好む執行者』ね。効果に関しては秘密(笑)

ユトル  こりゃ、装備を含めたら儂らより強いな(笑)



ガロードとミリアが乗った馬車が街を行く。



カイ  ミリアとガロードの邪魔をしないように、だけどすぐカバーできるくらいの距離をあけて一緒に歩きます

GM ジェスタ入信者「たいちょー、こんな事いっちゃ駄目ですけど。あの会長さん、ちっと感じ悪いっすねー」「そうそう、俺も好きになれないよ」 と、隊員さんたちはぼやいています。

カイ  「愚痴はあとで聞いてやるさ。だから今は我慢してくれ。……とは言っても、確かにちょっとなあ……これでホントに街がよくなるのかねえ」小声でつぶやく。

GM ジェスタ入信者「なーんか、あんなのが街のお偉いさんになるかと思うと……」「そうそう、嫌だよなぁ」



向かう先はサリカ神殿。

結婚式の式場見学といったところ。



カイ  挙式当日の警備場所か。俺もちゃんと下見しておかなくちゃな。

GM ばっちりと建物の状態を把握しました。



時間が無かったにもかかわらず。

神殿は結構立派に建て直されてます。



GM で、その建物を見てガロードは一言。

GM ガロード「ボロイのぅ……駄目だ駄目だ、こんなつくりでは」 あーだこーだと、延々文句を言い続けています。

GM セバス「そうでございますねぇ。やはり旦那様の結婚式会場ですから、もっともっと大きな建物でないと」

カイ  「はあ、しかしこれでも精一杯の努力をして立て直していますので。これ以上は無理だと……」

GM ガロード「無理?そんなことは無いだろう。人手が足りなければ集めればよかろう?」

カイ  「これでもジェスタ神殿の者を総動員で建て直しているのですよ?これが限界であります」

GM ガロード「なあ、ミリアお前もそう思うだろう?さあ、増築だ増築、今から突貫工事でかからんか!」

カイ  ちなみに、ミリアとガロードの様子はどんな感じ?らぶらぶ?いやよいやよ?

GM ミリアは仏頂面ですなー。あんまり楽しくはなさそう。 無表情って感じかね。嫌そうな顔も、楽しそうな顔もしていない。 ガロードに話しかけられると、時折愛想笑いを返してますよ。そんな感じ。

カイ  ふむ、やはり望まぬ結婚か……。

GM ガロード「安心しろ。金ならワシが出してやる。いくらでも人を集めろ、道具も必要なだけ準備しろ。がっはっは……」

カイ  「金の問題ではありません!みな挙式にあわせて急ピッチでしあげたのですよ。これ以上は無理です」きっぱりと言おう。

GM ミリア「が、ガロード様……け、結婚式というものは、建物の優劣ではなく、内容の方が大切ではありませんか?」何かを堪えるように。

GM ガロード「ふむぅ、そうか?ならば、料理や式の内用にこだわるとするか」と言いながら、腰に手を回す。

GM ミリア「……ちょっ!……こ、ここでは人目がありますから、その」肩が小さく震えてます。

ユトル  イブーン!(笑)

イブン  ……人目があるから、投げ飛ばせないんだな(笑)

GM ガロード「がはははっ、気にするな気にするな。恥ずかしがる必要なぞなにもないわいっ」手がごにょごにょ……。

GM ミリア「……」

カイ  その手をつかもう。「そういったことは、人目のないところでお願いします」

GM ガロード「ああん?なんだ、貴様」

GM ミリア「……ありがとう。でも、私は良いから」小さく声をかけよう。

カイ  「しかし……!いえ、わかりました」

GM ガロード「ふふん……」勝ち誇った表情でミリアを抱き寄せた。

GM ミリア「……」ぎこちなく、ではあるけれど。君に笑顔を送ろう。

GM で、まあ一事が万事この調子。 色々と一緒に行動して「強欲」で「好色」な人だと判明。

カイ  くそう……面倒な奴め。



2日目:ユトル




GM では、ユトルのシーン。 君は街中を歩いている。目標とする場所は城……なんで城に向かってるんだっけ?

ユトル  ごめん、サリカ神殿の間違い。

GM じゃあ、カイたちときっと一瞬すれ違ってるな。

カイ  俺は警備が終わったら部下の愚痴を聞きながら飯を食っていよう。

GM 入信者「あれじゃ、ミリステア様が可哀相ですよー」「俺、あの会長さん嫌い、もうやだ」 なんてボヤキが聞こえてきそうだ。

ユトル  「どうされました?」と、話しかけてみよう。世論を確認。

GM 世論、世論。ガロード嫌な奴、でもお金持ち。街の為には仕方ないよね?

