花嫁の遁走曲(ミリステア・フーガ)
〜羽飾りを君に〜
第1楽章




あるところにお姫様がいました。

とっても綺麗で、ちょっぴり我侭なお姫様。

けれど、ある日、困った事が起きてしまいました。

お姫様が住んでいる街が悪魔に襲われたのです。

街に住む人たちは一丸となって戦いました。

結果、悪魔の脅威は去りました。

けれど、街には大きな爪痕が残りました。

建物は壊れ、人々は怪我をし、街は荒廃してしまったのです。

街を建て直すにはたくさんのお金が必要です。

けれど、そんなお金はどこにもありません。

そんな時、悪い商人がお姫様に話を持ちかけました。

結婚してくれたら、そのお金をだしてあげるよ、と。

……この物語は、そういうお話である。



導入:イブンサフ・レーベンクイールの場合




GM 成長報告、はい、どーぞ(笑)

イブン  氏族Lvが2になって、兄に。フェイントソードが17に。名声が、条件変わってLv3に。こんなもんか? フェイントソードが上がって、地味に動作もUPしてますな。

GM まあ、そんなところだろうね。 もっとも、一番肝心なことが抜けているが。



先日の大事件で活躍した彼の名声は高まり、街の住民に二つなで呼ばれるに至った。

その名は『語らずの双翼』



GM さて、前振りはこんなところにして。物語を始めよう。

イブン  「……いつ聞いても、慣れんな」と、掃除しながらよくこぼしてる

GM 残念ながらー。 君は掃除している暇なんてありませーん。 そもそも、君は今、イリスの街に居ない。

イブン  おぉう? いったい何が……って、まあ、アレか……アナスタシア一向に連行された?

GM 違う違う。……前回のエンディングを覚えているかな?



彼には一通の手紙が届いた。



GM 内容を要約すると。 『帰って来い』

イブン  うわーい、分かりやすい(笑)

GM この内容を無視するとか宣言しない限り……君は今現在イリスに居ない事になる。

イブン  それはないね。カイゼルの手紙だったら分かんないけど(笑)

GM ちなみに、帰らないと階級が上がりません(笑)

イブン  つまり、氏族LV2(仮)、ってことなんだね(笑)

GM そうなる(笑)

GM まあ、帰るようなので。舞台は故郷の森である。



場所はイリスの街より徒歩1ヶ月ほど離れた場所。

エルファたちの集落がある、エメルの森。



GM 君が帰ると、懐かしき緑の同胞たちが迎えてくれます。

GM エルファ「おお、兄弟、よくぞ戻ってきた」「噂は聞いているぞ、凄いじゃないか」

GM 君がカイゼルから、兄たる証を奪い取ったという事実はカイゼル自身によって、森に伝えられていた。

イブン  「……みな、変わりは無いか」 えー……日頃の鍛錬(アナスタシアとの追いかけっこ)で、さらに精悍な顔立ちになっていたりします。

GM エルファ「おお、こちらは変わりないぞ。そちらはどうだ?」「野郎からついに一本取ったそうじゃないか。すごいな」

イブン  「……とは言え、あれが最後だからな。まだまぐれの枠を出んだろう」

GM エルファ「なぁに、まぐれだろうが勝ちは勝ち。そして、勝負は一度きりだ」 「野郎がへこんでるの、初めて見たぜー」

イブン  「ふん……おだてても、土産は無いぞ」言いながらも、まんざらではなかったり

GM エルファ「ともかく、まずは導き手の元へ向かうがいい。旅の話はまた後で聞かせてくれ」

イブン  「ああ、そうだな……では、また後でな」じゃあ、そっち(導き手)の居る方に移動しようか



導き手、とは緑の月を崇める者の指導者を指します。

カアンルーバ氏族、レーベンクイールを率いる導き手の名はトゥランキア。



GM エルファは、森の中でそのままに暮らします。 茂り天を覆った木々が天幕の代わりであり、堂々たる巨木の枝が寝台や椅子の代わりといえる。 ここ、エメルの森でもっとも大きな木、その枝こそが。トゥランキアの座所である。

イブン  「……只今、戻りました」

GM トゥラ「……久しいな。イブンよ」

GM 君が声をかけると、上の方から返事が帰ってきます。 そして、枝の揺れる音。一瞬の後に、彼は君の前に立っていた。

イブン  なんて呼ぼう……先生? 師匠?

GM トゥラ「我はトゥランキア。エメルの森にて梟とカアンルーバを崇めるレーベンクイールにて円環をなす者なり。導き手として、弟の帰還を確認した」 呼び方はお好きなように(笑)

イブン  「……師も、お変わりの無い様で」 ……ああ、そっか。名乗りがあったんだっけ。

GM トゥラ「そういうお前はちぃっと、人に染まったようじゃの。帰ったら、まずは名乗りじゃろうが。この馬鹿たれ!こんな悪童が次なる兄とは……やれやれじゃわい」

イブン  「……」黙って話を聞いてるだけ。

GM トゥラ「……こうりゃ!ちったぁ何とか言ったらどうじゃいっ!」君の頬を両手でつかんでぐぃーん。

イブン  「……ふむ」何か思いついて、一旦離れる。

GM トゥラ「なんじゃい?」

イブン  「我はイブンサフ。エメルの森にて梟とカアンルーバを崇めるレーベンクイールにて円環をなす者ととして、帰還を報告する」戻ってきて言い直す(笑)

GM トゥラ「……」

イブン  「……すいません。久しぶりで、浮かれていたようでした」頭を下げよう。

GM トゥラ「……お前という奴は。ちぃっとも浮かれとるようには見えんかったがのぅ。相変わらず無愛想なやつじゃのぅ。そんな事では……」 ため息をついて苦笑い。

イブン  「お言葉ですが……無愛想なのは生まれつき、今更直りはしないでしょう」

GM トゥラ「……まったくもって、反応のつまらん奴じゃのぅ。つまらん、つまらーん!」

イブン  「はぁ……すいません」

GM トゥラ「……まあ、良いわ。早速、本題にかかるかの。……見せてみぃ」



トゥランキアの両手には、いつの間にやらフェイントソードが握られています。



GM トゥラ「……この旅で、掴んだものをワシに見せぃっ!」

イブン  「……はい」抜剣。

GM 即決勝負。こっちの技能値は20なり。 例によって3本勝負!

