迷惑鴉の奇想曲(クラップ・カップリオ)
〜貴様に異議あり!〜
第6楽章




GM  さーてと、セルジオ高司祭を法廷に引っ張り出すことができるようになった。と言うところで前回は終了でしたな。



セッション開始前、プレイヤー達は犯人がレイピアをどう使ったか相談中です。

問題となっているのは、ペローマの高司祭がレイピアを使って人を殺すには……というもの。

どうやらセルジオ高司祭を疑っている様子。



イブン いや、まあ、結構えぐい絵にはなるんだが……レイピアの破片でも手に入れられるか、わざと折ってもいい。それを、心臓の位置に押し当てて、≪復元≫すると……どうなるんだろうね?

ユトル あぁ、ルールブックの「高司祭の共通呪文」一覧を眺めてたら、トリックは解けたよ。……と言うか、初めからこれだと思ってたんだけど(ぶつぶつ)。

イブン そかそか。じゃあ、ユト爺、頼んだよ〜ぉ〜……。

GM  そうか、解けたか。それは良かった、ルール的にも文句ないでしょ?

カイ ……見つからない。くそう、使いにくいぞルールブック!

GM  不完全な完全版(笑)

それではそろそろセッション、スタートであります。

GM  それでは「クラップ・カップリオ」今度こそ最終回……になればいいなぁ。

GM  クラップ弁護士「さーって、こっから誰をどういう順番で呼び出すかがキモやな……どないしょか?」首を捻っております。休憩室にて君たちは現在作戦会議中。

カイ 「まずは受付の司書かな。」

ユトル 「そうじゃな、ところで犯人は…」

GM  クラップ弁護士「ワイとしてはセルジオの奴があやしいんちゃうか〜って思っとるんやけど」

ユトル 「うむ(笑) 実は儂らもセルジオじゃと睨んでおる、のぉ?(二人を見る)」

GM  クラップ弁護士「結局、尻尾を掴みきれんかったしなぁ……」嘴を爪でこつこつと叩いてます。

カイ 「セルジオだろうな。レイピアをどこから入手したかとかが分からないないけどな」

イブン 「・・・セルジオがレイピアを直接入手したとは、限らんだろうが・・・な」

ユトル お主やキリュウと一戦やらかした仮面の男とやらがそうじゃろうな。しかしそもそも存在が証明できん。

イブン 「・・・まあ、疑ってかかるのもどうかと思うが・・・肝心の手管が分からん」腕組みしたまま悩み中

ユトル 「まぁ、その点はおいておこう。儂らの目下の課題はレクサールの無実じゃし」

GM  クラップ弁護士「ま、案ずるより産むがやすしっちゅーし……ガチンコ勝負をするんもええかもな」考え込んでいる間に時間は刻々と過ぎていく……。誰か呼びたい人間が決まったら宣言してください。その時点で裁判を再開しますぞー。

ユトル 「カイの言う通り、まずは司書を呼んでレクサールがレイピアを引っ提げておったか証言してもらおう。ついでに研究室の行き来が自由だったかどうかも答えてもらう」徐々に『犯人ってもしかしてこのセルジオっておっさんじゃ?』と法廷の皆に思わせるように仕向けるのがよかろう。

イブン そういえば前回、同行してたキリュウがレイピア下げてたか、思い出せない?

GM  記憶術があるならどーぞ。あと、記憶力があるなら判定不要で思い出すであろう(笑)なければ……知力に−4くらいプレゼント。

イブン ・・・だめでもともと。コロコロ……くぁっ!あと1−!

GM  思い出せませんでした。残念賞〜!

ユトル セルジオの動機が説明できればいいんじゃが、まだユヴァリーフ史かもしれない。という憶測の域を出んからのぅ…。

カイ ユヴァリーフ史つながりで仮面軍団と接触したんだろうけど……

イブン 仮面が調べるのにセルジオと接触したとして、じゃあセルジオは何を要求したのか、だね

ユトル 確かに、セルジオが一味のようには思えんしな。セルジオも仮面の者たちも共通してユヴァリーフ史に興味があったのやもしれん。

カイ うーん、とりあえずレクスがレイピアを持っていないことが証明できればいいか。仮面とセルジオをつなげる証拠品もないし

イブン 誰かイブンに、三戸憶探(央華封神というルールの精神探査)をーっ(無いって

ユトル ならば《精神探査》をかけてやろう。他のことは探らんから安心するのじゃ。ほ〜ら怖くない(笑)

イブン 抵抗・・・しないでおこう

GM  そうか。精神探査は無意識まで探れたっけ。

ユトル 質問:『前回、同行してたキリュウがレイピア下げていたか?』

GM  ものすげー美女が、例のレイピアを腰に下げている姿がイブンの脳裏に浮かんだ。最初は、だけれど。

カイ ということは、前回の戦闘のときにでもなくなったんだろうね

GM  ちなみに。美女は紫の瞳に艶やで長い黒髪の『超美人』、スタイルはぼんっきゅっぼんっだったことも報告(笑)

イブン 多分、先日シュナが機嫌悪くなった理由を聞き及んでいることだろう

ユトル 続けて質問:『ミリステアを愛しているか?』

イブン まて、こら、おい

GM  GM解答不能。プレイヤーお答えください(爆)

カイ うわー(笑)

イブン 『否。情は感じるが、シュナ未満』……っても、親愛度ね? 保護すべき対象とかって意味合いで。

GM  上手く逃げよったな……だそうです(笑)

ユトル フフ、それを感知するのは儂よ(笑)(イブンの額からつけていた掌を離す)…どうやら下げておったようじゃ。

イブン じゃあ、ついでに。その翌日あたりから、カイの記憶にレクスがレイピア下げていたかも。できる?

