負け犬の凱歌(ドレック・トライアンファルソング)
〜ただ一度の勝利の為に〜
第1楽章




「貴方がイリス随一の情報屋さんかね?」

ふらりと現れた見るからに怪しい風体の男を<情報屋>はじっくりと観察する。

「へぇ。そういう風に言われてやすがね……一体どういったご用件で?」

黒尽くめの服装に、赤いマーキングの入った鉄仮面。

見るからに妖しい。

が、そんな事で臆しているようではこんな仕事やってはいられない。

「貴方を見込んで依頼をする。我が同胞をイリスに送り込みたい」

「はぁ……しかし、イリスの街はきちんと手続きさえすれば普通に入れるんですがねぇ……」

すっとぼけた物言いをしながら、<情報屋>は相手の観察を更に続ける。

言葉遣いや発音、物腰、自分との距離の測り方など。

「記録を残したくないのだよ」

訛りのない綺麗なザノン語を使うあたり、生まれは王国中央あたりの可能性が高い……育ちも良い方なのかもしれない。

戦いの技がどの程度なのかは、まだ今一つ掴みきれない。

「なるほど……まあ、細かいことは聞かねぇでおきやしょうか」

まあ、自分と接触を取るくらいなのだから後ろ暗いところがある人間なのだろう。

人様の事情には口をはさまない、それが裏家業に生きる物の鉄則だ。

それに……。

「そうしてもらえるとありがたい。で、可能かね?」

この男ともめるのは危険だ、と長年の経験で培われた勘が告げていた。

「お代さえ頂けるなら、ね」

そう言って<情報屋>は茶目っ気たっぷりに片目をつぶる。

「支払おう。貴方の言い値でけっこうだ」

「そりゃまた気前の良いお話で」

経済的にも余裕あり、と<情報屋>は心の中でメモを取る。

「それだけ貴方を買っているということだ」

うまくやれば良いお得意様になってくれるかもしれない。

そう判断し、<情報屋>は頬をわずかに緩め仕事の算段にかかるのだった。

「おだてても何も出ませんぜ……で、潜り込ませるのは何人ほどで?」




オープニング・カイ編




さてさて、再び物語の幕が上がります。

で、今回GMは新たな試みを行っていたりします。

それは二人のキャラのシナリオを完全に独立させ、交互に進行、両方を見て事件の全貌がわかるという……いわゆるザッピング・シナリオというやつです。

というわけで、まずは第一キャラの視点でスタート!



GM  では『負け犬の凱歌〜ただ一度の勝利の為に〜』を開幕しまーす。

カイ  (ドキドキ……)

GM  ところで成長はどうなったんだろうか……

カイ  7CPで、乗馬と地方知識と陶芸を新しくとって、準備技能を1レベルあげました

GM  けっこう派手にCPはばら撒いていたんだけれど……なぜ戦士系が肝心の武器技能を放置してるのでしょう?……鍛錬を怠けているな(笑)

カイ  はっはっは(笑)←ごまかし

GM  それはさておき、君はしばらくの間イリスの街を仕事で離れていました。君の本職は大工……だったよね?

カイ  その通り!趣味と実益をかねてます

GM  実はイリスの街の近くに馬鹿でかい保養施設を建設しようという計画がありまして。そこのお手伝いに行っていたわけですな。

カイ  保養施設というと、温泉とかマッサージとか?

GM  ピンポーン!その通りです。温泉旅館の建設および、地下にカジノというつくりですな

カイ  なるほど、そいつは街の人たちの期待も大きいだろうな。気合がはいるな

GM  まあ、君はそこの建設のお手伝いに行っていたわけですよ。

カイ  うおお、力仕事はまかせろや!(えっほえっほ)

GM  うむ。ちなみに雇い主は『レオル商会』の会長さんでガロード・レオルさんといいます

カイ  レオル商会……どこかで聞いたことがある名前だ

GM  レオル商会は有名だ。地域知識に成功すれば色々しってるぞ(笑)

カイ  折角とったんだし、やってみよう(笑) コロコロ、成功度2!

GM  とっても有名だから+3くらい修正……って

カイ  お、となると成功度5か(笑)

GM  関係なく成功してるね(笑)このザノンで有数の商会だ。君のいとこの家よりでかいぞ(笑)

カイ  うわ、そりゃでかいな



カイの従弟にして足手まとい、レン・ジリベン。

彼は富豪だったりする。



GM  ちなみに、イリスにある支店の場所だとか、店長さんの名前とかはしっていてもいいよ。今回の雇い主は、商会の会長、だから一番上の人だね。

GM  で、君らが作業している間、周囲で護衛を担当していたりする人もいるわけで

カイ  護衛?最近は物騒だね

GM  ドレック「よお、ダンナ。精がでるねぇ」

カイ  「そうか?ま、もとから体を動かすのは好きだしな。趣味も兼ねてるんだよ」

GM  ドレック「しっかしまぁ、会長さんも物好きだわなぁ……知ってますかい、ダンナ。ここの建設理由」

カイ  「?いや、しらないよ」

GM  ドレック「……なんでも会長さんの婚約者ってのが我侭な方らしくてねぇ。その方のご機嫌取る為らしいんですわ。ま、ほんとかどうかは知りませんがねぇ……」欠伸をしながら

カイ  「ほぅ……しかし、ここに施設ができて、街のみんなが楽しめるようになれば、いいことじゃないか。ほれ、仕事仕事」

GM  というわけでガロードさんはイリスの街でとんでもない人数を一挙に雇い、保養施設を建設するという暴挙にでたわけです(笑)実際、建設にかかわったイリスの住民は相当に潤ったようである。