GM トゥラ「……来ないのならば、ワシからいくぞ?」



1本目。



GM 成功度11なり。

イブン  7か……。

GM トゥラ「ふむ、こんなものか?」

イブン  「つっ……まだまだっ」

GM まずこちらが一本先取。



2本目。



イブン  ぐは……4……。

GM 7成功、2本目先取。

GM トゥラ「まだまだ青いのぅ」ひょいっとかわして、打ち込んだ。



3本目。



GM トゥラ「そうら、とどめじゃ」

イブン  「……つぇあ!」

GM 7成功。

イブン  うぁー、3成功。

GM かちーんと、両方の剣を叩き落されてしまいました(笑)

イブン  「……参りました」



結局、勝負はトゥラキアのストレート勝ち。

師匠の貫録勝ちといったところか。

まだまだ目指すべき剣の高みは先のようである。



イブン  「こうでなくては、目指す甲斐も無いというものです」剣を拾って収めながら。

GM トゥラ「かっかっか……まだまだよのぅ。カイゼルを倒したと聞いておったが、まだまだ精進せねばならんのぅ?」

イブン  「そうですね……それに、あれはまぐれだったと、俺は思っていますので」

GM トゥラ「うむ。おぬしに、いまだ『導き手』たる資格無しと判断する」

イブン  「……」静かに話を聞いていよう。

GM トゥラ「ま、いきなりワシを飛び越えて『導き手』になられても困るがのぅ」

イブン  「……まあ、たしかに」 やや表情を緩めながら。

GM トゥラ「まだまだ修行の余地はある。が、昔に比べれば格段に伸びたのぅ。これならば『兄』としては及第点よ」

イブン  「……」ちょっと表情を引き締めて聞いていよう

GM トゥラ「ここに導き手トゥラキアが汝を兄として認める」 トゥラキアはそう言って頬を緩めます。

イブン  「確かに拝命しました。以後、兄として一層の精進をしていきます」膝をついて拝命しよう。

GM トゥラ「(しばし君を眺めて)……なんじゃい、もうちっとは嬉しそうな顔ができんのか?」

イブン  「……嬉しそうに……見えませんか? これでも喜んでいるのですが……」眉を寄せて悩もう(笑)

GM トゥラ「見えたらいちいち言わんわいっ」

イブン  「なるほど。そうか、それでお嬢もあんなに繰り返し怒るのか……なるほど」つぶやいていよう。

GM トゥラ「つくづくつまらん奴じゃのぅ……まあ、良いわ(どっかりと腰を地面に下ろす) 形式的な事はここら辺にしとくかの。外の様子はどうじゃい?楽しかったか?外には様々な者がおる。青と赤に使える人、白の魔術師、万色の民、銀の者、そして……黒。何と出会い、何とであった?土産話のひとつも聞かせぃ」

イブン  「ええ、もちろん。長くなります……覚悟してください」背負い袋から、街から持ってきた酒瓶を取り出そう。

GM トゥラ「それはたのしみじゃな。ワシが最後に外を旅したのは、30年ほど前だったか……今はどうなっておるのやら」

イブン  「ふむ、そう、ですね……やはり、世界は広い。カイゼルにも、貴方にも負けない剣士が居る。お陰で俺も修行に張り合いが……」熱く語ろう(笑)

GM トゥラ「人の世代は移り変わりが早いからのぅ。ワシの時には……何と言うたかな。どこぞの国の騎士が有名じゃったが。確か……そう、ザノンじゃったなぁ。名前は確か……思い出せんのぅ」

イブン  じゃあ、イリス三強の話をしようか。

GM トゥラ「ほうほう、異国の剣士とな。それは興味深い……。ふむふむ、狂獣とな?剣呑じゃのぅ……(聞き入っている)」

イブン  「俺もまだ、そこまで広くは聞いたことは無いが、今いる街の領主は、それは凄まじいと言ううわさを聞きました」

GM じゃあ、君がその話をすると、トゥラキアは驚きます。

イブン  「……どうしました、師」

GM トゥラ「ほうっ!?アレイオス!そうじゃ、そうじゃ、その名前じゃっ!!そうか、あやつ、いまだ健在であったか。青二才のがきんちょめがっ!懐かしいのぅ……」バンバンと膝を叩いている。

イブン  「見識がおありで?」

GM トゥラ「いや、何……少し前ことじゃがの。カリギュラを覚えておるか?」 カリギュラという名前は君も知っていますよ。

イブン  「……ふむ?」プレイヤーは知らない(笑)



舞台設定をちっとは読みましょう。

この駄目プレイヤーめ。

それはさておき。



30年ほど前にこの地方で黒き月の眷属が大暴れをした事があった。

その軍勢を率いていたのが、カリギュラという名前のトロール。

その武力と魔力は圧倒的であり、多くの魔物を率いた事から、こう呼ばれた。

魔物の王……『魔王カリギュラ』と。



GM 『魔王』カリギュラ。巨大なハルバードを軽々と振り回し、数多くの同胞を手にかけた化け物。君は直接眼にしたことはないけれど、もちろん知っている。

イブン  「それが何か……いや、まさか、その時に?」

GM トゥラ「おうよ。肩を並べて戦こうたわ」



無数の魔物を率いて暴れまわった黒の軍勢。

それを迎え撃ったのがザノン王国の騎士団とこの地方に住むエルファの全部族。



GM トゥラ「大将首をもっていかれてのぅ……あの悔しさは忘れられんわいっ!」と、言いながら顔は笑っています。

イブン  「なるほど……彼は、いくつか二つ名を持っていますが、うち一つが『トロール殺し』 まさか、そのときであったとは。やはり、いつか正式に手合わせを頼んでみたいものです……」ちょっと笑顔に。

GM トゥラ「ほぅ、あやつと勝負してみたいか……あやつは強いぞ?30年前の時点でワシより強かった」

イブン  「……それを聞いて、ますます。強い者との手合わせは、学ぶところが多いので」

GM トゥラ「そうか。なら……行ってこい。」

イブン  「元からその心算でした」すっゲーうれしそうに(笑)

GM トゥラ「本当は暫し森に留まってもらおうかと思っておったのじゃがな。お主はまだ外にやりたいことがある……じゃろ?」

イブン  「そういえば」思い出して。

GM トゥラ「なんじゃい」

イブン  「彼には娘がいる。時々仕合っているのだが、なかなか筋がいい…あれはやはり血なのかもしれませんね」

GM トゥラ「……ほー、娘、のぅ。確かに興味深いのぅ。ふーむ、そうか、そうか……」にやけた表情で君の方をじぃっと見てます。

イブン  「ここにも連れて来てやりたかったが、生憎都合が悪く。代わりに土産を用意しろとうるさくてかないませんでした」 自慢の兄弟について話しているように、ちょっと嬉しそうに話そう(笑)

GM トゥラ「そうか、そうか。土産とやらはこちらで準備しておいてやろう……しかし、面白いのぅ」 「お主にそんな顔をさせる娘か」にやにやしてます。

イブン  「さて、今日はここで失礼します。明日は久しぶりに同門と剣をあわせ、明後日街に戻ります」

GM トゥラ「うむ、好きにせぃ。次に戻ってくるときには……『導き手』としてふさわしい実力を身に着けて、な」

イブン  「はい」答えてから立ち上がって。

GM トゥラ「早くせんと……カイゼルの奴にもっていかれるぞ?」そう言いながら、首にかけている導き手の証をつまんで見せます。

イブン  「ふむ……ならば、もう一度、俺が奪い取るまでです」 言って、カイゼルから貰い受けた飾りを指で揺らそう

GM トゥラ「かっかっか。そうか、そうか、奪い取るか……じゃが、カイゼルは強いぞ。剣の腕だけならワシより上やもしれん。そして、今も更なる高みを目指して爪を研いでおる。並大抵では追いつけん。次の旅で、あやつの強さを超えうる何か……それを手にしてくるのじゃ」

イブン  「……はい」

GM と言って、トゥラキアは君を送り出します。



イブンサフが街を離れていた間。

イリスでは様々な出来事が起こっていた。

街の復興のために様々な人が尽力し、大きく動いていた。

その動きが生み出す、ひとつの事件。

その事件の中で、イブンはトゥラキアの言っていた人物と剣を合わせる機会を得る。



GM ……かもしれないのだけれど、それはもう少し先のことなのだった。

イブン  いやーっ 帰るの怖いーっ(笑)



果たして、強さを超える何かは手に入るのか?



