我侭娘の輪舞曲(ミリステア・ワルツ)
〜休日の優雅な過ごし方〜
第3楽章




というわけで、休暇。

その休暇を私はここ、バイカン工房で過ごしている。

一般人の生活ってこんなにお気楽だったのね……毎日切羽詰った生活してたから忘れてた。

自分の望む時にやりたいことができる毎日。

う〜ん、とっても幸せな気分、ヒューイに感謝しないと。

お金の工面、時間の調整、全部やってくれたわけだし。

レオル商会の令嬢って肩書まで準備してくれて……まあ、完全に嘘ってわけじゃないけど。

ところで、なぜ私がここを選んだか?

それは私がここの店主、ユトル・バイカンと面識があったから、だったりするのだけれど。

……でも、きっと忘れてるんだろうなぁ、私の事。

かなり昔のことだし。

ま、いいか。

ユトルおじーちゃんは前にあったときのまんまだし。

シュナちゃんは素直で可愛いし。

イブンは……面白い奴だし。

毎日が面白くて仕方がないってのは素敵ね。

さあ!残りの休暇もめいっぱい楽しむぞ〜!





猫きたる


GM  みりすてあ・わるつもこれで三回目、 しかし、遊んでいるだけで何も事件が起こっていないような気がするのは、なぜだろ?

ユトル  最近物忘れが激しくてな、どの出目を体験したか最早覚えておらん(笑)

イブン  ちなみに最後のダイスだが……俺が振ると、こうなる。コロコロ、イチゾロ・・・・・・・・・・・・・・な?(爆)

ユトル  さすが(笑)

GM  ミリア「う〜ん……」朝食をとり終えたミリアは紙切れを持って唸っております。イベントのタイトルは「紫の者は問う」だ。

ユトル  タイトルが儂向きじゃて(笑)

GM  ミリア「困ったわ、本当に困ったわ……」紙を眺めて渋い表情

イブン  「どうかしたか・・・食事が口に合わないとは、今更言わせんぞ?」片目で睨む

GM  シュナ「お姉ちゃん?そんな顔してどーしたの?」覗き込む

ユトル  うぅ、そんな軽いキャラのような口調は止めろと注意したい(笑)

GM  ミリア「……面白そうなのよ、これ」といってチラシを眺めている。

ユトル  仕事をしている振りをしながら<ヴァルトニ>で覗き込む。

GM  シュナ「それって……レクサールさんが配ってたやつだよね?」

イブン  「・・・悪いことは言わん。即刻捨てろ」ズゾー、とお茶を飲む

GM  ミリア「……ご飯は悪くないわよ。下手すりゃ、いつもあたしが食べてるのより美味しいわ」イブンにウィンク

イブン  「だそうだ。良かったな…それと、もう一杯頼む」湯飲み(?)をシュナに差し出す

GM  ミリア「……む〜、見たい……でも行くとアレがいるのよね……」渋い顔。覗き込んだらチラシの内容がわかります

ユトル  ふむふむ。

イブン  見ない(笑)

GM  ユヴァル・サーガ!謀略と裏切りの果てに魔術師は真実を掴む!魔戦士ユーヴァリフが選ぶ悲しき道とは!?

ユトル  ぶっ(お茶を吹く)

イブン  「・・・行儀が悪いな」空いた皿で、吹いたお茶を受け止める(笑)

ユトル  い、いや、すまん…(偶然とは言え、自分の魔術名を公に聞くとはな)



魔術名とはウィザードが持つ真の名前である。

これを他人に知られると、魔法の抵抗が困難になる等、色々と厄介な制限が発生する。

よって、魔術名はよほど親しい者にしか明かさないのが常だ。



GM  ミリア「……アレにはあいたくないのよねぇ」ため息

GM  シュナ「お姉ちゃんレクスさん苦手なの?いい人だよ?」首をかしげる

イブン 「どうでも」いい人だな

ユトル  巧いなぁ(笑)

