迷惑鴉の奇想曲(クラップ・カップリオ)
〜貴様に異議あり!〜
第5楽章




GM  さーって、今の間にダメGMによる粗筋解説である。



わき道にそれてそれて全く話が進まずに困ったGM、そんなGMについに救世主が現れた!

その名はエルバルト・ダイム!キングオブやる気なし!

PCたちの時間を果てしなく消費させる凄いやつ!

この男の活躍で時間は一挙に進行!ついに裁判が始まるっ!

クラップが!ミスター・ソードがっ!エルバルトがっ!

飛び交う(予定の)言葉の応酬!

運命の槌が今音を鳴らす!



GM  果たして被告人レクサールの運命やいかにっ!

ユトル 脇道逸れてないよ〜推理モノってこんなもんだよー

カイ 話はわき道にそれていたのか……

GM的には前振りが長くなる=横道にそれるってイメージだったりする。

GM  さてさて、それでは裁判当日である。君達は昨日最後の情報収集をする予定でガヤン神殿を訪れたのだが……。ふと気がつくと神殿でとんでもない量の書類整理をさせられていたという。おまけに、書類作成に時間を消費すること消費すること。書いても書いても書き直し、ときたもんだ。

GM  エルバルト「あ。ごめーん。今の書類、書式が違ってたわ」ぼーりぼーり

イブン いいのかそれで、ガヤン・・・

GM  エルバルト「あっ、ごめん破けちゃった」びりびりー

ユトル 正に強制スクロール。

GM  エルバルト「あらら?ここ違って……サンプル自体が間違ってるじゃないか。やり直しといて」

イブン 「やる気がないならそれでも構わんが・・・せめて、邪魔はしないでくれ」

GM  ふと気がつくともう夜中。君達は各自帰宅するわけだけれど。最後に何かやっておきたいことはあるかね?エルバルトに何か声を掛けてやるとか(笑)

ユトル ガヤン神殿なんぞに入るんではなかったわ…(疲れた目で手を動かす)

カイ 慣れない書類作業で疲れてしまった(笑)

GM  なお、ユトル爺さんの家では今日もシュナが待ちぼうけを喰らっている、と。

ユトル では《精神感応》で遅れる旨くらいは伝えておこう。

GM  伝えられた。じゃあ、シュナ「遅い遅い遅いっ!毎日毎日毎日……もう知らないんだからっ!」不貞腐れて部屋に篭ってしまおうかな(笑)

イブン 「・・・ここが片付くまで、何度でも来てやる。忘れるな・・・・・・ッ」いやまあ、冗談だけどさ。

GM  エルバルト「おや、そりゃ助かるね〜。また頼むよ」不思議なもので、彼が歩くとその端から散らかっていくのです(笑)

ユトル 「エルバルト・ダイム…お主、このまま埋もれさせておくには惜しい男じゃと思っておったが、既に耄碌したか(げんなりして神殿を出よう)」もう、やる気がないとか言う段階じゃないぞ(笑)

GM  エルバルト「もうろく〜?何のことかな〜?あ、明日は遅刻しないようにね」鼻をほじりながら。

カイ 「俺はもう来たくないなぁ……」

GM  エルバルト「そう言わずに頼むよ。何処の人でも無料奉仕は大歓迎だから」大欠伸してます。

ユトル 「非常に個人的な質問じゃが、エルバルト。お主はレクサール・アダフが真犯人じゃと思うか?」

GM  エルバルト「ん〜。誰が犯人でもいいんじゃない?」

ユトル 「なら、レクサールは困る。別にせんか」

GM  エルバルト「彼が犯人でも私は困らんからねー……んじゃ、そういうことで」

ユトル 「犯人を決めるより、証拠不十分で保留にした方が楽ではないか」

GM  エルバルト「それじゃ仕事が終わらないじゃない。いつまでも調査をするのって面倒だし。終わるなら終わった方がいいよ。それに犯人は捕まえとかないとガヤン神殿にも面子があるしね」

ユトル …むぅ、予想通りの答え。やはり分かりやすい真犯人を出すしかないか。無理じゃが。

イブン ここだけ見ると、立派な汚職警官だなぁ

GM  実はエルバルトにも名声があったりするガヤンの最低な高司祭。反応ー4という「悪名」が(爆)