GM ……まあ、とりあえず、がんばれ。この物語が悲劇か喜劇かは他のプレイヤーしだい、と。 (笑)



というわけで、イブンはイリスを目指して旅立った。

……のだけれど?



イブン  「……は、腹が……水、を……」←サバイバル技能なし。

GM 道に迷って遭難!?まずは喜劇かい!



導入:ユトル・バイカンの場合




GM 個別導入ユトル編。



舞台はイリスの街である。

例の事件より一ヶ月、街はかなりの勢いで復興しているものの……元の姿を取り戻すにはまだまだかかりそうである。

そんな状態。



ユトル  うちもじゃな。「財産:快適(5CP)」が失われてしまったので益々のケチっぷりじゃて。

GM CPたくさんあげたろ!?何でなくなってんの!!

ユトル  工房焼けたし(笑) 「敵(-5CP)」がなくなったんじゃから引き換えで。



この一ヶ月ほどで彼の工房は元通りになってます。



GM で、まあ、ある程度街は落ち着きを取り戻してきているものの……治安の著しい低下やら、ぶっ壊れた施設の再建やらと揉め事は山積み。

ユトル  復興の槌音は年寄りの耳にも心地いい。カイも忙しそうにしておるしな。

GM そうだねぇ。ジェスタ関係者は特に忙しいだろうと思う。建物の補修やら、道の整備やらといくらでも仕事はありますからな。

ユトル  儂は儂で仕事の合間に治癒呪文を深めた。《接合》と《再生》を覚えたぞ。目も三つになった(笑)

GM 君の工房は……快適がなくなったという事はあんまり儲かってないのかな? うーむ、まあ、魔法の品って考えてみれば贅沢品だし……今はそんなものが売れる状況でもないか。

ユトル  不況に弱いよ(笑)

GM 弱そうだね(笑) それはさておき、周囲が忙しく動き回る中、君たちはのんびりと日々を過ごしています。

ユトル  うむ、今日もよく働いた。膳は一汁一菜。飲み物は全て水で日々を暮らす。成長期の人は修行ということで耐えさせる(笑)

GM シュナ「今日も平和だねぇ。おじいちゃん」お茶をひとすすり。

ユトル  「うむ…今日は月に一度の茶の日じゃな。たまには贅沢も悪くない」(笑)

GM シュナ「……そうだね。しっかり味わおうね、これが最後のお茶っ葉だしね」

ユトル  「うむ。辛抱じゃ。贅沢は敵」

GM シュナ「うう……(しくしく)」

イブン  妖将よりも、生活に密着した敵だな……(笑)

GM で、時折、クラップが持ってきたお仕事を片付ける。そんな毎日。

イブン  魔化屋から、どんどん何でも屋にうつっていってる……(笑)

GM とまあ、そんな事をやって過ごしていると……工房の扉が叩かれる。

ユトル  では手遊びしていた<ヴァルトニ>を飛ばしていつものようにお客を拝見しよう。

GM 外には顔なじみのお嬢さんがやってきております。

GM ミリア「……(周囲をに警戒中)」

ユトル  「お入りなさい、ミリステアさん」 と、少し大きな声で木戸戸越しに話しかけよう。

GM ミリア「お、おじーちゃん、声!声が大きいってば!!(扉を開けて転がり込む)」

ユトル  「何を今更。ここなぞとっくにマークされておりますからな、逃げ隠れしてもしょうがないですわい」

GM ミリア「……よっし、ちゃんと撒けたみたいね(大きく息をつく)」

GM シュナ「こんにちは。お姉ちゃん……お茶……は、無いけどゆっくりしていってね」

GM イブンが森に帰って以降、3日に1度はある行事……もはや、君にとって珍しいことではない。

ユトル  念のために訊こう。ミリステアは何をしに来るのかな?

GM この一ヶ月間、やってきた時は適当にシュナや君と雑談して過ごしてますね。特に用件があってやってきてるわけではなさそうです。

ユトル  単に公務が嫌なんじゃ?

GM うむ。ぶっちゃけて言えば、サボりだ。職務放棄。彼女は今、死ぬほど忙しい立場なんだよね(笑)

ユトル  やはり(笑)

GM それ以外の用件は……。知力判定でもどーぞ(笑)

ユトル  「まぁ、のんびりしていきなされ」 その判定は 5成功。

GM じゃあ、遊びに来たときに。彼女の視線がが何かを探すような気配を見せている事に気がついています。 ……そして、今日もまた似たような事を (笑)

GM ミリア「……はぁ(部屋の中を一通り見渡して、ため息)」

ユトル  「そう言えばもう長いことイブンサフを見ておりませんな」そんなに肩を落とされると可愛そうになる…子供という歳でもないが、儂にとっては同じようなもの。

GM シュナ「だねー。まだ帰ってこないねー(お茶をこくこく)」

GM ミリア「……!?そ、そうね。だからどうって事もないけれどもうずいぶん見かけないわ。関係ないけど」

GM シュナ「もうそろそろ帰ってきてもいいはずなのに。おかしいよねー(お茶をこくこく)」

GM ミリア「ど、どーせあの馬鹿のことだから道に迷って行き倒れてるに違いないわ。うん、きっとそう。まあ、あいつがどこでのたれ死のうと知ったことじゃないけど」

ユトル  「久しぶりに《精神感応》でもしてみましょうかな?(額を突付きつつ)」

GM ミリア「……(何かを期待するような視線)」

ユトル  「やってみましょう(椅子に座り直す)」 この距離では失敗するかもしれんな、と思いつつ。かと言って見ておれん。

GM うん、距離的にかなりの確立で失敗すると思いねぇ。クリティカルなら登場を許可する(笑)

ユトル  出目14、1キロ以内にいれば(笑)