ユトル  不満があればよし(笑)



それはさておき。

ユトル・バイカンは街を行く。



ユトル  「まったく。イブンサフの奴め…雇ってやろうかと思ったが、あれはどうやっても起きんわ」

GM ぶつぶつ良いながら歩いていると、不意に声をかけられる。 猫が良い?美女が良い?それ以外が良い?(笑)

ユトル  おまかせ(笑)

GM じゃあ、見慣れた姿がずぃっと現れる。

イブン  ……振り返ると、なぜか捕まっているはずのレクスが、とか(笑)

GM レクス?「……やあ、ユトル・バイカン」不機嫌そうな表情でじぃ。

ユトル  「どうした、久しぶりじゃと言うのに」

GM レクスの体を借りたキリュウなわけですが。

ユトル  立ち止まろう。

ユトル  「よく帰ってきたな、キリュウ」 対照的に凄く嬉しそう。

GM キリュウ「……僕に言うこと、何か無い?えっらい苦労したんですけどっ」



偽記憶を掛けられた関係で、レクスは牢獄に放り込まれていた。

苦労したというのは、そういう事である。



ユトル  「……あぁ、いや」

GM キリュウ「まったくもー。尻拭いすんの僕なんだからね、勘弁してよっ!」と怒っております。

ユトル  「………………………すまん」

GM キリュウ「……うん、謝ったなら良し!」

ユトル  「詫びがてら、そこで食事でもせんか?留置場の食事はまずかったじゃろう」

GM キリュウ「不味いなんてもんじゃないよー。舌が腐るよ、あれは……で、思わず脱獄しちゃった♪てわけだから、きちんと匿ってよね」

ユトル  「うむ(笑) お主は自由じゃよ」

GM キリュウ「……ああ、良いね、良いね。ご飯最高!もちろん、奢りだよね?」

ユトル  「………………………ん?あ…(コロコロとけちんぼの判定をして)勿論じゃとも」というわけで、ドレックの店へ(笑)

GM 背景のモブとしてドレック登場、せっせと料理を出しましょう。背景はドレックの店と、忙しく動き回っている彼の姿。

GM キリュウ「おー、結構いけるね。この店ー!」 キリュウはしっかりと食べて満足してるっぽい。

ユトル  ちなみにどのくらい美味いんじゃここの飯は?

GM ドレックの料理技能は16ですが。 (サイコロを振って)今日は+4ほど美味しい。

カイ  さすがドレック。我が隊の行き着けの店だけある(笑)

ユトル  「(盃を傾けながら)ときにキリュウよ、ガロード・レオルを知っておるか?」

GM キリュウ「知ってるよ。レオル商会の会長さんだね。ザノン随一の資産家……それがどうかしたの?」

ユトル  「あれが、今度ミリステアと結婚することになってな。どうも解せんのじゃよ」

GM キリュウ「へぇ、そうなんだ。でも、別におかしくは無いんじゃない?」ナイフとフォークを忙しく動かしながら。

ユトル  「天下のガロード・レオルともあろう男が、田舎の領主の娘と婚約した。それも商人がな。……商人は利益のないことはしないものじゃ。単にミリステアの美貌に惚れ込んだ、ということでよいものか…(思案げ)」 」

GM キリュウ「田舎領主っていっても、アレイオスだからねー。あの人、一線は退いてるけど結構発言力あるからさ。国の内側に食い込むには格好の相手に見えると思うよ」

ユトル  「では、コネクションということか?」 っていうか、アレイオスって貴族だよね? 爵位が欲しいのかな。

GM 貴族です。金銭的には落ちぶれつつある、大貴族。

ユトル  そういやガロードの年齢は?

GM 40すぎ(笑)

ユトル  「とまれ、やはり恋愛感情などは毛の先ほどもないということか」

GM キリュウ「……あー、確かにお姫様は美人だし、それもあるかもね。ガロードといえば、好色なことも有名だし。知ってる?隠し子の数は両手両足の指でも数え切れないって」

イブン  で、そのうちの一本の指がヒューイ?