GM  ドレック「へいへい、わかってますよダンナ。おかげさまでアッシらみたいな人間にも仕事が回ってきたわけですしね」

カイ  「……ところで、ドレック。なんでこんなに護衛がいるんだ?」

GM  ドレック「ああ、アッシらが雇われた理由ですかい?ここんとこ山賊騒ぎがあったでしょ?あれのせいですわ」手をひらひら

カイ  そういえばそんなことがあったなぁ。……いまさらですが、ドレックって誰?(笑)

GM  君が作業している露天風呂地区の警備員。本業は傭兵らしい。……警備が暇らしく、しょっちゅう君に声をかけてくる人間だ

カイ  なるほど。俺の作業をジャマしてくるわけだな(笑)

GM  ドレック「……さぁてと、ちょっくら見回りに行ってきますわ」欠伸をしながら、槍を担いで去っていった

カイ  「ああ、気をつけてな」

GM  彼は現れては目いっぱい君の作業を邪魔してくれる(笑)……というわけで、君がどの程度この仕事の恩恵にあずかれたかは実力次第だ。大工技能の成功度×50が今回のお仕事の収入となりまーす

カイ  じつは大工技能ってそんなに高くないんだよね(笑)……成功度1。くそう、ドレックが邪魔してくるから(笑)

GM  目一杯邪魔されたようだ(爆)ちなみに他の人たちは普通に数百ムーナを稼いでいますぞ。

GM  大工仲間「いやー、今回はものすげー儲かったよなー」

GM  他の大工「まったくだ。レオル商会万歳ってか?」

カイ  「ぬー……なぜだ。なぜあまり儲かっていない。これではメガネどころか、明日の食費すら……」小声でぶつぶつ(爆)

GM  更に他の大工「ガロード会長ばんざーい、イリスの我侭姫にもばんざーい、だな」と騒いでいるのだけど……(笑)

カイ  しかし、50でも稼げたことに感謝しよう。そして次は大工技能とか、本業のレベルをあげよう




酒場での揉め事




GM  さて、仕事が終わり。打ち上げじゃーってことで君も宴会に誘われますぞ

GM  大工仲間「お前も来るだろ?会費はちょいと高いけど……しっかり儲かったわけだしよ」と言った感じね

カイ  誘われます(笑) たらふく食うぞー!←くいしんぼう

GM  大工仲間「じゃ、50ムーナな」(笑)

カイ  「く、お前ら……俺の足元見やがって!もってけ、このやろー!」(笑)

GM  では久しぶりの帰宅です。扉を開けると……干からびた人型の物体が地面に転がっている

カイ  ん?俺にミイラの知り合いはいないはずだが、体をゆすってみよう。「おーい、大丈夫か?」

GM  レクス「おおぉぉぉぉ!我が飯の種……もとい、心の友よ!私を放り出したまま一体何処へ姿をくらましていたのか!あまりの寂しさに背中と腹の皮が引っ付いてしまったではないか!」がばぁっと復活

カイ  「おお、レクスか。さすがシャストアだな。ミイラの演技なんか見破れなかったぞ(笑)」

GM  レクス「だがその寂しさに見事耐え抜き!私はよみがえった!さあ!友情を深めに行こうではないか!」マントをバサッ。さて……宴会に連れて行く?

カイ  「ん?ああ、それはかまわないが、金はもうないからな」あ、宴会はまだなのか。宴会の後なのかと思ったよ(笑)

GM  これから宴会だよ(笑)君はとりあえず荷物とかを置きに帰ってきたわけだ

カイ  「なあレクスよ。お前も俺が仕事に行ってる間何もしてなかったわけじゃないんだろう?」

GM  レクス「……うぐっ、ごほっ、げほっ……そこはそれ、なんというかだな……そう!私のような英雄にはちまちました仕事は似合わぬというか、できないというか」あさってを向いてます

カイ  「俺はな、最近知ったんだよ。お前との友情には金が必要だってことに」レクスの肩をがっちりつかんで

カイ  「だからな、せめて25ムーナほど出せ。そしたら、たらふく食わせてやる」

GM  レクス「悲しい、友よ、私は悲しいぞぉぉぉぉぉ。まさか君までもが……ああ、私は金が憎い!ユトルのくそ爺ならともかく、君までもが欲に取り付かれてしまうなんて!なんということだ」大げさに嘆いています

カイ  「そうか……ならば仕方ないな。今回だけだぞ?50ムーナ貸してやる。だからついてこい。これから仕事の打ち上げだからな」

GM  レクス「だが安心しろ!私はその程度のことで君を見捨てたりはしない!そう!いかなる苦難が待ちうけようとも君を……おお!さすが我が友」途中で我に帰った

カイ  「ほれ、さっさと支度しろ。これからすぐだからな」

GM  さて、宴会場は「人魚の竪琴亭」という港にある酒場です。 君たちはそこにやってきました

カイ  ふう、こうやって俺の生活費はどんどんなくなっていくんだな……(遠い目)

GM  レクス「ふっふっふ……」不敵な笑みを浮かべている

カイ  また別の仕事を探さないといけないが、今日は楽しむか

GM  レクス「宴会か、そうか宴会だったのか。どうやら長年の借りを返せるときがやって来たようだぞ……」

カイ  「あ、ちなみに暴れたらただじゃおかないぞ、このやろー」

GM  レクス「友よ活目して見るが良い!我が108の奥義の一つを!はーはっはっはっは」マントをひるがえして馬鹿笑い

カイ  「聞いてないな(ため息)。っていうか108も奥義があるならそれで稼げよ」

GM  大工仲間「おー、カイ遅かったな?もう始めてるぜ。でそっちのは友達か?」

GM  レクス「友達?否!そのような安っぽい関係ではないのだ、我々は!それはともかく……宴会には寸志が付き物、今手土産を準備しよう!我が奥義をもって」

カイ  「ああ。レクスって言うんだ。よろしくやって……」←レクスにさえぎられた(笑)

