負け犬の凱歌(ドレック・トライアンファルソング)
〜ただ一度の勝利の為に〜
第2楽章




「見事な手並みだったよ」

「いえいえ、お客さんの運がよかったんでしょう」

依頼を引き受けてから数日、<情報屋>はそれを果たした。

というわけで金貨の詰まった小袋が目の前にある。

「謙遜することはない。貴方の情報は確かだった、成功が全てを物語っている」

実際、運は良かった。

都合よく官憲どもの目くらましに使えそうな出来事が転がっていたのだから。

「ところでですね……」

「なにかね?」

「ちぃとばかし、多いんじゃないかと思いましてね……いや、アッシとしちゃあ嬉しいんですがね、流石にこれはもらい過ぎでさぁ」

袋はずしりと重い。

おそらくは2000ムーナ以上あるのではないだろうか?

これだけあれば半年以上は遊んで暮らせる、それ程の金額だ。

「ああ、それか……実はまた依頼をしたくてね。その前金も入れてあるのだよ……引き受けてもらえるかね?」

「なるほど、そういう事でしたか……いいでしょ。今度はどんなご用件で?」

国全体の勢いが落ち込み気味なこのご時勢、金払いの良いお客は大切だ。

<情報屋>は二つ返事で引き受けることにした。

もちろん、ありったけの愛想笑いも忘れない。

「依頼したい内容は二つ。このイリスに流れたある魔法の品を探し出してもらいたい……それは台座におさまった紫色をした宝玉でね」

「なんですかそりゃあ?どういった素性の代物なんですかね?詳しいことがわからなけりゃ探しようがないんですが……」

商売柄、<情報屋>の知識は広い。

魔法の品物に関してもある程度の知識を持っていると、自負している。

だが、それは全く見たことも聞いた事もない代物だった。

「我々にも外見的な特徴がわかっているだけでね。残念ながら詳しいことは説明したくてもできない」

<情報屋>は顔をしかめる。

「はぁ?……また無茶な」

「そう、少々無理のある依頼だ。だから貴方に頼む……イリス随一の情報屋に」

そこまで言われて断っては情報屋の名折れというもの、だが。

「……何とか探してみましょう。けど、見つけてみせると確約はできませんぜ」

「かまわない。この依頼に関しては可能な範囲で結構だ」

なるほど、ということは本命の依頼はこちらではないということか。

「で、もう一つの依頼の方はどういった内容なんですかね?」

厄介な代物でなければよいのだが。

「この品の調査を頼む。由来、使い方、とにかく多くの情報を集めてもらいたい」

そう言って取り出されたのは一枚の鏡だった。

「何ですかい、こりゃあ?」




燻銀の男たち




前回に引き続き、しばらくの間イブンの視点で物語りは進みま〜す。

イブンは敵の情報を手に入れることができるのでしょうか?



GM  「負け犬の凱歌」イブンサフパート、第二回っと

イブン  ぱちぱちぱちー

GM  君は前回兄弟子からとある命令を受けた。で、とりあえずこいつに当たってみろと情報屋のことを教えてもらった。これから先は……まずは外壁とかを見てまわるんだっけ?

イブン  うん。そこでだな・・・地図なんて持ってないよね。町周辺の。

GM  地図は……もってないだろうね。地域知識を持っていればある程度は知っているかもね。とりあえず君は外壁の方向に向かって歩いた。

イブン  どっちもないな(笑)

GM  じゃあ、君は街の外についてはたいしたことは知らないねぇ。さて、街の外壁についてだが、これがけっこう堅固なつくりになっている。ぐる〜……っと歩くとそれだけで日が沈んでしまうんだが、歩くんだよね?

イブン  うん。ただし、開けた場所、何も障害物の無いところはあまり見ずに進むよ。ところでこの街って、大体どんな形、って言うか、輪郭って言うか、してるの?

GM  そうだね〜、半円を描くような形で外壁があり、外壁のない部分は海になっております。さて、ぐる〜っとまわって……イリスの外壁はけっこう手入れが行き届いていて乗り越えて入ってくるのはわりと、困難そうだ。

イブン  なるほど じゃ、歩数と割合で、目標地点の大体の目印も付けられそうだね?

GM  さて知力判定をしてもらおうか。成功すると、君が外壁越えをするならここかなって場所を発見できる

イブン  ほう。修正は?……まあまず振るか、コロコロ、10。

GM  うむ。君が見たところ外壁を越えて進入するのは得策ではないのでは?と思った。

イブン  ふむ・・・まあ、ソレも自分を基準にした策なので、実際には分からないが

GM  ただ一箇所、途中で外壁の補修工事をやっている場所に出くわして。それが気にかかったかな

イブン  なんだと(笑) そこに人影はある?

GM  おそらくはジェスタの信者たちであろう、ひびが入って崩れかけた外壁を土嚢で補修している

GM  ジェスタ信者「おーしっ!そこはもういいだろ」「じゃあ、右手の方やっときます」「いや、それより資材の運搬を頼む」といった様子、けっこうな人数が動いているね

イブン  じゃあ、何気ない風に近寄ろう「・・・精が出るな。何があったんだ?」 っと、監督っぽい人がいればその人に。

GM  ごっついドワーフ「おや?君は……イブン君だったか?」

イブン  え? 見覚えある人?(笑)

GM  ガッシュ「ああ、この格好じゃあわからないか。以前会った時は甲冑を着込んでいたからな……。この間は世話になったな、ジェスタ戦士団のガッシュだ」ドワーフ、にしては背が高い巨漢のおっちゃんだ。角材を担いで土嚢をいくつもぶら下げているね。



ドワーフの神官、ガッシュ。

彼は巨人症であるため身長がとても高い。



イブン  あー・・・森の中の砦跡地の、鉄壁か(笑)「ああ・・・その節はこちらも世話になった。改めて礼を」といって、手を差し出そう。こういう時両手利きは、聞き手でもOK。

GM  ガッシュ「ああ」がっちりと握り替えそう。ちょっぴり手が痛いぞ(笑) 「こんな時刻に散歩かね?」

イブン  「まあ、そんなところだ・・・それで、これはどうしたんだ?」城壁を見上げつつ聞こう

GM  ガッシュ「脆くなっている部分があるの聞いたのでな。こうして補修作業を行っているのだよ」

イブン  「ふむ。こういった常からの備えが、この街の平穏につながってるのだな」感心しておこう(笑)

GM  ガッシュ「うむ。確かに面倒な作業ではあるがこうした地道な作業が街の治安維持につながる。そう思ってやっている」

イブン  「ところで、ここはいつから工事をしているんだ?」

GM  ガッシュ「今朝からだ。終了まではあと一時間程度か」

イブン  「ほう。仕事熱心なのだな。いつもこういうことを?」

GM  ガッシュ「戦士団、と呼ばれているが、実際に我々が武器を取る機会は少ないのだよ。どちらかといえばこういった作業の方が多いかもしれんな」苦笑い

イブン  「そういうことでもないだろう。本分に沿ったことをしているのならな」脳裏には「かかか」笑いが木霊する(笑)