ユトル 同棲(?)しておるから毎日見ておるじゃろうな。

カイ しかし、さすがに記憶術をするとなると無理だぞ。クリティカルさせないといけないし

ユトル カイが良ければ《精神探査》をかけるがな。余り趣味のいい呪文ではないしな(平然と:笑)

カイ 精神探査いってみよー。抵抗はしない。最近、知力判定は調子が良すぎるから、抵抗できてしまいそうだし(笑)

ユトル よかろう(掌を)。質問:『イブンの記憶の翌日辺りからレクサールは貫き丸を下げていたか?』

GM  レクスが武器を持っている映像なんて浮かんできませんな

ユトル しかし身内から言質を取っても推理の材料にしかならんな。

GM  質問はそれだけかな?

ユトル うむ。朴訥なカイを騙すと罪悪感があってな(笑)

カイ 騙そうとしなくても騙されるという噂もあります(笑)

イブン ぶーぶーイブンには罪悪感無いのか

ユトル やや欠ける(笑)さて、一息つくかな。休憩しながら魔術をかけておるが、流石に疲れる(<イェーカー>にもたれ)。

GM  さてと、相談で場が動かないので……そろそろこっちで動かそうかな。知力判定をどうぞー。聴覚の修正があれば足せる。聞き覚えのある声だから+2ほど修正あげる

カイ 7だ。修正がなくても成功。なんかすごいな、俺

イブン 図書館あたりから、カイの知力に閃きが

GM  それでは……待機室の外からカイを呼ぶ声が聞こえてます。

GM  ドレック「ダンナーっ」こんこんと窓を叩いているおっさんがいますぞ

カイ 「お、ドレックじゃないか……調べものは終わったのか?」

GM  ドレック「ええ。まあ、それなりに……」というわけで、裏情報とかが聞きたければ最後のチャンスです

GM  クラップ弁護士「なんや?あのおっさん?」←感覚が鋭い人

イブン 「・・・いい仕事をする男で、カイのシンパだ」

カイ 「俺の親友さ。色々と調べてもらってたんだ」すっかり忘れてたけど(爆)

GM  クラップ弁護士「ほー、コネっちゅう奴やな。いろんなとこに知り合いおるんやなぁ」感心してます

GM  ドレック「例の鉄仮面集団ですがね。一つ面白い情報を掴みやしたぜ」

イブン 「・・・ほう」

カイ 「面白いこと?」

GM  ドレック「シャザック・ベルゼリオン……そういう名前のザノス騎士がいるんですがね。そいつが今、このイリスに来てるらしいんですわ」

イブン 「何者だ・・・?」・・・シャア、ザク・・・?(ぇ?)

GM  ドレック「なんでもカルシファードの方に留学してたとかいう御仁でね。ああ……カルシファードってのはザノス王国の属国やってる島国ですな。で、留学した時に習得したそっちの方の剣術が凄いってんで、最近名前を挙げつつある人でさあ」」

カイ 「ザノスの騎士がなんでまた……」

GM  ドレック「さあ?噂じゃあ、この街の将軍閣下にザノス一を賭けて勝負しに来たって話ですが……まあ、そいつはどうでもいい話で」

イブン 「きたのは、そいつ一人なのか?」

GM  ドレック「んなわきゃないでしょ。で、肝心なのはですね……このシャザックって野郎が情報部の指揮官らしいってことなんでさぁ。実際、こいつが現れたのと時を同じくして。カルシファードブレード持った赤い仮面の男、が出没してましてねぇ……」

ユトル 「なんと……ドレッグ、儂はその男に狙われたかもしれん。仮面を身につけておったがあの剣技はカルシファード」『<ヴァルトニ>危機一髪!』事件で出くわした剣呑な連中について、分かるだけ風貌を説明しよう。

GM  ドレック「たぶん間違いありやせんね。気をつけたほうがいい……噂じゃあ、一ターンで三回切りつけてくるそうですぜ(笑)」

カイ 具体的な脅威を示してきたな(笑)

ユトル 具体的過ぎる。一回しかかわせん儂はまず間違いなく死ぬ(笑)

イブン っく!・・・俺だって、幻梟穿(閃)を習得すれば・・・!