GM  大工「なんかよくわかんねーけど。良いぜ良いぜ。楽しんでいきなよ」←わりと酔っ払い気味

カイ  「よし、俺もたらふく食うかな。レクスも適当にやれよー」レクスより酒。酒より飯(笑)

GM  レクス「秘技、これで宴会成功間違いないしのコンパニオンさん現地調達っ!名づけて『キラキラボンバァァァァァ!』さあ、お嬢さん方、私たちと一緒にお酒でもいかがですか?」キラキラとレクスの瞳が輝いています。性的魅力パワーマックス(笑)

カイ  うわぁ(爆笑)

GM  大工たち「おおおおおぉぉぉぉぉぉ!」←レクスにより召還されたおねーさん方にどよめいています

GM  レクス「はーっはっはっは!我が魅力を持ってすれば容易きこと……ふっ、我ながら器の大きさが恐ろしくなる」←実は美形なのである

カイ  ふ、俺は色気より食い気だぜ!(がつがつがつがつ……)

GM  というわけで楽しい時間は過ぎていくのでした……そして、どんがらがっしゃーん!不意に大きな音が響きます GM 

カイ  「む、なんだ?」食べる手を休めて

GM  レクス「む……どこのどいつだ。我らの至福のひと時を邪魔する不届き者は」思い切り頬をもぐもぐさせながら

GM  どうやら喧嘩のようだね。数人の男が1人をボッコボコにしてる。なお、やられているその1人には見覚えがあったりするのだが……

カイ  なに、見覚えがあるのか。ならば助けに行かねば。「あいや、しばらくぅ!」

GM  男たち「んのやろー……役立たずのくせしやがって調子にのんじゃねー」「打ち殺すぞコラ」

GM  ドレック「……いててて。アッシはね、皆さん方の考え方がよろしくないって言ってるんですよ……うわわ」

GM  男たち「うるせーぞロートル!」「テメェみてーな奴はとっとと引退しちまえ」「なんなら俺たちが引退させてやろうか?」胸倉を掴んでよってたかってぶん殴ってる

カイ  「この飯時に、一体どうしてこんなことしてるんだよ。落ち着いて飯も食えないじゃないか」喧嘩に割って入ります

GM  男たち「なんだ?お前は?」「関係ない奴は引っ込んでろ」「そーだそーだ」カイを突き飛ばします

カイ  「おっとっと……このドレックとはちょっと知り合いでね。事情を話してくれないか?ほれ、こんなところで喧嘩なんかしたらガヤンがくるかもしれないしな」

GM  ドレック「ごほっ、げほっ……おや、ダンナじゃないですか。調子はいかがですかい」顔がはれ上がってたり、歯が折れてたりでボロボロになってます

カイ  「まったく、何をしでかしてこんなことになったんだ?」

GM  男たち「ああん?こいつの知り合い?」「どうする?」「ちょうどいいや、手ごたえが無さ過ぎてつまらなかったところだ」君を取り囲みます

GM  知力判定に成功したら連中の実力がわかる。君は戦士として有能だし、4点ほどボーナスだ

カイ  17、ファンブルー(爆)

GM  ドレック「いやね、たいした事じゃないんですよ?ほんと……」君は連中を雑魚だと思った(笑)そりゃーもう、何人いても片手でちょいちょいっと捻れるな、と

カイ  「……なるほど。男なら拳で語り合えってことかい?いいぜ……かかってきな」ファイティングポーズ

GM  レクス「むむっ!友よ、戦か!?戦なのか!?そうか思う存分に戦うがいい万が一、敗れることがあったとしても必ず敵は討ってやろう!」

GM  男たち「うるせぇんだよ、てめぇも」「死ね」ぼこぼこ、ばきべき

GM  レクス「ぎやぁぁぁぁぁぁぁ」←1秒でやられた

カイ  「な、レクス!?……お前の仇はきっと討ってやるからな」

GM  そのまま男たちは君にも襲い掛かってくる。さて戦闘……と言いたいところだけれど。数が多い上に、面倒だ(笑)格闘もしくは敏捷度で成功度を申告。成功度の数だけ殴り飛ばしたことにしよう。相手は全部で5人だ

カイ  助かった。能動防御とか計算し直さないといけないかと思ってた(笑)敏捷のほうが高いから、敏捷の14で判定だ。……成功度6。全員ふっ飛ばしてやった(笑)

GM  うわぁぁ、そりゃ凄い。実は相手はあの施設建設の時に警備をしていた傭兵さんたち……でけっこうな腕っ節の持ち主だったんだけど

カイ  がーん、実はひとときの仲間だったのか……迂闊!

GM  男たち「こ、こいつ強えぇぇぇ」「げふぅっ……おえぇぇぇぇぇ(ゲロ吐いた)」「……(返事が無いただの屍のようだ)」君は見事全員をなぎ倒した。ガッツポーズでも決めといてくれ(笑)

カイ  「ほあぁぁ……」エセカンフーポーズ(笑)

GM  君が傭兵たちを殴っては沈め、投げては沈め、蹴飛ばしては沈めと、なぎ倒した頃になだれ込んでくる人たちがいます。

カイ  「お前たち、これに懲りたらまず話し合いから始めることだな」腕組み

GM  ガヤン信者たち「ここか通報があったのは?」「動くな!神殿まで来てもらおうか」誰かが近くのガヤン分神殿に連絡を取ったようだ

カイ  「……そして、大体の場合はこのようにガヤンに捕まってしまうからな」遠い目

GM  ガヤン信者たち「お前だな?暴れていたのは」カイの両腕をガシィッと掴んだ(笑)

カイ  「なに、俺だけか!くそう、なんてこった!」(笑)

GM  ガヤン信者「言い訳は神殿で聞こうじゃないか」

カイ  「くそー、俺は無実だー」とりあえずジタバタともがいでみる

GM  ガヤン信者「どう見ても一番お前が暴れてるじゃないか!?おとなしくしろっ!」『格闘』なんかじゃなく『ガヤン投極術』でもって取り押さえられる(笑)

カイ  「ふべらっ」おとなしくされるがまま(笑)

GM  というわけで君はしょっ引かれる羽目になりました。何か言い残す言葉はあるかい?