GM  ガッシュ「ジェスタは職能者の守護神でもある。だから神殿にはこういった作業を得意とするものが多い……そのせいか依頼が多いのだよ。最近は特に領主代行からの依頼が多くてな、こうした作業の合間を縫って鍛錬を行っているという状態なのだ」

イブン  「ここは今朝から、と言ったが、毎日工事をしているのか?」

GM  ガッシュ「うむ、日々何かしらやっているな。イリスの街は意外に歴史が古い。その分、外壁、橋、ガタのきつつある物は多い……ということだ」

イブン  「この一巡りだと、どんなところを改修したんだ?」

GM  ガッシュ「港の桟橋に、大通りの橋の土台……くらいか?」

GM  ジェスタ信者「隊長〜!補修作業完了でありま〜す!」遠くから

GM  ガッシュ「そうか!ご苦労だったな!では……今日はここで解散としよう!夜勤のもの以外は帰ってよし!」振り返って

イブン  「外周は、今巡初めてなのか?」

GM  ガッシュ「ん?ここしばらくは外周の補修作業はなかったな」

イブン  「そうか。時間をとらせてしまったな、すまない」

GM  ガッシュ「うむ。では神殿に戻る。気が向いたら祈りに来るといい」そう言ってのしのしと歩いこうか。

イブン  彼の背に声をかけよう。「それと最後に・・・ここで働いていた者、あなたも含めて、いい顔をしていたと思うぞ」

GM  ガッシュ「当然だ。まわりがどう思っていようと我々は誇りを持ってやっている……自分の仕事に自信を持つ、それがいい男ってものさ」背を向けたまま手を振るのでした

イブン  もえーるーおとーこのー あーかーいーとらーくたー♪(笑) 「それではな」手を振って分かれて、見回り続行ー

GM  見回りを終えるとすでに日は沈んでいますね。これといって怪しい場所はなかった。怪しくなりそうな場所はそうなる前に潰されているわけですが。さてさて、これからどうするのかな?

イブン  うーん。あの場所が崩れていたのかとか聞けばよかったかもしれんが・・・まあ、いい。 じゃあ、情報屋に会いに行ってみようか




情報屋の息子




GM  さて、カイゼルが手渡した紙に書かれているのは、ドレックと呼ばれる情報屋の家だ。イリス正門の近くの裏通りに彼の家はあるらしい。地図はかなり大雑把だったりするが……わかりやすい位置なので迷わずにたどり着くことができた

イブン  ふむ。じゃ、ノックを。

GM  何度かノックすると、扉がすこーし開く。?「どなたですか?」少し甲高い、子供の声だ。扉の隙間から君の方を覗いているよ

イブン  「ここはドレックの家で間違いないか? 俺はカイゼルの紹介できたものだ。会って話を聞きたいのだが」ごく自然体で、ドアに向かって声をかけよう

GM  ?「うん、確かにそうだよ。カイゼルの紹介……?えーっと、ごめん、僕わかんないや。今、父ちゃんでかけてるんだよね」困ったような声が

イブン  「・・・そうか。いつ戻るか聞いてないか?」

GM  ?「たぶんいつもの酒場だと思うんだけど……」

イブン  「じゃあ、そちらに向かってみよう・・・ところで君は、ドレックの子供か?」

GM  ドレックの息子「うん、そうだよ。父ちゃんは『人魚の竪琴亭』って店にいると思う、港の方の店なんだけど……」

イブン  「分かった、ありがとうな。留守番、頑張るんだぞ」言って、飴を手のひらに載せて差し出そう(笑)

GM  む……?そんなことをされると扉が開いてしまうぞ(笑)

イブン  なんか問題があるのか(笑)

GM  ドレックの息子「うわっ、くれるの?ありがとー」容貌に15CPくらい使ってそうな美少年がいる(笑)線の細い華奢な少年です。ぱっと見、女の子と見間違えそうだ(笑)

イブン  「・・・・・・労働には報酬があるものだ」頭撫でる「俺はイブンという。君は?」なでなで。この場合、問題はこちらにありそうだな・・・って、俺の義務感は少女だったな(笑)

GM  ドレックの息子「僕はウィルだよ。えーっと、よかったらあがって待つ?そのうち帰ってくると思うんだけど」

イブン  「・・・いいのか? では、そうさせてもらおうか」少年、何歳くらいに見える?

GM  ウィル「うん。何にもないけど」と中に入れてくれます。歳は10歳ぐらいかな

イブン  シュナよりもちょっと下か

GM  部屋の中は凄く質素な感じだ。生活水準の高いユトルの家で生活している君には相当ぼろく見えるぞ

イブン  「失礼する・・・」うち、と言っても俺の家ではないが、あそこは物が多すぎるのだ。用途も不明なものばかりだしな。

GM  ウィル「ここ座っていいよ」と、言ってひかれた椅子も軋みそうなぐらい傷んでいる

イブン  「ああ、すまない・・・いつも一人でいるのか?」

GM  ウィル「うん。うちの父ちゃんほーとー者だからさ〜」笑っている。さて判定のお時間です知力+5でどーぞ。

イブン  「そうか・・・うちにはウィルよりもちょっとお姉さんがいるんだが、よければ今度遊びに来るといい」コロコロ、3成功

GM  ウィル「へぇ。そうなんだ……うん、遊びに行きたいな」では気がついた。ウィルの視線が先ほどから君の剣にちらちらと

イブン  「・・・どうした? 何か気になるものでも付いているか?」ううむ・・・いつもよりちょっと話し過ぎだが・・・いいか(笑)

GM  ウィル「えーっと、それって変わった形してるけど……剣だよね?剣士なの?」

イブン  「剣士とは違う、剣術使いだが・・・分からなくても仕方がない。似たようなものだ」ちなみに普段は、アルバイター(笑)

GM  ウィル「ふーん……ねえ、イブンの兄ちゃんって強かったりする?」

イブン  「どうだろうな・・・弱い、とは言わないが、俺より強いやつはいくらでもいるものだ」

GM  ウィル「なーんだ、つまんないなー……でも仕方ないか。この街って強い人沢山いるし」

イブン  「先日戦った相手も強かった。俺が勝っても相手が勝ってもおかしくは無かった」すこし回想モード(笑)「名をなんと言ったか・・・ユダ?・・・ジェダ、だったか」

GM  ウィル「えーっと、もしかして……ジュダ?」

イブン  「ジュダ・・・そう、それだ。狂獣とも名乗っていたな。・・・あれほどの相手なら、もう一度やり合ってみたかったが・・・」嘘です、もう勘弁(笑)

GM  ウィル「うっそだー!ジュダって言ったら『いりすさんきょー』の一角だよ?兄ちゃんみたいに細いのが勝てるもんか」目を丸くしてる

イブン  「ふむ・・・本人かどうか、俺にはわからないが・・・」ジュダの特徴を挙げて言ってみよう

GM  ウィル「……前に父ちゃんが言ってたのとおんなじな気がする。もしも本物のジュダに勝ったんなら、イブン兄ちゃんはこの街で『べすとすりー』だよ!?……でもさ、兄ちゃんみたいに細くっちゃあ他の二人にはきっと勝てないね!」と突っかかってくるが