実はそれ、大当たりだったりする。

ヒューイはガロードの隠し子の一人。

ガロードが妾に産ませた子である。

それを親戚に押し付けたわけだが……本編とはとりあえず関係のない設定である。



GM キリュウ「だから、ありえないことじゃない。お姫様、文句なしに美人だし……ま、美貌という点では僕に負けるけど。しっかし、面白いことになったもんだねー。物語の神に仕える者としては……むふふふ」楽しそう。

ユトル  「儂は今、当日式場の警備を依頼されておるんじゃが、暇つぶしに手伝わんか?でもなければ、まともに中には入れんぞ」

GM キリュウ「別にいいよー。今暇だし。でも、どっちかっていうと、僕は幻術で式を盛り上げるエンターテイナーの方が向いてると思うんだけどねー」

ユトル  「それでも構わんよ。儂から話は通しておこう……では契約成立で」

GM キリュウ「サインはしないよ。嫌いだから」



その後、彼らは暫し雑談と食事を楽しむ。



ユトル  「さて、美味かった。また来る」と、調理場のドレックに。

GM キリュウ「ごちそーさん。んじゃねー♪」

GM ドレック「ありがとうございました。またご贔屓に〜」

GM ウィル「ありがとございましたー」

ユトル  「さて、少し買い物に付き合ってもらおうかな」 と、かなり珍しいことを言う。

カイ  け、けちんぼなのに……。

ユトル  人の金でパワーストーンを買う(笑)

GM キリュウ「ぱすぱす、これから僕はお昼ねタイムなのだー」猫のように伸びをする。

ユトル  「そうか」(笑)

GM キリュウ「猫は気まぐれなのさ。……でも、ま、安心して。君が必要とするときには、きっと僕は傍にいる」片目を瞑って去っていきます。

ユトル  惚れそう(笑)



2日目:イブンサフ




ミリステアに面会……だが、ミリステアは現在ガロードと街へ。

代役として登場するのは?



GM 登場人物はアレイオス、場所は謁見の広間で良いのかな?

イブン  んー。出来れば、プライベートなほうがいいかもしれない。イブン、こういうところでの礼儀を知らないし(笑)

GM プライベートに進入する方法……あるのだろうか?こっそり不法侵入ぐらいしかなさそうだぞ?

イブン  いや、話したいってことを告げて、鳩のえさをやりに行くって言付けしてもらえればいいんじゃない?



場所は公園。

登場人部はアレイオス。

目的は……さて?



イブン  もくてきかぁ……まずは挨拶と、お土産の受け渡し。後、最近の街について聞く。



公園で待っていると。

どこにでも居そうなお爺さんがてくてくと歩いてくる。

そして、適当なベンチに腰をかけた。

別に何かをしてるわけではない。

ただ、居るだけ。

それなのに……。



GM ふと気が付けばものすごい数の鳩が周囲に。

イブン  「……急な呼び出しですまない。そして、感謝を。隣にどうぞ、アル爺さん」えさを半分差し出しながら。

GM アル爺さん「おや、これはどうもご丁寧に。ちょうど餌を切らしていましてなぁ」

イブン  じゃあ、動物共感で。鳩は嬉しそう?(笑)

GM 嬉しそうですよ。とっても穏やかな感情が伝わってきます。

イブン  「一ヶ月、どうやら息災な様で安心した。街も以前の姿を取り戻しつつある。何より、みなの笑顔が素晴らしい」

GM アル爺さん「そうですなぁ。大分、元に戻ったと思いますよ。うむ」



静かに時が過ぎる。

二人して鳩に餌をやり。

やがて、餌が尽きた。



GM アル爺さん「さて、今日の用向きはなんですかな?あいにく娘は忙しくてね。たまたま時間が空いていたので、私が代わりにきた訳ですが」

イブン  「そのようだな……土産を持ち寄ったのだが、追い帰されてしまった」

GM アル爺さん「そうですか。それは失礼をしました。……なんでしたら、預かりましょうか?」

イブン  「まあ、また顔を見せに寄ろうとは思っているが……よろしく頼む」 言って、羽飾りを渡そう。

GM アル爺さん「はい。確かに預かりましたよ」 受け取った。

イブン  「何にすればいいのか迷ったが、俺が気に入っているものとよく似たものを選んだ。まあ、気に入らなければ好きにしていいと伝えてくれ」

GM アル爺さん「……きっと、喜びますよ。娘はこれからしばらくの間忙しい様子ですが、またそのうちに声をかけてやってください」

イブン  「それと、貴方にも……土産代わりに伝言を預かっている」と、トゥラからの言伝を伝えようか……内容は任せた(笑)

GM 任せたといわれても(笑)

イブン  まあ、「またいつか手合わせを。双方の後継者を交えて」とか、そういうのでいいんじゃないかな?(笑)

GM アル爺さん「ほう、これは珍しい!……懐かしいですなぁ、息災なようで何より。今頃手合わせとは、人の時はエルファのそれとは異なるというのに……どうせなら、10年早く連絡が欲しかったものだ(苦笑)」