GM  ドレック「あと、アッシが掴んだのは。連中がペローマのクラム神官と接触しようとして失敗したって話……接触しようとした時にはすでに殺されてたわけなんですが」

カイ ん?ということは、仮面とセルジオはつながってないのか……?

イブン いや。おそらく二人に持ちかけて、セルジオが独占欲に目がくらんだんじゃないだろうか

GM  ドレック「セルジオ高司祭に接触を取ったのは、クラム神官が死んだその後、みたいですね」

イブン ふむ・・・二人一緒のときではないのか

ユトル 仮面の連中がクラムからユヴァリーフ史の情報を引き出そうと交渉して断られ⇒セルジオがクラムから情報を奪って殺したため⇒仮面の連中がセルジオに接触を図った、というところか。

イブン それが一番濃いね

ユトル じゃがな、よくよく考えてみれば儂らがザノスの諜報機関を敵に回す義理はない。レクサールの無実だけを証明して、セルジオは放置しておくのが安全と言えば安全じゃぞ(小さいながらも家庭持ちの意見)。

GM  ドレック「あと、これは関係あるかどうか知りませんがね。タマット神殿の盗品ルートにですね……魔法のかかったレイピア、が流れてたんですよ」

カイ 「誰が買い取ったかわかるか?」

GM  ドレック「たぶん。ご想像どうりの人物じゃないかと」

ユトル 「盗品ルートに流れていた事実。また、それを買ったのがセルジオだと公的に証明できるじゃろうか?」

GM  ドレック「そりゃちょいと難しいでしょうね」

ユトル まぁ、仕方がない。裏の情報屋を証言台に立たせるほど愚かなこともないじゃろうし。

イブン 「ドレック、そのシャザック達はまだ街に滞在してるのか?」

GM  ドレック「ええ。城の方に滞在してるみたいですぜ……んじゃ、アッシはそろそろ失礼しますぜ」窓から離れて、ひょこひょこと離れていく

ユトル 「騎士ベルゼリオンがやってきた裏の目的は分かっておるか?」

GM  ドレック「そこは現在調査中って奴でさあ……ま、期待しといてくだせぇ」背中を向けたまま

ユトル 「頼りになる男じゃな(にやり)」

カイ 「言っても無駄かもしれんが、あんまり無茶するなよ。」

イブン 「・・・深追いしすぎぬようにな」

GM  ドレック「おっと、もう一つ思い出しましたぜ」くるっと振り返って「『ピアース』……だったかな?」

カイ ……なんかの呪いの言葉か?

ユトル 貫く、という意味じゃろうな。

GM  ドレック「その言葉を知ってる奴がいたら注意した方が良いですぜ……購入者なら必ず知ってくるはずの言葉でさぁ」で、今度こそ完全にひょこひょこひょこ……今度こそ完全に姿が見えなくなりました




GM  舞台は再び法廷へ……

ユトル さて、セルジオを中途半端に突付いてもいいものか…もう突付いておるような気もするが(笑)

GM  クラップ弁護士「おっとそろそろ時間のようやな。出陣やで出陣っ!」ハリセンを準備しなおしてます

カイ 「いや、ハリセンはいらないだろう……」

GM  アレイオス裁判長「それでは休憩の終了を宣言します。皆さん準備はよろしいですかな?」かんかんっ

イブン ふーむー・・・

GM  ソード検事「ふっ、我輩は準備完了だ。不足などあるはずがなかろう」

GM  クラップ弁護士「ワレ!ドアホの分際で何かっこつけとんやっ!」ハリセン振り回してます

カイ クラップを羽交い絞めにしつつ「弁護側も準備はできています」

GM  ソード検事「ふっ……失礼。我輩の纏う上品さは貴様のような鳥には理解できなかったようだな……」首を振り振り

イブン 強いて言えば・・・その剣が常識で判断して、過分だろう

GM  ソード検事「これはガヤンのたしなみというもの。当然ではないか」きっぱり

ユトル 「まぁ、求められているものが少なければ不足も少ないのじゃよ」

GM  アレイオス裁判長「……よろしい。それでは証人を召喚したいと思います。現在名前が挙がっているのは……ペローマのセルジオ高司祭でしたね」槌をかんかんっ

カイ 「サイバンチョ、その前に一人お願いしたいのですが」

GM  アレイオス裁判長「なんでしょう?」

カイ 「事件当日の図書館の司書を召還したいと思っております。」

GM  アレイオス裁判長「ペローマの司書ですか?証言内容の方は?」

カイ 「事件当日にレクスがレイピアを携帯していたかどうかです」

GM  アレイオス裁判長「了解しました。手配しましょう」

GM  ソード検事「異議あり!」

カイ むむ、きたな(笑)

ユトル 「異議を却下します」とか言いたい(笑)

GM  ソード検事「ペローマ神殿には入り口に守衛がいる……どうせなら。武器の管理記録はそちらにある。当然持ち物の確認もそちらがとったはず……どうせならそちらを召喚すべきだ」ばんっと机を叩いて、ソードブレイカーを突きつけよう。

カイ おお、マトモなことを言ってる……

イブン ・・・それは異議とは言わん

GM  ソード検事「武器の携帯を確認できればよい。ならば司書を呼ぶ必要などない……でしょう?時間は有効に使用すべきだ」

GM  アレイオス裁判長「……ふむ」

GM  ソード検事「司書が行っていたのは本の貸し出しと案内、であればそれ以外のことに対し注意はおろそかになりがちだ……あやふやな証言をされて、場を混乱させられては困る」



実はソード、ここで一つ仕掛けを準備しております。

その為には警備担当を呼び出さなければならないのですが……さてどうなるか?