GM  ミリア「ちょっとねー……話が通じないやつって苦手なのよね……」頭をぽりぽり

イブン  「つまり、同族嫌悪、と言うやつだろうな」うんうん、ミリアの言葉に頷きながら

GM  シュナ「じゃあ、よかったら私がチケット買って来るよ?」

GM  ミリア「そう?じゃ、お願いしちゃおうかなー……で、さっきからむせてるけど、大丈夫?おじーちゃん」

ユトル  …茶が渋いぞ、シュナ。

GM  シュナ「え?普通にいれたんだけど?なんかへんだった?」シュナの頭にはてなマークが浮いております(笑)

GM  ミリア「あ、そうそう。二人も見る?これ……けっこう面白そうよ?」チラシを指差す

ユトル  して、その演劇。無論、儂も同道するでな。ミリステアさん、儂らの仕事は貴方の観光と護衛のためのお付きですからな。当然ですよ。

GM  ミリア「あんたは?」イブンに

イブン  「興味は無い・・・だが、行くのなら付いていくしかなかろう」チラシを見ずに答えるよ

GM  ミリア「じゃ、シュナちゃん。チケット四枚お願いね〜」

GM  シュナ「は〜い」というわけで、シュナはお使いに出て行きました

ユトル  いつものように<ヴァルトニ>を付けておく。

イブン  「・・・・・・・・」かすかに悩んでたりする

ユトル  ミリステアが着てから何日経ったっけ?

GM  3日かな。後半分だ。さて……ここで神秘学とか歴史とか、物語を知ってそうな技能で判定だ。成功すれば「ユヴァル・サーガ」について知ってる

イブン  知識系を期待するな、このキャラに(笑)

ユトル  成功度3じゃな。

GM  シュナ「じゃあ、いってきまーす!」服を着替えて出発しました



ものすごくさらーっと流しましたが、実は「服を着替えて」という一言が伏線だったりします。

PCが反応しなかったので、GMはあえて黙っていることにしました。



GM  では知ってます。この物語は悪魔戦争期に活躍した魔術師の物語だ

イブン  チラシ見た人。脚本家とか、スタッフの名前は載ってない?

GM  スタッフの名前はシャストア神殿の人たちだね、前にもチラシを見たことがあれば、今までと同じ人の名前が並んでいるんだが……知らんわな(笑)

ユトル  業績は?

GM  業績はね、ここは数少ない娯楽施設だし相当に繁盛してるよ。評判はいい、シャストアらしく幻術を駆使した演出が素晴らしいとのこと。で、肝心の内容だが……かつて貴族だったユーヴァリフは何者かの裏切りにより投獄され……暗き闇の中で復讐を誓った。

ユトル  何処かで聞いたような話じゃな(笑)

GM  復讐を続けているうちに裏で悪魔が暗躍をしていることに気がついたユヴァルは自らの全てをかけて悪魔と戦ったという

ユトル  シュナは興味がありそうじゃな。楽団の者とも知り合いじゃろうし。

GM  ミリア「しかし、思い切ったことするわねー……主人公のユヴァルが邪術師だなんて」チラシを覗き込んでる



ルナル世界で魔法使いと呼ばれる存在は大きく二つにある。

一つは白き月の天使を扱う魔術師、ウィザードである。

もう一方は黒き月の悪魔を扱う邪術師、ソーサラー。



イブン  今後、一人の信者のために、関係者を嫌いそうなんだが・・・どうでも良いな(笑)

GM  ちなみに今回の劇は「真説ユヴァル・サーガ」実はユヴァルはウィザードではなくソーサラーだったと言う設定だ

ユトル  ふむ…

GM  物語的には牢獄の中で悪魔と契約を結んだユヴァルがその力を借りて復讐を続けていたが、親友や恋人のおかけで立ち直り、最後には悪魔と手を切る、と言う風なストーリー運びになってます

ユトル  ユーヴァリフとやらが、なぜ悪魔と闘ったのか。そこが物語の眼目になりそうじゃな。

GM  ミリア「あ、おじーちゃんも興味ある?面白そうでしょ?」

ユトル  うむ…ところで(ミリステアを見る)