イブン 「まあ、落ち着け、ユトル。ここで言葉を交わしても裁判は覆らん。戦場は法廷だろう」

GM  エルバルト「ま、ソード君がきっと真実を暴いてくれるさ」鼻をほじりながら

カイ 「……真相はちゃんと暴いてやるよ」

ユトル 寝る前に何か魔法を仕込んでおこうかな…それも卑怯か。と言うかばれると洒落にならないし(ぶつぶつ)




GM  では翌日……。時間感覚判定しろ(笑)なんだかよく分からないけれど、君達は非常に疲れた。とってもとっても疲れた……というわけだから、時間判定に失敗すると、寝坊する。知力でどうぞ(笑)

カイ まて、ここは体力だろう!(笑)

ユトル うん、体力じゃない?

GM  時間感覚は知力とルールにあるのでね。時間感覚という特徴を持っていたらボーナスやろう(笑)

イブン 知力ばっかり、イヤーッ

カイ ぐう、あきらめるしかないか……。

ユトル そんなレアな特徴は持っておらん(笑)方向感覚ならあるんじゃが。……問題ない、成功度5。

GM  ちっ(笑)まあ、失敗しても動く目覚まし時計に起こされるだけだから。

ユトル ……シュナは年寄りの儂より早起きじゃからな。

カイ 9!すごい、成功度0でかろうじて成功した。

GM  シュナ「あ、カイさんいらっしゃーい」パンとお茶を準備して出してあげよう

カイ 「おはよう、シュナちゃん。今日は寝坊するわけにはいかないからな」

イブン ぅぉゎ。こっちも9!ぎりぎり成功・・・修正とかあると、あれだが。

GM  シュナ「今日は三人とも早いねー」シュナは珍しく皆が揃ってとても嬉しそうです。

イブン 「今日は大事な日だからな。シュナの上手い朝食で、しっかり力をつけていこうと思ったんだ」もりもり食べてます

GM  シュナ「これでネコさんがいれば完璧……うーん、今日もいない」窓の外を眺めてみたり「ネコさーん、ご飯あるよー」お皿をたたいてみたり

GM  んで、朝の穏やかなひと時に乱入してくる奴が一名

イブン 「・・・・・・む」

GM  どどどどど……。地響きが聞こえます。

カイ 「来たか」

GM  徐々に近づいてくる。

GM  クラップ「おっはよーさーんっ!起きとりまっかー!」どかーんっ!

イブン ドア枠に向かって、ナイフ投げ……普通に成功。

GM  クラップ「今日こそ決戦の時やっ!さあ、気合入れていくでっ!」ドアをガバッとあけて……6、6、5!人これをファンブルと呼ぶっ!自分から刺さりに行ったようだ(爆)

イブン 成功 「食事中だ・・・・静かにせんか」

ユトル 格好いいのか物騒なのか…両方かイブン(笑)

GM  クラップ「のああああああっ!トサカがっ!ワイにトサカがはえたぁぁぁぁぁっ!」ナイフがさくっと頭に刺さった(爆)

イブン ドアの枠って言ってるじゃんかー

GM  クラップ「い、いきなりな挨拶やな……今の突込みには流石のワイも耐え切れんかっ……たで」がっくり。

ユトル すかさず《小治癒》そして《覚醒》……発動失敗(笑)

GM  クラップはばたりと倒れ、そのまま動かなくなったんですが?(笑)

カイ やはりそうなるのか(笑)

イブン 「安心しろ・・・峰打ちだ」残ったフォークで食事続行

カイ 「いや、投げナイフで峰うちは無理だろう……」

ユトル まぁ、柄の方をなげたんじゃろう。

GM  シュナ「鳥さんおはよう……じゃなくて、お休みなさい?」

ユトル 鳥は早起きなはずじゃが…(静かに食事)




GM  そんなこんなで、時間が過ぎて出発の時

ユトル 仕方ない、覚悟を決めるか。

イブン 「さあ、出撃だ」フル装備です

GM  クラップ「ええかっ!裁判はボケと突込みが肝心や。一歩も気を抜いたらあかんっ!」鉢巻締めて、襷をかけて、ハリセンを準備して完全武装。

イブン 「気を抜くな。つまり、取り乱すな、か・・・クラップに言われると、真実味が増す言葉だな」

ユトル 鳥乱すな⇒クラップを暴走させるな?