イブン  「そうか・・・では、これからも頑張って練習しなければな。ところで・・・残りの二人とは、どんなやつなのだ? そもそも、いりすさんきょーとは何なのだ?」

GM  ウィル「父ちゃんが前に言ってたんだ。この街で強い奴を上からあげたらこの三人だろうって。タマットの傭兵『狂獣のジュダ』、ジェスタの神官戦士『鋼壁のガッシュ』、そして『常勝将軍アレイオス・イリス』……中でも最強はアレス将軍に間違いないって言ってたよ」

イブン  「そうか・・・ウィルは俺より物知りだな・・・」頭撫でてあげよう

GM  ウィル「えへへ。なんでも、元『ざのんこのえきしだんちょー』『とろーる』を一騎打ちで倒したんだって」

イブン  トロール・・・って、知ってるのか?イブンは

GM  知力判定に成功すれば知っている。

イブン  してみよう(笑) 1成功

GM  知っている(笑)トロールというのは黒の月を崇める者の中で最強の種族、その実力たるや一騎打ちでドラゴンを討ち取れるレベルだ。とんでもないレベルで魔法は使う、身体能力は桁違いに高い、再生能力は持つ、その他もろもろいろんな特殊能力を持つという。その力には不死の王「バンパイア」すら膝を折る。ちなみに筋力の平均は20、だそうだ(爆)

イブン  体力倍かよ!ソレを倒したなんて・・・人じゃねぇ(笑) あ、でも、カイゼルなら出来そうな・・・・(爆)

GM  まあ、カイゼルならいけるかもね。魔法が効かないし、物理攻撃力ならたぶんトロール以上だから

イブン  ・・・って、それはそれで、非常識だが(笑)

GM  ウィル「……といってもアレス将軍も歳には勝てずお城で寝てるってはなしだけどね」ちなみに、アレイオス・イリスについては君も判定無しで知っている(笑)

イブン  「そうなのか・・・それは残念だな」・・・街の為政者か何か? アレス将軍って。

GM  アレイオス・『イリス』だからね。この街の領主だったりする。なお、将軍の名声は『+4、ザノンに住む者なら必ず知っている』です

イブン 領主か、そうじゃあなかろうかと思ってはいたよ(笑)

GM  ウィル「……それにしても父ちゃん遅いなぁ、帰ってこないのかなぁ」

イブン  「・・・いつもはこれくらいに帰ってきているのか?」

GM  ウィル「うん、いつもならね。仕事の日はわかんないけど……酒場で何かあったのかなぁ」

イブン  「・・・そういえば、母親はどうしたんだ?・・・言い難いなら構わんが」

GM  ウィル「母ちゃん?知らない。あったことないし」さて、一向に帰ってくる気配はないのだけれど……どうする?

イブン  「そうか・・・」頭撫でて「・・・ちょっと、酒場を覗いてくるか」

GM  ウィル「ごめんねー。せっかく待ってもらったのに」

イブン  「・・・気にするな。色々話が聞けて、楽しかったからな」




喧嘩の裏事情




GM  君はウィル少年に見送られ、酒場に向かう「人魚の竪琴亭」は前にもいったことがあるから、真っ直ぐいけるだろう

イブン  ・・・・まあ、いいか・・・食事に誘おうかとも思ったんだが・・・(笑)

GM  さて人魚の竪琴亭付近で……やはり知力か。判定どうぞ

イブン  失敗。うーん・・・だめだ。

GM  残念、何も気がつかなかった。君が扉を開けると……店内はなにやら荒れている。大乱闘の後って感じだ。店員さんたちが割れた皿とか片付けてるね。

イブン  じゃ、それを避けてカウンターへ。マスターがいるならマスターに話しかける

GM  お客さんももうあまりいない。マスター「いらっしゃい。何にする?」

イブン  「・・・喧嘩か?」

GM  マスター「ええ。見ての通りですよ。いやー凄かったですよ」苦笑い

イブン  「ああ、軽いものを。・・・珍しいとは言わんが、今日はまた派手だな」

GM  マスター「私も長年やってますがあんなのははじめて見ましたね。なにしろ1人が5人くらいを全員殴り倒してしまいましたからね〜。あんまり酷かったんでガヤンの方に来てもらいましたが」グラスを差し出しながら

イブン  「まあ、いい。今日は人を探しに来たんだ・・・ドレックと言う男を知らないか?」ああっ、めっちゃ気になる、下手人が〜(笑)

GM  マスター「ああ、ドレックさんですか?さっきまでいたんですけどね。さっき風に当たるって裏口の方に行きましたよ。お知り合いですか」ちなみにしょっ引かれた下手人はジェスタの印を身につけていたそうな。

イブン  「まあ、そんなところだ・・・ちょっと行ってくる」言って、席を立つよ。一応、注文分のお金は置いていく(笑)

GM  では再び知力判定、何回目で成功したかを申告。修正はしっぱいするごとに+1される。今回は二回目なので+1の修正

イブン  目が悪い……4回目で成功(汗)と、食事代は何ムーナ?

GM  5ムーナくらいで。君は外に出て裏手の方を歩いている、と不意に裏通りの方で人の気配がした

イブン  忍びで近づこう・・・暗視があるから明かりは無くても構わないし

GM  人影は6人ほど「……で良かったのか?」「おーいて、やりすぎで・・。お客さんがた」「……を言うな。協力を……方だろう」「まあ、おかげさまで……上手く接触できるでしょうよ」「情報のほう……鏡」「わかって……」「では……玉を……」といったところで人影は1人を残して去っていく。コロコロ、成功度3、だ忍び足なら抵抗しろ〜。

イブン  そいつらの風貌は見える?

GM  皆顔がぼこぼこ、はれ上がっててよくわからん(笑)

イブン  忍び足〜成功度2……あ、いや、マントの魔力で+3、5成功(笑)



イブンサフはユトルが作った魔法のマントを持っていたりする。

その魔力は身につけた者の音を消すという優れもの。

隠密行動をとる時に有利な修正を与えてくれる。



GM  「そこにいるのどちらさまで?」1人残った男が声をかけてくる……あれ?5成功なの?じゃあ「……はて?気のせい、か?」

イブン  顔はしょうがないとして(笑) 装備は? 帰った5人はごろつき風?

GM  「ま、いいや。帰ぇるとしますか……」パンパンとほこりを叩いて立ち去ろうとしている。帰った5人はごろつき風だったね……でも知力判定だ。君は剣の達人だから。4つほど修正をあげよう

イブン  コロコロ……ぐはぁ、6ゾロ〜。ファンブル〜。……ちなみに、残った男も、顔ぼこぼこ?(笑)

GM  ぼこぼこ(笑)?「ったく、おーいて。いくら頼んだからって、ここまでぶん殴らなくても……おっと、ウィルに晩飯かってかえんねぇと……」全員ただのゴロツキだ(きっぱり)

イブン  うむ、紛うことなきゴロッキー(懐かしい)だな。男はそのまま帰る?店には入らないで?