GM  ミリア「……?なーに?」きょとんとしてますね

ユトル  その「おじーちゃん」というのは止めてくれんかな。

GM  ミリア「あれ、嫌だった?これでも親しみを込めて呼んでるつもりなんだけどなー」

イブン  「ああ…それは間違えているからな」

GM  ミリア「お爺ちゃん、オジーちゃん、おじぃちゃん……」ぶつぶつ

イブン  「一応、シュナの養父なのだから・・・ここは、お父さん、パパ辺りが妥当だろう」自分の言葉にすごい満足そうにしてる

ユトル  まぁ…よいのですが。で、歴史上ではユーヴァリフの業績と風体(ふうてい)はどうかの?

GM  ちなみに歴史上ではユーヴァリフは魔法戦士で、強力な魔法の剣と鎧を身に纏い、何体もの悪魔騎士を倒し、最後には命と引き換えにして妖将すら退けたと言う

ユトル  儂らのCPを合わせても足りそうにないな(笑)

イブン  カイゼル何体分だろうな?(笑)

GM  ちなみにユヴァルの遺物は聖鎧と呼ばれており、どこかの好事家が大金はたいて入手したとかしないとか……とかやってると……ちりんちりん

イブン  「・・・閉店札、出し忘れていたか?」ユト爺を見る

GM  ミリア「あ、お客さん?」顔を上げた

ユトル  (ミリステアを手で制して)儂が出よう。

GM  ミリア「……どうしよう?奥に引っ込んどこうか?」

イブン  「ここで一緒に待っていよう・・・何かあっても、彼なら平気だ」

ユトル  構わないでしょう。シュナが帰ってきたのなら呼び鈴を鳴らすはずもないしのぅ…(ガチャ)それと、シュナの様子はさっきまで<ヴァルトニ>で見ておる。

GM  「や、お早う」レクサールが立ってます(笑)なお、シュナは普通に出かけて普通に買い物してますな。

ユトル  バタン(扉を閉めた)

イブン  早っ(笑)

GM  「おーい、あけてくれないのかい……寂しいな」扉の向こうから

ユトル  む、テンションが低い…人違いか?(笑)《透明壁》(<ヴァルトニ>で《発電》)でドアの向こうを確認。

イブン  「・・・あれの代金に、迷惑亮を上乗せしても、いいんだな?」ドアに向かって

GM  「……お金はあまり持ってないんだよ、僕は。だからね別の物で対価を支払おうかな、と思ってね」扉に向かって方目をつぶろう

ユトル  シュナが帰ってくるまで待とう(笑)

GM  「興味なし?残念だなぁ……これじゃ僕は傷心のあまり、あることないこと街に言いふらしてしまいそうだよ」遠ざかる足音が

ユトル  「空耳じゃったよ」と無表情で言ってまた席に着く。

イブン  ・・・無視しましたか(笑)

GM  「さてさて、どうしたものか……」顎に手を当てて考えています

イブン  どうする?・・・と、ユト爺に目で聞こう

ユトル  嫌な展開になったな、という目で答える

GM  「あー、あー、テステス、ただいまマイクのテスト中ー」←扉の向こうから

GM  ミリア「……どこかで聞いたような声ね。ほっといていいの?」

イブン  ・・・≪拡声≫覚えてるんだ?(笑)



≪拡声≫は声を広範囲に響かせるための魔法である。



GM  「効果範囲の切り替えはこんなもんかな?これで街の全域に……」

ユトル  バタンと、開けて<イェーカー>を突きつけ《静寂》!