イブン 容疑者が一番の狂気・・・じゃない、凶器かもしれんがな

GM  シュナ「いってらっしゃい。今日こそ早く帰ってきてね。はい、お弁当〜」シュナに見送られ、君達は出発。そしてガヤン神殿である。

カイ 「メイスは法廷に持ち込めるのか……?」

ユトル <イェーカー>(杖)は構わんよな(笑)

GM  クラップ「なんも問題ないで。ソードブレイカー持ち込む奴もおるくらいやし」

ユトル 図書館で剣を振りかざす男もおるしな。無茶じゃが、もっともな話じゃ(笑)

カイ 「なるほど。じゃあ俺も完全武装していくかな」

GM  クラップ「出陣、しゅつじーん!」




GM  今、裁判が始まる。法廷に立つ君たち。現れる裁判官、そして……

GM  ソード検事「ふっ……ついに対決の時が来たな。一昨日の屈辱、今こそ晴らさせてもらおうか」彼もまた現れた。

ユトル 「愚か者が、辱められるようなことをするからじゃろうが」

カイ 「あんたの個人的な恨みなんてどうでもいいけどさ……レクスの無罪は証明させてもらうぞ」

GM  エルバルト裁判長「んじゃ。はじめるから、早いとこ終わらせて昼から代休にしよう」相変わらずの格好で登場し、裁判長の席に着く。一緒に現れた裁定補助官も三名、席に座るぞ。

GM  ソード検事「安心したまえ。時間はかからんよ……この我輩が言うのだから間違いない」

GM  エルバルト裁判長「それじゃあ……」

カイ この掛け合い……逆転裁判っぽいなぁ(笑)

GM  エルバルト裁判長「開廷」カンカンっ!槌を鳴らします。

ユトル まずはどうなるんじゃ?

GM  エルバルト裁判長「では被告人前へ」

GM  被告人レクサール「だーっ!異議あり意義ありっ!世紀の大英雄たるこの私がなぜ犯罪者扱いされねばならんのだっ!」

ユトル エルバルト「被告人を死刑に処す」とか言い出しそうで怖いんじゃが。

カイ いきなり死刑宣告か……確かにありそうで怖い(笑)

GM  エルバルト裁判長「ではさっそく……判決を言い渡す。ゆうざ……」

ユトル 「……………」

カイ 「まてい!」

イブン "ちょっと待った!"じゃあないんだ

カイ あまりのことに、余裕がなかった(笑)

GM  エルバルト裁判長「ん?何か異議が在るかね?」頬をぽりぽり

カイ 「いきなり判決かよっ!」

GM  エルバルト裁判長「もう証拠で揃っちゃってるんだし、終わりにしようよ」

ユトル 「しかし、その証拠を見せてもらっていませんな」

カイ 「まだ何もしてないじゃないか……証拠の確認とか、尋問とか」

GM  そんな時、ばんっ!と、黙ったまま力いっぱい机をぶっ叩いた男がいる。君たちのほかにも文句を言う奴がここにいたりする。

ユトル 気をつけないと「退廷を命じます」とか言われるぞ(笑)

カイ ……誰?

GM  ソード検事「異議ありっ!」裁判長にソードブレイカーを突きつけた。

イブン 検事が有罪判決に異議を唱えるなよっ!

GM  ソード検事「我輩の華麗で鮮やかな推理と弁論を邪魔するなっ!この腐れ裁判官っ!」びしぃっ!

ユトル セリフの後半に頷く。

カイ おお、裁判官にその態度とはすばらしい……のか?