暖かな日差し。

穏やかな風。

ただのんびりと時間が過ぎていく。

……しばらくして。



イブン  「これは世間話なのだが……」

GM アル爺さん「なんでしょうか」

イブン  「うむ……彼女の忙しさの原因は、今街で噂されていることなのだろうが……いささか急な話だと思ってな。彼女に関して、浮いた噂が無かったことくらい、俺でも気づいている……つもりだ」

GM アル爺さん「そうですね。確かに性急だ」

イブン  「貴方はそれについてどう考えているか……親の立場で、だ。聞かせてくれないか」頼んでるようだけど、有無を言わせない気持ちを込めて。

GM アル爺さん「人の上に立つ者としての道を選ぶなら、それを手伝おうと思っておりますよ。自分の望みを諦めてまで街の為に尽くす。領主として素晴らしい行動と思います」

イブン  「その答えで、あなた自身が納得し切れているといえるか?」

GM アル爺さん「……日頃我侭なくせに、こういう時だけは聞き分けが変に良い。困った娘ですよ。我侭など言えないほど状況が切迫している……というのもまあ、事実ですが」

イブン  「……」

GM アル爺さん「我が娘は意地っ張りでしてね。本音は中々口に出しません……さてさて、何を考えているのやら」

イブン  「……それはおそらく、親に似たのだろう」ふっと、口端を持ち上げるよ。

GM アル爺さん「父親としては、娘の幸せを願ってやみません。ですが……私はあの子の父である前に、この街の領主だ。この街を守る義務がある。だから、式は成功させねばなりません。私の個人的感情は……差し置いてでもね」

イブン  「人の親も、人の子も、人だ。領主だろうが、商人だろうが、神官だろうが、だ。だから、欲などあって当然だ。だが、あれは肩書きにそれを押さえつけられている。そのとき、わがままを聞いてやれるのは、親しか居まい?」

GM アル爺さん「人の上に立つならば、それを抑えねばならぬ時もありますよ……ひとつ、お願いをしても良いですかな?」

イブン  「必要ならばいくらでも力を貸そう」

GM アル爺さん「イブンサフ殿、もうしばらくの間……街を離れていてもらえませんか?」

イブン  「……何故、と聞いてもいいか。いいや、説明はしてもらおう」剣呑な光を向けながら。

GM アル爺さん「幸い、あの子は貴方が戻ってきた事をまだ知らない。知ってしまえば、きっと揺れる」

イブン  「……ふん。残念だが、それを聞いては離れることは出来んな」

GM アル爺さん「私はね。領主なのです。何があろうとも、イリスは守らねばならないのです……そして、父としても娘の決意を無駄にはさせたくない」

イブン  「今の言葉が親としてならば、あるいは、本人からなら聞いたかもしれん。だが、それは立場から出た言葉。そして、俺ごときで揺れるような覚悟なら、捨ててしまった方が街と本人のためだ」

GM アル爺さん「邪魔はしないでください。でないと……叩き潰しますよ」 (ダイスを振る、出目は8)



その一言と同時。

一瞬にして、全てを押しつぶすような重圧が公園を包み込む。



GM 気合、です。生命力で基準に抵抗してください。失敗すると朦朧とします。

イブン  ……勝てるかよぅ。



静かな、それでいて濃密な闘気があたりを包み、押しつぶす。



イブン  「くぅっ……これが、トロール殺しの気合かっ」



全身から汗が伝い、喉の奥が乾く。

硬直しているイブンの隣をアレイオスは歩いて通り過ぎる。



GM アル爺さん「確かに貴方のいう通りかもしれませんね。だが、ガロード殿が到着した以上。今更この話をなしにはできないのですよ。私は領主として、全力でなすべきことをなすのみ……それでも、駄目だったら、まあ、それはそれで仕方の無いことかもしれませんが」

イブン  「貴方の覚悟は見せてもらった。だが……俺も、まだ、諦めるわけにはいかないんでな……最後まで足掻かせてもらおう」冷や汗流しながら、何とか喋ろうか。

GM アル爺さん「期待していますよ。いやはや……トゥランキア殿も良い弟子をお持ちだ。並みの使い手なら、今ので気絶していたはずだったのですがね」

イブン  「ふ、兄弟子にも鍛えられたからな……最後に」

GM アル爺さん「なんでしょうか?」

イブン  「その土産は、必ず渡してくれ。それだけだ」

GM アル爺さん「約束しましょう。ガヤンに誓って」

イブン  「……感謝を」



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