GM  「ふぅ……反応無し、か。面白くな……」

ユトル  成功度3、黙らせたか?(汗を拭う)

GM  「……(口をパクパク)」

ユトル  ふぅ…(静かに閉める)

イブン  「埒があかん。騒がれても迷惑となれば…入れるしかないと思うが?」

ユトル  維持に体力は1点も使わんことじゃし、そのままにしておく(笑)…待てよ、意志の強さ10あったような。思わず抵抗せずに受け入れたのか(笑)

GM  とか思ってると、ミリア「あれ……ここってさ猫なんて飼ってたの?」ふと気がつくと黒猫が隅っこの方にいるぞ

イブン  「・・・突然、何だ?」ミリアを振り返るよ

GM  ミリア「おいでおいでー」指をちょいちょい。ちなみにその黒猫の瞳は紫色に輝いてたりするのだが(笑)さて、知力で判定だ

ユトル  成功度8(笑)

GM  そうか。ならばわかっていもいいか(ユトルにごにょごにょ)。

イブン  動物共感で、猫を見つめよう(笑)

GM  ミリア「可愛い〜」なでなで、猫はミリアにすりすりしてる

イブン  って言うか・・・変身?

ユトル  ふむ…(眼帯を撫でながら)

GM  猫「まったく、酷い方だ。人の声をいきなり封じてしまうなんて……」ミリアの膝にあがって尻尾を振り振り

GM  ミリア「……え?ね、猫がしゃべった?」動きが止まった

GM  猫「こうして僕がわざわざ出向いて来たとういうのに……こういう仕打ちはどうかと思うな」

ユトル  なんじゃ、“お前”か。そろそろ名乗れ。

イブン  「・・・名乗りもしない相手に払う作法は持ち合わせていないのでな」ドアを閉めよう

GM  猫「僕の名前は……ないんだよね、そういうの。うん、そうだなぁ、呼び名がないというのは確かに不便だ。よかったら君たちがつけてくれると嬉しい」

ユトル  では儂が付けてやろう。「(眼前まで猫の顔を近づけて、)お主の名は"揺らめく<キリュウ>"

GM  キリュウ「……うん、悪くない。僕は今からキリュウだ」

イブン  「・・・だそうだ、良かったな。で?何の用だったんだ?」

GM  猫「いや、迷惑をかけたと思ったから。謝りに来ただけなんだけど……」ユトルに首根っこ掴まれてぶら下げられながら

ユトル  あのときは世話になった。

イブン  「ところでな」ユト爺をみる

ユトル  (猫から目を離さずに)うむ、どうしたイブンサフ。

イブン  「・・・それは誰だ?知り合いか?」まじめに聞いてるよ(笑)

ユトル  先刻山賊のアジトで逢った者じゃよ。

GM  猫「いや、本当に悪かったよ。あの時は不測の事態の連続でね。実に申し訳なかった」

イブン  「ふむ、あの時の・・・世話になったな」

GM  猫「でね、ここにきたのは君たちに謝りに来たのと他に……もう一つあるんだ」

ユトル  言ってみなさい。

GM  キリュウ「うん。君たちがあれをどうするのかな?って思ったから」

ユトル  あれか、仕事が一段楽するまで置いておこうかと思ったのじゃが。

GM  キリュウ「あれはね。面倒なものなんだよ。できれば手放すことをお勧めするけど……」

ユトル  生憎、魔術師というのは猫よりも好奇心旺盛なものでな。ミリステアは何してるの?

GM  ミリアはびっくりしてます。ミリア「猫がしゃべった、猫が……」じーっとみてますね

GM  キリュウ「そっか。好奇心旺盛か、いいんじゃないかな。じゃあ一つ警告しとくよ」

ユトル  品というのは目的があってこそ作るものじゃて。

GM  キリュウ「あれって魔力の塊なんだよね。欲しがる奴が一杯いるんだ。だからそれ持ってるといろんな奴が襲ってくると思うから、頑張って撃退してね」尻尾をふりふり

ユトル  ……その口ぶり、キリュウよ、お主はあれが何のためにあるのかは知っておるのかな?

