『
暗躍者の鎮魂歌
(
シャザック・レクイエム
)
』
〜剣戟は未だ鳴り止まず〜
第1楽章
GM さあ「暗躍者の鎮魂歌(シャザック・レクイエム)」を開幕しましょう。さて、前回の終わりは覚えているかな?
カイ
隊長と漢と漢の殴り合いをしました。
イブン
ガッシュを引き込んで、シャズの手から逃れて、郊外の小屋へ。ついでに言うと、クラムは確保失敗。
GM うん。もう彼は登場しない……ぽくぽくぽく、ちーん。
イブン
捕らえられた、とかではなく、消されたのか・・・・南無
GM 実際、最重要な情報を持っている人物だったからねぇ……いつまでも放置されてはいないです。
反省終わって。
PC達はこれからの行動を考える。
まずは状況を整理してやるべき事を把握する。
なお、現在この場所にいるのはPC3名に加えてガッシュ、キリュウ、ドレックである。
イブン
「・・・さて、これからどうするか、だが・・・・キリュウ、お前のことだからある程度は考えているのだろう?」
GM キリュウ「んー。そんなこと言われてもさ、予定狂っちゃったしー」頬をぽりぽり
イブン
「元々の予定はどうだったんだ。理想的観測でも構わん」
GM キリュウ「僕の予定だと、ガヤン神殿の方にとっ捕まってたクラム神官を掻っ攫って、彼から聖鎧のことを聞く予定だったんだよね」
ユトル
「キリュウよ、今更だがお前の計画を儂らは知らんのだ(笑)」
GM キリュウ「だって。教えてないもん」(笑)
というわけで、ようやく事件の裏側がPC達に明かされる。
長かったなぁ、ここまで……。
GM キリュウ「ええっと……何を話したもんかなー」
イブン
「王都での対立から、でいいのではないか?」
GM キリュウ「んー……とはいってもこの事件の根っこって、僕にも完全に見えてないんだよね」
イブン
「奴が叛意を起こした動機、か?」
GM キリュウ「そうだねー、その辺は確かに分かんない。まあ、分からないことは置いといて……まずは僕の立場から話そうかな。えっと、僕の立場ってのは……このザノン王国の密偵でね。今の任務は治安の回復ってとこかな」
カイ
「なるほど……」
GM キリュウ「で、状況。今ね、シャザック・ベルゼリオンが革命起こそうとしててさー、それを邪魔しないといけないのよ。僕としては」
イブン
「その副産物で、領主もここを離れる羽目になった、のだったか、たしか」
GM キリュウ「その通り。それでシャザックの行動についてなんだけど……彼はある魔法兵器を手に入れることで、ザノン王国そのものと喧嘩できる力を手に入れようとしている」
カイ
「げ、あいつはまた別の国でも立ち上げるつもりか……」
イブン
「むしろ、かつての王国を取り戻そうとしている、といったところではないだろうか」
GM キリュウ「僕はそれを邪魔したいんだけど……僕側の勢力には手持ちの戦力がもう、僕の体一つしか残ってなくて……いやー、困った困った」
ユトル
「他は全滅したのか?」
GM キリュウ「うん。今月の頭に連中が本格的に暴れてね……僕の属している勢力と全面対決……負けちゃったんだよね、うち。おかげで王都は大混乱、僕自身も危うく死んじゃうとこだったし……たいへんだったんだよー」」
イブン
「それは残念に思うが・・・キリュウが生き残れたのは、僥倖だったのだろうな」
GM キリュウ「色々あって、どうにか王都のゴタゴタは片付いたんだけど……こっちに帰ってきたら街が完全に制圧されてるじゃない?どうしようかなって途方にくれちゃってねぇ。とりあえず、連中の切り札、聖鎧について詳しく調べることからはじめようかなって、思って行動してたとこ」