GM そんな達成値では無理ですな。

GM シュナ「どお、おじいちゃん。イブンさん元気にしてる?」

ユトル  「……」

GM シュナ「……ま、まあ、そういう日もあるよねっ」

ユトル  (二人をちらっと見て)もう一回だけ試すか。 出目は10。

GM ミリア「べ、別にそこまで無理をしなくても……」

ユトル  「……残念ながらまだ森におるようですな。繋がりませんぞ」

GM シュナ「きっとそのうち帰ってくるよー。心配しなくっても」

GM ミリア「心配なんかしてないってばっ!」わたわた。

ユトル  「はてさて、困ったやつですじゃ。しかしまぁ、元は森の者ですからな。それも今や、“兄”の身」

GM ミリア「へぇ、あいつ、出世したんだ……」

GM シュナ「うんうん。確か、正式ににんめーしてもらう為に帰還めーれーが出たって言ってたね」

ユトル  「それだけ森での立場も難しくなっているというわけですな。以前のように自由ではないかもしれません」

GM ミリア「そっか……じゃあ、戻ってくるのまだまだかかるかも知れないのね(ちょっと困ったような表情)」

ユトル  「どうですかな。帰りを待つばかりではなく、この際森の方に出向いてみては」

GM ミリア「えっ!?あ、あたしが!?……えーと、うーん、今はちょっと無理かなぁ。色々忙しいし、その……街を離れられない理由があるし。早く帰ってきてくれないと……」

ユトル  「何か問題でも?」

GM ミリア「……問題があるわけじゃないんだけど。その、ちょっと相談してみたいことがあるというか。……な、なんでもない!!」

ユトル  「話してごらんなさい、ミリステアさん(好々爺の笑みを浮かべる)」 話さなきゃ心を読むだけだ(笑)

GM ミリア「……(かなり悩んでます)」

ユトル  「……(シュナに目配せ)」

イブン  ……そんなに追い込むと……暴れるんじゃないか?(笑)

GM シュナ「心配事なら何でも解決ー♪何でも屋バイカンへようこそー♪」

イブン  ゆりかご(魔化)から、お墓(魔化)まで、なんでも相談承りマス、とか?

GM ミリア「(色々考えて諦めたような表情)そうね、じゃあ……おじーちゃんに質問」

ユトル  「どうぞ」

GM ミリア「多数の人間が幸福である為に、個人はちょっとした不幸を受け入れるべきである。……正か非か」

ユトル  「非。もう少し詳しく言わせてもらえば、その不幸には抗うべきですな。結果はどうあれ」

GM ミリア「その理由は?」

ユトル  「受け入れることで手に入れた幸福や不幸では、人は育たないからです。まぁ年寄りの戯言ですじゃ、次期領主殿(ウィンクしてみせる)」

GM ミリア「……うーん(なにやら悩んでいるらしい)」

ユトル  「やれやれ、ミリステアさんらしくありませんなぁ」

GM ミリア「……時期領主的観点から言えば、1人を守る為に街の利益を放棄するというのは誤りなのよねー……どう考えても(ため息混じりに)」

GM さて、ここらで知力判定をどーぞ。鋭敏な感覚があればその分ボーナス。

ユトル  特に鋭敏な感覚はないので4成功。

GM 家の外に人の気配あり。

ユトル  「つけられておりましたかな?(小声で)」 <ヴァルトニ>でぐるりと外壁の外を《透明壁》。

GM ミリア「……くっ、思いの外動きが早かったわね。もうちょっとサボれると思ったのに(窓を確認)」

イブン  ……彼女の直近の人物なら、行方は見失っても、行き先はおのずと知れているような気がするんだが。

ユトル  わしゃ忍んでいる者を知っておるかな?

GM 別に隠れてません。堂々とやってきてます。 ユトルには、別の顔見知りが扉をノックしようとしているところが見えるよ(笑)

ユトル  通り名通りの曲者?(笑)

GM やってきたのは、ヒューイ・レオル。

ユトル  やはりな、「どうぞ、ヒューイ殿」

GM シュナ「……おねーちゃん、はいどーぞ(手馴れた様子で窓を開けた)」

GM ミリア「ありがとっ!(窓から出て行った)」

イブン  つまり、駆け込み、見つかり、脱出までが「三日に一度」のイベントである、と。

ユトル  「これ、待ちなさい!」 《重力の檻》を試してみたいんだけど(笑)

GM 試してみる?それはそれでおっけーですよ。 成功したら逃げ損ねることに〜。

ユトル  よし、やってみよう。本邦初公開!……クリティカル(爆)



脱出しようとして動きを封じられたミリステア。

同時に扉を開けて入ってくるヒューイ。



GM ヒューイ「失礼いたします。こちらにミリステアお嬢様は……」 」扉を開けて入ってきた。

GM ミリア「きゅぅ……(逃げようとして転倒、そのまま動けなくなる)」

GM ヒューイ「……いらっしゃったようですね」

ユトル  「おりますよ。話を聞かせていただけますかな?」

GM ミリア「……うう、今日は大丈夫だと思ったのにぃ」

イブン  ≪重力の檻≫と書いて、“ベタン”と読む(笑)

GM ヒューイ「お嬢様、今日までに目を通さねばならぬ書類はまだまだあります。こんな所で遊んでいる時間は……(以下略)」

GM ミリア「……はいはい、わかったわよ。ちゃんと働く、働きますってば」

イブン  もしかして、単純に「一人の不幸」って、執務の拘束時間だとか言わないよな……?

GM ヒューイ「ご協力、感謝いたします。バイカン殿」 ヒューイは外に向かって、パンパンと手を叩く。

ユトル  「協力?話の方向次第では貴方の敵に回るかもしれませんぞ」

GM ヒューイ「いつもの事ながら、お嬢様が執務を放り出して逃亡を……身柄の確保に参りました」 で、ヒューイの合図に合わせて、したっぱーずがミリアを確保、馬車へと乗せようとするわけですな。

ユトル  「待ちなさい。ミリステアさんの言い分も聞かせていただきたい」

GM ヒューイ「言い分も何も、こうも連日逃げ出されては街の運営に支障が出ますので。責務は果たしてもらわねば困ります」

ユトル  「では儂が責任を持って送り届けますので、今しばらくうちに預からせていただけませんかな?そのくらいの功は為しましたぞ、ヒューイ殿」

GM ヒューイ「いえいえ、お手を煩わせる必要はありませんよ(ミリアを見た)」

ユトル  「ミリステアさん。先ほどの話、この老体に聞かせていただけませんか?(ミリステアの顔を見る)」 本当にただこれだけのことなのか、いつもの様子と違うので気になるな。

GM ミリア「……わかってる。時間は有限だものね。わかりました。帰ります(ふかーいため息)」

GM ヒューイ「表に馬車を準備してありますので」あくまでにこやかに。

ユトル  「……やれやれ、儂の家じゃと言うのに部外者の空気になってしまったな。お気をつけて」

GM ミリア「ごめんね、騒がしくって。時間があったら、また来るから」

GM シュナ「また来てねー」ばいばい、と手を振ってます。

ユトル  「まぁ、夜にでも話しましょう」

イブン  きっと、このやり取りも「気分転換」の一環なんだろうよ(笑)

GM かくしてミリステアは退場。

ユトル  うーん、なんだったんだ(笑)