GM  キリュウ「さあ?僕にはわかんないね君はなんだと思う?『我は還りきたり、我は還りきたり。我は力なり。無垢なる力なり。汝欲するならば暗き牢獄を破れ。汝欲するならば終わり無き回廊を彷徨え。汝欲するならば……』」歌うように読み上げる

イブン  「フム・・・さっぱりだな」

ユトル  頭を撫でておこう。

GM  キリュウ「あ、今のね。これがあったとこに刻まれてたんだけどね……そこから先は文字が崩れてて読めなかったんだよね」

ユトル  まぁ、憶測で言うなら人にとっての魂のようなものかと思うが。さて、人が何処に眠っているのか。如何せん、もう少し魔法を解析する術を身につける必要がありそうじゃな。

GM  キリュウ「さてと、そろそろ僕はお暇しようかな……じゃあね。また遊びに来るよ。魔術師ユトル・バイカン」

イブン  「・・・またな」手を振る

ユトル  さらばじゃキリュウ。また会おう。そういえば……シュナめ、遅いな…(<ヴァルトニ>に視界を移す)

GM  おお、ヴァルトニに視界を移すと……暗い。真っ暗だ。 暗がりで数人の人影が動いている。様子を見るに何か言い争っているようだ

ユトル  心配要らん、《暗視》が常動じゃ。

GM  そうか、じゃあはっきり見える。見たことのない男が三人と縛られて床に転がされたシュナの姿

ユトル  …場所は何処じゃ?

GM  ずっと接続を断っていたからね〜……わからないな、見たことのない場所だ。どうも様子から察するに、一人が他の二人に対して怒っているようだ。他の二名は困惑したような表情で男を見ている。声は聞こえない……んだよね?

ユトル  うむ、聴こえん。

イブン  そろそろ気付いていいかな?「どうした?」とユト爺に声を掛けよう

ユトル  状況をイブンサフに手早く状況を説明しよう。

GM  ミリア「どうしたの?」キリュウを胸に抱きかかえて、きょとんとしてる

GM  キリュウ「……申し訳ないけれど放してもらえないかな、お嬢さん?これじゃ帰れないよ……ん?」髭がぴくぴく

イブン  「フム・・・場所は分かるか?」ユト爺

GM  怒っている男は……シュナにゴスッと蹴りを入れた。シュナは意識がないのか反応しない

ユトル  《追跡》、関連のある品にはシュナの愛用のカップでも使うか。コロコロ7だ。

GM  掴んだよ。ここから3キロほど離れたとこだ。方角的には港の方かな

ユトル  3キロか…(ドアを蹴り開いてイブンサフの襟元を引っつかむ)おっと、お主にもきてもらおうか(キリュウの首根っこも掴む)。

GM  ミリア「ちょっと!おじーちゃん!落ち着いてっ!」

ユトル  「翔けよ<イェーカー>!」と言う訳で、高速飛行。

イブン  「おい、護衛任務をおおおおぉぉぉぉ・・・・・」

GM  キリュウ「……乱暴だな。痛いじゃないか……ちょっ、尻尾を引っ張らないでくれたまえ」

ユトル  戸締りはしっかりしておくのじゃぞ(捨て台詞)。ちなみに2分ほどでつく。

GM  ミリア「ちょっとぉぉぉぉぉぉ!」




シュナ誘拐事件




GM  ……では場所は変わって港です。倉庫が立ち並ぶ中、そのうち一つから反応があるわけですが

ユトル  屋根の上に立ってもう一度様子を確認。

GM  中では相変わらず男たちがもめてます。で、不意に三人の動きが止まる

ユトル  うぅむ、迂闊に踏み込めば奴がシュナに何をするやら…

イブン  装備は・・・フルで構わんのか?

ユトル  普段から着てそうな気がするけど(笑)ん?