GM  エルバルト裁判長「仕方がないなぁ……でも権限はこっちに……」欠伸をしながら槌を叩こうとしている

カイ 「だから待てって!裁判しようぜ、裁判!」

GM  クラップ弁護士「……そうあわてるなや。大丈夫、そろそろやで」にやりと、嘴をそらせる「ほーら、来た……爺さん、爺さん、出待ちが長すぎと違うか?」

ユトル 「なに!?」振り返る

GM  アル爺さん「まったく。裁判長を差し置いて何をやっているのかね。君たちは……」アル爺さんが入場ですぞ。

イブン なるほど・・・。

GM  エルバルト裁判長「げげっ……」汗をたらしています

GM  アル爺さん「さて。ダイム高司祭、席をあけてもらえるかな?」穏やかに微笑みつつ

カイ 「やはりどう見てもアレイオス・イリスっぽいんだがなぁ……」

イブン 「む・・・・・・」何かに反応

GM  エルバルト裁判長→エルバルト補助官に格下げ「……せっかく。早く片付けようと思ったのに」溜息をつきつつ。

ユトル しかし立派な身なりで現れるとなると、儂らの目にはアル爺さんに見えるかのか?

GM  服装は違うけれどね(笑)

GM  アレイオス裁判長「私はアレイオスと申します。このガヤン神殿の最高責任者です。本日の裁判は私が取り仕切りますので、よろしくお願いします」席について礼をする。

GM  エルバルト補助官「ぶつぶつ……」何かぼやきながら空いていた補助官の席に着席。

ユトル 礼を返す。

イブン 「・・・」無言で頷き返そう

カイ 「えっと……よろしくお願いします」

ユトル プレイヤー的にはモロ分かりだけど、キャラクター的には戸惑っておこう。「まさか…」

GM  気がつきたい人は、勝手に気がついてください(笑)

カイ 俺の中ではアル爺さん=将軍だからなぁ……。

イブン アル爺さんだとは気付くだろうけど、お嬢の親父だとまでは気付かんだろう

ユトル ん?お嬢は領主じゃなくて商会の令嬢だよね?

イブン 祭祀場のリプレイにお嬢の身元が……。

ユトル 本当だ(どびっくり)

GM  アレイオス裁判長「では、まずは検察側からお願いします」

GM  ソード検事「うむ。それではまず事件の概要から説明しよう」

GM  アレイオス裁判長「弁護士側の方は意見等がある場合には私の方にお願いします。それが正当なものであれば、発言を許可しますので」

GM  クラップ弁護士「さあ、はじまったで。ソードのどあほが言うことにはたいてい穴がある。そこを掘り出して容赦なくつっこんだるんやっ!」

ユトル 奴は優秀ではなかったのか(笑)

イブン 優秀ノットイコール完璧、ということなのだろうな。

GM  ソード検事「この件は。○月×日にペローマ神殿で起きた神官殺人事件についてである」

GM  ソード検事「被害者の名はエリオール・クラム」

GM  ソード検事「年齢は24歳。ユヴァリーフ真史……という歴史書を研究していた神官だ。家族構成は天涯孤独で身内はいない。また、周囲の人間関係は乏しい非社交的な人物であった」

GM  ソード検事「殺害時刻は11時前後と出ている」

GM  ソード検事「直接の目撃証言等は存在しないが、魔法により調査が行われている」

GM  ソード検事「我輩はこの二つ。『死亡診断書』と『魔法調査書』を提出する」

GM  エルバルト裁判長「それでは内容の説明をお願いします」

GM  ソード検事「了解した。ではまずは『死亡診断書』の方からだ」

GM  死亡診断書の内容は以下の通りである。死亡推定時刻は11時前後。殺害の方法は鋭利な刃物での刺殺。致命傷は背中から胸に突き抜けた一撃。傷口の形状から判断するに、凶器は非常に鋭い刺突用の武器である。外傷は他にない。なお、神官には生まれつきある種の血友病に感染していた。