GM  ソード検事「繰り返すが、武器の所持を確認するならばそれを担当していた者を呼ぶべきだと言っている」

ユトル 「警備が杜撰と言ったのはどこの検事殿でしたかな?裁判長、両者を呼んでもらうのが妥当かと思われます」特に逆らう理由はないんじゃが、クラークの言うことをきくのがしゃくで(笑)



そんなことはありません。

ソードに好き放題させたら凄く不利になっていきます。

極力彼の邪魔はした方が良いんですよ?



ユトル 「では司書にはレクサールの挙動について証言してもらいましょう。彼に殺意があったら、そこになんらかの気配があったはずです」なんとなく儂はクラークが信用できん。偽の羽根でクラップを陥れようとした一件もあるしな。

カイ 警備員が回し者だったら嫌だなぁ……

ユトル 儂もそれが心配なんじゃよ。そこまでクラークが悪とも思えんが念のため…

GM  ソード検事「より正しい証言のできるものを呼ぶ……それが正し……」

GM  アレイオス裁判長「承知しました。それでは武器の所有の有無を警備の方に。レクサール被告人の挙動についてを司書の方に証言してもらいましょう」

GM  ソード検事「ぬぅ……余計な者をよびおって」ボソッと






さてさて、証言第一である。

どちらにとって有利となるか……?



GM  警備員「自分がその日警備を担当しておりました!その日、一日警備状態異常なしっ!」バシッと敬礼

GM  「不審物等の持込を行おうとしていたものはおりませんっ!」ビシィっと敬礼

ユトル しかし中では殺人事件がぁ〜。

GM  警備員「訂正っ!自分の持ち場は以上ありませんでしたっ」しゅたっと敬礼……以下略(笑)

カイ 「あなたの持ち場ということは、他にも入り口はあるのですか?」ゆさぶり〜

GM  警備員「その日裏口は閉鎖されており、自分だけでありますっ!」

ユトル 「ところでペローマ神殿の職員に対して危険物持込の検査、特に刀剣類については行われていますか?」

GM  警備員「武器の持込に関しては入念に注意を行っておりましたっ!持ち込んだものはいないと、断言いたしますっ!」

イブン ・・・ああ、そうか。彼にとっては異常が無い=武具の持込は無かった、ということか

ユトル 「彼(レクス)に覚えがありますか?」

GM  警備員「……ありますっ!所持しておりませんでしたっ!」

GM  ソード検事「だそうだぞ?これ以上聞くことは無いのではないかね?」少し得意げ

ユトル 待て待て。お主、不利になっておるんじゃぞ(笑)得意げな顔をしてどうする。

GM  ソード検事「……さて、裁判長。ここで一つよろしいかな?」

ユトル なんか混乱してきたんだけど、僕らの目的ってレクスが武器を持ち込んでいないことの証明だよね?なんでソードが協力的で、カイが勘繰ってるの?(笑)

カイ いや、後から痛いしっぺ返しをくらうと嫌なので(笑)



よくわかっていらっしゃる(笑)

それでは早速、反撃開始と行きましょう。



GM  ソード検事「彼はこう言ったとおりですが……我輩は神殿の警備状態の悪さを知っております」得意げに



ユトル なるほど…くらいそうだ(笑)

GM  ソード検事「彼らが無能であり。武器を持ち込むことが容易かったことを証明しましょう。証人、前へ……」指をパチン

GM  アレイオス裁判長「……ほう?」

イブン ・・・・(ゾゾゾゾ

GM  機嫌の悪そうなエルファ「ったく、こんなところに呼び出しやがって」机をばしばし

GM  ソード検事「良いから証言してくれたまえ」こめかみを押さえながら「警備員君。君はこの人物を覚えているかね?彼も神殿の利用者なのだが」機嫌の悪そうなエルファを指差して。

GM  警備員「覚えておりますっ!自分が通しましたっ!」

GM  ソード検事「……証言を頼む」

GM  機嫌の悪そうなエルファ「俺はあの日武器を持ち込んだぞ?チェックなんてされた記憶はねぇ……これで良いか?」

ユトル …そもそも全身凶器のような。

GM  ソード検事「彼がその日、武器を持ち込んでいたことは事実です。このことは多数の図書館利用者が確認しており。苦情が出ております」

GM  警備員「………え?え?え?」顔が青くなってきょろきょろ

GM  ソード検事「つまりこの男はろくに確認もせず人を通していたわけです……被告人もさぞや武器の持ち込みは容易だったでしょう」

GM  アレイオス裁判長「……なるほど。当日、武器を持ち込むことは可能であった……というわけですね?」目を瞑って考えている

イブン 「異議あり」

GM  ソード検事「む?」

ユトル おっ(笑)