GM  ボコボコの男はひょこひょこと帰っていくのでした。おっと、かえる前に店で折り詰め買っていこうか。

イブン  じゃ、こっちは店に戻って、さっきの料理を包んでもらって店を出よう OK?

GM  OK。でどうする?あとをこっそりつけるなら抵抗するが……それとも接触する?

イブン  わざと追いつかないようにして、もう一度ドレックの家へGOだ。




情報屋ドレック


GM  では再びドレックの家までやってきた。君がノックをすると顔がボコボコの男が出迎えてくれるのだが 「おんや?こんな夜分にどちらさまで?」ひょこっと顔をのぞけて

イブン  「・・・ドレック、か?」

GM  ドレック「へぇ、そうですが?」君の方をじっと観察している

イブン  「ああ、済まない・・・あんたを探していたんだが、マスターに入れ違いになったと言われてな。再びここに立ち寄らせてもらったのだ」

GM  ドレック「そりゃあどうも失礼しやした。で、貴方はどこのどなたさんで?」

イブン  「俺はイブンサフ。カイゼルの縁者だ。少し、話が聞きたくてな」

GM  ドレック「カイゼル……?はて?記憶にありやせんが……ま、いいや。来る客拒まずがアッシのモットーですしね。で、何の話が聞きたいんで?」そう言いながらドレックは外に出てくる

イブン  「顔に傷のあるエルファなんだ・・・が、まあいい。話が聞ければそれは些細なことだ」

GM  ドレック「はて?顔に傷のあるエルファ?本当に覚えがねぇんですが……おっと、外で失礼しますよ。中で子供が寝てるんでね」

イブン  「・・・構わん」言って、少し移動しよう「それでだ。この街に入り込んだ余所者について知りたいんだが」相手にだけ聞こえる声で

GM  ドレック「と、いわれましてもね。ここけっこうな人数が動いてますからねぇ……どういった方をお探しで」

イブン  「この一巡り内、黒尽くめの数人パーティ。それも、まっとうな時間に、まっとうな場所から入ってこなかった連中だ」

GM  ドレック「……なるほど」知力判定〜!修正なし

イブン  うーん。失敗

GM  ドレック「……残念ながらその情報は持ち合わせていやせん。……そうですね。明日の晩、また来てくだせぇ。調べておきやしょう」君はドレックの表情から何もうかがう事はできなかった

イブン  「・・・そうか、頼んだぞ」ところでGM。情報料の相場が分からんのですが(笑)

GM  ドレック「ええ。任せといてくだせぇ、お代は成功報酬でけっこうなんで……300ほどもらいやしょうか……ではまた」そう言い残して家の中に入っていくのでした

イブン  「用意しておこう・・・それと」言って、100ムーナ取り出して「今の会話も俺が買っていく。誰にも売るな」

GM  ドレック「……よーくわかっていらっしゃる。この情報、お客さんで売り切れでさぁ」にやりと笑って100ムーナ受け取ろう

イブン  「それと、これをウィ・・・息子と一緒に食べてくれ。あいにく、食べ切れなかったのでな。じゃあな」立ち去ろう(笑)

GM  ドレック「……そりゃあどうも」少し驚いた顔

イブン  これを厚意と受け取るか・・・脅しの一種と受け取るか(笑)

GM  ではこうして一日目が終了っと。いいね。諜報ものっぽい展開だ。(笑)




物語は動き始める


イブン  なあ……これって、報酬出るのか?(笑)

GM  上手く立ち回れば、必殺技が手に入るかもよ(笑)

イブン  そうか・・・でもそれって、ジュダクラスか、それくらいの戦闘しなきゃならんってことじゃないか(笑) それと、前回の魔剣はどうなったんだ?

GM  がんばれ(笑) 魔剣?……さあ?あの剣はユトルが持ってるんじゃない?彼の所有物だしそして翌日、君は……どこで目を覚ましたのかな?部屋に戻ってたのかな?

イブン  部屋だね。カイゼルが来るかもしれないし

GM  では君が目を覚ますと……日はすでに高い。もう昼過ぎのようだ、昨日カイゼルに技を仕込まれたせいか、それとも動き回りすぎたせいか?とにかく寝過ごしてしまったようだ。君はベットから体を起こし窓の方に顔を向ける。

イブン  「・・・あの男は、何がしかの迷惑をかけていくのだな」ため息を(笑)

GM  カイゼル「ぐーもーにんイブン〜!かかかかかかかっ!」 窓の外、ちょうどすぐ側に立っている木の枝にあの男は着ているわけだ。

GM  カイゼル「誰が迷惑だ!?誰が!?あーん?」ちょうど窓をこじ開けようとしていようとしていたところのようだ(笑)

イブン  窓を開けよう「・・・ひとまず入れ。それからだ」

GM  さてさて、カイゼルがもってきた情報とは!?はたまた、たんにイブンをいじめに来ただけなのか!?次回に期待(笑)

イブン  「うるさい。少しは落ち着け」言って、マントを羽織って「・・・それで、何か分かったのか?」てゆーか、巡レギュラーのNPCって、こんなのばっかりか!(笑) もうすでに、どこまでが不幸なのかわからねー(笑)

GM  安心しろ。今回は『まだ』不幸じゃない(笑)不幸の『ネタ』はたった今仕込ませてもらったがな……くっくっく……。

イブン ……。




カジノドリーム




イブンサフはひとまず休憩。

物語はカイの視点に戻ってきました……彼の行動はいかに?



カイ 確かこれからカジノに行くところだったよな?一銭も持ってないんだが(笑)←家に全財産(10ムーナ)置いてる

GM  なんと!そんなに金が無かったのか知らなかった(爆)

カイ  たしか最初のセッションって無報酬でしたよね?だったら生活費を減らさずに10ムーナだ(笑) 宴会行っちゃったからなぁ……

GM  500ムーナを三人で頭割り……じゃなかったかな?君が貧乏人であることを知らないドレックは君をひっぱって行くわけだ。

カイ  ありゃ、そうだっけ?なら100ムーナくらいは持ってるかな

GM  ドレック「ダンナ、こっちですぜ、こっち」と言って引っ張られた先には馬鹿でかい酒場がある。「ここの地下なんでさぁ」と言って指差す

カイ  「へぇ、こんなところになぁ……どれ、軽く遊んでみるかな」

GM  店には『瞬きの栄光』という看板がかかっております。で、中はけっこう広い、そこそこ繁盛もしているようだ。あっちこっちで男たちがテーブルを囲んでいる。

カイ  その店の名前……最初は勝たせてやるけど、あとはガッポリ頂くぜってこと?(笑)

GM  一瞬で栄光をつかめるって意味かもよ?