カイ  え、えーと「レクスよ。家の引き出しにある10ムーナには手をつけるなよ」

GM  レクス「……おお、こんな時にまで私のことを思ってくれるとは……くぅ、なんと心優しいのか。我が友よ君の思いは忘れない!必ずや有効活用して見せよう……」涙を流しています(笑)

カイ  「いや、使うなよって言ってるんだが……」




取調室は良いところ?




GM  ……と・い・う・わ・け・で、君は取調室に召還された。椅子に座ってるのは見たことのある人だ(笑)

カイ  「うう……カツ丼がうめぇなぁ」勝手に食ってる

GM  エルバルト「で、どぉしてあんなことしたのかな〜?」とっても眠そう

カイ  もしかしてヒョロヒョロしてプータローさんですか

GM  エルバルト「……ま、ど〜せ経費で落とすから好きなだけ食べていいんだけどね〜」頭ををぼりぼり、フケが飛び散りますぞ(笑)

カイ  巨大保養施設建設の場面から、こと細かに話します

GM  エルバルト「え〜っと、どうでも良いけど食べ終わったらここにサインしてもらえると助かるね〜」書類をひらひら

カイ  文面もよく見ずにサインします(笑)

GM  なお、サインしてしまうと君が全面的に悪くなったことになり、怪我させた傭兵たちの治療費まで請求されてしまうぞ(爆)

カイ  なに、もうしちゃったよ!(爆)

GM  エルバルト「あっ、サインしてくれるの〜?助かるな〜。おい、君、こちらの方を一名特別室にごあんな〜い。……てわけで私は寝るよ。後は頼んだ」

カイ  「うおお、俺の感動の超大作は意味がなかったのかぁ!」机に突っ伏して泣く

GM  ガヤン入信者「……バカだなぁ。運が悪いよ、アンタ。よりにもよってあの人が当番の時に当たるなんて」哀れむような視線で

カイ  「う、うぅ……同情してくれるなら解放してくれぇ」

GM  ガヤン入信者「誰か力になってくれそうな人とか知り合いはいないかね?良かったら連絡しとくけど……あんたジェスタの入信者だろ?神官とか知り合いはいないのかい?」

カイ  「隊長に助けてもらうのも気が引けるが、ここは仕方ないか。ジェスタの神官にガッシュという人がいるんだけど、その人に連絡を頼みます」

GM  ガヤン入信者「へぇ、それって鋼壁のガッシュかい!?凄い人と知り合いなんだね。それだったら何とかなると思うよ」

カイ  「知り合いというか……まあ、うん」ごにょごにょ

GM  ガヤン入信者「じゃあ、連絡をしておくよ。迎えが来るまで牢に入ってもらうことになるけど……我慢してくれ」

カイ  「安心してくれ。暴れたりはしないから」これでまた隊長のサンドバックになるんだろうな、俺

GM  さてさて、君は牢屋の中で一晩過ごすことになったわけだが……なにかやる?何もしないなら普通に夜が明けて……。

カイ  筋トレ(笑)

GM  ガヤン入信者「おーい、むかえがき……な、何やってるの?」目を丸くしてる

カイ  「ふっ、ほっ、はっ……いや、毎日の日課なんだ」逆立ちして腕立て中(笑)

GM  ガヤン入信者「……普通は牢屋に放り込まれたら凹むもんなんだけどね。あんた、いい性格してるよ」苦笑いしてます

カイ  「体を動かすとストレスも発散できるしな」

GM  ガヤン入信者「とにかくむかえが来てるから出てくれ」

カイ  「ああ、世話になったな」

GM  ガヤン入信者「そのガタイ、たいしたもんだな。もしかして、酒場で傭兵を5人も殴り倒したってのは本当だったのかい?」

カイ  「まーな。これでも日々の鍛錬は怠ってないからな」

GM  雑談をしながら君は部屋に案内される

カイ  「まだまだ修行中の身だけどな、はっはっは」豪快に笑っておこう(笑)

GM  ガヤン入信者「おっと、そこの部屋だ。俺の役目はここまでなんでね、それじゃあ」

カイ  「ああ、すまなかったな」部屋に入ります

GM  では、部屋の中には当然ガッシュがいます

カイ  当然のように直立不動で敬礼(笑)「隊長、朝早くから申し訳ありませんでした!」

GM  ガッシュ「やあ、カイ君。久しぶりだな」そういってにやりと口元を緩める

カイ  「は、はい。お久しぶりです」膝がガクガク震えてます(笑)

GM  ガッシュ「おいおい、別に怒っていないよ。気にしないでくれたまえ……話はダイム高司祭から聞いた。なかなか派手な大立ち回りだったみたいじゃないか」

カイ  「ええ、そりゃあもう。襲いかかってくるやつらを右へ左とかわしつつ、一人一人ノックアウトさせました!」

GM  ガッシュ「大工仕事で街をあけていると聞いていたが……腕が鈍っていないようでなによりだよ」そう言って楽しそうに笑う

カイ  (その笑みが怖いんだ!)「はい、毎日筋トレはかかさずしておりますので……それはともかく。本当に朝から申し訳ありませんでした。この埋め合わせはいつかかならず」