イブン 「容易、だった、でしょう。確信の得られる回答ではないと思うのだが?」

GM  ソード検事「待ちたまえ。確証は取れない、というが当日の警備員が見ての通り無能者であり、実際に武器を持ったものを通している。武器の持込が誰にでも可能であった、それは重要な事実である」

ユトル 「ではレクサール氏が武器を持ち込んだについても当然、確認が取れており、苦情が出ているんでしょうね?」

GM  ソード検事「そちらについては確認が取れていない。が……これから人を殺すのだ。隠すぐらいはするだろう」

GM  アレイオス裁判長「……武器の持込が可能であったという事実を認めましょう」

イブン 「くっ……裁判長。司書の呼び出しを要求します。その上で、当日このエルファと被告、二人の武具所持の証言を聞きたいと思うのだが」

GM  アレイオス裁判長「いいでしょう。証人には武器の所持について証言してもらいましょう」

GM  レクサール被告人「いや、なくしたものを……持ち込んだかと言われても。当然否である」きっぱり

GM  機嫌の悪そうなエルファ「……俺が通った時には門番なんていなかった。チェックしてる奴がいたら俺はそもそもそんなところに入るか」

イブン ・・・チェックする人間の居ないところから入るか、チェッカーそのものど突き飛ばして突入するんだろうが

GM  ソード検事「多数の通行者から、門番が立っていなかったという事実を確認してあります」

GM  警備員「うぅ……」

カイ 「それは何時ごろで……」

GM  ソード検事「警備員、正直に白状したまえ……全てわかっているのだぞ?」カイに割り込みだ。にやりと笑って圧力をかけてます。

GM  警備員「申し訳ありませんっ!その日、自分は……居眠りをしておりましたっ!」泣きながら敬礼

イブン ・・・なぁ。警備員は、警備の杜撰さの証拠であっても、この場合、持ち込んだ持ち込んでないという証言の有効性では無きに等しいんじゃなかろうか。

GM  クラップ弁護士「はっきりいって茶番やな。ようはソードのあほが『武器を持ち込める状態だった』と力説しただけや」

ユトル もうよいではないか。持ち込み可能か不可能かなど、この際どうでもいい。肝心なのはレクサールが持ち込んだかどうかじゃ。



……どうでも良い、わけないです。

誰にでも持ち込めた=レクサールにも持ち込めた、という図式が成り立ってしまうのは不利な事実です。

裁判長の判断、マイナス1点。



ユトル 「では裁判長。もう少し信頼のおける司書に被告人の武器持ち込みについて訊いてみてはどうでしょう?」

GM  アレイオス裁判長「そうですね。では次の証人を」

ユトル よし、少し脱線したが結局最初のレール(予定)に乗ったぞ。

GM  司書「はい。その日……ですね。確かに受付をやっておりました」眼鏡をうごかしつつ

カイ 司書を召還できる状態にしておいて正解だったな

ユトル なぜクラークはレクサールが武器を持ち込んだ、という話に持っていこうとしないのかが謎じゃ。まぁ実際持ち込んでないから無理なんじゃが。



その通りである。

証拠を捏造するわけにも行かないから、こうして搦め手で攻めてる訳です。

ソードは数ある事実の中から自分に有利な部分だけをピックアップしようとしているのだ。



GM  クラップ弁護士「……てことはあれや。まだ隠し玉をしこんどるんかもな」

イブン 何か思いつきそうで・・・思いつけない(苦悩)




それでは次の証言者、図書館の司書が入場である。

証言開始。



GM  司書「そちらの方ですね?ええ、覚えていますよ。言動やら行動やら、やけに派手でしたから」

カイ 分かりやすい存在だな、レクスは(笑)

ユトル 「彼はレイピアを所持していましたか?見ての通り貧相で軽装ですから、他に荷物などなさそうです。持っていれば分かったはずですね」

GM  司書「武器の持込に関しては申し訳ありませんが……記憶にありません。マントを着て入ってきたことは覚えているのですが……証言は以上です」

ユトル ちっ、やはりマントを着ていたか。

GM  ソード検事「マントの下に隠すことは可能だろう」にやりと笑っている

ユトル 「彼は日常、研究室の方を観察していたり、被害者のクラム氏と面識はありそうでしたか?」

GM  ソード検事「異議あり!証言は武器の所持に関する内容ではなかったかね?その質問は本筋から外れていると思うのだが」

ユトル 「忘れましたか。当初はこちらが目的で召喚したのですよ」

GM  ソード検事「……」黙って裁判長の方を見る

GM  アレイオス裁判長「……ふむ。この際、判断材料は多い方がよいでしょう。証言してください」槌を鳴らした。

GM  司書「被告人の日頃ですか?知りません。一人をずっと観察しているほど暇ではないので」きっぱりと。

ユトル …行動派手だったって言ってたのに(滂沱)

