道化者の狂想曲(レクサール・ラプソディ)
〜愉快で迷惑な来訪者〜
第1楽章




「まことに、まことに申し訳ありません……隊長殿」

<彼>は床に額を擦り付け許しを請う。

「奪われたのか」

<隊長>と呼ばれた男の声は湿気を帯びた石畳よりも冷たく冷え切っていた。

「九分九厘、任務は成功していたのです。それをあの男が……」

「貴様の意見など不要。事実だけを伝えよ。見たまま、聞いたまま……それだけでよい」

<隊長>はそう言い捨て、微かに目を細めた。

「ははっ……申し訳ありませぬ。我らの部隊はイリスの街近郊にある。ルドの遺跡での発掘調査を行いました。そして例の物を発掘確保しました。しかし……」

「奴が現れた……か?」

<隊長>の一言が空気を凍らせる。

<彼>の顔面は強張り、その背筋を汗が伝った。

「……はい。宿営地の襲撃を受け……応戦しましたが、襲撃者の実力は我らの想定を大きく上回るものであり……対処しきれず、例の物を奪われました」

その一言を<彼>は辛うじて搾り出した。

「そうか、ご苦労だったな」

不意に<隊長>が腰の剣に手をかける。

「な……」

一閃。

斬撃が<彼>の頭頂部を断ち割った。

しかし、脳漿が飛び散る事も、石畳に大きな血溜まりができる事もなかった。

「やはり、か」

『大したものだね。まさかこんなに短時間で僕の幻覚を見切ってしまうなんて』

何処からともなく<彼>の声が響く。

「貴様こそたいしたものよ。よくぞここまで進入したものだ」

『お褒めに預かり光栄です、隊長殿。ところで、どうしてわかったのか後学の為に教えてもらいたいな』

「断る。……それよりもあれをどうするつもりだ?貴様が持っていても役には立たんぞ」

返事はない。

「……やれやれ。厄介な事になったものだ」




物語の始まり




GM  それでは大変長いことお待たせしたけれど、セッションを開始するとしますか

ユトル  わー(パチパチパチ)



ルナル、それは七つの月がしろしめす世界



ユトル  …あ、あぁ、そうかルナルだった。すっかり忘れてたよ(笑)

イブン ・・・何やるつもりだったんだw

ユトル  なぜかオリジナル(笑)

カイ  最近すっかり忘れてた緊張感が湧いてきました(笑)



世界には三つの大陸があり、冒険の舞台となるのは、曙の大陸リアド

そしてリアド大陸には大きく古い歴史を持つ王国がある

その名はザノン

古き歴史と広大な領土を持つがゆえに、動乱の火種を内外に抱える王国



ユトル  観客席でポップコーンを摘みながら大スクリーンのテロップを眺めてる気分だ。舞台の袖にいるべきなのに(笑)

GM  トルアドネスの青き軍靴の音は音は未だ遠い……とまあ世界観はここまでにしておこう。

イブン  何がなにやら、さっぱりだ(笑)

GM  世界の実情がどうであれ、そこで暮らしている多くの人々にとって、世界全体の流れというのは重要ではない

ユトル  まぁ、儂らはそんな歴史とは関係なく、ただ日々を生きておるわけじゃな。今は。

GM  ユトル爺さんの言うとおり、大半の人間にとっては今をいかに生きるか、ということが全てです

イブン  つまり・・・・『事件は現場で起きている』、と・・・・

GM  更に言ってしまえば、目の前の事件にいかに対処するか、の連続で日常は成り立ってる

カイ  できるならのんびり暮らしたいんだけどなぁ



その考えは甘い。

大甘である。



GM  と、い・う・わ・け・で!事件は今、目の前で起きている(笑)

ユトル  なんじゃと(笑)

GM  カイ君、君の目の前だ(笑)

カイ  なんてこった(笑) 何が起こってるんだ?



