『英雄達の最終楽章』
〜イリスの英雄〜
演技者たちの感謝状
「プレイヤー&GMからの一言」
キャンペーンの終了に際し、各プレイヤーからメッセージをいただきました。
そして、各自印象に残ったシーンを選んでもらいいました。
どうぞ、読んでやってくださいな。
カイPLより――
みなさまお疲れ様です!
このキャンペーンはとても面白かったです。
はじまったときは、こんな壮大なキャンペーンになるとは思わなかったです(笑)
カイには色々な想いをこめました。
一番大きな想いは、戦闘一辺倒のキャラにしたくなかったということです。
戦闘だけがTRPGじゃない、というのが僕の考えでして。
そういう意味でカイには『日常』を演出できる術を色々と技能として習得させました。
結局使えないものがほとんどでしたが(笑)
あと、カイの最も重要なキャラ設定として「信じる」ということを置きました。
愛される馬鹿を目指しました。
お気に入りのシーン――:第5話 〜ラボルバラード〜 終楽章
カイ 「人間一人でできることなどたかが知れています。
それでも、隊長ならもっと別の方法でうまく出来るはずです。
奇麗事と言われるかもしれません。絵空事だと馬鹿にされるかもしれません。
ですが!すべてを守ることを目指さずに何を目指すというのですか!?」
ガッシュ「そうだな。
一人でできることなど知れている。
本当にそのとおりだ……だが前に立つものに実力が必要なことも確かだ。
……私はその器ではなかったということだ。
もしも、君がそれを目指すというなら……力を示したまえ」
馬鹿正直なカイの想いを込めた一言です。
イブンPLより――
まずはプレイヤーとゲームマスターに一言、お疲れ様でした。
そして、閲覧してくれた人には、ありがとうございます。
長かった……ホンット、長かった! 足掛け2年近く?
集中不定期連載でも、下手な漫画より長かった!(笑)
始めた当初は、これほどの大キャンペーンになるとは、思ってませんでした。
しかし、終わってみると、まだまだやり足りなかった気がするのは、きっとキャラへの愛着なんでしょうね。
キャラについて。
メイキング時、色々と物議の飛び出したイブンですが、まあ、しっかり生き残ってくれました。
盾なし戦士でもやっていけます……相当に綱渡りな上、カバーリング必須ですが(笑)
それではみなさん、またどこかでお会いしましょう!
お気に入りなシーン――:第2話 〜我侭娘の円舞曲(ミリステア・ワルツ)〜 第2楽章
ミリア 「問答無用ぅぅぅぅぅぅぅぅ!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 げしげしげしっ!
ユトル 「ミリステアさん、何があったか知らんがそのくらいにしておきなさい。
イブンサフは一般常識に欠けるところがありますのじゃ(笑)」
イブン 「ぐはっ!・・・・・・俺が、何を・・・した」 がくっ
――良くも悪くも、イブンの今後が決まった一幕。
これ以降、自分もGMも(?)悪ノリしまくり、ノンストップ状態に……なったよね?
ユトルPLより――
※始めに注意:長いです(笑)
もし「TRPGは楽しいのか?」と尋ねられたらちょっと迷うかもしれません。
勿論楽しいけど、それだけじゃない。
TRPGは辛いし、哀しいし、ひやっとしたかと思うと凍りついた心臓が摩り下ろされるほど恐怖し、かと思いきや血湧き肉躍る。
出逢いあり別れあり。
切ないし心地いいし…一つ一つが短いけれど人生です。
「それで結局、体験してみて良かったの?」と訊かれたら僕は勿論、「当たり前じゃないですか」と笑って答えることができます。
そして今までで一番生きているなと実感したのがこのルナルキャンペーン『イリスの英雄』。
何度死線を潜ったことか…本気で殺しにきますからね奴(GM)は(笑)
ガープスで初の本格的なキャンペーンということで舞台もキャラクターも作りに作りこまれました。
ユトルは…システム的には他の二人が殴る一辺倒なので(笑)、なんでも覚えられるウィザードという点を利用して直接攻撃呪文以外は本当になんでもやってました。
不利な特徴も−45CPまでとって器用貧乏に四大精霊系と幻術系以外はほとんど網羅し、一点集中したのはイザベラとサシでやれるようにしないとヤバイぜと脅されたキャンペーン後半。
でも上げたのは《間抜け》(笑) 前半は攻守バランスの取れたカイに対して攻めバカのイブンを補うために《盾》ばっかり唱えてましたが、最終的には気付かされました。
奴はユトルが居ない場面の方が強い(笑)
活躍できたのは主に戦闘以外の局面で、《精神感応》《精神探査》《瞬間移動》《高速飛行》と至難呪文オンパレード。
義眼<ヴァルトニ>と翔ける<イェーカー>で割かし個性も出たし、《魔法分析》なんて準備に1時間、消費体力が8という…誰が使うんだこれみたいな?みたいな呪文も有効活用できてプレイヤーとしては魔法関係には大満足。