GM  ガッシュ「そうそう、暴れたいのであればいつでも神殿に来るといい。君なら歓迎だ。思う存分に腕を振るえるぞ」

カイ  「決して暴れたいから暴れたのではな……いえ、ぜひ行かせていただきます

GM  ガッシュ「期待しておく。さあ、手続きも済んだことだ。そろそろ出るか」

カイ  隊長の後ろについていこう。そして早く家に帰ろう。レクスが10ムーナに手をつけていないか心配だ

GM  ガッシュ「まあ、喧嘩もいい腕鳴らしになるが……ほどほどにな。この程度ならいくらでも庇ってやれるが、限界もある」

カイ  「う……了解しました。ほどほどに喧嘩します」

GM  ガッシュ「はっはっは、そうか、ほどほどにか、それが良い。……さて、帰って寝るとするか。ではな」軽く手を振ってガッシュは背中を向けるのでした。

カイ  「では、これにて失礼いたします!」ビシッと敬礼して家にダッシュ




ドレック再び




GM  ガッシュと分かれて少し、君を呼び止める声がする

カイ  「ん?誰だ?」

GM  ドレック「ダンナ〜、どうやらご無事だったみたいですねぇ……」

カイ  「む、このやろう。お前のせいで一晩牢屋で暮らしてしまったじゃないか」

GM  ドレック「いや、どーも、すんませんねぇ……昨日は世話になりましたよ。で、迎えに……と思ったんすが」頭をかきながら

カイ  「まったく、なんであんな一方的にやられたりするんだよ。もっと、こう……やり返せよ!」

GM  ドレック「ははは、アッシにもダンナほどの腕っ節がありゃあねぇ。で、良かったら、うちぃ来ませんか?礼の一つもしたいんで」

カイ  「ふむ、飯を奢ってくれるならついて行こうじゃないか。なにせ腹がへっているからな」

GM  ドレック「そりゃ良かった。と言ってもアッシが作るんでたいしたもんは出ませんがね」苦笑いしながら案内する

カイ  「安心しろ。俺は質より量なタイプだ」

GM  ドレックの家はイリス正門近くの裏道にある。言うまでも無く想像できるかも知れないが……ぼろっちぃ小屋だったりする。

GM  ドレック「ここでさぁ、さ、遠慮なく入ってくだせぇ。ウィル〜、オヤジさまが帰ったぞーい」扉を開けて入っていく

カイ  「なに、妻帯者だったのか……」

GM  ウィル「お帰り〜!あれ?お客さん」少年が出迎えてくれます。年齢は10歳くらいかな。

カイ  「邪魔するよ。俺はカイっていうだ。飯をたかりに来た」

GM  ウィル「いらっしゃい!そっか……兄ちゃんが……父ちゃんのことありがとね」

GM  ドレック「おう!昨日父ちゃんを助けてくれた方だ、失礼のないようにな〜」ウィルの頭をぽんぽんと叩いてる。なお、オヤジ(−5CP)に似ず15CPくらいの美少年だったりします(笑)

カイ  「え、お前の……子供?」少年を指差しながらドレックに尋ねる

GM  ドレック「あ、やっぱ信じられません?でも本当に血ぃつながってるんすよ」苦笑い

GM  ウィル「ほんと困ったことに」横でうんうんと頷いてる

カイ  「なに、困ったときはお互い様だからな」

GM  ドレック「んじゃ、アッシはちょっくら飯の支度しますんで。こいつで遊んどいてくだせぇ」と言っておくに消える。で、ドレックがいなくなるとウィルは君に詰め寄ってくる。

GM  ウィル「ねぇねぇ!どうやって五人もやっつけたの?兄ちゃんってどのくらい強いの?」目を輝かせながら

カイ  「ふむ、強くなりたいのか?だったら、まずは毎日トレーニングをすることだな。トレーニングをすると……むん!」マッスルポーズをとる

GM  ウィル「すっげー!」目を丸くしてます

カイ  「……と、このようになる。あと、稽古もかかせないな、うん。」シャドウボクシングをする(シュッシュっ)

GM  ウィル「うわっ!ねぇねぇ!鍛えたら僕も強くなれるかな!」

カイ  「つまり、強くなる秘訣は毎日自分がどれだけ訓練をするかで決まるのだ」この少年は華奢だったりする?

GM  相当に華奢ですな。ぽきっといけそーなくらいに華奢です。

カイ  「ふむ、鍛え方によるな。俺の知り合いに、俺とは違って華奢だが素早い動きで敵を翻弄するような奴もいる。お前さんがどういう風になりたいかによるが、毎日欠かさずにやっていれば、必ず強くなれるさ」

GM  ウィル「へぇ、そうなんだ……僕、どっちかって言うと兄ちゃんみたいになりたいなぁ!僕に格闘技教えてよ!格闘技!」

カイ  「格闘技か……そうだな。護身術程度には教えてやろう。とはいえ、ウィルの場合はまず基礎体力をつけることだな。」ぽん、と頭に手をのせる

GM  ウィル「そっかー……基礎体力かぁ」自分の細い腕をみてる「あ、ついでに父ちゃんも鍛えてくれると嬉しいな!」

GM  ドレック「……おいおい、何言ってんだおめぇはよぉ」料理を持って戻ってきた

GM  ウィル「だって父ちゃんよーへーのくせにしょっちゅうボロボロになって帰ってくるじゃん。格好悪いじゃん」

GM  ドレック「んなこといわれてもなぁ……人間向き不向きってもんがあるんだ。ねぇダンナ?」

カイ  「確かにあることはあるが、訓練次第である程度まではいけるだろうな」

GM  ドレック「……ダンナ。んな真剣な顔していわねぇでくださいよ。本気でアッシを鍛えなおす気ですかぃ?」

カイ  「お前さんが望むなら、な。わっはっは」ドレックの肩をばしばし叩く

GM  そうだ、忘れていた。飯の出来具合を判定しよう……あれ?1、3、2で合計5のクリティカル〜!?