GM ヒューイ「やれやれ、お嬢様にも困ったものです。責任あるお立場だというのに」 一方で、こちらの男は帰る気配を見せません。

ユトル  「世間話が苦手なようですな、どうぞ(椅子を勧める)」

GM ヒューイ「ありがとうございます……さて、と。バイカン殿は最近、いかがお過ごしでしょうか?」

ユトル  「正直言って少し退屈しておりますよ」

GM ヒューイ「そうですか。退屈ですか。それは良かった」

ユトル  「そう言えば以前に言っていた防衛兵器の事ですが、製作が進んでおりますよ。このユーヴァリフの魔術書に認められていた《重力の檻》の呪文を利用し…」

GM ヒューイ「それは何より。ところで退屈をしている。つまりは、時間がある……という事ですね?」

ユトル  「まぁ、そうですな(博士モードに入ろうとしたところに水を差されて咳払い)」

GM ヒューイ「本日の用向き、実はお嬢様を確保する以外にもう一つありまして……(シュナの方に目をやる)」

ユトル  <ヴァルトニ>でシュナの顔色を見る。

GM シュナ「ええっと……(何かを察したように部屋の外へ)」

ユトル  成長したな(笑)

GM ヒューイ「ふむ。利発なお嬢さんですね、ありがたい」

ユトル  「要件を仰っていただきたいですな(水をすする)」

GM ヒューイ「本日は魔術師ユトルバイカン殿にお仕事を依頼したく思い、伺いました」

ユトル  「内容は?」

GM ヒューイ「今後予定されている式典の警備をお願いしたいのです」

ユトル  「はて、式典とはまた、なんのでしょう?」

GM ヒューイ「さる資本家をこのイリスの街に招くことになりまして……」

ユトル  「ふむ」

GM ヒューイ「その為の式典になります。なにぶん、敵の多い方なので……警備には万全の布陣をと」

GM さて、君は世事に詳しいほうかなぁ? 何ぞ、裏事情を知っているかどうか……判定しておこうか?

ユトル  してみましょう。 ちなみに世事には疎いと思う。修正ください(笑)

GM 情報関係につながりそうな技能は何かあるかな?

ユトル  そうだね。《商人》とか? ……7が出てる。

GM 商人か……じゃあ、この街にやってくる資本家、と言われて一人の人物の事が頭に浮かんだ。 ガロード・レオル。 レオル商会の会長さん。ものすごい大金持ちがこの街に来る、という噂を知っている。

ユトル  人格とかは?

GM 物凄く貪欲で、商会発展の為には手段を選ばないというとこで有名だね。 商人としての評判は物凄く高い。 あらゆる商売敵を次々と併合合併、レオル商会をザノン王国随一の座へと押し上げた人物です。

ユトル  「ガロード・レオルですか…(腕組み)」 それは眉を顰めるな。

GM ヒューイ「おや、ご存知でしたか。その通り、我が商会の会長を務めるお方です。もう一つ申せば、わたくしの叔父に当たる人物でもあります」

ユトル  「しかし評判は芳しくありませんな。手腕はともかくとして」

GM ヒューイ「いや、耳が痛いですね。それはともかく……この度、レオル商会がイリス再興の全面支援を行うという決定をしまして……式典と言うのは、つまりそういう事です。敵の多い人物である、という点。納得いただけましたか?」

ユトル  「それは、まぁ」

GM ヒューイ「大魔術師『視えぬものなきユトル』ならば、あらゆる脅威を未然に察知できる、と信じております」

ユトル  「報酬は?」

GM ヒューイ「おいくら必要でしょう?」

ユトル  ちょっと考えさせて(笑)

GM ヒューイ「報酬としては……物でも現金でもある程度の準備はしてあります。妖将殺しのユトル・バイカンのお気に召すほどか、と言われれば少々不安ですが」

ユトル  「商談の前に個人的な意見をお聞きしたい。ヒューイレオル殿。それが真にミリステアさんのためになるとお思いですか?(片目をすいっと細める)」 《嘘発見》準備(笑)

GM ヒューイ「わたくしは、お嬢様の言葉に基づいて行動しておりますよ」 魔法使うなら、判定をどーぞ(笑)

ユトル  《読心》をかける。 成功度2。まぁ、失敗してもばれないから。

GM 成功度3、あっぶねー(笑)

ユトル  ちっ。距離があるからしようがないか(笑)

GM ヒューイ「まあ、基本的にわたくしはお嬢様の命令でしか動きませんので」にこやかな表情。

ユトル  「それなら安心ですな」ミリアの命令でしか動かない=ミリアの命令なら動く。

イブン  つまり、ガロードがとりなすように言ったわけではないと言うことか、フム……。いや待てよ……ガロードからも言われてないということにはならんのか。ミリアからの指示しか受け付けないというだけで……。

ユトル  「では、お引き受けしましょう。ただし条件があります」

GM ヒューイ「条件ですか。なんでしょうか?」

ユトル  「一つ。依頼主はミリステアイリスであること。もう一つ。報酬は0ムーナで」

GM ヒューイ「……それで、よろしいので?」

ユトル  「構いません」

GM ヒューイ「そうですか。本当にそれでよろしければ……こちらとしては助かります」

ユトル  「よろしくお願いします(右手を差し出す)」

GM ヒューイ「無報酬を望まれるとは、少々意外でしたが……よろしくお願いします」にっこりと笑って握り返します

ユトル  かかったな、秘儀《精神探査》 (笑)  う、成功度3か、これはきついな…。

GM ゼロ距離ってか(笑) こっちは成功度、2ー。

ユトル  では質問タイム。よく見ると体力が限界に近いな…質問を絞らないと。

GM 質問一つに付き、一分。そんなに長くは握ってられねぇぜ(笑)

ユトル  それもそうだな(笑) じゃあ、一つだけで。質問『ミリステアとガロードの結婚を心から望んでいるか?』

GM ヒューイの解答『望まず』

ユトル  「(ようやく手を離す)良かった。貴方のことを嫌いになれなくて(意味ありげに微笑)」 別にこの男は何も企んでいないじゃろうしな。

GM ヒューイ「では、形式だけではありますが。こちらにサインをお願いします。雇用契約のほうになります」

ユトル  「(さらさらと)契約成立ですな」

GM と言いつつ、紙を一枚差し出して君の言った条件で書類を作る。 内容は雇用期間は式典終了まで、報酬0、雇用主ミリステアイリス(代理人ヒューイレオル)などなどと書かれています。

GM おや、さくっとサインしてしまったか(笑)

ユトル  あぁ、流石に内容は読んでからサインするよ(笑)

イブン  ……うん、俺的に、契約しないほうが良いような気が。

GM うーん。一応、知力判定をどーぞ。

ユトル  成功度5。

GM 成功度5か。なら、知っていてもいいかな。さりげなく差し出された紙、マジックアイテムです(笑)

ユトル  それはまだサインしないね。効果の内容は分からない?