楽しいキャンペーンでした。
当面分、魔法使いはお腹いっぱい(笑)
次にロールプレイ面。
黒ミサ会全体としてもGMのTAKE君としても新しい試みは幾つもあったんですが、今回一プレイヤーとして新鮮だったのは老人だった、ということです。
もっと言うと師匠だったということでしょうか。誰にも頼れないどころか足手まといの弟子に加えて敵までいる。
放っておくと「足手まとい」が「敵」に攫われるので目が離せないし(笑)、他のPCは頼もしいんですが、うちの事情は飽くまでうちの事情といったところでしょうか。
他所は他所で大変だったみたいですし(にやり)
そして魅力的なNPCの数々。
上げてるときりがないので絞りますが、特に好きだったのは三人。
ドレックはカイに惚れているようでしたが、僕はドレックに惚れていました(笑)
カイとイブンとで三人が輝いていた『負け犬の凱歌』は自分が参加していないくせにリプレイを読んだ後すっかりはまってしまい、特に短剣を首筋に添えて盗賊らしい顔を見せた「こっちの方が静かですぜ?」のセリフが鮮烈でした。
迷わずに信じられるカイもいいけど、迷った後に信じられるお前も格好いいぜドレック。
もう一人は鬱陶しく騒々しいレクスの表情が涼やかになって、いつも不意に現れる彼女(最初男だと思ってましたけど)。
名前をつけたというのもあって、キリュウのことはなんとなく娘みたいに思ってました。
そうそう、愛弟子のシュナは言うまでもなく…それにしてもTAKE君の演じるキャラで可愛いと感じたのは始めてかも(笑)
実はもう一人印象的だったキャラクターがいるんですが、彼については後ほど触れます。
PCに関してはもう、気心の知れた二人なのでやりやすい。
両者とも今までになく所属している組織が前面に出ていて、カイとガッシュを始めとするジェスタ信者、イブンとカイゼルの関係はユトルと適度な距離を保ってくれ、結果それぞれの個性を浮き立たせて非常に好影響だったように思います。
いつ全滅しても不思議でなかったはずなのに、アレフ・ヌル戦、最終戦でお互いを信じ抜いて戦えたのは本当に嬉しかった。
自分の心が折れそうなときに「まだまだ!」と声を上げている二人には痺れました。
TRPG歴はいつの間にか十年を超えましたが、これが最高の思い出です。
もし、あなたがただ楽しいだけのセッションしかやったことがないなら、是非とも波乱万丈なのを一つお勧めします。
楽しいことはもっと楽しくなりますよ。
きっとそれが人生。
きっとそれがTRPG。
お気に入りなシーン――:第6話 〜暗躍者の鎮魂歌(シャザック・レクイエム) 〜 第3楽章
エルバルト 「まったく。
5万だぞ?この私に5万も出すのか?
仕方がないから、雇われよう。
ああ、安心してくれ、5万ムーナ分は働こうじゃないか」
ユトル 「世界最高の軍師が5万ムーナで雇えるなら安いものだ」
(にかっ、と今まで見せたことないほどの笑みで)
キャラクターというのは演じている人間を決して無視することができません。
ならばTRPGでは操つられているNPCたちにはそれぞれGMの考えや思いが自然と沁みこんでいるものなのです。
レクスなら他人から顧みられたいとう願望とそれに起因する道化の振る舞い、ガッシュなら自らを鍛え抜かんとする強い意思と大切なものを護ろうとする思い、キリュウなら課せられた使命を全うしようとする義務感とそれから開放されたいという気持ち。
僕は初めてエルバルトの過去を知ったときにこれはきっとGMの中の怠惰と、加えて他人を拒絶する諦観のようなものが含まれているのだと感じました。
だから、どんな態度をされてもどうしても彼をやる気にさせて、本当の力を見たかったのです。
GMより――
今回のコンセプトはGMとしての限界に挑戦&他でやっていないことをやる、でした。
ちまちまとした日常ではなく、英雄譚を!と思って、あんな話を。
そして、ゲームとしての要素も、裁判ものやら、マルチサイトやら、育成ものやら、と様々にぶち込んでみました。
上手く行ったかどうかは……どうなんでしょうね?判断はお任せします。
ま、私自身が楽しんだのは確かなんですけど(笑)
さて、色々な人に「魅力的だ」「生き生きしてる」言ってもらえたNPCたち。
本当は彼らのコンセプトとかも喋りたい気持ちもある……のですが、私が多くを語るのは無粋なので止めておきましょう。
上で十二分に語ってくれたみたいですしね(笑)
お気に入りなシーン――:最終話 〜魔術師の重奏曲(ユーヴァリフ・カルテット)〜 終楽章
レクサール「神よ。物語の神よ。ご覧あれ……今、一つの物語が生まれました」
――物語を締めくくるラストシーンです。
この台詞を言う為に私は張ってきたのだ(笑)
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