カイ  それって超絶うまい料理なんじゃ……(笑)

GM  ドレックの持ってきた料理は質素な家庭料理でありながら、とんでもなく美味かった

カイ  「む、ドレックよ。謙遜してたわりには超うまいぞ」がつがつ

GM  このとぼけた親子の和やかな雰囲気のせいもある、のかもしれない。しかしそれを差し引いても美味かった

GM  ウィル「うん!今日もけっこういけてるね!はちじゅってーん!」皿をスプーンでかちーんと叩いた

GM  ドレック「まぁ、ずっとアッシが作ってますからねぇ。上達もしますよ」

GM  ウィル「父ちゃんってよーへーやってるより飯屋のオヤジのほうが絶対似合ってるよ!」

カイ  「ところで、どうしてあんなに一方的になぐられてたんだ?」

GM  ドレック「ああ、あれですかい。連中が酒場のおねーちゃんに絡んでたんでね。ちょいといさめたらあのざまでさぁ」

GM  ウィル「かっこわりー」

カイ  「……」レクスが同じような事をしてたので、何も言えない(爆)

GM  ドレック「アッシがもうちっと強けりゃねぇ……」苦笑い

カイ  「まあ、喧嘩の強さだけが強さじゃないからな。気にするなよ。そうやって人を諌めるっていうのも強さだからな」

GM  ドレック「さーて、飯も食い終わったことですし……ダンナ、今日は暇ですかい?」

カイ  「俺?ああ、暇だよ」

GM  ドレック「よかったら、アッシの行きつけの場所にでも行ってみません?」

GM  ウィル「こらー!またカジノ行く気だなー!僕もつれてけー!」

カイ  「むぅ、俺はかまわないが……ウィルはいいのか?」

GM  ドレック「子供はだめだ。後、5年ほどしてからな〜」片目をつぶる

GM  ウィル「けち〜!」頬を膨らませる

GM  ドレック「それにまた体調崩したらどうするだい?」

GM  ウィル「ちぇ〜っ!」

カイ  ちなみにカジノって合法なの?

GM  ドレック「ああ、ちゃんと合法的なもんですよ。……もしかして,ダンナは怪しげな場所の方がお好みで?」

カイ  「いや、俺は体を動かすのが好きなもんでね。その手の場所へは行ったことがなかったのだが……これを機に行ってみるかな」

GM  ドレック「面白いもんですぜ、ああいったゲームの類も……じゃあ、行きましょうか?」次回はカジノだ(笑)




オープニング・イブンサフ編




続きまして第二の視点イブンサフ、物語は少し遡ります。



GM  ドレック・トライアンファルソング イブンサフパートの始まり始まり〜。君らは前回、ミリステアに振り回され、イザベラに謀られ、狂獣ジュダと大立ち回りを繰り広げ5CPと報酬500ムーナをゲットした。 ちなみに買い物とかしたいなら認めますよ?エリクサとか、サブウエポンとか、盾(笑)とか

イブン  成長は……新たに覚えようかと思ったんだが、今回は強化を優先しよう。忍びを13に(1.5)、隠身を10に(3)、準備/剣を13に(0.5)

GM  あ、ちなみに成長の方向の一つとして、君には『名声』の取得を許可しておくので考えておいてくれ

イブン  へ?

GM  内容は『有名な傭兵を一騎打ちで倒した凄いやつ』 君が名声を取った瞬間に君は、イリスで三本の指に入る実力者を倒した、と言う風に広がる。新たなベスト3入りってとこだ

イブン  むむっ。でもな・・・一緒に、「特殊な嗜好(悪名)」も広がりそうなんだが?(笑)

GM  悪名でとりたいなら止めないが……総計が減ってもCPは補填してやらんぞ(笑)それに取りたくなければ取らなくてもいい、あくまで『許可』だから

イブン  う〜ん、今回の報酬で決めよう。噂の浸透に時間がかかる、って感じで(笑)

GM  そうか、ではそういうことにして本編を開始しよう。あの事件の後。君には毎日のように通っている場所があるわけだ

イブン  ・・・・どこだ?

GM  お見舞い(笑)君から出だしたんじゃなかったか?すっぽかしたりすると煩いぞ〜

イブン  たまには逃避もしたくなるのですよ・・・口には出さないが(笑)

GM  幸か不幸か、彼女の傷はすっかりふさがりふさがり今では元気を取り戻している……まあ、最初から元気だったという説もあるが

イブン  「・・・・・・・・・」無表情で、歩いていこう。手にはシュナに渡されたお土産か何かを持ってると思う(笑)

GM  ミリア「はー、長かった。ほんと体を動かせないって退屈で仕方が無かったのよね」首をこきこきさせながら。とりあえず、一日一度君は顔を出し……そろそろ彼女も退院できるようだ

イブン  「……そろそろ退院か・・・喜んでいたぞ、皆」

GM  ミリア「お、今日も来たな……感心感心。で、今日のお土産は何?」手を伸ばしてる。

イブン  「言葉は正確に使え・・・来た、んじゃなく、来させた、んだろう。」椅子に座らず、手にしたかごを渡そう

GM  ミリア「細かいこと気にしないの。そ・れ・に、あんたには私の暇つぶしに付き合う義務があったの!」ビシィっと指を突きつけた

イブン  「そう、だな・・」

GM  ミリア「あんたが遅刻したおかげで、嫁入り前の美女の柔肌にで〜っかい傷が残っちゃったんだから」ぶすっと頬を膨らませる

イブン  「・・・」

GM  ミリア「おかげでしょーひん価値が下がっちゃったじゃないの。どーしてくれる、うりうり」君を引っつかんでチョークを決めようとしとります(笑)

イブン  「・・・あの時は送れて済まなかった・・・責任はしっかりとろう。何が望みだ?」無表情に(笑)