GM 『ガヤンの誓い』と呼ばれる魔法の契約書です。 ぶっちゃけ、ソードワールドで言うクエスト付き契約書(笑) ……と言っても、依頼内容を一方的に反故にしない限りは、なーんの効果も無い紙切れなんだけどね。



『ガヤンの誓い』にサインをした者は、契約に反した行動をとる事ができなくなる。

反した行動をとる為には意志力判定が必要となる。



GM 神殿で売っている、きちんとしたアイテムだ。怪しいもんじゃないよ(笑)

ユトル  うーん。意思判定−4か。

GM ヒューイ「……では、よろしくお願いします。しかし、色々と用意しておいたものがあったのですけれど。本当に良いのですか?」と、サインを促す(笑)

ユトル  博打上等、分かっていて敢えて書く(笑)

GM いい度胸です(笑)

GM ヒューイ「では、これで……警備が始めの日が来ましたら、よろしくお願いします」

ユトル  「ええ」 さて、このシナリオで活躍できるかどうかは本当に博打になったな(笑)

イブン  まあ、あれだよね……式典の警備ってあたりが、ニクイよね?

GM ちなみに、彼、実は結構重そうな鞄を持ち歩いていたりするのだけれど。

ユトル  では透視してみるかな。

GM ヒューイ「こちらを式典の終了までどうぞ」 中身はムーナ貨幣がぎっしり。

ユトル  それをくれるのかな?

GM ヒューイ「雇用料金はゼロでも、必要経費は発生するでしょう?いくらでも、ご自由にお使いください」と、にっこり。

ユトル  「(正に曲者じゃな)お心遣い感謝する」

GM ヒューイ「いえいえ、これくらいは当然ですとも。人材、道具、生活費用……それでまかなって下さい」 使うかどうかは君に任せる。ちなみに中身は5万ムーナほど。

ユトル  ちなみに護衛は儂だけ? それなら流石にもう少し人を雇わねばならんが。腕に覚えのある知り合いに片っ端から話しをもちかけていこうかな。

GM ヒューイ「他の警備担当者はおって、ご紹介します。なに、心配はご無用です。今、このイリスでもっとも頼りになる御仁をサポートに当てる予定ですから」 で、ヒューイは帰っていきます。

ユトル  「相分かった」 ってなところで導入終了?

GM ちなみに、声をかける知り合いに……名前のあるNPCはいるかね?

ユトル  無論、ドレック、キリュウ、クラップ、(声はかけないけど)レクサール。 シュナは自動(修行)で参加(笑)

GM シュナ「お仕事、お仕事、がんばろーね、お爺ちゃん」えいえいおー。



さて、それぞれの反応は。

まずはドレック。



GM ドレック「あっしはそういう家業からは足を洗いましたんで……(皿を洗いつつ)」

ユトル  「うむ。そうじゃったな、悪かった。また(意思判定に成功したら)寄らせてくれ」



続いてキリュウ。



GM キリュウ「うーん、なんか呼ばれてる気がするけど……気のせいだよね、うん」←旅の空

ユトル  思い切り呼ぶけど(笑)

GM 魔法がつながらない程度には、遠くを旅している(笑)



そして、クラップ。



GM クラップ「任せときっ!うおぉぉぉ!じぇにやっ!!じぇにやでぇぇぇぇっ!!」



さらに。



イブン  警備なら、ガヤンとジェスタの両神殿が動かないはずも無いだろう。

ユトル  なら、一応エルバルトにも声をかけてみるとしよう。

GM エルバルト「めんどい。パス」 この反応以外ありえない……(笑)

ユトル  「言うと思ったよ軍師殿(笑)……まぁ、暇つぶしに見に来るといい。どうせ招待されておるじゃろうが」 なんせモチベーションを得る手段がないからなぁ(笑) 女にも興味なく、金も欲しくないし、地位や名誉はまっぴら。

GM エルバルト「あー、そう言えば招待状が来てるねー。暇で体力があまっていて、なおかつ気が向いたら顔を出すよ」正解です(笑)



最後に。



GM レクスは……クラップに声をかけたら耳に入ってしまうのぅ(笑)

GM レクス「バイカン老、なにやら大きな仕事を引き受けたようではないか!その仕事、我が力を必要としていないか?必要としているだろう?ふははは、安心するが良い!この私が居る限り(以下略)」

ユトル  「いらん、帰れ(毎回言ってる気がする)」

イブン  そのうち、前口上の一文節聞いた時点で問答無用に他者転移とか仕掛けそうだ(笑)

GM レクス「安心したまえ。私たちの仲だ、料金に関しては特別ご奉仕価格でいこうじゃないか!(聞いていない)」

ユトル  「レクス…(真剣な眼差し)」

GM レクス「なにかね?おお、そうかそれほどまでに我が身を案じてくれるのか。だが心配無用と言うもの。そもそも英雄というものはだな……」

ユトル  「……(ぽむ、と肩に手を置く)」そして《偽記憶》(笑)

GM レクスに魔法が効くと思うな(笑)

ユトル  分かっている…分かってはいる。

GM 全キャラ中最高クラスの抵抗力を見よ!

ユトル  …クリティカル出ろ(念)

GM でたっ!?

ユトル  6が出てる、クリティカル! はははっは!魔術具のボーナスが効いたな(笑)

GM レクス「ここは誰?私はどこ?おおそうだ!旅に出よう、自分探しの旅に!」 ……レクサール退場、でいいのかな(笑)

イブン  魔法クリティカルの効果は?

GM 疲労なし、相手は抵抗不能。

ユトル  偽記憶『私は領主の娘ミリステアに求婚された』 まかり間違えばイブンサフの助けになるやもしれん。多分ならんが(笑)

GM ……ほんとに?

ユトル  本当です。

GM 了解(笑)

イブン  ちょっ、それいいのか?!(笑)

GM レクス「おお、我が姫!いとしの君よ!今お傍に参ります……うぎゃー(城に不法侵入してつかまった)」



その翌日の出来事。



GM シュナ「おじいちゃん、おじいちゃん、大変だよ!大変!」

ユトル  「ん、どうしたシュナ。レクサールがガヤンに捕まったか?」 」

GM シュナ「う、うん。レ、レクスさんが逮捕されちゃったって!!連絡が来てるよー!身元引受人になってくださいって」

ユトル  「放っておきなさい(酷)」

GM シュナ「で、でも……」おろおろ



導入:カイ・サイトニンの場合




現在、ジェスタ信者たちは忙しい。

先の事件で破壊されて、破壊されて、破壊されまくった街……修復するものはたくさんある。



GM 入信者「たいちょー、イリス大橋の修復完了でありまーす」 「こちらは街の外壁補修が終わりましたー」

カイ  「おお、ごくろうさん!助かったよ。また今度飯でも食いに行こうや!」 でも実際は自分が食べたいの(笑)

GM 入信者たち「行きましょう!行きましょう!」「最近忙しかったからなぁ」「うんうん、骨休めも必要必要」

カイ  うむ、部下とのコミュニケーションはご飯で語るもの(笑)