行き倒れていた変な奴




GM  君は大工だ。そして君は今、仕事を終わらせ帰宅する途中

カイ  最近近くのものが見辛くて仕方ないが、金がたまるまでの辛抱かな(ためいき)



実はカイには遠視の特徴があります。

彼の目標は今のところメガネを購入することだったりします(笑)



GM  仕事というのは森の中にある休憩所の補修工事。きこりや狩人が利用する公共施設みたいな場所。

カイ  そんなところまで出張してたのか(笑)

GM  仕事自体は割りと簡単に終わった。ちなみに仕事のできはサイコロに聞いてくれ(笑)

カイ  8だ。大工レベルが12だから、成功度4かな。

GM  成功してるね。結構いい出来じゃないかな?と自分でも思った。で、仕事帰りに街道を歩いていると人が倒れていたわけですよ。

カイ  今日の俺は輝いてたなぁ。なんていうか、こう……(手を動かしつつ)

GM  なお、倒れてるのは残念ながら女性ではない(笑) ズタボロのマントを身にまとった若い男だ。

カイ  「ん?おい、どうした」近寄ります。 大丈夫、好色じゃないから(笑) ケガはしてる?治療セットなら買ってます。

GM  見たところぼろっちい格好はしているが、怪我はしていないようだ……近づいたのか〜(笑)

カイ  「おい、どうした。こんなところで寝てると風邪ひくぞ」ぺちぺちと頬を叩いてみよう

GM  近づくと……がしぃっと足をつかまれるぞ 。んで、倒れていた男ががばっと顔を上げる

カイ  うおっ!?

GM  「ふっふっふ……君は実に運がいい」君を見上げているのは非常に顔立ちの整った、優男

カイ  「あ、ああそうかい?で、こんなところで何してるんだ?」

GM  「このザノン……いや!リアドの歴史に名を残す(予定の)天才男優の危機を救う機会を得たのだからっ!」

カイ  「なんだって!?そいつは何か手伝いをしないといけないじゃないか!」←朴訥持ちなので他人の言ったことは無条件に信じてしまいます(笑)

GM  ちなみに格好はぼろっちいが、よく見れば服装は非常に仕立ての良いものだったりする。あくまで元は、だけど

カイ  「それで、俺は何をすればいい?家の建築か、それとも飯か?」

GM  「はっはっは!君は非常に飲み込みが早くて助かる!……というわけだから、何か食べ物をもらえないだろうか?」顔色は非常に悪い

カイ  「しかし、大工関連だったら明日にしてくれ。さすがに今日は疲れ……いや、どうしてもと言うなら行くが。さらに言えば、飯だと一旦家に帰らなければ何もない。なぜなら全て食べているからだ」空の弁当箱を見せる。

GM  「むむ……いずれは劇場の建設を依頼するかもしれんが、今は食事が最優先だ!」

カイ  「では我が家へご招待しよう。なに、遠慮することはないさ。英雄どのの世話をするのだからな、やすいやすい。はっはっは」男をかついで街へいきます

GM  「な、なんと……それは非常に助かる。泣いて感謝するかも知れんぞ、この天才男優が!」←担がれてます

カイ  「それにしても劇場ですか……。それはいい。最高傑作を作ってみせましょう」ずんずん進む。



というわけで、カイは街に帰るのだった 。

街の名はイリス。

ザノン王国の端っこにある港町。



カイ  「俺も腹は減ってるしな。食事は一人より二人だ。大勢のほうがうまくなる」

GM  街を歩けば潮風と人々の活気のある声が聞こえる街だ。今は夕方、通りは人であふれている。

カイ  では家へ帰る前に軽く食事をしていこうかな(笑)「ここの魚料理はうまいんだ。まずはここで軽く食事をしようじゃないか」



三人の英雄(候補)集合す!




GM  さてさて、お待ちどうさま。お二人さん。君たちは二人して買出しにやってきていたところだ。見知った青年が見知らぬ男を担いで通りを歩いている姿を見つけたぞ。

ユトル  ふむ、たまに来てみたものの、魚の良し悪しも分からんな(魚をまじまじと見つめる)。

イブン  「・・・・・」カイをいったん見て、ユトルに視線を向ける

ユトル  やはりシュナを連れ……………イブンサフ。あれはカイじゃよな?(振り向く)

イブン  「・・・違うかどうか、直接聞いたほうが早いだろう」言って、すたすた追いかけよう。

ユトル  それもそうじゃ。しかし儂は大声は出さん。イブンをゆっくりと追いかけるとしよう。

GM  お互いに気がついていいよ〜。

カイ  「お、オッチャンとイブンじゃないか。どうだ、これから一緒に飯でも。そこの飯屋に行こうと思ってるんだ、この人と一緒にな」

イブン  「・・・・・誰だ?」担がれてる人物に厳しい視線をやる。

ユトル  しかしこれから材料を買って帰らねばならんのじゃ。シュナに夕飯を作らせるためにな。ふぅむ…(遠くを見通すような瞳)