イブン  だな。まあ、ナイフは差してないかもしれんが、今回はキノコがある(笑)

GM  キリュウ「し、尻尾が千切れる……」



どうやらキノコと言うのは彼のことらしい。

イブンはカアンルーバという氏族に属すエルファ。

そして、カアンルーバはキノコを使って幻覚を扱うのである。

どうやら彼は、キリュウ=幻覚発生装置と認識しているらしい……間違いではないが(笑)



GM  見ればさっきまで誰もいなかった場所に女の姿がある。

ユトル  …訳が分からん展開じゃな。

GM  女が何かを言うと男たちは納得したのか、それっきり静かになる

ユトル  うぅむ、やはり《遠耳》を覚えるべきかな。キリュウ、忍び込めるか?《他者移動》で転送してやっても構わんが。既に戦力(笑)

GM  キリュウ「……仕方がないね。で、忍び込んでどうすればいいのかな?言っとくけど、僕はただの猫だ。あまり期待しないでくれよ」

ユトル  ただの猫か、よく言ったものじゃ。何、会話を聴いてくればよいのじゃ。

GM キリュウ「いいけど……じゃあ、ちょっと行ってくるよ」で、戻ってくるのを待つのかな?

ユトル  シュナに何事もなければな。天井から鉛直下方に男たちまでの距離は?

GM  屋根の上からなら……3メートルくらいかな?

ユトル  ふむ、いけるか…四人ともこのままシュナの傍に居るのじゃろうか?

イブン  男達だけで、逃げるまでの時間稼ぎをしろと言うなら、出来なくはなさそうだがな・・・

ユトル  正味な話、お主を《他者移動》でシュナの前に転送してもよいのじゃがな。ごろつき三人程度、物の数ではあるまい。 しかし、この倉庫にいる一味の数も知れんしな。

イブン  「ふん・・・何人いようが、ゴロ程度物の数では無い・・・が、あの女からは善く無い気が覗える」

GM  いやまったく(笑)ソーサラーですな、あれは

ユトル  まぁ、常動の《霊気感知》で分かるか。

イブン  ソーサラーがどうとかではない・・・最近、女性にまつわる運勢がよくないのだ、イブンは(笑)

ユトル  下手に動けんな…一体何に巻き込まれたのじゃシュナ。

GM  キリュウ「やあ」ひょこっと戻ってくるぞ

ユトル  ご苦労、どうじゃった?

GM  キリュウ「どうやら彼女、誰かと間違われたみたいだね……服装がどうのって言ってたけど」で、中では女がシュナを脇に抱えております

イブン  「・・・・・・・・・」

GM  キリュウ「……彼女の今の服装って……心当たりはあるかい?よく似た服を着てる人とか、相当に上等なものみたいだけれど」

ユトル  …やれやれ、そんなもので間違えるものか。

GM  中では女が指をちょいちょい、口元がパクパク

ユトル  指と口は両方? 後、年齢はどれほどかな?

GM  両方でしたぞ。年齢は……見た目は若い20過ぎくらいか。で、シュナごと消えた。

ユトル  む?《追跡》に集中する。そう遠くへは飛んでおるまい。

GM  追跡ね、反応が消えたぞ。男たちもどうやら別れるつもりのようだ

イブン  「ユトル・・・俺をあの真ん中に飛ばしてくれ、出来なければここから飛び込む」剣を抜き放つ

ユトル  ん?《呪文除去》か?《追跡》を遮断できるものだったか…

GM  さてどうする?やねを突き破ってしまおうとしてる人がいるが(笑)

ユトル  尋問は確かに入用じゃがミリステアが気になるな…うぅむ。よし、二手に分かれよう。儂はミリステアを保護してくる。イブンサフ、お主は奴らから情報を引き出せ。

イブン  とりあえず叩きのめして、あの女について聞きだすつもり、満載です

ユトル  「翔けよ!」と、再び工房へ。猫は置いておく。

GM  キリュウ「やれやれ……僕は?お役ごめんで良いのかい?」イブンに

イブン  「近くにいてくれ、連絡係だ」倉庫の入り口に向かいながら「…参る」

ユトル  それと、シュナに蹴りを入れた男に千倍にして返しておくのじゃぞ。

イブン  「千倍で済んでよかったと思わせてやるから、心配するな・・・」言い残して、急いで倉庫内に突入〜

GM  キリュウ「やれやれ……殺さないようにね」

イブン  屋根が踏み抜ける材質なら、踏み破って中に。硬そうなら、入り口に回る

GM  ぼろいから踏み破れるよ。軽業やっておいてくれ。失敗したらこけるぞ。男たち「なんだテメェは?」いきなり突っ込んできたイブンに驚いている模様

ユトル  おわ、三人ともやるのか(笑)