GM  ソード検事「また、死亡診断の方はペローマ神殿の医術研究班による物である」

カイ 血友病……たしか血が止まらないってやつだったよな。←詳しくはルールブック参照

ユトル なるほど、サラサラ血の正体はそれか。

イブン 「つまり、一突きで止めたのは、それで事足りると知っていたということなのだな」

ユトル 「そうじゃな。エリル神官の病について知っておる人物なら、後の死亡を確かめるまでもなかったじゃろう」

カイ 「おお、確かに」

GM  クラップ弁護士「おー!なるほどっ!」

ユトル 「(手を挙げる)検事殿に質問があります」

GM  アレイオス裁判長「発言を許可しましょう」

ユトル 「死亡推定時刻の“11時前後”とは午前ですか?午後ですか?」

GM  ソード検事「失礼。時刻については24時間での表現をしている。よって午前である」

ユトル 「(また手を挙げる)」

GM  アレイオス裁判長「発言をどうぞ」

ユトル 「調書の作成者名は?」

GM  ソード検事「死亡診断書の製作責任者はガロア神官というペローマの神官である。ガロア神官はこういった事件の度、ガヤンに協力してくれているペローマ神殿の医療チームの一人だ。身元等は確りしている事を我輩が保障しよう。また、魔法調書については我輩……と協力者セルジオ高司祭である」

ユトル 「なるほど、つまり“検事と第一発見者”ですね。分かりました」

GM  ソード検事「それではその魔法調書の内容についてである」

GM  魔法調書は繰り返しになるけれど、もう一度解説しよう。使用された魔法は《過去視覚》《方向探知》である。手順は《過去視覚》《方向探知》の順。まずは《過去視覚》を使用して殺人の現場を確認した。その時点で犯人の姿形(レクサール)が判明。その後、現場に残されていた凶器を「犯人に関係ある物品」として《方向探知》を使用した。これで犯人の位置が特定された。最後に容疑者の元にむかい、身柄を確保という運び。それぞれの魔法の”詳細”についてはルールブックをよーっく、確認することを勧める。

イブン ルールブックが行方不明です(汗)

カイ 魔法の過去視覚が見つかりませんでした……むねん

ユトル 「魔法による調査が行われたのは何時ですか?」

GM  ソード検事「12時である」

ユトル 「魔法を使用したのはセルジオ高司祭だけですか?また、知覚したのもそうですか?」

GM  ソード検事「セルジオ高司祭の過去視覚2倍消費により、我輩とセルジオ高司祭が犯人の姿を確認したが」

ユトル 「パワーストーンは使用しましたか?」

GM  ソード「そういう事実はなかったと覚えている。流石にセルジオ高司祭の疲労は激しかったようだ」

ユトル 「分かりました。続けてください」

イブン 「・・・」黙って挙手

ユトル おっと、矢継ぎ早に(笑)

イブン ん。ここは譲ろう

カイ うむ、譲られよう(笑)「方向探知は、凶器をもとに行ったのですか?」

GM  ソード検事「その通りである。方向探知は凶器を元に行った。なお、凶器は被害者に突き刺さったまま、置き去りにされていたレイピアである……この凶器についても証拠品として提出しよう」

カイ 「置き去りに……」てなわけで、イブンどうぞ(笑)

イブン 「彼を容疑者としたのは、方向探知だけが根拠であるのか?」

GM  ソード検事「方向探知は凶器の持主を、特定するのに使用しただけである」

イブン 「それだけでは、凶器の持ち主であることが判明しても、加害者である理由にはならないと思うのだが?」

GM  ソード検事「過去視覚により持主の姿形と、殺害者の姿形は完全に同一であることを確認している。加えて。確保した容疑者には殺害時刻のアリバイが存在せず、犯行が十分に可能であった……以上である」

ユトル 過去視覚で現場を見られてるってことになってるんだよ〜。

イブン その過去視覚がどれくらいの精度か、分からなかったんだよー

GM  現場をそのまま目撃してるようなもんだよ。今回の場合はセルジオ高司祭とソードがじかに確認しているようなもんかな。

ユトル ばっちり見えるよ。ちなみに5分過去な毎に体力1消費。誰かに見せるなら+人数倍の消費。

イブン なるほどー。じゃあ、過去視覚の内容は、セルジオに聞いても、ソードに聞いても一緒ってことなんだね?