と、まあ、急がしい。



GM 実際、人手不足でてが回らないほど忙しい。

イブン  猫(キリュウ)の手も借りたいくらいとは、このことか。

カイ  ぬう、隊長はいつもこんなことをしてたのか……。

GM 何しろ、街がこんな状態なので、イリスの街には金が無い。 人が雇えないし、道具もなかなか揃わない。

ユトル  魔化アイテムなんぞ注文が来ないくらいに不況じゃ(笑)

カイ  金がなければ直すものも直せない、ってことですか……。

イブン  雇用主が(事実上の)倒産に近い状態だからなぁ……(笑)

GM で、会議だってあります。神官以上を対称とした、ジェスタ神殿内部会議。

カイ  おお、数少ない休憩の時だ……ぐー(笑) 

GM レン・ジリベン副隊長「なあ、この会議……今日っぽいけど、どうすんの?」書類をぴらぴら

カイ  「どれどれ……」書類を確認します。



書類の内容には、議題項目がつらつらと書いてあり、日時と集合場所が書いてあるくらい。

神殿の資金繰り。

優先再建物の検討。

道具調達の手段などなど。

そんな、内容。



GM レン「いちおー、出欠は一応自由っぽいけど」

カイ  「あー、でも新米の俺が出ないわけにもいかんのだろうな。どれ、行ってくるか」 しかし、いつの間にか副隊長なんだ(笑)

ユトル  コネじゃろうな、間違いなく(笑)

GM 彼だって最終戦に参加したんだから、それなりに評価はされているよ、きっと (笑)

GM レン「あいよー、いってらっしゃい。きちんと予算分捕ってこいよ、我等が隊長さん!」背中をばーん。

カイ  「ぬははは、まかせとけ!」一応強気なセリフを吐いて会議に出席しよう。



会議室にて。

中は、ひじょーに殺気立っていた。



GM ジェスタ神官(ぶち切れ派)「無茶言うんじゃねぇ!!こちとら人も道具もなしにぎりぎりでやってるんだ!!」「これ以上動けるか!!」

カイ  「……ぐぅ」

GM ジェスタ神官(日和見派)「とはいえ、予算の方がねぇ……」「やはり、着工を遅らせるしか」「うむ、それしか手が無かろう」

GM ジェスタ神官(人情派)「馬鹿をいうな!街の民が苦しんでいる今働かずしてどうする!」「だが、無茶なものは無茶だ!!」

GM ジェスタ神官(全員揃って)「高司祭!ご決断を!!」「ご決断を!!」



と、こんな具合で荒れ模様。



カイ  なんか大変そうだなぁ(他人事)

ユトル  うむ、これぞ働く男(の管理職)の生き様。

GM 高司祭「……無報酬、乏しい援助でこのまま作業を続けるのは確かに限界だろう。だが、神殿としての方針を定める前に……意見を。こちらの方の意見を聞いてもらいたい」

GM 神官「これ以上聞くことなんて無い!」「打ち切りだ打ち切り!」「動けなくなるまでやるんだー!」

カイ  おや、誰か出てくるのかな?

GM うむ。会議室にゲストが招かれます。



50過ぎくらいの男が入ってくる。

この世界では、もはや老境と言える年齢ではあるが、不思議と老いを感じさせないその人物。

サーコートを羽織、華美ではないが上等な衣をまとった人物。



カイ  知ってる人ですか?

GM もちろん、この場に居る誰もが知っているとも。



その人物が入ってきた。

それだけで会議室の喧騒は消え去る。



GM 神官「あ、あれいおす……様」「……(無言で平伏)」

カイ  「……んが?」

GM 登場したのはアレイオスイリス……この街の領主様です。

イブン  出た。イリスの生きた伝説。

カイ  そういえば、前のセッションで普通のオッサン程度にしか認知してなかった気がする(笑)

イブン  間違えても「アル爺さん!」なんて呼ぶなよ(笑)

GM 今回は、きちんとした格好してるから一目でわかるよ(笑) その付き添いとしてやってきている人物も知っているかな? ヒューイ・レオル。レオル商会、イリス支部の支部長さん。

カイ  んー、知力関係は疎いからきっと知らないっす(笑)

イブン  カイも知ってるんじゃない?鎧の買取してもらったあたりで、顔をあわせていたんじゃないかな。



アレイオスが壇上に立つ。

そして……。



GM アレイオス「皆さん、今日は集まっていただき(会議室を見渡し)……本当にありがたく思う」

GM ただ、立っているだけで人の目を吸い寄せて離さない。そんなカリスマをばりばりと発しております(笑) ジェスタ信者たちは、一斉に敬礼したり平伏したりとそんな感じ。

カイ  「ん?おお……おお!?」あわてて敬礼しよう。

GM アレイオス「(軽く手で制して)おやめください。頭を……下げねばならぬのは、こちらの方なのですから。皆さんの尽力に対し、領主である自分は……十分な支援もできずにいます。ご不満、御もっともだと思います……が、現状において打つ手が無いことも事実。それ故に私にできることはただ一つなのです」

カイ  なんて謙遜家なんだ。普通にアレイオスのおかげでこの街があるようなもんだろうに。

GM アレイオス「(会議室を見渡して、深々と頭を垂れる)皆さん、無茶を承知でお願いします。今しばらくお力添えを願います」

カイ  この人……いい人だ!(笑)

ユトル  (爆笑)

GM アレイオス「後一月、後一月で必ずや事態を収めましょう……お願いします」

GM で、もう一度頭を下げて。会議室より退場。(サイコロを振って)……出目は7、惜しいな。後1で外交クリティカルだったのに。まあ、この出目ならば十分だけど(笑)

イブン  会議場がスタディングオベーションの嵐になる、とか?



会議室は嘘のようにに静まり返っています。



カイ  「領主さまのお言葉とあってはしょうがないな。まあ、元から働き続ける気ではいたけどな」

GM 君の言葉を受けて、神官たちは黙ったまま会議室を出て行く。



一人、また一人……誰も何も語らない。

だが、その背中が雄弁に語っている。

「いっちょやるか!」と。



GM ジェスタ神は沈黙の神でもあります。本気になった彼らは、静かに黙々と自分たちのやるべきことだけをやるものなのです(笑)

カイ  かっこいい!(笑)

イブン  なるほど(笑)

ユトル  このキャンペーンは実にジェスタの良さがよく分かる(笑)

イブン  神官団っていうか、職人集団みたいな感じだな。

GM 高司祭「どうやら、決まったようですね。……ああ、そうだ。サイトニン神官」

カイ  (聞いていない)じゃあ、俺も部屋に戻ってレンに小言を言われよう。

GM 高司祭「……やれやれ、もう行ってしまったか。まだまだ、前任者と比べたら落ち着きが足りませんね(苦笑)」



会議は終わり、カイは自分の部屋へと戻っていった。



カイ  にこやかにドアを開けて「予算とれなかったぞー!」

GM レン「なんじゃそりゃー!!予算とれなかったってのに、なーんでそんなににこやかなんだよ、おい!!殴り合ってでもむしりとってこーい!!」

カイ  「何を言う。予算はなくとも体があるだろう?昔からよく言うじゃないか。体は資本、と」胸をはって偉そうに(笑)