イブン  コロコロ、9だ。着地は成功

GM  では戦闘だ。こっちは全員4で行動するが……コロコロ〜不意打ち判定に失敗、男たちは一人を除き、慌てふためいている(笑)動ける男の行動は準備&攻撃だ。

イブン  とりあえず口上「・・・今の女と、彼女をさらった目的、全て吐いて貰うぞ…」三人の立ち位置は・・・関係ないな、近い奴から切りかかろう

GM  男A「ちっ……今日はついてねぇな。馬鹿どもっぼけっとしてないで手伝え!」

ユトル  多対単か、どんな戦闘になるんだろう。




倉庫の戦い




はい、結果は非常に一方的な戦闘になりました(笑)

イブンサフ……キャラ製作の段階で強いことはわかっていたのですが……よもやここまでとは。

戦闘が始まってわずかに三ターン、ならず者は残らず血の海に沈みました。

まさに秒殺。



イブン  ちなみに、誰がシュナを蹴ったのか知らないんだが・・・全員公平に叩きのめすか。 朦朧としているBかCに切りかかる。Aの間に挟んだ形になるのが理想的

GM  ……朦朧状態の奴が立ち直る前に潰す、戦略としては正しい……のかな? 了解、ではサイコロをどうぞ。同じ相手に二回でいいのかな?

イブン  うん。出来る方をBとして、そっちから切りかかる。



男Bと男Cはそれぞれ25CPキャラで、男Aのみが50CPキャラ。

……とはいえ、戦闘向きな能力のとり方をしているのでそこそこの戦闘力を持っています。



GM  なお、相手の装備はそろってブロードソード、皮鎧着用、盾は持ってない。



装備品はあまり充実していませんが(笑)

で、結果は予想どうりと言えば予想通り。


GM  -4も修正があっては受けられませーん。あ、二刀流の修正もあって-5か……生きてるかなこいつ(笑)

ユトル  まぁ、ダメージ受けたからって朦朧が回復するわけじゃないからね。割り合い楽勝かな?

GM  Bはイブンサフの斬撃を受けてその場に転倒した。



おまけに……。



GM  一人動ける男が準備技能で剣を抜く!……6、6、6

イブン  ファン・ブル・表! ファン・ブル・表!(笑)

GM  男「剣が……剣が」抜こうとして取り落としたようだ(爆)

ユトル  この戦闘、終わった(笑)



ああ、一番の戦力が動けなくなった〜(嘆)

そして……。



GM  次のターン、コロコロ……ああ、男Bは気絶した〜

イブン  「ち・・・運がいいな」←殺る気だった満々らしい

GM  しかし!朦朧状態からCが復活だ!Aは一人剣を落としてあせってる……このターンは拾うだけで終わりだな。

イブン  Cが復活? じゃあ、Cに切りかかる「おはよう・・・そして、おやすみ」

GM  ……ダメだ両方とも食らった。男C「せ、せめて盾があれば……」ざくざくっ

ユトル  基本的にごろつき系は盾は持ってないよね(笑)

GM  盾がないと防御が8とか7とかになるんだよなぁ……転倒して、我慢強くもないから再び朦朧。

イブン  ・・・きっと、こいつが蹴ったんだな(爆)「思い知ったか!」

GM  では次のターン……うう、Cも気絶〜。

イブン  じゃ、残った生贄に切りかかる 「質問の答え以外、聞く耳を持たぬ。そのつもりで覚悟しろ…?」……ダメだ、カイゼルまでとは言わないが、悪役っぽい(笑)

GM  攻撃だ、今度こそ攻撃だ。Aは前のターンで拾った剣で準備&攻撃〜!