GM  ミリア「へ?」

イブン  「娶る相手なら、傷があろうが、口やかましかろうが、言葉より先に手が出ようが、脚が出ようが、投げ飛ばされようが、俺は構わんぞ?」じっと目を見て

GM  ミリア「……ば、ばかなこと言ってんじゃないの!そ、そのうち何か考えとく。とりあえずは毎日見舞いに来なさい。今はそれでいいから」頬を赤くしてます(笑)

イブン  「更に言えば、気分屋だろうが、わがままだろうが、ちょっと背が足りなかろうが、後先考えないところがあろうが、正義感豊富だろうが、商人の娘なのに金銭感覚薄かろうが」

GM  ミリア「な、ななっ!」

イブン  「俺は構わんぞ?」

GM  ミリア「えーいっ……あんたとわたしじゃ釣り合わないわよっ!もっと良い男になってから出直しなさいっ!」顔を真っ赤にして部屋から追い出した。……とまあ、楽しいような。迷惑なような日課の帰途……一羽の梟が君にむかって飛来する

イブン  「・・・何を赤くなる、冗談に決まっていようが・・・・と、なんだ?」梟に向かって腕を差し出してみよう。その梟に見覚えは?

GM  もちろんある。君の部族の伝令君だ。梟は君頭上を数度旋回し、君の腕に止まる。で、足には手紙が結ばれているわけだな。今更ではあるが、梟は君の部族の象徴でもあるのだ。

イブン  手紙をはずして「・・・ご苦労、わが友」梟を送り出そう

GM  『任務を付与する。郊外の一本杉までこられたし』てな内容だ。梟「ほーほー(ばささっ)」手紙をはずされると、用は果たしたとばかりに飛び去っていくのでした

イブン  「・・・む」急ぎの用事が無ければ、その足で向かうよ

GM  ではその足で君は指定された場所に向かう。そこに待っているのはあの男だ

イブン  「・・・・・・・」無表情ではなく、若干驚いた顔で相手を見てるよ(笑)

GM  カイゼル「あーん?パートナーってのはてめぇか……あーあ、こんな役立たずが来るなんて困ったもんだ」杉の枝に腰掛けて君を見下ろしてる

イブン  「・・・なるほど」表情を戻して、納得する

GM  カイゼル「よっと……」←木の上から飛び降りた。コロコロ…軽業判定、2ゾロ〜。杉の木のてっぺん近くから飛び降りて音も無ければ怪我も無し、クリティカルに着地した(笑)

イブン  人じゃねぇ・・・って、エルファか・・・でも、なんか規格外(笑)

GM  カイゼル「かかかっ、10点まんてーん」巨体が君の目の前に。あいかわらずの呆れた運動能力である。で、「内容の方は聞いてるか?」

イブン  「・・・いや、伝令を受け取ってすぐここに来たのでな。口ぶりからして、貴方は聞いてるようだが」

GM  カイゼル「うちと交流のあった部族が何者かに襲われた。で、宝が奪われた。取り戻して欲しいんだとよ。……なんでも襲ったのは黒尽くめの鉄仮面集団だって話だ。……情報じゃあ、そいつらがこの街に入ったって話でな。で、たまたま近くにいた俺らに白羽の矢が立った、てことよ」

イブン  「・・・なるほどな。で、物がどんなものか、そのあたりは?」

GM  カイゼル「奪われたのは『鏡』だ。由来については俺も詳しくはしらねぇ。大昔に盟友から保管を頼まれたって話は聞いたが……『鏡』が何なのか?盟友とやらが誰だったのか?全部、部族の秘、なんだとよ」肩をすくめる

イブン  「・・・なんともあやふやな・・・」

GM  カイゼル「……他には何か聞きたいことあるか?」

イブン  「鏡の識別はどうつけるんだ? 聞いているのか?」

GM  カイゼル「そいつは俺がする。お前が気にする必要はねー。なーに、簡単な任務さ。ようは鉄仮面集団の居所を突き止める、奴らを皆殺しにする、『鏡』取り返す、それだけだ」

イブン  「・・・。襲われたのはいつなんだ?」

GM  カイゼル「2巡りほど前だ。たぶん、この街に入ったのはこの一巡り以内だろう……さーて、役割分担を決めようじゃねぇか」にやりと物騒な笑顔を見せる

イブン  「まて、まだある。他に被害があったかどうか、襲撃者の武装、ことの表立った行動の許可。そのあたりは?」

GM  カイゼル「知らんよ。黒尽くめの鉄仮面どもだったってことぐらいしか。なーに装備なんて気にするな、役割分担は、どーせお前が『探す』俺が『殺す』なんだしな。他の被害?んなもん俺たちにゃ関係ない。言われた事をやるだけさ。」にこやかに

イブン  「・・・まあ、いい。役立ちすぎて、独走してしまわないようにしてくれればな」

GM  カイゼル「あと行動の許可は……好きにやりな、俺が許す。かかかっ!最強の免罪符だ、嬉かろ?何しろこの俺様に逆らえる奴なんざ、どこにもいねー、かかかかっ……」

イブン  「了解。しばらくは各人で情報を集めよう。連絡は梟か、俺の部屋に直接。俺は表から探るから、貴方は裏からでいいか?」

GM  カイゼル「それでいい。おっと、そうそう、それとは別にもう一つ用があったんだった……」にやり

イブン  「・・・・・・・・なんだ」

GM  カイゼル「てめぇ、最近でかい獲物を一匹やったらしいじゃねぇか」そう言いながら剣を抜く

イブン  「・・・そんなんじゃない。あれは、猪の剣だった。あいつも、俺も」言いつつ、空気というか、相手のことを知ってるので(知りすぎてるので(笑))、柄に手を置く

GM  カイゼル「謙遜するなって。『狂獣』ジュダ、この辺りじゃあ相当に名前の知れた傭兵だ。……なにしろザノン最強と言われた『剣聖』アレイオス・イリスの片腕だった男だしな。で、ここは一つ成長した弟分に、ごほーびでもと思ってな」にやりと笑う