GM  「おや、こちらの二人は君の友人かね?ふむ、エルファに……むむ、ウィザードか!?実に面白い組み合わせだね」←カイに抱えられてます、荷物のごとく 。

カイ  「ああ、この人は英雄なんだ。なんの英雄かは知らないが英雄なんだよ、な!」担いでる男に話しかける。

GM  「う〜む、実に興味深い……物語になりそうだ」君たちのほうをしげしげと眺めている

カイ  「そういえばまだ名前言ってなかったよな。俺はカイっていうんだ。よろしく、英雄さん」

ユトル  担がれている男はイブンに任せるとしよう。シュナに思考転送する『街でカイと会った。夕飯を○○○亭で取ることになったのでお前もきなさい』 出目は8、距離は不明じゃが、まず町の中なら成功じゃろうて。ついでに見たままの映像も送っておこう(笑)

GM  『え〜!?今から?もう準備始めてたのにぃ……』返事が返ってきました。

ユトル  《思考転送》は送信だけだよ。送受信できるのはもう一個ランクが上の《精神感応》。……しかしまぁ、シュナならそう言いそうじゃな(笑)



《思考転送》《精神感応》両方とも、遠距離の人間と連絡を取るための魔法である。

《思考転送》は一方的に送るのみ。

《精神感応》は心をつなげて会話を行える。

例えを挙げるならば、《思考転送》はメールで《精神感応》は電話といったところだろうか。



GM  おや?そうだったかではそんな返事が返ってきたような気がした(笑)

イブン  GM 担がれてる人物は、ぼろぼろの服だけかな? 荷物とか、下げてない?

GM  「苦難の数々を乗り越えてようやく街に辿り着いた若き英雄!そこでは新たな出会いが待っていた……!ぶつぶつ」 ちなみに手荷物もなーんにも持ってないぞ。

イブン  着の身着のまま、ってことかぃ。

カイ  「おーい、大丈夫か?腹減りすぎておかしくなったか?」ジャンプして揺さぶる

GM  「うわわわわっ!?い、いきなり何をするのかね!?」目を白黒させている

カイ  「人の話はちゃんと聞かなくちゃだめだろ?改めて言うぞ、俺はカイっていうんだ、よろしく

イブン  「・・・・・誰だ?」今度はカイに向かって聞いてみる 。

カイ  「誰だッて言われてもなぁ。英雄さんだよ」

ユトル  食事でも取りながら詳しい話を聞かせてもらうとしよう。儂はユトル。英雄殿、名前くらい名乗りなさい。カイの指した店に入ろう。

GM  「おお!失敬、失敬、私としたことがまだ名乗っていなかったね!さあ、聞いて驚きたまえ!」ばさっとマントをひるがえそうとした

カイ  「なんだってぇ!?」

ユトル  驚くのが早いぞカイ(笑)

イブン  「・・・・」気づかぬくらいにため息

GM  「我が名はレクサール・アダフ!このザノンに!否!リアド大陸でその人ありと言われる(予定の)天才的な演劇家であるっ!はっはっはっ」ふんぞり返ろうとした。知ってるかどうか知力判定してくれてもいいぞ(笑)

カイ  「おっとっと、あまり暴れないでくれよ。」がっちりつかむ(笑)

イブン  「・・・・誰だ?」三度同じ台詞を、ユトルに尋ねてみる

ユトル  《地域知識》ではないのじゃな? うむ、振ってみよう……成功度は6じゃが、知らん(勝手に)



技能、《地域知識》は文字通り自分が住んでいる地域の情報をどの程度知っているかを示す。

情報の内容は有名人や場所など雑多なものである。



GM  うむ。彼のことなんざ聞いたこともない。その成功度なら……けっこう、そういった方面について詳しい知識を持っているはずなんだけどね。……きっとシュナの影響だな。音楽とか彼女好きみたいだし。

カイ  よく知らないことへの判定は知力−6らしいので、判定しません。もう信じてます(笑)

GM  「な、なんとぉぉぉぉ!わ、私の名前を知らない!?く、まあいい、一度聞いた以上、君たちが我が名を忘れることは絶対にあるまい!それで満足するとしよう」

ユトル  こやつ、予想通りの小者じゃぞ(笑)