ユトル  なんだかんだいってイブンもかなり回避するから、まぁ勝ち目はないだろうなぁ…(合掌)

GM  ……よく考えたらイブンの方が先に行動するのか!?剣拾ったばかりだから準備できてない、受けられないじゃないか!

ユトル  結局のところ、不意打ちが有効だったのかな〜。

イブン  そうだね。なんだか、この剣技、強行偵察任務用から、暗殺剣に昇華しつつあるな(笑)

GM よけって……やっぱり両方食らってる〜。だめかな?これは……転倒&朦朧!そして、気絶〜、何もできなかった〜。

イブン  倒れた男三人に向かって「・・・直接見ていたら、永久に起きられなくしていただろう・・・運が良かったな」

GM  というわけで戦闘終了だな、屋根から飛び降りてわずか3ターン。イブンサフの刃は翻り、男たちを1人残らず血の海に沈めた。

イブン  男からベルトを剥ぎ取って、縛り上げて、キリュウを呼んで連絡してもらうよ

GM  キリュウ「お見事。不意打ちとはいえ……凄いね、君。ここまでの使い手はそういないよ……びっくりした」上から覗き込んでいる

イブン  「いや…柄にもなく熱くなってしまった…まだまだ修行が足りんな。さて、ユトルに連絡してくれないか?」

GM  キリュウ「……あのさ、僕。他の人と連絡取る方法なんて持ってないんだけど」

ユトル  連絡係にはなれない、それは儂もずっと思っていた(笑)

GM  ひゅぅぅぅっ……血なまぐさい風が吹くのでした。

イブン  「・・・まあ、彼なら大丈夫か」

ユトル  あれ、尋問はまだしないの?

イブン  尋問はシーン外でするよ(笑)……って、≪尋問≫スキル持ってないけどねぃ

GM  尋問するも何も、全員血だまりにしずんでるよ。怪我なおさん限り目は覚めん、ほうっておけば皆さん6〜8時間程度でご臨終(笑)

イブン  じゃ、応急処置を施して、一人ずつ起こして聞き出すよ

GM  応急処置技能判定をどうぞ〜

イブン  その技能もない(笑)

GM  ……ひゅぅぅぅっ……再び血なまぐさい風が吹くのでした。




暗雲広がる




GM  では今度はユトルかな。再びバイカン工房

ユトル  降り立とう。ちなみに<ヴァルトニ>は回収していない。シュナのポケットにでも潜ませておくべきだったな…《透明壁》で中を見る。

GM  じゃあ、いつでも確認できるよ。イブンはあっさりと三人を片付けた。で、《透明壁》ね?じゃあ、バイカン工房の中が見える。

ユトル  右と左で別の視界を見ると酔うかもしれんな(笑)

GM  ミリア「……はぁ」テーブルに頬杖着いてため息ついてます。どちらか片方にしてくれ(笑)

ユトル  (ばたむ)「無事じゃな、ミリステアさん」

GM  ミリア「あ、お帰りなさい!いきなり出て行くからビックリしたわよ……もう」ほっとした様子。工房は元通りです、別に何かあった様子はない

GM  ミリア「で、どうなったの?」ユトルに詰め寄ろう

ユトル  かくかくしかじかでシュナが謎の一味に攫われましてな。

GM  ミリア「……え?何でシュナちゃんが!?間違えられてって……それって……まさか……わたしと間違えられたの!?

ユトル  ええ。どうもミリステアさん、貴方の服を着ていたから人違いをされたようです。 シュナは行方知れず…

GM  ミリア「確かにシュナちゃんが出かけるときに着てた服って……わたしがここに来る時着てた服だ……」顔が青ざめてます

ユトル 今頃はイブンサフが連中の手下を叩きのめして尋問している頃でしょう。儂は貴方を保護しに着たのですじゃ。取り敢えず同道願いましょうか。……重くなったなと思いながらよいこらせと抱きかかえよう。

GM  ミリア「……」唇をかんで黙っている。

ユトル  ―――三度翔けよ、<イェーカー>。そうして二人は不安を散りばめた暗い夜空を渡るのでありました。




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