イブン
「・・・クラムに渡りをつけようと、カイに名簿を渡し、囮にしようとした・・・と言うことだな」
ユトル
「なるほどな、調査はまだ始まったばかりじゃったのか」
GM キリュウ「現在分かっているのは……聖鎧が強力な武器だってことと、僕が以前連中から奪った宝玉……ユトル爺さんが持ってるあれね。それからイブンの持ってる鏡が、聖鎧にまつわる品だってことが判明してるくらいかな」
カイ
「隊長はその聖鎧のことをシャザックから聞いてたりしませんか?」
GM ガッシュ「聖鎧、か……強力な魔法兵器と聞いているが。その力は国家間の戦力バランスを激変させるほど、なのだそうだ」
イブン
国家間のバランスねぇ・・・そりゃ、どっちかの錘がなくなれば、バランスは変わるだろうさ
GM ガッシュ「あと伝えられるのは……発掘現場、くらいか」
カイ
「発掘現場ですか。それはどこなのですか?そんな大それた魔法兵器ならでかいだろうから、発掘現場に置いてあるはず!」
GM ガッシュ「ルドの遺跡、という場所を知っているかね?悪魔戦争期の城砦なのだが……イリスから半日ほど歩いた場所にある。その地下、最深部にあるそうだ」
ユトル
「取り敢えず鏡が儂らの手にある時点では、まだ聖鎧は動かせんのではなかろうか」
カイ
「むこうは奪おうと必死になって襲ってくるかもしれんが」
イブン
「・・・魔法具は三種ではなかったか?確か、あと剣もあったはずだが・・・」
GM キリュウ「そこらへんの道具の使い方、クラム神官はたぶん知ってたんだろうけどねぇ(嘆息)」
ユトル
「キリュウ、イザベラが口を滑らせておったがどうやらアレフ・ヌルは巨大なゴーレムらしい」
聖鎧「アレフ・ヌル」それは大魔術師ユヴァルが妖将と戦うために使用した魔法の巨像なのである。
人が内部に乗り込むことで自在に動かせたらしい。
ユトル
「となれば言わずもがな宝玉は動力源。鏡は…イブン、心当たりはあるかな?」
イブン
「ああ・・・これのことだろう。カイは、見たことがあるだろう。ドレックも」
GM ドレック「ああ、これですかい。ずいぶん久しぶりに見ますねぇ……以前調べたことがありますが、結局良く分からなかったんでさぁ」
カイ
「あ、それはドレックが持ってた奴……タマット神殿にとられたんじゃなかったっけ?」
GM ドレック「……そこはそれ、大人の事情ってやつですかね」イブンの方を見て。
イブン
「・・・もともと、我らの守護していたものだ。俺の元にあってもおかしなことではない」ドレックの視線を流しつつ。
カイ
「その鏡の使い方とかイブンは知らないの?もしくはイブンの一族が知ってるとか」
イブン
「あいにくだが、知らん。そもそも、興味がないからな」
ユトル
「取り敢えず儂が《魔法分析》してみよう。貸してもらっても構わんかな、カアンルーバの兄よ」取ってて良かった《魔法分析》
イブン
「ふむ・・・まあ、構わんだろう」ユトルに渡してみる。
GM では判定をどうぞ〜。事故らなきゃ、使い方は分かる。
ユトル
うむ、成功度3。
GM では起動のキーワードが分かります。『無限の回廊を照らし、我らを導け』この言葉を発することで……鏡から光が照射されるようです。起動せずに分かるのはそれだけ。
ユトル
使ってアレフ・ヌルが動き出したら洒落にならんが…まぁ、そういうこともないか。目の前にあるわけでもなし。イブンサフに起動呪文を教えよう。
GM 試してみるの?試すなら、命令は古代神聖語でどうぞ。
ユトル
何それ?
GM 言語、古い言葉、知識を基準とした技能の一種(笑)
ユトル
発音にも判定が必要?