イブン  記憶の片隅に、注意ランクSで書き込んでおこう

GM  さて、店の名前は何にするかな……急募(笑)

カイ  「安くてうまい」という文句がついていれば名前はなんでもいいです(笑)

ユトル  『豊かなオリーブの森』亭。

GM  では『豊かなオリーブの森』亭にはいりました「いらっしゃいませ〜♪」

カイ  「何言ってるんだよ。超有名じゃなくったって、英雄なんだろ?胸はってればいいじゃないか……あ、いつものやつお願いねー(早速注文する)」注意!いつものやつ=メニューの端から端まで、です(笑)

GM  店主は……店の名前から判断して女将さんにしよう「はあ〜い。いつものねぇ〜♪」二十台半ばのコケティッシュな美女だ。

イブン  「・・・・サンドイッチ(ってあるのかな?)のセットで」

ユトル  「黒オリーブと赤い実りのトマトパスタ」を注文しよう。お主、本当に高名な演劇家なのか? と、訊きつつ《嘘発見》。……技能なし値なので知力−6。分からん(笑)

GM  「もちろんだとも(きっぱり)」一応抵抗(笑)

ユトル  ……《精神探査》するほど怪しくもないかのぅ。

イブン  ……誘導次第で、全部話してくれそうだが(笑)

ユトル  確かに(笑)

GM  そうだね〜。あと、これは芸術に間まったく関係ないけれど。彼が身につけているのはシャストアのマント、と呼ばれる代物だ。



シャストアのマント。

それは物語の神に仕える者が装備する特殊な武具である。

身体を守る防具であり、同時に翻した裾で敵を切り裂くこともできる。



カイ  「そういえばさ、劇場ってどんなのを建てたいんだ?」

GM しばらくして、サンドイッチとパスタと大量の料理がテーブルに並べられる。「ご注文はこれでお揃いかしらぁん?あ、この飲み物、サービスよぉん♪」大量に注文したカイの方に性的魅力ビームを打ち込んで女将さんは去っていくのでした。

カイ  「お、待ってました!英雄さんも好きなだけ食べな。あんたの分はおごってやるからさ」

GM  「有難う!全身全霊、この私の全てをもって感謝する!いざぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ナイフとフォークを構えて料理に突き立てる、その動きはまったく無駄がない、まるで武術の達人のようであった(笑)

イブン  PiPiPi・・・!(スカウター発動)≪食事:20レベル≫達人級だな(笑)

カイ  「お、いい食いっぷりじゃないか。俺も負けれないな……リミッター解除ぉ!」がつがつがつ……。

ユトル  おーい、カイ、打ち込まれてるぞー!(笑)

カイ  ふ、残念ながら色気より食い気なのだ(笑)「がつがつ……」もちろんルール的に問題がなければ、ですけど(笑)

GM  気にしなくていいよ。気にするのは自由だけど(笑)

カイ  色気より食い気!じゃあ気にしません(笑)

GM  ビームはカチンとはじき返された(笑)

ユトル  (行儀よくマナーを守って食事中)

イブン  「・・・食っておかないと、一緒に食べられてしまうぞ、カイに」

ユトル  「うむ、シュナの選べるメニューがどんどん減っていくな……いや、シュナが来るまで待つかな」(皿を幾つか離してから、イブンサフの目線を追う)

GM  さて、あっという間に料理は片付き、人心地ついたころ「ふう、満足満足。いや〜、本当に助かった感謝する。実は旅の途中で手持ちの金も荷物もなくしてしまってね、本当に助かった」爪楊枝で歯をつついてる。

カイ  「なに、気にするな。英雄の手助けにしちゃあ安いさ」

ユトル  お主らもう少し味わわんか。

イブン  「・・・・・で?」カイに視線を送った。

カイ  「ん、どうかしたのかイブン?」

GM  「いや〜このあたりの街道は安全だと聞いていたのだが、あんなに手ごわい盗賊団が君臨していようとは……恐れ入ったよ」爪楊枝でしーはしーは

ユトル  レクサール、お主は楽天家じゃな。荷物の中に何か一つくらい大切な物はなかったのか?