GM  一緒の答えが帰ってくるだろうね

GM  ソード検事「さて事件概要の続きだが。第一発見者は調書作成に協力してくれたセルジオ高司祭、発見後すぐにガヤンに通報、駆けつけた我輩と共に過去視覚を使用した。後の流れについては調書の通り……被告人に関する内容だが。これは本人から直接に聞いてくれたまえ。どうにも言っていることが要領を得ない上に身元は今一つ曖昧だから……ま、時間の無駄だとは思うが」

GM  さて、ここで裁判の特別ルール。君たちに三回だけ使用できるヒントボタンをお渡ししよう。使いたい、と思ったときに使用してくれたまえ。使用を宣言すると、今までの内容からをクラップがヒントを出しますので。

イブン 野良猫の導き、ならぬ、黒鳥の導き?

GM  ただし。そんなに明確なもんではないので過度の期待はしないように

ユトル フフ…ヒントなどなくとも儂は既にそこそこの突っ込みどころはチェックしておるよ。今突っ込んだ方がいいならそうするのじゃが。

カイ え……全然チェックできてない。集中が切れてるのかなぁ?

GM  切り札は取っておくことを勧める(笑)

GM  アレイオス裁判長「それでは検察側からは以上ですかな?次は……被告人に証言していただきましょうか」

GM  クラップ弁護士「おおー、ここからが本番や!証言の怪しい部分や矛盾しとるところに突っ込みを入れて、ゆさぶったれ。容赦したらあかんっ!あと、ワイらの勝利=被告人の無罪。そして被告人の無罪=検察側の調査内容が無意味であることの証明、や」

イブン 「・・・ふむ」

GM  クラップ弁護士「ここから先のやり取りでソードのドアホが調査した内容が無意味やっちゅーことを証明するんやっ!」ハリセンを振り回してます。

GM  ソード検事「ふんっ!鳥頭の低脳めがっ!我輩の調査に穴などないわっ!」ソードブレイカーを突きつける。

GM  アレイオス裁判長「それではレクサール・アダフ被告、証言をお願いします」

GM  レクサール被告人「うむ。あの日は丸一日、図書館で眠っていたぞ。会館から閉館まできっちり完全睡眠だ。史書に起こされるまで一度も目を覚まさなかった」胸を張って自信満々に。

GM  アレイオス裁判長「……他には?」

GM  レクサール被告人「……ないっ!(きっぱり)」やっぱり胸を張って自信満々に。

イブン 挙手して「具体的に、何時から何時までだったのだ?」

GM  レクサール被告人「図書館の開館が8時だったから、その直後からだな。そして目を覚ましたのは閉館後……6時過ぎだな」顎に手を当てて考えてながら。

GM  ソード検事「つまり、アリバイは存在しない。しかも図書館の内部、犯行現場の目と鼻の先にずっと待機していた、ということだね?」横から割り込んで勝ち誇る。

ユトル しかしそれならレクサールの昼寝目撃者を捜したものを。

イブン 「その間、彼を目撃したという人物も居なかったんだな」ソードに向かって訊ねるよ。

GM  ソード検事「図書館を移動中の史書が何度か見かけている」

カイ 「レクス、そのときにお前さんはレイピアを所持していたのかい?」

GM  レクサール被告人「……あれは暫く前に紛失した物なのでな。その時には持っていなかった」

イブン 「紛失したのはいつ、どこでだ?」

GM  レクス「わからんっ(きっぱり)」胸を張っております。

GM  これはあれだが、イブンの方が詳しいかもな(笑)

イブン むむ・・・?

GM  ようは前回の一連の事件中だったりするんだが……その情報を知るものは。レクスの中で寝てる(笑)

ユトル キリュウは出てこんじゃろうか?

GM  レクサール被告人「なくした時の経緯については本当に覚えていない。気がつくとなくなっていたのだ」彼自身首を捻っている

イブン 「つまり、少なくとも最近ではない、ということなのだな?」

GM  レクサール被告人「うむ。そうだと思う」

ユトル 「図書館に武器の持ち込みは認められているのでしょうか?…司法の使徒以外に(笑)」

GM  ソード検事「基本的に認められてはいない」

カイ ということは、司書の人はレクスがレイピアを持っていなかったことを証明できるかもしれないんだな……。

GM  クラップ弁護士「おおっ!確かに図書館の中に凶器を持ち込んでなかったって証明はできそうやな」

GM  ソード検事「……が、図書館の警備状態は極めて手薄であったことを我輩は掴んでいるぞ。鍵の管理はずさん。裏口に見張りはなし。詳細の説明は省くが、持ち込もうと思えばどうとでもできる、という事実があった。部外者でもな」人差し指を振り振り。