GM  司書「ええ。出たり入ったりする時には派手ですが……後は静かなものでしたね」

イブン ・・・寝ててもうるさそうだぞ?レクスは。あ、俺も聞きたいことが「・・・聞いてもいいか? 当日、レイピアを下げていた人物は居なかったのか?」

GM  司書「いなかったと思います」きっぱり。

フェイントソード持ってた人物なら目撃されてたんだけどね。

カイ 「実際にマントの下に隠すことは可能なのか、レクス?」



はい、またしても余計な一言が出ました(笑)

減点を喰らってもらいましょうか。



GM  レクス「うむ。持っていたときにはマントの下に隠すようにしていたぞ。やはり切り札はかくしもつものだからな」無意味に胸を張っています

ユトル だからなんでそんな儂らが不利になりそうなことばかり訊くんじゃー(うがー)

カイ いや、物事はハッキリさせておかないと気がすまないんだ(頬をぽりぽりとかく)

ユトル うぅむ、天然ボケというか公明正大というか…カイの良い所でもあるんじゃが。

GM  アレイオス裁判長「では……以上ですかな?」

カイ 「レクスが眠っているのは確認したのですよね?」

GM  司書「館内を見回っているときに何度か。ぐっすりお休みでした」

カイ 「レクス、座るときまでレイピアはマントに隠しておくものなのか?」

GM  レクサール被告「うーーむ……いちいち取ったり付けたりはしないな。普通はずっと身につけたままだ。面倒なのでね」

カイ 座るときくらいはずせよっ!むう……思いつかないぞ、困ったぞ

ユトル 「最後に一つ、図書館と研究室は誰でも自由に行き来できますか?」

GM  司書「基本的に研究室には一般の方は立ち入り禁止です。が、見張りなどはいませんから、入ろうと思えば入れますね」

ユトル 「そうですか。質問は以上です……しかし、白昼堂々、図書館から一般人が研究室に入っていって悲鳴も漏らさずに研究者を暗殺して出て行くことができるものでしょうか?」

GM  ソード検事「聞けば被告人は世界に名だたる大英雄なのだとか。それほどの人物ならさぞ腕が立つのでしょうな……」

イブン 「・・・ところでレクス、貴様はどれくらいレイピアの扱いに長けているんだ?」

GM  レクサール「ふっ……我が剣、世に並ぶもの無し!」どきっぱり

ユトル レクサールに何を訊いても儂らが不利になるだけじゃというのに。



ユトル爺さんの台詞、大正解である(笑)



GM  アレイオス裁判長「それは凄いですなぁ……」目を丸くしてる

GM  ソード検事「それほどであれば……殺害もさぞ容易かったことであろう」肯いてる

GM  レクサール「うっ!?」顔を青くして後退り

イブン 「なるほど・・・・・・まったくなのだな」ぼそっと。

ユトル 「他より下手過ぎても並ぶ者はいませんからな(溜息)」ぼそぼそっと。




GM  アレイオス裁判長「それでは今までの情報を整理してみましょう」かんかんと槌を叩いて。

GM  ソード検事「まずは殺害現場の視認。直接ではないが『レクサール被告が被害者を突き刺す光景』を我輩は見た」得意げに。

GM  クラップ弁護士「えーっと、『当日、警備の状況は不十分で武器は持ち込み可能だった』ちゅーのがあったな」嘴をこつこつ叩いて。

GM  ソード検事「当然、被告も容易く持ち込めたはずである。我輩の見た映像の真実味が増すというものよ。ふふふ……」腕組みして含み笑い。

GM  クラップ弁護士「五月蠅いわっ!黙っとかんかいっ!『当日、被告人が武器を所持していたかは不明』やろがっ!」ハリセンを投げつけた。

GM  ソード検事「おっと……危ない。確かにその通りだ。しかし、不明ということは持っていたかもしれない、ということでもある。こういう情報がある『被告人は武器を隠し持てる格好をしていた』これに我輩が視認した光景のことを加えて考慮すれば……隠し持っていた公算が高い」ソードブレイカーを構えた。

GM  アレイオス裁判長「ふーむ。確かにその通りですね」肯いている。

ユトル そのへんは儂らが立証したぞ(笑)

GM  ソード検事「続けよう『殺害に用いられた武器は被告人のものだった』これは本人からも確認が取れている」

カイ そもそも現場に凶器を残すのがおかしいんだけどなぁ……

イブン うん。だから、他にレイピア持ってきたのがいるかを聞いたんだけどね。

ユトル 案ずるな、その辺りは最終弁論を既に準備してある。

GM  クラップ弁護士「他には……『被告人には被害者を殺害できる実力があった……?』くらいやろか」首を捻りつつ。

イブン 疑問系だ

GM  ソード検事「まだだ『図書館と研究室は繋がっており、被告のいた場所から殺害現場へは容易く行くことができた』はずだ」びしっ。

GM  アレイオス裁判長「……いじょうですかな。これらを総合して判断すると……」目を閉じて考えている

カイ これぞ逆境……なんて喜べないよ

GM  クラップ弁護士「あ、あかん。こら、あかんわ。めちゃめちゃ不利や……どないしょ〜」天を仰ぐ

ユトル 現場は直接の目撃なし・動機はなし・事件当時の凶器の所在は不明。クラークは何事についても可能性しか示唆しておらん。儂が裁判長なら証拠不十分で保留にするがな。