GM  「大切なもの?ふっ、世界の財産ともいえる我が身以上に重要なものなどあると思うか?(きっぱり)」

イブン  「・・・・そうなのか」

ユトル  己の外側に己よりも大切なものを見つけたとき、初めて世界は自分のものになるのじゃ。世界はまだお主と相見えてはおらんようじゃな。

ユトル  イブンサフ、お前もこやつに何か言ってやれ(笑)

イブン  「・・・・・・クニ(故郷)へ帰れ」

GM  「そう……強いて言えば、我が心の友から預かった宝玉くらいか」顎をなでつつ「はっ!?……そうだ。困る、あれがないと非常に困る。コロサレル、次に会った時絶対にコロサレル……ああっ!なんということだ!?私の命がなくなってしまうではないか!?」←今更動揺している

イブン  今思い出したのか、それとも、逃避から帰ってきたのか・・・・きっと、前者だろうが(笑)

カイ  「ずいぶん大切なものらしいな。誰からのもらいものなんだい?」

ユトル  その物の一つや二つでお主を殺すという、心の友は誰なのじゃ。

GM  「うむ、ある貴人なのだが……その、少々気性が荒い。一度怒ると、そう天変地異さながらなのだよ」しみじみ

カイ  「盗賊団か」GM,俺は盗賊団について何か知らない?

GM  地域知識、だね。

カイ  技能無し値は知力−4か……成功するわけねー(笑)

ユトル  うむ、《地域知識》等で噂になってはおらんかな?……うーむ、成功度は1、芳しくないのぅ。

GM  確かにイリスの街の近くには山賊がおりますな。最近、ガヤン神殿が討伐を準備していたような気がするね

ユトル  ふむ。「レクサール、件の盗賊団ならガヤンの討伐隊が近々動くじゃろう。それまで待つのじゃな」

GM  「ああっ!しまった!こんなことなら余計なちょっかい出すんじゃなかったぁぁぁぁぁぁぁ!」

イブン  「・・・失せ物が見つかると良いな」言って、すでに興味がなくなったように茶でもすする

GM  「いかん……あれほど貴重な魔法の品、浅学な山賊共が売り飛ばす前になんとしても取り戻さねば……」ぶつぶつ。

カイ  「盗賊団は何人くらいいた?……え〜い、独りの世界に入るんじゃない!」でこピン(笑)

GM  人数まではわからないね。そんなに規模は大きくないと思うけど。

カイ  「そんなに大事なもんなら取り返してやりたいが、相手が多数じゃどうしようもないからなぁ。すまんな、英雄さん」



三人とも動く気配なし。

まあ、当然といえば当然である。

報酬も何もなしに、盗賊に挑むほどお人良しではあるまい。



ユトル  にしてもシュナめ、遅い。

GM  とかやってると……シュナ「おじいちゃ〜ん!」やっと到着しました(笑)

イブン  (シュナに)立ち上がって、椅子を引いてあげよう

GM  シュナ「まったくぅ、もう準備始めてたとこだったんだよ!どうせならもっと早く言ってよね」

カイ  「よぉ、シュナ。久しぶり」

ユトル  うむ、遅かったなシュナ。頼んだ料理が冷えてしまったのでこやつら(顎で軽く示す)に処理させたぞ。

GM  シュナ「え〜!もう何にもないの〜!?」

ユトル  分かった分かった、改めて好きなものを頼みなさい。

カイ  「何、あの中にシュナの分もあったのか?だったら先に言ってくれよな……ほれシュナ、好きなもん注文しな。おごっちゃる」

イブン  「好きなものを頼め。カイの奢りだそうだ」シュナに手のつけられてない、水のグラスを渡してあげよう

GM  シュナ「ほんとですかぁ!カイさんありがとうっ!」腕に抱きつこうか(笑)

カイ  「ああ、俺もついでに一品頼むから気にするな(笑)」

GM  シュナ「……ところでそちらの方は?……初めてお会いしますよね?」

イブン  「・・・・・」聞くなバリヤーを展開

ユトル  旅の途中で山賊に身包み剥がれたシャストア神官じゃな(笑)

イブン  おまけに誇大妄想か、妄想癖持ちだな・・・反応下がりそうだ(笑)