カイ  なるほど、それは気合がはいるな(笑)

GM  ドレック「ほい、ダンナ。とりあえずこいつを使ってくだせぇ」ジャラジャラとメダルを100枚ほど渡す

カイ  「お、いいのか?こんなにたくさん……さて、ゲームの種類は何があるんだ?」

GM  ドレック「誘ったのはアッシですからね〜。もっと必要でしたらあそこで換金してくだせぇ、メダル一枚一ムーナ、なんで。ゲームの種類ですかい、何でもありやすぜ?カード、ルーレット、ダイスゲーム……」と言っても処理は全部サイコロなんだが(爆)

カイ  「ふむ、では無難にカードでいくかな」ということは100ムーナ分もくれ……くれたんだよね?(笑)

GM  ドレック「さてと、まずは相手選びからですかねぇ……」

カイ  「何、適当に選べばいいんじゃないのか?」

GM  ドレック「ここでは基本的に店と客の勝負のみ、でしてね。店に入った時にどのディーラーと勝負するか選ぶんでさぁ」

カイ  「なるほどな……初心者用とかいないのか?」わりと真剣に(笑)

GM  ドレック「暇そうにしてるのは……」視線の先にはバニーガールのおねぇさんやら、タキシード着た老紳士とか、生意気そうなガキンチョとか、柄の悪そうなでもやっぱりタキシード着た男とか。で、それぞれ賭博技能と性格が違う(笑)

カイ  なにぃ(笑)

GM  勝負の開始時にイカサマを仕掛けるか、普通に運で勝負するかを決める。イカサマで勝負する場合には種目にかかわらず賭博技能の即決勝負。普通に勝負する時にはそれぞれのルールに従って勝負する。

カイ  賭博技能なんて持ってないよ……

GM  で、ディーラーによってはしょっぱなからイカサマ勝負を仕掛けてくる奴、負けが込むとイカサマしてくる奴、どんなことがあってもイカサマしない奴、などがいる(笑)



ちなみにバニーガールのおねぇさん……負けが込むとイカサマ。賭博技能13。

タキシード着た老紳士……最初からイカサマ。何があってもイカサマ。賭博技能18。

生意気そうなガキンチョとか。勝負前にサイコロ一個振って、奇数が出たらイカサマ。賭博技能12。

柄の悪そうなでもやっぱりタキシード着た男。何があってもイカサマしない。賭博技能16。

……と、なっていたりします。



GM  ドレック「誰にしやすか?」

カイ  俺は真っ正直に勝負するぜ!「てなわけで、あの柄の悪そうなやつでいいんじゃないか?」いきなりいかさま勝負はいやだなぁ(笑)

GM  ドレック「あいつですかい。じゃあちょっくら……ま、アッシがついてますから安心してくだせぇ」賭博技能15、相手がいかさま仕掛けてきてたら発見してくれる、かもしれない(笑)

カイ  傭兵よりディーラーしてたほうがいいんじゃないか、それ(笑)

GM  ジェイ「やあ兄ちゃん、指名ありがとな。俺はジェイってんだよろしくな」

カイ  「おう、俺はカイっていうんだ。よろしくな」

GM  ジェイ「さあ、さっそく勝負といこうじゃないか?俺のお勧めはダイスゲームなんだが……」

カイ  「そうか、ならダイスゲームにしとくかな」

GM  ジェイ「ハイ&ローとかどうだ?サイコロを振り続け、次に振るサイの結果が前の奴と比べて、でかいか小さいかを当てるゲームなんだが……最初を当てれば掛け金の二倍、当て続ければ更に倍、倍って増えていく」システム的にはドラ○エのダブルアップだ(笑)

カイ  「ふむ、いいね、そいつは。ちなみに負けるとどうなるんだ?」

GM  ジェイ「負けたら?そりゃあ、かけたメダルは全部俺のもんだ。あとはポイントってのもある。次に振って出る目を当てるゲームだ、ルーレットのサイコロ版だな……。他にはバトルなんかもいいね。単純に俺とサイを振り合ってでかい方が勝ちってやつ」

カイ  「お、そのバトルってのが単純そうでいいな。それでいこうや」

GM  ジェイ「よっしゃ!バトルだな?シンプルだがなかなか面白いゲームだぜ、いっちょ勝負するか!じゃあ、俺は常にあんたと同じだけの掛け金を出す。で、勝ったほうが場に出てるメダルを全部持っていく。それでいいか?」腕まくりをした

カイ  「よし、まけねぇぞ」こっちも腕まくりだ

GM  ドレック「ダンナ、ちなみに商品はあの棚を見てくだせぇ」と言って指差す

カイ  商品があるのか……「何があるんだ?」



500メダル「エリクサ詰め合わせ(通常版)」

1000メダル「エリクサ詰め合わせ(ゴージャス版)」

1500メダル「面白い魔法の日用品」

2000メダル「上質の武器」

5000メダル「最上質の武器」

10000メダル「魔法の武器」

といったものが棚には並んでいます。



カイ  面白い魔法の日用品が欲しいな(笑)

GM  『加熱』の魔法がかかったティーカップとか、『雨傘』がかかった服とか、『ごちそう』がかかった干し肉とか(笑)

GM  ジェイ「さーって、最初はいくらから行く?」方を回しながら

カイ  「そうだな……まずは無難に50枚をかけよう」



というわけで……サイコロを振り合うことしばし。

勝ったり負けたりを繰り返し……結局、残るメダルは50枚となりました。



カイ  ……念が足りなかった(がくり)

GM  ジェイ「へへっ……いただきだ」にかっと笑って、メダルをごそっとかき集める

GM  ドレック「あちゃあ……でもまだまだいけますぜ、ダンナ」額を叩いてる

GM  ジェイ「くっくっくっ……なあ、兄いちゃん。ここらで一発逆転のハイ&ローとかもいってみねーか?残りを全部かけて」にやり

GM  ドレック「あれなら確かにガンガンふえやすねぇ……あてれば」

カイ  「……そうだな、やってやろうじゃないか」

GM  ジェイ「じゃあ残りは50枚だな?最初の一振りは……コロコロ、5だ。次の目はハイかローか?どうする?」

GM  ドレック「5、厳しいとこですねぇ。当てればメダルは100枚に……」

カイ  「そりゃもちろん、無難にハイにかけるさ」

GM  ジェイ「どうする?お前さんが振ってもいいぜ?」といっております

カイ  「いや、まかせるさ。どうも俺には運がないみたいだからな」

GM  ジェイ「恨むなよ?」にやり……コロコロ、8「ちっ……これでメダル100枚。おっと、次はどっちだ?ハイかローか、降りるか?」

カイ  「うーん……ハイ、だな」

GM  コロコロ、7(笑)ジェイ「残念だったな……まいどありぃ。リベンジはいつでも受け入れる。またのご指名待ってるぜ、兄ちゃん」肩をぽんぽんと叩いてメダルをごそっとかき集めた