カイ
そんな技能があったんだ……
GM ルナル世界には色々言語があるんだ、ちなみに君達が使用しているのは大陸公用語ってやつな。技能が10あれば判定は不要らしい。それ以下なら判定が必要。知らなきゃそもそも判定不要、 自動で失敗しまっせ。
カイ
知らない言葉は読みようがないということですな。
ユトル
ふむ…さっき解析したときには公用語でしか分からなかったわけか。
GM 思考は日ごろ自分が使用している言語による、と思われる。精神伝達系の魔法とか言葉が違うと修正くるくらいだし。どうしても使いたければ……言葉を知ってる人でも探すことですな。
ユトル
「キリュウ、古代神聖語に心得はあるか?」
GM キリュウ「ゴメン、言語学は専門外」
カイ
「実はドレックが読めるとか」
GM ドレック「色々喋れますが……古い言葉は知りやせんねぇ」
カイ
「レクスとかどうかな?」
イブン
レクスは、ダメだろう。そんな、何かの役に立ちそうな技能は持たされていないはずだ(爆)
カイ
いや、こんなところで役に立つ、伏線キャラなんですよ(笑)
良い勘をしている。
レクスは確かに伏線キャラだったりする。
もっとも、彼の役割は別のところにあるので言語に関する事では役立たず。
イブン
知ってそうな、人物・・・・。
ユトル
誰か知り合いに…あ、一人いるぞ!クラム…(なんでもないです)
イブン
他には・・・元参謀も勤めるような、知識なら何でも来いっぽい、それなりに階位の高そうな神官、とか。
ユトル
元ガヤン神殿長(?)は失脚して何処に行ったのじゃろうな。もうこの街におらんかもしれんが、《精神感応》でもかけてみるか。(コロコロ、12)
GM エルバルト『……ん?』普通につながりました。
ユトル
『エルバルト殿、ユトル・バイカンじゃ』
GM エルバルト『……幻聴かな』
ユトル
『大変な目に遭われましたな。ところでシャザック・ベルザリオンと聖鎧アレフ・ヌルについて一つ尋ねたいことがあるのじゃが』
GM エルバルト『……酒の飲みすぎかなぁ。寝よ』
イブン
雲行きが怪しいな・・・。
ユトル
『貴方の旧友アレイオス・イリスの命運もかかっている』
GM エルバルト『……なんだ?五月蝿いなぁ』 彼の視界はぼろっちい部屋を映している。寝室のようだね。
ユトル
(ガッシュに目配せする)仕方ない、拡大してガッシュも繋ごうか。
GM ガッシュ『いつまで不抜けておるか!このたわけがっ!』
GM エルバルト『うおわっ!その声はガッシュか……久しぶりだなぁ。んー?これは……幻聴じゃあないのか?思考転送、いや精神感応か!?』
ユトル
ガッシュ助けてよかった(笑)
GM エルバルト『……んで、なんか用?今更、呼び出される理由なんてないはずだけど?』
ユトル
『時間がない。早速じゃが、「無限の回廊を照らし、我らを導け」という呪文を古代神聖語に翻訳していただきたい。貴方なら出来るはず』体力持たない(笑)
GM エルバルト『はあ……エル・バトラ・アウラ・レグ・メゼキス。これでいいかね』
イブン
即答だよ……能ある鷹は、爪を隠しすぎで、深爪?
ユトル
『恩に着る』
GM エルバルト『まったく、つまらないことで人の安らかな休息を邪魔しないでもらいたいね』
ユトル
『つまらないどころか、お主の仕事がこの街を救うぞ……‥』
GM ガッシュ「まったくあの男ときたら……嘆かわしい。かつては将軍の懐刀とまで呼ばれたというのに……情けない(嘆息)」
イブン
「・・・刀なんぞ、本来ならば振るうことなく、曇らせておくのが一番なのだ」小声で独り言
ユトル
《精神感応》を切ってイブンサフに呪文を教えよう。(期待の目で見る)「さぁ(笑)」
イブン
ぅわ・・・その目、何かを期待しているな?
ユトル
シテナイシテナイ。
イブン
「よし・・・では、試してみるぞ」
GM 呪文を唱えると。鏡がぱあっと光を放ち、一直線に特定の方向を指し示す。地面に突き刺さる角度で光が放たれてますな。
イブン
「・・・ガッシュ、この方向はもしかして・・・?」
GM ガッシュ「ルドの遺跡の方角、か?」
ユトル
「遺跡の何処にアレフ・ヌルが埋没しているのか探すには、これがなければ時間がかかるかもしれん」あぁ、場所を示す効果だったのか。
カイ
ん?ということは、この鏡はもう用なし……?