ユトル  カイ…予算が何故「予算」と呼ばれるか分かっておらんな(笑)

GM レン「体があってもメシが食えなきゃ、動けないっての!」

カイ  「なんだ、腹が減ったのか?よし、じゃあ今日はみんなで飯でも食いに行くか!」

GM レン「……ったく、仕方が無いなぁ。今月も僕の個人資産でなんとかするか(ため息)」

イブン  いい奴だ、こいつ良い奴だ!(カイの真似)

GM レン「言っとくけどな、これは貸しだぞ!貸しなんだからな!きちんと取り立てるんだからな!!」

カイ  「おう、いつもすまんなぁ……じゃあ今日は俺がおごってやろう!」ちなみにそのお金もきっとレンのもの(笑)

GM で、騒いでいると隊長室に来客がある。

GM ヒューイ「失礼します。サイトニン神官は在室されていますか?」

カイ  「はい、ドアは開いてますから、どうぞ」

GM ヒューイ「どうも、お久しぶりです。いつぞやは我が商会と多額の取引、ありがとうございました」と、にっこり。 まあ、マジックアイテムやガッシュの鎧を引き取ってくれた商会のにーちゃん。なお、先ほど会議室で領主の隣に付き添っていた人物でもある。

カイ  「ああ、あなたはいつぞやの!いやいや、こちらこそあの時はどうもありがとうございました」

GM ヒューイ「まずはご出世の方、おめでとうございます。こちら、お祝いですので……どうぞ」と、箱を一つぽんと差し出す。

GM 箱の中には、ムーナ貨幣がぎっしり。1万ムーナはあるんじゃないかな?

カイ  「……これは、なんのつもりですか?」

GM ヒューイ「街の復興に尽力されている皆様へ、ということです。道具の買い替え、滞っている労働者への報酬……ちょうどまかなえる程度の金額かな、と」

カイ  「……まあ、正直今は苦しいのでありがたく受け取っておきます」ホントはこういうの好きじゃないんだけどなぁ。

GM ヒューイ「ぜひ、街の復興に役立ててください。街の復興は、我々商会の人間にとっても急務ですので」

カイ  うう、痛いところをついてくる奴め……この狐が!(笑)

GM ヒューイ「さて、本題なのですが……」

カイ  「俺に何か用ですか?」

GM ヒューイ「はい。実はこの度、レオル商会の方からジェスタ神殿に警備の依頼を行うことになりまして。……貴方の隊がもっともふさわしいだろう、と高司祭様からご紹介をいただきました」

カイ  「つまり、その分の依頼料もこれ(金の詰まった箱)に入っている、と考えて良いわけですね?」

GM ヒューイ「いえいえ、依頼料とこれは別口ですよ」と、微笑んでおります。



暫し雑談をした後、ヒューイが依頼についての説明にかかる。



GM ヒューイ「今から一ヶ月ほど後に、ある式典が予定されております。その警備を担当していただきたいのです。この式典の成功は、ある意味イリスの命運を定めるものとなるはず……よろしくお願いしますね」

カイ  「はあ、そりゃ高司祭様からのご指名ですし、よろこんで引き受けますが……何かそんな危険でもあるのですか?」

GM ヒューイ「ええ、ある人物を街へとお迎えする為の式典なのですが、敵の多い方でして。警備には万全の布陣をと思っているしだいで。その点、イリスの大英雄『イリスの盾』カイ・サイトニンであれば、誰もが納得するというもの。式典が成功すれば、イリスの街へは今後レオル商会から多額の資金が継続的に提供されることになっています。街の為にも、よろしくお願いします」

カイ  「なるほど、わかりました。このカイ・サイトニン、全力をつくして警備にあたらせていただきます!……ただ、その呼び名はやめてください。その名で呼ばれるには、まだ俺は未熟ですよ」

GM ヒューイ「ご謙遜を。かの妖将を討った大偉業、アレイオス閣下の『魔王殺し』に勝るとも劣りませぬ。胸を張ってください」

カイ  「……」微妙な表情。

GM ヒューイ「では、こちら契約書になりますので、サインの方をお願いします」

カイ  「どれどれ……」契約文面は斜め読み!すばやくサインします(笑)

GM ちなみに契約書の内容は。『ミリステア・イリスとガロード・レオルの結婚式の警備。いかなる障害も万全の体制を整え、必ず排除すべし』と明確な形で記されている(笑)

カイ  「へえ、あのお嬢さんもついに結婚するわけだ……最近の子は早いねえ」

ユトル  あんたまだ独身じゃん(笑)

カイ  で、でももう22だもん!(笑)

GM あ、サインする前に一応知力判定をどーぞ。 魔法に関係する技能があったら、それでも可能。

カイ  成功度−4!(笑)

GM はい、知りませんでした(笑)

GM ちなみに、この書類。ガヤンの誓いと呼ばれる魔法の契約書だったりするのですが……。

カイ  ……なんですと?

GM まあ、SWで言う、クエスト付きの書類だから頑張ってお仕事してね(笑) ちなみにこれ、ガヤン神殿で販売している正式なマジックアイテムです。怪しいもんじゃないよ。きちっとした契約で使われるよく使われるマジックアイテムです。

カイ  む、むーん、これってプレイヤー的には足かせになるんじゃ?

GM いえーす(笑) まあ、書類がマジックアイテムであることを知らない君にそれを判断するすべはない、と言うのも事実ですがな(笑)

ユトル  TRPGの辛い所(笑)

イブン  そうか……そうかそうか……練習戦闘以来の対戦になるかもしれないのか……くっくっく。

GM ヒューイ「報酬の方はいかほどにしましょうか?無茶な金額でなければ、言い値で支払わせていただきますよ」何食わぬ顔で。

カイ  「ん?そうだなあ……いくらでもいいや。神殿に寄付って形で適当に口座に振り込んどいて」口座があるかどうか知らないけど(笑)

GM ヒューイ「ジェスタ神殿への寄付と言う形でよいのですね?承知しました。では、前金として3万ムーナほど寄付いたしましょう。依頼完了後にもう3万ほど」

カイ  「さ、さんまん……ホントにそんなにいいのか?」

GM ヒューイ「何か問題でも?(契約書にさらさらと金額を記入)……ああ、あとですね。この仕事の協力者として、バイカン様も参加されますので打ち合わせのほうをよろしくお願いします」

カイ  「へえ、おっちゃんもか……しばらく会ってないけど、元気そうだったか?」

GM ヒューイ「ええ。目の方も調子がよろしいようで」

カイ  「そっか……そういえば、イブンには声をかけてないのか?」

GM ヒューイ「イブンサフ殿ですか、彼はどうやら街に居ないようなので。連絡が取れませんでした。はい」

カイ  「そうか……どっか旅にでも出たのかなあ?ま、そのうち会えるだろう。」

GM と言ったところで、時間が大きく経過するのだった(笑)



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