カイ  「 げふっ。くぅ……つぎは負けんぞ」がくりと項垂れる

GM  ドレック「ありゃあ……残念でしたね。ダンナ、まあ勝負は時の運って言いますしね」ぽんぽん

カイ  「すまないな、ドレック。せっかくの100ムーナ分を棒にふっちまった」

GM  ドレック「いいんですよ。アッシはたった今もっと派手に負けたとこで……酒でも飲んで帰りましょうや」

カイ  「ああ、そうするかな。それにしても、こんなところにカジノがあるとはなぁ。またちょくちょく来てみるかな」

GM  ドレック「面白いとこでしょ?アッシのお勧めはあっちのおねーちゃんですぜ?」バニーガールの方を眺めて鼻の下を伸ばしてる。

カイ  「そうなのか?さっきのにーちゃんもよかったと思うぞ、俺は」

GM  そして二人の負け犬は酒場へと姿をくらますのであった(笑)




ウィルの病


GM ……さてと、君ら二人は酒を飲み。ドレック「どうしやす?もっぺんうち寄ってきます?」てな感じで帰途についた

カイ  「そーだなぁ。家に帰ってもうるさい居候がいるだけだし(笑)、寄らせてもらおうか」

GM  ドレック「じゃあ決まりですね?」そして再びドレックの家にやってきた「帰ったぞー!いやー、まーたまけちまったぃ……ん?ウィル?」扉を叩いているが反応が無い

カイ  「寝てるんじゃないのか?」

GM  ドレック「……いや、寝るにしちゃぁ時間が……」今は夕食時を少し過ぎたくらいだったりする。ドレックは扉をガチャリと開けた。

カイ  なに、まだそんな時間だった……って当たり前か。牢屋から出たのが朝だったんだし

GM  ドレック「ウィル……?」 家の中はしんと、静まり返っている。知力判定をどうぞ、嗅覚の修正があればそれも

カイ  げ、知力は苦手なのに……失敗度2〜

GM  君は気がつかず、何気なくテーブルに手を置いた。その瞬間、赤いものがべっとりと手につく。

カイ  「ん?この感触は……まさか血か!?

GM  ドレック「な、な?まさか、また……ウィル!?どこだ、ウィル!?」奥に駆け込む

カイ  また?何度もあるのか?まあいい。俺もウィル君を探そう

GM  奥に踏み込むと、台所にウィル少年が倒れているのを発見した。粟の混じった血がその周囲に広がっている。意識は無いようだ

カイ  「おい、大丈夫か!?」脈をとってみる

GM  今、君にはドタンバタンと部屋を巡るドレックの足音が妙に大きく感じられる。……とりあえず脈はある、が……応急処置とか医療関係の技能はあるかな?

カイ  治療セットを持ってることは持ってるが、技能関係は持ってないな。くそう、医療関係の技能を取っておくべきだったか……。

GM  ウィル「……あれ?兄ちゃん?」わずかの時間だったのか?それともけっこうな時間が断った後だったのか?ウィルは不意に意識を取り戻した「あれ?あれれ……?」きょろきょろと

カイ  「っと、あんまり動くなよ。はでに吐血したみたいだし」

GM  ドレック「ウィル!?お前……大丈夫か!?」ようやくやってきた

カイ  「……ドレック、近くに医者はいないのか?」

GM  ドレック「す、すいませんダンナ!ちょっくらいって来ます!」君に言われ、ドレックは医者を呼びに行きました。

カイ  「どこか痛むところはあるか?」

GM  ウィル「ん……大丈夫。でも、なんかだるい、かな……ごほっ」咳き込むと泡の混じった血が……「ねぇ……父ちゃんは?」服の袖を引っ張りながら

カイ  「ああ、今医者を呼びに行ってる。すぐ戻ってくるさ」外傷があるわけじゃないんだよね?

GM  外傷はなさそうだね。ウィル「……ダメだなぁ。行っても無駄なのに……げほっ。それよりカジノどうだった?面白かった?どうせ父ちゃんまた負けたんだろうなぁ……」朦朧としているのか取り留めなくしゃべり続けます

カイ  「おい、もうあんまりしゃべるな。カジノは面白かったさ。今度つれていってやるから、とりあえず大人しくしとけ」

GM  そして、ドレック「今戻ったぞっー!」医者を連れて戻ってきた

カイ  「来たか!診てやってくれ。ちょいと苦しそうだ」




呪いと約束




GM  ……数時間後、医者は診察と手当てを終えて帰りました。ウィル少年は今、ベッドで穏やかな寝息を立てています。

カイ  「なあ、ドレック。ウィル君はどこが悪いんだ?」

GM  ドレック「……こいつは呪いなんでさぁ」

カイ  「呪い?なんでまたそんなもんが……」

GM  ドレック「アッシは以前、遺跡荒らしをやってたことがありやしてね……その時に持ち帰ったものの一つに、こいつが触っちまいやしてね」ウィルの頬をなでながら

カイ  「なるほど……手はないのか?」

GM  ドレック「ペローマの高司祭の先生が言うには……こいつの腹ん中に何かがいるんだそうでさぁ……けど……対処法までは、ねぇ……難儀な話でさぁ」ため息をつく

カイ  むう、ユトルのおっちゃんならなんとかなるかなぁ?

GM  ドレック「おっと、つまんねぇ話を聞かせちまった。忘れてくだせぇ……今日は礼をするつもりが余計な面倒かけちまった……ほんと、すんませんね」頭を下げながら

カイ  「いや、こっちこそ役に立てずに申し訳無いな。俺にできることがあったら言ってくれ。可能な限り手伝うよ」

GM  ドレック「……ええ。その時にはお願いしますよ」彼は一瞬だけ真剣な表情で君の顔を見つめ返したのだった。さて、ドレックの家でのイベントはこれにて終了っと




悪魔の種




カイ  呪いか……なんとかならんかなぁ

GM  さて、家に帰る?それともどこかに寄り道でもする?寄り道先は思いつく限りどんな場所でもどーぞ。呪いについて調べるもよし、とりあえず酒呑みなおしに行くもよし、買い物するもよし。

カイ  そうだなぁ、ユトルのオッチャンのところにでも行こうかな。情報が少ないけど、呪いを解く方法でも教えてもらおう。

GM  ではバイカン工房へ……しかし、残念ながら『CLOSE』と看板がかかっているぞ

カイ  ち、大事なときにいないんじゃ話にならないよっ!

GM  他に情報収集でぱっと思いつくのは、魔術師ギルド=ペローマ神殿、街の診療所=サリカ神殿、くらいかな。

カイ  お、そういう風になってるのか。だったらペローマ神殿に行こう。何か情報がもらえるかもしれない

GM  君はペローマ神殿にやってきた。ペローマとは知識神であり、学者、医者、その他知識階級の人間が崇める神である。で、図書館とか研究施設なんかもペローマが担当している。

カイ  呪いのことを詳しく聞いておくべきだったなぁ。とりあえず、一般的な呪いについて調べよう。

GM  受付「おや?今晩は……そろそろ締めようかと思って……」

カイ  図書館へ行って、本で調べます。

GM  受付の人「ああっちょっと……仕方が無いなぁ……」

カイ  「なあ、少し調べものがしたいんだけど……呪いの解除方法とか、そういうのが載ってる本はどのへんにあるかな?」

GM  受付の人「呪いですか?どういった内容の呪いなんです?呪いと言っても千差万別で一つ一つに対処法がうんぬんかんぬん……」本を探す、ここは『研究』技能かな?