イブン  「・・・本気で思ってるのか?」

GM  カイゼル「おう。だから教えてやる。選べ『攻めの極み』『守りの極み』どちらがいい?」というわけで、格闘動作を伝授してくれます(笑)攻撃用と防御用の二つ考えた。さあ選べ(笑)

イブン  「・・・・・・俺は・・・守りたい」言って、剣を抜こう。でも教えてもらっても、伸ばせるのは次からなんだな(笑) ま、出来る出来ないで、かなり違うんだろうが・・・

GM  カイゼル「なら打ち込んで来い、見せてやる」にやりと笑う。今回から技能無し値で使えますよ(笑)

イブン  「ならば・・・存分にいかせて貰おう」撃ちかかろう・・・ダイスふっとく?

GM  いや、いいよ。 カイゼル「きな」両手を大きく広げ彼は君を待ち構える。その姿、翼を広げた猛禽の如し。君が踏み込み、渾身の斬撃を打ち込んだ瞬間。カイゼルは2振りの剣を交差させて受ける

GM  カイゼル「これが守りの極み『重翼守』だ」二本の剣で同時に受けることで受けに+3の修正が得られる上、重い武器の一撃を受けても折れない。

イブン  ほほう。いわゆる、クロスガード、だな

GM  そういうこと……ただし、デメリットとしては両手の受けを一度に使い切ってしまうということ。相手が攻撃を成功した時点で、使用を宣言、発動判定に成功、で使用できる。……アクロバット避けと同じ扱いな。なお、後退とも組み合わせ可能だ。

GM  カイゼル「両の翼で重ねて守る、それが『重翼守』……あとは自分で磨け」にかっと笑う。技能無し値はフェイントソードー4、難易度は難。

イブン  OK。データに追加しておいた

GM  カイゼル「……おまえがもうちっと強くなったら攻めの極み『幻梟穿』も仕込んでやらぁ」

イブン  「・・・楽しみにしておこう」剣を収める

GM  カイゼル「じゃ、調査の方頼むぜ……ほれ、受け取れ、俺の知ってる情報屋の連絡先だ。最初はそこから当たってみな」

イブン  「わかった・・・・・・言っても聞かないだろうが、やり過ぎないようにな」

GM  カイゼル「獲物を見つけたら連絡しな。残らず狩ってやる」獰猛な表情を見せてカイゼルは背を向けるのでした。そして、思い出したように「……おっと、言っておくが余計なことを余計な連中にしゃべるなよ?一応、秘に属する任務だからな」と言う。

イブン  「・・・・・・・承知」

GM  というわけで、このシーンは終了です。何か準備したいものとか、行きたい場所とかあったら言ってね。ちなみにカイゼルが教えてくれた情報屋の名前はドレック、居所はイリス正門付近の裏通りの方らしい

イブン  ふむ。カイゼルと話し終わって、時間はどれくらい?

GM  昼過ぎかな。ここから先は自由行動だ。好きなように動いてくれ、今まで行った場所には全部いけるぞ(笑)まじめに調査するもよし、イリスの街を適当にぶらつくもよし、と

イブン  うーん・・・とりあえず、一旦工房に戻ろう




ささやかな日常




GM  では工房にて

イブン  ユト爺は奥に居るだろうから、店番はシュナがやってるのかな?

GM  シュナ「あ、イブンさんのお帰りなさーい。お姉ちゃんの様子どうだった?」ここ数日、ユトルは工房の奥から出てこない。何でも新しい魔術を覚えたらしく、それを使って例の『紫怪球?』を調査しているらしい

イブン  「有無、相変わらず元気だ。もう退院だそうだ・・・土産もきちんと渡してきたぞ」ちなみに、病室へ行く途中、看護婦たちが二重以上の意味で喜んでいたのは黙ってお(爆)

GM  シュナ「……それだけー?」何かを期待するような視線(笑)

イブン  「退院の祝いの折に、シュナも一緒に行くか?」その視線には気づかないw

GM  シュナ「うん、そうする!……そっか、もう退院なんだ……よかったねイブンさん」相変わらず何かを期待するような視線(笑)

イブン  「そうだな」なにやら喜んでいるようなので、満足している(えぇい、気付いてやるものか)「まあ・・・獣が解き放たれる風な意味合いも感じているが」ぼそりと漏らす、ため息つけて

GM  シュナ「それは大変!誰かが手綱を握らないといけないねー」にこにこ。

GM  キリュウ「……春だね」←屋根で欠伸をしている。バイカン工房にほのぼのとした空気が流れるのでした。

GM  シュナ「あ、明日もちゃんと午前中あいてるからね?」にっこり

イブン  手綱は、ヒューイさんに期待しよう「ああ、それなんだが・・・しばらく店に出られない。一人で店番、頼めるか?」

GM  シュナ「あれ?そうなの?何かお仕事?お爺ちゃん忙しそうだし、私でよかったら手伝うよ?」

イブン  「いや、いい。気持ちだけで十分だ」飴を差し出して「じゃあ、頼んだぞ。ユトルにも後で伝えておいてくれ」

GM  シュナ「そう?じゃ、言っとくね。……頑張って〜」

イブン  じゃ、表に出て、屋根を見上げて

GM  キリュウ「〜〜……」欠伸をして、伸びをして、丸くなっております

イブン  「・・・留守を頼むぞ」街中へと歩いていこう

GM  キリュウ「……」ぱたぱたと物憂げに尻尾を振っております(笑)

イブン  一応この後の方針は……街に外壁はあるよね? その内外を回って、侵入経路をざっと見る。日暮れまで街をうろついて、噂話をそれとなく聞いて回る。その後酒場へGO

GM りょうか〜い。




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