悪いが、それは大甘である。



GM  ソード検事「証拠不十分?我輩の調査した魔法調書があるだろう?捜査官である我輩が確認したのだぞ?なんなら……我輩の頭の中でも探ってみるかね?」

ユトル あなたが嘘を言わなくても、あなたの見たものが真実とは限らない。魔法は当てにならんよ。午前中に少ししたが、説明して欲しければもっとするがね。



結局のところ《過去視覚》による目撃が決定的なのである。

確かに魔法調書は明らかに怪しく、色で言えば灰色。

しかし、誰がなんと騒ごうと決定的に黒である証拠がない限り、白として扱われる。

それがどれほど黒に近くても。



イブン っていうか、過去視覚の不透明な点は、どこに行った?



もっとも、レクサール犯人説の根拠を支えているのはこれなので、これさえ崩してしまえばレクサールは証拠不十分で釈放されることになるだろう。



ユトル だからこそ次の証人喚問が怖いわけじゃが……。

GM  アレイオス裁判長「そうですね。その調書の有効性が確認されたならば……決まりでしょう。最後の証人をここに」






いよいよ最終決戦である。

セルジオを呼び出しての直接対決!



GM  ……というわけで、セルジオ高司祭が入場だ。

GM  セルジオ高司祭「やれやれ、結局呼び出されてしまったか……時間は貴重なのだがね」不機嫌そうに。

GM  アレイオス裁判長「魔法に関する証言をお願いします」槌をかんかん。

GM  ソード検事「加えて発見した時の事についても証言を願いたい」

GM  セルジオ高司祭「了解した」鷹揚に。

GM  セルジオ高司祭「私はあの日、図書館で調べ物をしていました」

GM  セルジオ高司祭「調べ物の内容に関しては研究に関わることなので、黙秘します」

GM  セルジオ高司祭「調べ物をおえて研究室に入ると……彼が殺されていました」

GM  セルジオ高司祭「私はあわててガヤンに連絡しました」

GM  セルジオ高司祭「ガヤンの方が到着するまで、現場は私が見ていました……その間、異常は無かったと思います」

GM  セルジオ高司祭「ガヤンの方が到着すると同時に捜査が始まりました」

GM  セルジオ高司祭「……そこで私は自分にもできることがあると気がつき、協力を」

GM  セルジオ高司祭「現場を《過去視覚》で確認し、被害者の姿を捜査の方と確認しました」

GM  セルジオ高司祭「確認した過去は……一時間ほど前のこと、殺害現場そのものです」

GM  セルジオ高司祭「被告の姿と凶器がはっきりと確認できました」

GM  セルジオ高司祭「その後、その場に残されていた凶器に対して方向探知をかけました」

GM  セルジオ高司祭「このことで凶器の持主が被告人であることと、被告人がいる場所が判明しました」

GM  セルジオ高司祭「後はガヤンの捜査官に全てをお任せしました。以上です」終始無表情に淡々と説明した。

GM  ソード検事「言うまでもないことであるが……その捜査官は我輩であり、捜査の間、セルジオ高司祭に不審な点は無かったことを報告する」

GM  アレイオス裁判長「さて、私には証言に不審な点はないように感じられるのですが……弁護側は何かありますか?」槌をかんっ。

ユトル 「発見当時の殺害現場状況は?被害者の姿勢や、現場が荒らされていなかったかどうかなど」

GM  セルジオ高司祭「現場の状況は……荒らされてはいませんでした。被害者は机に突っ伏していました」

ユトル 「背中から一突きにされていて、凶器はそのまま残されていましたね?」

GM  ソード検事「その通りである」

GM  セルジオ高司祭「椅子に座っていたところを背中から貫かれたようでした」

イブン 「凶器は、突き刺さったまま・・・?」

GM  ソード検事「その通りである」

ユトル イブンサフ、突っ込みを入れんのか?