カイ  「英雄さんだよ」

GM  レクス「ふ、私は旅の演劇家レクサール。以後お見知りおきを、レディ」シュナに向かってこれでもか、というくら完璧な礼をしてみせる。

ユトル  …ほぅ、《礼儀作法》を知っておるのか。

カイ  うわ、ホントにいいお家の生まれなのか

GM  彼は君らの言う通りの人物……だが、しかし!彼は、美形でなぜかカリスマ持ちだ(爆)だから、シュナ「そ、そうなんですかぁ……」反応修正もあわせると……悪くないようだ(笑)



容貌の良さに、カリスマ。

どちらもNPCに対する反応が良くなる特徴である。

また、礼儀作法はNPCの反応を良くする為の技能である。

どれも交渉ごとが多いシティアドベンチャーでは非常に役に立つ。



ユトル  むむ!突然じゃが、こやつに興味が湧いた。《精神探査》させてもらう…(テーブルの下で印を組む)まぁ、準備に1分かかるがな(笑) 会話の隙に。



普通は反応が良くなる。

あくまで普通は、だが(笑)



イブン  「レクサール、といったな。生まれはどこだ?」

GM  レクス「そう……人々の苦痛に満ちた悲鳴を聞き届けた私は、あの日、単身、自らの命すら省みず山賊どものアジトに挑んだのであります!」 イブンを無視してしゃべり始めた。

カイ  「ところで、その大切なものってどんなもんなんだ?魔法の品とか言ってたけど」

GM  レクス「しかし奴ら卑劣にも私を取り囲んだのです!私は果敢に戦いました!しかしっ!さしもの私も」カイも無視してしゃべり続ける。

ユトル  シャストアに《精神探査》の呪文はない、しくじらねば気づかれまいて。会話が盛り上がった所で密かに一、二語の呪文を唱えるぞ。



ルナルの世界は信仰している神によって仕える魔法が変化するのだ。



GM  「おそいくる無数の刃をかわし切る事はできなかったのです」 ←絶好調らしい。

ユトル  成功度3。知力で抵抗せい。

GM  抵抗成功(爆)レクス「今一瞬頭が痒かった様な……とにかく!私は惜しくも山賊の首魁を討ち取ることができませんでした」

ユトル  何!?(汗)……こいつ、知力が14以上あるぞ(笑)只者ではないなと密かに思いつつ、《呼吸法》で体力回復してよう。

イブン  「・・・」なんか、熱く語ってるから、黙って喋らせよう、とか思ってる

GM  レクス「その戦いの最中、私は我が親友より託された魔力の宿った宝玉を失ってしまったのです」そこまで一息に言い切って、がっくりと肩を落とす

カイ  「くぅ、なんていい人なんだ……」涙ぐむ

GM  シュナ「そうだったんですか。大変だったんですねぇ……」すっかり同情してます

ユトル  こやつら…(笑)

イブン  「まあ、座って落ち着け・・・」レクサールのグラスに水を注いでやる

GM  レクス「無論!このまま引き下がる私ではありません!あやつらの刃など恐れるに足らないっ!そう!罪も無い民草の悲しみの声と我が友の嘆きと我が懐の痛みに比べれば!」がばっ!

カイ  「よし、俺が取り返してきてやる。安心して待っといてくれ!」←すっかり感動してしまったらしい(笑)

GM  「おお!有難う!旅は道連れ世は情け袖刷りあうも他生の縁とはこのことか!このレクサール全身全霊で感謝するっ!」カイの手を取ってぶんぶん

ユトル  これ、カイ! 落ち着くのじゃ。

カイ  「だってよー。そもそも盗賊なんて許せないし。安心しろ、俺が行ってくるさ。だからせめて何人に囲まれたかとか覚えてないか?」

ユトル  しかしこういうことはガヤンに任せておけばよいではないか。儂らの出る幕ではない。

イブン  「その意見には賛成だな。ガヤンの方でも協力者を募っているんじゃないのか?」

ユトル  こやつの話もどこまで本当か分かったものではない。証拠はないのじゃからな。

カイ  「人の話が嘘か本当かなんてそう簡単にわかるものじゃない。だからまず信じることにしてるんだ」

ユトル  む、「誠実」な者はこれじゃから困る……やれやれ(組んだ腕の上に横向けた頬を乗せる)

GM  シュナ「……薄情(ぼそっ)」イブンとユトルに視線を送っております「二人とも冷たいよ、困ってる人がいるって言うのに!」テーブルをばんっ!さあどうする(笑)

イブン  シュナを見て「動かないとは言ってない。が、まだこれだけでは動けないだけだ」

GM  レクス「おお!レディ、この取るに足らぬ私のような男のためにそのような言葉を……」感涙の涙をこぼしてます。

ユトル  取るに足らない男って、英雄じゃなかったのか!(笑)……シュナ、山賊討伐に行って儂に何かあったらお前が後を継いでくれるのか?秘儀:プレッシャー反射!