イブン
確かにそれだけなら、もうすでに必要ないだろうな・・・・それだけならな。試しに、光に手を翳してみようか。
GM 光は手にさえぎられて止まりました。イメージ的には懐中電灯の光を手でさえぎったような感じ。
イブン
手で止まるのか。向こうには抜けずに。
GM 抜けませんよ〜。
ユトル
取り敢えず鏡を頼りにアレフ・ヌルの所まで行ってみるとしようではないか。他にすることがない(笑)
GM ガッシュ「発掘現場に行くなら、案内しよう……だが、警備状況からしてそれなりの覚悟は必要だぞ」
が、事はそう簡単にはいかない。
ガッシュの話では発掘現場の警備は極めて厳重らしい。
GM キリュウ「うーん、どうしようかな。この際、遺跡に襲撃かけちゃうかなぁー」
ユトル
「少数精鋭の打つ手ではないじゃろう」
GM ガッシュ「……止めた方がいい。あそこには相当な数の兵が警備についている」
GM キリュウ「えっとー。全員蹴散らしちゃうとか……」
カイ
「そんな大人数相手にできるような技はあいにくと持ってないぞ」
GM ガッシュ「無茶な……それにもし可能だとしても、避けてもらいたい。彼らは遺跡を守ることがイリスを守ることにつながる信じて警備しているだけなのだから」
GM キリュウ「あ、そっかー……名目上、襲ってくる悪魔を撃退するために聖鎧を復活させる、てことになってるんだっけ」
カイ
「それじゃあ、その警備兵たちは真実をしらないってのか……」
強行してでも遺跡に潜りたいキリュウと、無茶な事は止めたいガッシュ。
GM ガッシュ「……犠牲者を出さない。それがこちら側なのだろう?」
GM キリュウ「……んな、無茶な」
暫し相談の後、隠密能力が高い者がとりあえず偵察に行くという結論に達した。
GM キリュウ「さてと……じゃ、ちょっと行ってこようかな」
ユトル
「ん、その口振りは一人でかキリュウ?」
GM キリュウ「だって君達、隠密行動とか苦手そうなんだものー」
ユトル
確かに(笑)
結局、いまだに潜入とか隠密行動が出来ない3人。
彼らがこのまま遺跡に向かったら、敵に見つかってあっさり敗北するのが落ちである。
というわけで、偵察はキリュウが(無茶はしないという約束をした上で)行うことに。
GM ドレック「お一人ってのもなんでしょ。よけりゃアッシもお供しやすぜ」
イブン
「待て、こいつは・・・幻術師だ。神官戦士に化けていれば、早々気付かれないだろう」
GM キリュウ「そういうこと。だから僕一人の方がいいのさ。じゃあね〜」
カイ
「気をつけろよ〜」
ユトル
「キリュウm<ヴァルトニ>を持っていけ(眼帯の隙間に指を入れてごそごそと外し、手渡す)」
GM キリュウ「まっかせといて!(投げキッスを返してます)大丈夫。死なない程度に頑張る」
イブン
「・・・危なくなる前に戻れ。お前に何かがあれば、先の侘びが出来なくなるからな」
かくして、キリュウ出発。
続いてドレックも……。
GM ドレック「……さてと、じゃあアッシは街の方にでも戻ってみますか。連中の動きでも探ってみますかねぇ」
イブン
「・・・そうか、お前も気をつけてな。ウィルの様子も見てくるつもりだろう?なら、これを持っていけ」言って、飴を手渡そう。
カイ
「無茶すんじゃないぞ」
GM ドレック「こりゃどうも……(ひょこひょこと去っていきました)」
退場。
一見、PCがNPCに頼りっぱなしの図。
しか〜し、このGMは自分からNPCの協力を申し出るほど甘くないのである。
ユトル
ヒューイに《精神感応》しておこう。『かくかくしかじかでシュナのことを頼めんじゃろうか。借りはいつか必ず返す』
GM ヒューイに、ね。だったら繋がらない。判定とか関係無しに、繋がらない。と
ユトル
…?