イブン 「ちょっと待て」

GM  アレイオス裁判長「なんでしょうか?」

イブン 「では、二人に聞こう。被害者の使っていたイスは、どんなものだ?」

GM  ソード検事「背もたれの無い丸椅子ではなかったか……?」



実はここ、突っ込みどころの一つだったりするのですが……。



ユトル 「……ふむ」



どうやら、そのままスルーしてしまった様子。

後一歩、及ばず……もったいなー。



カイ 「なくなったものなどは無かったのですか?」

GM  セルジオ高司祭「何もありませんでした」

ユトル 「どうしてあなたは現場に行ったのですか?」

GM  セルジオ高司祭「あの研究室は彼と私が共同で使用していた。自分の研究室に向かうことに……何か不思議な点でも?」

GM  クラップ弁護士「あかんー!本気やばいでー!突っ込みどころ無いやんけっ!」頭を抱えてる。

カイ 「待ってください。被告人のレクスには動機がありません!」

GM  ソード検事「愉快犯による動機なき殺人……よくある話だ」

カイ よくない話だよっ

イブン 「レクスは本来研究室に入れる人間ではないだろう。なのに、入り、そして背後から刺した。被害者は、入室に気付かなかったのか?ありえん」

GM  ソード検事「だが実際にその通りの事件が発生している。目撃証言もある。それを問うのは無意味だっ!」ばんっ!

カイ 「目撃証言?誰の?」

GM  ソード検事「我輩とセルジオ高司祭の《過去視覚》による確認のことだ」ソードブレイカーをびしっ!

GM  セルジオ高司祭「……どうやら皆さんは私が《過去視覚》を使えたかどうか、お疑いのようですね。これを提出しておきます。正式なものです」書類を提出ちなみにセルジオが提出したのは彼が神殿で習った魔法の一覧、とそれぞれを習得する時に記した提出書類がごっそりだ。

ユトル 「私はあなたが《過去視覚》を使えるかどうかについてはまったく疑っていません。気になっているのは別の点です。セルジオさん、私が冒頭で示した問題についてはどう説明されますか?無論《過去視覚》を使用するにあたっての体力消費について、です」

GM  ソード検事「そ、その質問は……」汗を流し始める。



さーて、いよいよ今回の弁論バトルの核心部分である。

プレイヤー達はきちっと解いてくれるでしょうか?



GM  セルジオ高司祭「ああ。その事ですか……これを提出しましょう」冷静に答えて懐から首飾りを取り出した。

GM  ソード検事「それは一体?」怪訝な表情。

GM  セルジオ高司祭「……日頃から身につけている首飾りなのですが。パワーストーンでできています」よく見えるように掲げて見せる。

GM  ソード検事「おおっ!?」身を乗り出して。

GM  セルジオ高司祭「貴重品ですから日頃はこうして服の下に隠して身につけています。彼が気がつかなかったとしても……無理のないことです」ソードをちらりと見て。ちなみに提出されたパワーストーンはかなり大きい、15点くらいは溜まっていそうだ。ユトルにはそれが感じられる。

実はこの台詞の中にも突っ込みどころは隠されていたり。

イブン ちなみにパワーストーンって、どれくらいの速さで回復するものなの?



おっ?

またしてもイブンサフが良いところを突いていきます。



GM  パワーストーンの回復速度は凄く遅いよ(笑)でっかい奴なら、相当に時間がかかりますなぁ

ユトル まぁ、虚実はともかく、これ以上体力に関しては突付けんな。研究のために持っておっても不思議ではないし。……儂も欲しい(笑)



あらら……。

またしても、流してしまったか。

GMが準備した勝利へのルートは全部で三つ。

今ので、二つまでを逃してしまった形になります。



GM  ソード検事「……ふふふっ!はははっ!決まったな……セルジオ高司祭が《過去視覚》を使用できた理由、これで完璧だ」



もちろん完璧なわけはありません。

突破口はあるのですが……。



ユトル いや、待てよ。



気がついたかな?

仕掛けるとしたら、これが最後のチャンスっ!



ユトル 「セルジオさん、《過去視覚》の対象の時間は当たりをつけてかけたわけですよね?それが偶然、ぴたりと犯行時間の30秒間にはまったわけですか?一度でもやり直しや、もしくは効果時間の延長があったなら、恐らくそのパワーストーンをもってしても足りないとお見受けしますが」

GM  セルジオ高司祭「……私は。ペローマの高司祭です。ペローマは医療の神でもある」ユトルを見ながら、あくまで冷静に。

ユトル 「ペローマの高司祭なら殺害予想時刻が30秒単位で分かると仰る?(少し笑う)」

GM  セルジオ高司祭「魔法でなくとも……血液の凝固状態など、遺体の状況を見れば殺害の時刻はあたりをつけることができる。当然ある程度、当たりをつけて上で魔法は使いました」きっぱりと宣言する。

ユトル 「……被害者は血友病でした。そんな特殊な遺体でも?」

カイ おお、そういえばっ!

GM  セルジオ高司祭「……!?」

ユトル 「医療の専門家なら説明するまでもないでしょうが、血友病にかかった方というのは……血液を凝固させる力が大変弱いものですから」

GM  ソード検事「……た、確かに血液の凝固状態から死亡時刻を判断することは不可能だ」愕然とした表情でセルジオを見る。

GM  セルジオ高司祭「くっ……」ユトルの一言、それはセルジオの表情を確かに歪ませた。額には一筋の汗が流れている。



反撃の狼煙が今、上がる……?

いよいよ物語りは大詰めである!



追伸、今回で終わりませんでした(陳謝)



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