GM  シュナ「じゃあ!あたしが行く!あたしがカイさんと一緒に行くもん!あたしだって魔法使えるもん!」秘奥義乙女の怒り(笑)

カイ  「え、いや、シュナは来ないほうが……ほら、危ないし?」

ユトル  負けた(笑)(慌てて杖を支えに立ち上がる)分かった分かった! 儂はそこいらの盗賊には負けん。お前は家で待っていなさい。

GM  シュナ「……(じ〜)」今度はイブンを見つめてます

イブン  「・・・・俺も降参だ。だから落ち着いてくれ」

GM  びくとりぃ(笑)

ユトル  儂ら三人が組めば盗賊団なぞ恐るるに足らん。のぅ?(目配せして、二人を見る)

カイ  「もちろんさ。何て言ったって俺たちだからな」

イブン  ユトルにうなずいて「後は俺たちに任せて、家で食事の用意をして待っててくれ」

GM  シュナ「そうだよね。そうこなくっちゃ。じゃあ、頑張ってね、みんな」で、にっこり

GM  レクス「おおっ!今ここに歴史的瞬間がっ!このようにしてレクサール英雄戦士団は結成されたのかっ!」

カイ  もう脳内では完成した未来があるんだ(笑)

ユトル  (睨むように振り向き)しかし条件がある。レクサール、儂らの質問には滞りなく、偽りなく答えよ。よいな?

GM  レクス「もちろんだとも!この澄み切った眼にかけて澱みなく、きっぱり、はっきり、即答しようではないか」

ユトル  少しでもお主が不誠実であったとき

GM  レクス「ふむ?」

ユトル  儂らはお主を見限るかもしれぬぞ。努々(ゆめゆめ)忘れるな。 それに……(レクサールの頭を杖<イェーカー>で叩く)組織ではないのじゃ、儂らの間に上下関係はない。

GM  レクス「ありえないから安心したまえ(きっぱり)」胸を張って即答しよう

ユトル  それと、洗いざらいお主の能力を教えろ(笑)

GM  軒並み低い(笑)ただし、化け物じみた意志の強さとか、ゴキブリ並みの生命力とか、女性のみに有効な神がかり的レベルの社交系技能とかがあるぞ(笑)

ユトル  なるほどのぅ…儂の魔術に対抗したのは意志の強さか。

イブン  「・・・」仲間、と考える抵抗と葛藤の渦の中に居る。というか、「誠実」な者は、他人も「誠実」と思ってるので、イブンはそこまで疑っていなかったり。

カイ  朴訥持ちなのでほぼ無条件で信用してます。嘘は言いそうにないけど、誇張して表現しそうだ(笑)

ユトル  さて、暮れてきたぞ。動くのは明日になるのぅ。儂らは帰るとするか、シュナ、イブンサフ。

イブン  「そうだな。神殿の方とも掛け合ってみたほうがいいかもしれない・・・・」

GM  レクス「いざ行かん!我らの輝ける未来に向かって!はっはっは」

カイ  「今日はもう危ないだろうから、明日動こうぜ。だから今日は俺の家に泊まってけよ」

GM  では親交を深めた(泥沼に引きずり込まれて)君たちは店を後にするのだった「またきてねぇん♪」女将さんの色っぽい視線に見送られました(笑)

カイ  「おお、また飯食いに来るわー」やっぱり食い気(笑)

ユトル  折角じゃが、朴訥な青年と剣馬鹿エルフと爺さん相手に通じまいて。後一人はどうか知らんが(笑)