カイ  「え、呪いってそんなに種類があるの?」インテリな技能は俺の分野じゃないからなぁ

GM  受付「そうですねぇ。有名なところで言えば石化とか、体の一部分を動かなくするとか、容姿を醜くするとか、触ったもの全てが腐るとか……あーだこーだ、あーだこーだ」

カイ  くっ、典型的なタイプだな!俺が苦手とするタイプだ(笑)

GM  受付「……といったぐらいに種類があるわけですので、具体的にどういう症状なのか……ぺらぺらぺらぺら」

カイ  「なるほど、そういう種類でいうなら……容態が悪くなる、かな」

GM  受付「体調を崩す類の呪いですか……それでしたら、この辺ですね。ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ」機関銃のようにしゃべりながら案内してくれる

カイ  うう……説教系はいやだ

GM  さて、きちんとした本を渡してもらえるか……この受付の技能は13だ。君自身も知力で判定していい。両方ともふっておくれ。

カイ  じゃあ、受け付け→俺 の順番で……コロコロ、14と5だ。なぜか俺が成功してる(笑)

GM  受付「これとかどうです?近いんじゃないですかね?だめですか?まかりません?うーんそれじゃぁ……ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ」

カイ  「まかりません?って、あんた(笑)……あ、あーこれなんかそうなんじゃない?」それっぽい本を抜き出して受付に見せる。

GM  そうして君たちは捜索中、呪い、の項目を少しはずれた場所で不意に気になる本を発見した。 『悪魔』の項目に分類されている書物だったりするのだが。

カイ  悪魔ぁ?マジかよ……手にとってタイトルを見よう。なんてタイトルだ?

GM  『悪魔の種』というタイトルだね。悪魔の中には人の体内に寄生して宿主を苦しめるというものがいるらしい。

カイ  「なあ、この本って借りられる?」受付に「悪魔の種」を見せながら

GM  受付「はい、それで良いんですか?呪いの項目とはちょっと違いますけど。それで良いというなら……あーだこーだあーだこーだ」

カイ  「ああ、とりあえずこれにしとくよ。返済期限はいつだい?」

GM  受付「一巡り以内にお願いしますね。万が一過ぎてしまうと……ぺらぺらぺらぺら」

カイ  「お、おうまかせろ。俺は約束は破らない男として有名なんだ……多分な。助かったぞ」逃げるように退室〜

GM  受付「お役に立ててよかった。これで残業したかいがあったと……あれ?」




紫眼の協力者


GM  さて書物『悪魔の種』を獲得して……家に帰る?

カイ  帰ります。もう行く場所なんて思いつかないし。ふう……家に帰ってじっくり読むとしよう。対処方法も載ってるといいが……。

GM  ならば毎度おなじみ天下無敵の能天気男が出迎えてくれる。

カイ  出てきた瞬間右ストレートを顔面に叩きこむ。

GM  レクス「おおっ!友よ、随分と遅かったな!?ちょうど今から牢獄に囚われ無実の罪で斬首させられそうになっている君を救出しようと……きゅぅ」ひっくり返った。対処が随分手馴れてきたな(笑)

カイ  「ちょいと調べものがしたいから、静かにしといてくれよ〜」レクスはほったらかしにして本を読みます。

GM  さて、本の内容であるが……大雑把にはさっき言ったとおりである。悪魔の中には人間の体内に寄生するものがおり、そういった悪魔を封じ込めた道具、そういったものを仮に「悪魔の種」と呼ぼうって話から始まる。そして「悪魔の種」に触った瞬間、封じられていた悪魔に取り付かれてしまうという……。

カイ  寄生されたときの対処方法とかは載ってる?

GM  対処法その一、悪魔は非常に危険である。万が一寄生された人間がいる場合、他の人間に被害を及ぼさないうちに寄生された人間もろとも再度封印すべし!……で、悪魔の封印方法について各種つらつらと書いてある。本当に効くかどうかは謎だが。

カイ  却下。次いってみよう

GM  対処法その2、悪魔の摘出。

カイ  お、これは期待できそうだ。

GM  外科的な手術により悪魔を摘出した後に封印を施す方法。恐ろしい悪魔といえど幼態ならばそれほどの戦闘力は持たない。

カイ  ルナルの世界では外科手術は発達してるのかな……。

GM  ただし、この方法を実行した場合、寄生されていた宿主はほぼ例外なく死亡するであろう。優れた医者がいれば話は別なのだろうが、それほどの腕の医者とであったことは筆者は無い、だそうだ。

カイ  ……って、それじゃダメだよ。やっぱり次にいってみよう。ウィル君が無事に助かる方法はないのかぁ!(ページをバラバラとめくっていく)

GM  対処法その三、悪魔の再召喚と契約。

カイ  むう、契約っていうのが気になるが、読んでみよう。

GM  魔術の技でもって現在、犠牲者の体内に存在する悪魔を、召還しなおし、別の者もしくは物に受肉させる。しかし、悪魔の召還法を知るのは邪悪なソーサラーと呼ばれる人種のみである点と、受肉した悪魔を滅ぼしうる力を準備する必要があるという点に問題がある。受肉し、自分で活動できるようになった悪魔の持つ戦闘能力を考えるとこの方法は極めて危険である。

カイ  むむむ……しかし候補の一つだな。しおりを挿んでおこう

GM  他にはそうした寄生する悪魔の種類がつらつらと書かれてある

カイ  具体的な種類はまだわからないし、他の対処方法を探してみようかな

GM  「随分と熱心だね?あまり本を読むタイプだとは思わなかったけれど……」後ろから君に声をかけた。見ればレクサールが立っています。何かに気がつくかは、例によって知力判定〜

カイ  「ん?ああ、ちょっと知り合いを助けるためにね」……だから、知力は苦手なんだって!コロコロ、お、成功度0というギリギリな感じ

GM  「そうなのかい?それだった協力できるかもしれないな。これでもそういった方面には強いんだ」瞳の色が紫色になってます(笑)「……どうしたんだい?僕の顔を見て。何かついてる?」首をかしげた