イブン
……ミリアはどうしてるんだろう。
ユトル
ではミリステアに。
GM ミリステアも繋がらない。なんだか同じ様な手ごたえ。
イブン
阻まれた感じ?相手が応答しない感じ?
GM 成功すれば、魔法のかかり具合についてちょこっと情報プレゼント〜。
ユトル
成功度3、今日の出目は素晴らしい(笑)←前回まで非常に出目が悪かった(平均14おーばー)
GM そうか。以前シュナがさらわれた時の感覚、あれに良く似た感じで遮断とは違う。届かない、が一番正確な表現かな。
イブン
ああ、まずいな。そう動いたか・・・。
戦力になり得るNPCにはさっさと退場してもらう。
そして、便利なNPCは簡単に連絡が取れないようにする。
これぞPCの活躍をNPCが奪わない様にする奥義!
……意地悪ではありません。
本当です。
ユトル
……シュナに。
GM シュナは繋がるぞ
GM シュナ『あ、おじーちゃん!何処で何してるのっ!いきなり出て行ってー!もう(ぷんぷん)』
カイ
シュナには繋がるんだ。
ユトル
『すまんな……ちと厄介なことに首を突っ込んでおってな。ないとは思うが、お前も狙われるかもしれん。迎えに行くから暫く帰らないつもりで身支度をしておきなさい』
GM シュナ『ええええっ!?なに!なんなのっ!まったくもうー!何やってるのおじいちゃんー!』
連絡が取れない人物がいる、という事態にユトルは焦燥感を感じたらしい。
まずは『足手まとい』の確保、この行動は正解だったりする。
実際、GMは隙があったら誘拐してやろうと考えていたのだから。
ユトル
と言う訳で、儂は一端自宅まで行ってくる。姿を見られたくないので《瞬間移動》で行こう。(コロコロ)
GM 問題ありませんな。移動できました。
GM シュナ「あっ!帰ってきたっ……もうっほんとに気まぐれなんだから(頬を膨らませてます)で、今度は何をやってるの!はくじょーしなさい!(詰め寄る)」
ユトル
では、シュナと手を繋いで《瞬間移動》しよう。荷物合わせても54キロ(ユトルの重荷まで)はあるまい。
GM シュナ「ちょっとー!」シュナは大したものをもっていないのでそのまま転位できます。
あっさりとシュナを保護。
ユトルは山小屋へと戻ってきた。
GM シュナ「なんなのもー!とつぜんすぎー!(手にもった板のようなものを振り回して怒ってます)」
イブン
「お帰りユトル・・・と、シュナ、久しぶりだな」
カイ
「よっ、元気にしてたか?」
GM シュナ「……あれ?カイさんにイブンさん!?それにガッシュのおじさんも!久しぶりだね〜。元気にしてた?」
カイ
「おう。ところで、そんなものを振り回してたらあぶな……げふっ」板の直撃をくらおう(笑)
GM シュナ「ご、ごめんなさーい……」
しばし、親睦を深める彼ら。
そして。
ユトル
「では事細かに説明してやろう………………というわけで、儂は一仕事ある。お前はここで大人しくしていなさい」
GM シュナ「……え、えーっと(理解の限界を超えているらしい)うーん、ずっとここにいるの?一人で?(板を落っことして考え込んじゃいます)」そうそう、シュナが持ってた板。これ回覧板だから。
カイ
「ま、直にみんなで戻ってくるから。少しの間待ってなって」
GM シュナ「うぅ……早めにもどってきてねー(不安そう)」
イブン
じゃ、カイがなだめている間に、板を拾おうかな。なんて書いてる?
GM ええっと。領主代行が演説やるって書いてある
イブン
「・・・・・・・・何?」時間と場所は?
GM 内容は街を襲撃した悪魔にどう対応するか、など。場所はイリスの中央広場。日ごろは市場が立ってる場所だよ。日時も書いてある。
カイ
領主代行って……ミリアのこと?