GM  レクス「♪♪♪〜」能天気に鼻歌歌っております

ユトル  まったく、見事に厄介事に巻き込まれたものじゃ。明日は店を閉めるかな。



明日に備えて




GM  ではみんなはそれぞれ、って言っても二手か。分かれて家に辿り着きました

ユトル  家に帰るぞ。特にすることもないので年寄りは早く寝る。

イブン  装備の点検をしてから寝る、だな。

ユトル  おぉ、そう言えば忘れておったが、暇を見てイブンサフの鎧に《強化》をかけておく。後(ゲーム時間で)一ヶ月余りで完成するじゃろう。まぁ、キャンペーンがそれまでに終わらなければじゃが(笑)

カイ  俺も「早寝早起き」という癖持ちだから、さっさと寝るぞ。



GURPSには不利な特徴、というものがある。

弱点を設けることで、他の部分を強化する事が可能となるのだ。

だが、これを設定すると行動に制限がかかったり(例、好色な人間は異性にちょっかいを出さずにはいられない)する。

これに抵抗するためには抵抗判定が発生するほどの強制力を持つ。

癖、というのは軽度の不利な特徴に相当する。

破ってもペナルティはないが、守ったほうがロールプレイ的に良いという代物。



GM  あ、カイ君。留守にしてた間に手紙が届いてるぞ〜

カイ  ん、なんだろうか。(開けて見る)

GM  レクス「ふっ、何が届いているのかな?はっ!?もしや君に思いを寄せる貴婦人からの手紙!?」

イブン  請求書に500点

カイ  「まさか。どうせまたレン、俺の同僚なんだが、からだろうさ」手紙には何が書いてある?

GM  内容は『みーたーぞー……てめぇっ!またシュナさんに手を出そうとしてるな。たとえジェスタ神が認めても僕が許さない!決闘だ、決闘!新しい秘密兵器だって準備したぞ!覚悟しろ』ときたもんだ。レクス「おおっ!一人の女性を奪い合い二人の若人が刃を交える何と悲しく激しい物語かっ!」

カイ  「まったく、恥ずかしがりやなやつめ。稽古に付き合ってほしいならそう言えばいいものを」←そう思ってます

ユトル  “新しい秘密兵器”ってなんかおかしいよな。きっと今までも色んな秘密が露にされては通じずに散っていったんだろう…(笑)

GM  レクス「男の友情は刃の交わりを経て築かれるもの、戦いはこの稀代の吟遊詩人レクサールが見届けるから安心しろっ!」

カイ  「そんなんじゃないって。あいつは恥ずかしがりやだからなぁ」待ち合わせ場所とか書いてます?

イブン  「今日の昼に、波止場で待つ!」とか・・・もう夕方だが(笑)

GM  そうだね。レンは待ちぼうけを食らった(爆)というわけで夜は更けていくのでした。

カイ  「なんとタイミングの悪いやつだ(笑)」

GM  さて翌日です。

カイ  早寝早起き発動!朝早く起きて軽く体操をします(いっちにーさんしー)

イブン  日課の早朝鍛錬を終えて、「しばらく休業」の札を探しに倉庫へ

GM  レクス「惰眠を貪る事こそは神が人に許した究極の快楽に他ならぬのである……ZZZ」さてどう動くね?

カイ  とりあえずレン宛に手紙を書こう「昨日はすまなかった。客人が来ていたんだ。稽古はまた別の日にな」と書いてポストに入れよう……ポストじゃなくてミュルーン便か。

GM  ミュルーン「まいど〜、街の中なら迅速確実当日必着やで〜、また利用してや〜」

カイ  次はガヤン神殿へ行って情報収集かな。

イブン  だね。ガヤンで情報集め。出来れば、レクスの情報とあわせて、襲撃ポイントを調べに行って見たいかも。

GM  ふむ。他にやりたいこととかはある?

イブン  レクスに事情聴取、かな。

GM  思う存分やってくれ、有益な情報が出てくるかは不明だが(笑)

ユトル  事情聴取という名の尋問をね(笑)「これだけは訊いておこう。レクサール、お主の心の友の名は?」

GM  レクス「我が心の友の名か……カイ、イブン、ユトル、シュナ、他にもたくさんいすぎて答え切れないよ」ときたもんだ(笑)

ユトル  誤魔化しにきおったな。さてはシナリオの落ちと深い関係があるのか(笑)

イブン  いつの間にか心友にされた(笑)

カイ  心の友、そうきたか(笑) まあ、後は一応ジェスタ神殿でも何か聞いてみようかな……それにしてもレン君はどんな秘密兵器を仕入れたのだろうか。実は素のままで結構強いのに(笑)




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