カイ  「……なあ、なんか雰囲気が変わったような気がするのは気のせいか?」

GM  レクサール「何を言ってるんだ。僕は僕だよ……それよりも『悪魔』の何について調べてるんだい」爽やかに微笑みながら

カイ  「ま、まあいいや。かくかくしかじか……というわけでな」事情を話そう

GM  レクサール「ふぅん。それは面倒だ……通常の方法ではその少年を救えそうもないね」顎に手を当てて考えている

カイ  「で、それっぽい本を借りて調べてるところなんだよ。なんとか助けてやりたいんだけどなぁ……」

GM  レクサール「……しかし、その手の本のテーマはたいてい悪魔の封じ方、倒し方だ。犠牲者を救うことなんて考えていない……そうだろ?」首を振りながら

カイ  「まったくもってその通りだ。だから困ってるのさ。それで、何かいい方法はあるのか?」

GM  レクサール「……だとしたら方法はもう一つしかない。回答は一つだ。悪魔に取り付かれた犠牲者を救うための魔法《悪魔退散》これしかないね」指をびしっと立てながら

カイ  「なんだ、便利な魔法があるんじゃないか。誰が使えるんだ?」

GM  レクサール「ただこの魔法は禁忌とされている死霊系に属する魔法で、使い手は極めて少ない。おまけに……成功率が低いから儀式魔術が絶対必要だ」

カイ  「むぅ……」

GM  レクサール「普通だったら術者に会うのも一苦労なんだけど……幸か不幸か、僕にはつてがある。いやぁ偶然て凄いね。これもシャストアの導きって奴かな?」両手を広げながら

カイ  「……って、知ってるのか!?そいつはラッキーだ。誰だ?教えてくれ!」

GM  レクサール「ただし、問題が一つある。……資金が必要だ」

カイ  「し、資金……そいつは痛いな。しかし背に腹は変えられないし」

GM  レクサール「儀式魔術を行うための触媒の準備、場所の確保、人手の確保、あと術者の報酬。僕の知り合いって極めて特殊な立場にいるから厄介なんだよね。……もろもろを考えると、これくらいは欲しい」指を一本立てた

カイ  「1ムーナか?それなら今でも持ってるぞ」ポケットをごそごそ。

GM  レクサール「バカ言っちゃいけないよ……10万ムーナ、だ」指を左右に振りながら

カイ  「10万!?うおお……一体いくらメガネが買える値段だよ」くらくら

GM  レクサール「まあ、博打でもするしかないかもねー。でも、もしそれを準備できるというのであれば……その少年は助かる。この僕が保障しよう」自分の胸を軽く叩く

カイ  「い、いや……資金はなんとか頑張ろう。レンに頼めば少しは出してくれる……はず。ところで、寄生された人の余命はどのくらいなんだ?」

GM  レクサール「個人差はあるけど……血を吐くほどに弱ってるのなら、そろそろヤバイかもね……んじゃ、僕は寝ることにするよ。頑張ってね、親友」ぽんと肩を叩いて部屋を後にした。

カイ  「ん、あ、おい。術者のこととかまだ教えてもらってないぞ!」追いかける

GM  レクス「ぬあっ!な、なんだ?いきなりどーしたというのだ!?ま、まさか気がついてしまったのか……」がしっと掴まれて驚いている

カイ  「?……もとに戻った?」

GM  レクス「す、すまぬ。出来心だったのだ……あの10ムーナを使ってしまったのは……そう、ちょっとした悪魔の囁きが」震えながら後退している

カイ  「……いや、かまわんよ。それであれだけの情報をもらえたのなら万歳さ。でもな……」

GM  レクス「そう!私はどうしても食べたかったのだよ!ラフィール堂のオータネス風スペシャル・ケーキを……」ぶるぶる

カイ  「これから先どうやって生活するんだよっ!」ボディブロウをお見舞い(笑)

GM  レクス「あれは運命だったのだ!あのケーキは存在全てをもって私に主張していた!私以外に食べられるのはいやだと……へぎょぉっ!?」悶絶して動かなくなった

カイ  「くそう……ともかく早急に金が必要だということだけは判明した。しかも10万も。……やっぱり賭博しかないかなぁ?とりあえず、バイトでもして金を稼ぐ。それから今日行ったあのカジノだな。あれで稼ぐしか……ない!」

GM  「君ってば人が良いね……ほんと呆れるよ。でも、そういう君だからこそ手助けし甲斐がある。頑張りたまえ」どこかから、そう声が聞こえた気がするのでした。……それ以上は何事もなく夜が更けていくのでした。




ドレック、暴走す?




GM  翌日です。どうしましょう?行きたい場所はある?レンの家、ドレックの家、その他?

カイ  とりあえずドレックの家に行くとしよう。対策が見つかったことを伝えないと

GM  ではドレックの家だ。昨日の賑やかな雰囲気が嘘のように静まり返っている

カイ  「おーい、ドレック〜。いるか〜?」

GM  ドレック「おや?ダンナ?こんな早くからどうされたんです……?」

カイ  「おう、ウィル君の様子が気になってな。調子はどうなんだ?」

GM  ドレック「良くも悪くもなってません。難儀な話で……おっと、せっかくきていただいた所、悪いんですが……アッシはこれから出かけなきゃいけねぇんで……」ため息つきながら頭をかいてます。

カイ  「そうか……だが安心しろ。対策を発見したんだ。なんとかできるかもしれない」

GM  ドレック「……ほ、ほんとですかい!?」顔色を変えて君に詰め寄るぞ。

カイ  「……まあ、金がいるのはご愛嬌というやつだが、なんとかしてみせる!だから、あんまりウィル君に無茶をさせるなよ」

GM  ドレック「金……ですかい。それはいかほどで?」すぅっと目を細めた

カイ  「俺も詳しくは知らないが、その……10万はいるそうだ」ぼそぼそと小声で

GM  ドレック「10万……10万、それは確実な話で?10万作れば、間違いなくウィルは助かるんで?」

カイ  「俺の知り合いは、確実に助かると言っていたよ。確かなのは、このまま無為に時間を過ごすよりは、いいということだ……おっと、だからと言って非合法なことをしようと思うなよ。ウィル君が回復したとき、お前さんがいないと悲しむのはウィル君なんだからな」

GM  ドレック「ダンナ、その言葉……信じていいんですね?だったら、アッシもその金作ってみせる」

カイ  「俺も資金調達はやってみる。一応俺の住所を教えておくから、なんかあったら来てくれ」

GM  ドレック「ええ、何かあったらウィルの事お願いしますね。ダンナ」決意に満ちた表情で君を見返そう。

カイ  「……非合法はダメだぞ。ウィル君が回復したとき、お前も側にいないとダメだからな」

GM  ドレック「ほんとはこれから仕事の予定だったんですが……こうしちゃいられねぇ。ちょっくらいってきますよ!でかい金を一気に手に入れる方法、ちょいと当てがあるんでね」と、彼は行ってしまうのですが……君の言葉が聞こえていたのかいないのか、彼はダッシュで走っていくぞ。そりゃあもう鬼気迫る勢いで。

カイ  あ、あかん……選択を間違った気がしていけない。

GM  不安に思うなら追いかける〜?移動力の関係上、君がその気ならあっさり追いつけるけど?

カイ  いや、朴訥な俺はアイツを信じる!だから次の目的地はレンのところだな

GM  じゃあ、レン……とっても「大富豪」な君のいとこの家に君は向かうっと。




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