GM うむ。演説者の名前も書いてあるよ。領主代行、アレイオス・イリスの娘ミリステアって。もっとも、ミリアが領主の娘であることを知っているのは現時点ではイブンだけ、だろうけども
カイ
あ、そうか。俺にとっては隊長の鎧を預かってくれた人でしかないのか。
一方で、回覧板に興味を示さなかったユトル。
彼は早速キリュウの様子を確認。
ユトル
<ヴァルトニ>に視覚を切り替えてキリュウの様子を見ていよう。
GM それではキリュウの方だ。彼女、途方にくれてます。何かぼやいている様子。
ユトル
は?とりあえず、<読唇術>……成功度4。
GM キリュウ「うっわー……うじゃうじゃいるよぉ。どうしよ、これ……ひーふーみー……ここから見えるだけでざっと10人かあ。中にも……まだまだいるよねぇ。さすがにあそこに忍び込むのは度胸がいるなぁ……うーん」
GM じゃあ、そういった内容を言っている事が分かりました。遺跡はけっこうな大きさだ。以前に見たものよりもずっと大きい。その周囲を兵士たちが巡回して警備している様子。
GM キリュウ「うわっ……なんか仲間同士でチェックしてるよ……厳重だなぁ」
カイ
なんか抜け道とかないのかなー。
GM 行き当たりばったりじゃ無理、と判断したらしく引き返していくのでした。
実のところ遺跡はラストダンジョン(の予定)である。
NPCなんぞが潜入できてたまるか(笑)
イブン
演説の時間まで、どれくらいある?その間で、街までいけそう?
GM テレポートすれば間に合うんじゃない?歩いて帰っても……どうにか間に合う、かな。
ユトル
難しいが、世論を操作してみるか。ドレックに頼んで「騎士シャザック・ベルゼリオンがザノンに対してこの街を拠点に謀反を企んでいる」と。
GM 情報操作ねぇ……。けっこう難しそうな気がするけども。なにしろ、シャザックは街の戦士を纏めてイザベラを討伐するぞーって立場だから、けっこう信頼が厚い。
ユトル
確かに…イザベラとシャザックを繋げる点がないからのぅ。
GM それで、帰るのは全員?
カイ
んー、シュナを一人にしていっていいの?
ユトル
ここがどのくらい安全なのかが分からんな。
GM ただの休憩小屋だから、そんなに安全なわけでは。
ユトル
仕方ない、シュナも連れて行くか。
GM シュナ「街に帰るんだったらわざわざテレポートで連れて来ないでよー!(ぷんぷん)」
カイ
そりゃもっともだ(笑)
ユトル
いや、まったく(笑)
結局、目立つガッシュだけが小屋に残る事となった。
3人とシュナは一路、街へ。
GM では君達は揃って街へと戻った。途中、街へ進入するのに手間取ったりと、色々あったりするけれど……そこら辺は省略(笑)
広場にはかなりの人だかりが出来ていた。
中央には台座のようなものが準備されていて、皆でそれを取り囲んでいる。
GM 君たちもその群集にまぎれている。そして、時刻が来る。護衛の兵士たちに囲まれて、領主代行と思しき女性がやって来た。
GM シュナ「ミリアお姉ちゃん……?」
GM 服装はいつもと違う、けれど台座に上っているのは君たちも見覚えのある人物だ。
カイ
「ありゃ、あの嬢ちゃんは……」
ユトル
「どういうことじゃ、なぜミリステアが…」
イブン
「・・・ああしていれば、それらしく見える・・・が、らしくないな」
ユトル
「イブンサフ、お主知っておったな…!(脇目で口惜しそうに)」
イブン
「・・・それを知ったからといって、お嬢の本質は何も変わらん・・・・まあ、俺も驚いたがな」ユトルに小声で
彼女の脇にはヒューイともう1人の人物が付き添っている。
もう1人、それは甲冑を着込み、異国の太刀を携えたガヤンの高司祭。
カイ
「シャザック……!」
GM ミリステア「皆さん、本日は良く集まってくださいました。最初に一言お詫びを言わせてください。この街を……守りきれず申し訳ありませんでした」
GM 彼女はそう言って、この場にいる者全てに頭を下げます。