ユトル 第一発見者の証言は?ここで訊いてもいいかな。

GM  アレイオス裁判長「第一発見者に関しては別に証言の機会を設けましょう。もっとも、証言が必要である、と私が認めた時に限りの話ですが」

GM ソード検事「ふっ……現時点において第一発見者が必要な部分などない。全ては我輩の調査書だけで十分だろう?」  

ユトル ふむ…弁論を始めてもいいかな。

GM  アレイオス裁判長「発言を許可しましょう」何を聞くのかな?

イブン 出るぞ、ユトルのスーパー分析術(パクリ)

ユトル では僭越ながら。わたくし…魔具屋を営んでおりまして、魔術にはいささか心得があります。本件では犯行時刻11時から1時間後の死亡推定時刻12時に、しかも検事殿にも知覚できるよう《過去視覚》の魔法が使われたということですが…パワーストーンを使わなかった、と仰った。これは常人の体力では到底不可能と思われます。ルール的には《過去視覚》の技能レベルが20以上でも20点消費、以後、持続30秒毎に10点消費。さぁ、説明してくれミスター(笑)

GM  「異議あり!」ばんっと机を叩いて、ソードブレイカーを向けよう「無理というが、セルジオ高司祭は実際に使用したぞ。我輩の前で……確かに激しく疲労していたが。それに我輩にも《過去視覚》についての知識はある……正確に使用できたならば、不可能ではない、はずだ。何より我輩の前で使用したという事実が使用可能である証明だろうっ!」

ユトル 「告訴人である検事殿以外に《魔法知覚》を知覚した方は?」

GM  ソード「それは魔法の影響下にあった人物、という意味か?それならば我輩だけだ」

ユトル 「そうですか。ちなみに例えですが…そう例えばですが、《過去視覚》以外にも《思考転送》などで他者の情報を送ることは可能ですな」

GM  ソード「……それはつまり我輩は過去視覚以外の魔法を受けた、と言いたいのか……?」

ユトル 「その可能性もある、というだけの話です」

GM  アレイオス裁判長「ふむ……」目を閉じて考え込んでいる。

ユトル 「如何に彼のミスター・ソードブレイカーといえども、魔法を受け入れると決めている状態なら抵抗の余地はありませんな。加えて、貴方は魔法のエキスパートではない」

GM  アレイオス裁判長「なるほど、最もな意見です。魔法については……確かに議論の余地があるようですね。セルジオ高司祭の証言が必要である、と認めます」かんっと槌を鳴らす「使用者であるセルジオ高司祭ご自身に証言していただきましょう」

GM  ソード「くっ……こ、こしゃくな爺め」机を叩いてぷるぷる

ユトル そりゃ年長者のセリフじゃよ(笑)

GM  アレイオス裁判長「皆さん静粛に(かんかんっ)。それではここで一時、時間をはさみましょう。レクサール被告人への質問等はないようなので彼はここまで、でよろしいですかな?あと、他に証言が必要な方がいるのであれば今の間に手配します。考えて下さい。いなければ次の証言者はセルジオ高司祭とします」

イブン 当日の受付と司書、かな……あぁっ。それよりもレイピアの件が気になるぅー・・・まあ、今キリュウが表面に出ると、かなり厄介なことになるんだが



さてさて、裁判はまだ始まったばかりである。

ここから先が正念場、だったりします。



少しだけ補足説明をしておくと、今回はNPCたちの行動についてルールブックを厳密に適応して処理しております。

GURPSのルールと照らし合わせ、可能なことと不可能なことを厳密に分けております。

たとえば、レイピア技能を持たない者がレイピアを使用して心臓を突き刺すのは極めて困難である、といった事実。

ある魔法を使用する際に、体力が不十分であればその魔法は使用できない、など。



それはさておき、次回ついに解決編である。

結末やいかに!?



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