GM ミリステア「わたくしは領主代行として……街を守らねばならぬ立場でありながら、あの悪魔を打ち滅ぼすことが出来ませんでした。皆さんの怒り、悲しみ……その全ての責はわたくしにあります。本当に申し訳ありません」
GM 彼女もまた、悔しそうに唇を噛んでいます。
GM ミリステア「けれど、次こそは必ず守って見せます。そう、必ず……わたくしは悪魔に対抗するための力を見つけ出すことに成功したのです」
ユトル
もう一度ミリステアに《精神感応》を試みてみよう。……クリティカル(笑)
カイ
今日は調子がいいですね(笑)
GM でも、その魔力がするり、と抜けていく。そう、彼女の周りだけ……より正確には彼女の身に付けている指輪を中心点としてマナが失われている。
ユトル
なら物理的に行くか。シュナにちょいちょいとやる。
GM シュナ「なぁに?」
ユトル
「シュナ、儂を対象にしてミリステアとヒューイにだけ聞こえるように《拡声》の魔法をかけてくれ」
GM シュナ「いいよー……(呪文を唱えて)う、変だな魔力が届かないよ、お爺ちゃん」首をひねってます。
ユトル
ふむ…ダメか。
演説は続く。
GM ミリステア「皆さん。魔術師ユヴァルの伝説はご存知でしょうか?かの伝説の魔術師がのこした物が、悪魔を打ち滅ぼすための武具が発見されたのです。古の妖将さえも退けたその力……その力を持って……わたくしはあの悪魔を打ち滅ぼすことを約束します」
GM ここでミリステアは横に立っていたシャザックを紹介します。
GM ミリステア「それだけではありません。ここにいらっしゃるベルゼリオン卿も……力を貸してくださる、と。ベルゼリオン卿はわが国でも有数の剣士……その剣の技は悪魔など恐れるに足りません」
GM シャザック「諸君!我はこの刃にかけて誓おう!この街を守るために力の限りを尽くすと!」
GM シャザックは民衆の様子を確認し、更に言葉を重ねます。
GM シャザック「だが!悪魔の力は強大だ!そして……いつ襲ってくるやも知れぬ。我は力の限り戦おう……が、足りぬ。我が剣だけでは足りぬ。諸君、君たちの力も貸してもらいたい!君たち自身の手で街を守るのだっ!」
盛り上がりを見せる演説。
これでは拙いと、ユトルはシャザックの権威失墜を狙って行動を起こします。
ユトル
疑惑の種くらい撒いておくか…「ではこの群集にだけ聞こえるように《拡声》をかけるのじゃ」下士官と神官も含めておくかな。向こう側の人間に聞こえなければそれでいい。
彼はシャザックの悪い噂をこの場にいる者たちに流していきます。
なかなか良い方法です。
しかし……。
GM 知力判定をどうぞー。全員やってオッケー。
ユトル
成功度3〜。
カイ
お、成功度3だ。
イブン
辛いところを・・・失敗。
GM じゃあ、足音を殺し、気配を殺して君たちに近づく影に気がついた
シャザックの配下である下士官にまで流しちゃ駄目でしょ。
捕まえてくれ、と言っているようなものである。
カイ
ん?気配のするほうを向いてみよう。
GM 気がついたか。以前勝負をしたサヤという少女がユトルの方に接近中、と。
ユトル
ヤバイな、撤収しようか?
カイ
「敵襲だ。一旦ここから離れよう」
GM この人ごみだからな。逃げようと思えば、あっさり逃げることが出来る。
イブン
気付いてなーい。
カイ
「こら、イブン。何をぼーっとしてるんだ。敵だ。行くぞ」ぐいぐい引っ張っていく。ここで騒ぎを起こすわけにもいかんしね。あ、シュナも忘れずに。
GM まとまって逃げた?ばらばらに逃げた?
ユトル
ばらばらに逃げよう。サヤは儂を追っている。
GM うむ。ユトルの方を追いかけている、他の3人は狙われていない様子だ。
ユトル
なら、取り敢えず儂だけ離れればいいんじゃなかろうか《瞬間移動》で逃げる。逃げるのは得意……うむ、クリティカル(笑)
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